• HOME
  • 記事
  • アメフト
  • 【アメフト】甲子園ボウル 対関学大 厳しい戦いとなったが最後は追い上げを見せ、来季以降につながる試合になった! 

【アメフト】甲子園ボウル 対関学大 厳しい戦いとなったが最後は追い上げを見せ、来季以降につながる試合になった! 

アメフト

【アメフト】甲子園ボウル 対関学大 厳しい戦いとなったが最後は追い上げを見せ、来季以降につながる試合になった!

2023年度甲子園ボウルトーナメント 決勝 対関学大
2023年12月17日(日)
阪神甲子園球場

試合結果

トータル試合結果

21 0 1Q 16 61
7 2Q 17
0 3Q 14
法政大学 14 4Q 14 関西学院大学

試合得点

Q 選手 得点方法 TFP
2 新井優太(営4) TD
4 高津佐隼世(キャ2) TD
4 須加泰成(営2) TD

戦評

最高気温が一桁台と、寒空が予想された阪神甲子園球場。アルプス席を埋め尽くすほどの観客数と、これまでとは全く違う雰囲気の中で、ついに試合が開始された。

RB鈴木悠真(営3)のリターンから始まった1Q。相手が関学でも、QB谷口雄仁(営3)は素早くパスを選択し1stダウンを更新すると、その後はランプレーにより二度の1stダウンを更新した。4thダウン5で法大はパントフォーメーションからギャンブルを選択。LB島本直輝(キャ4)が「どうしても成功させたかった」と語るように、見事な連携でギャンブルを成功させ、試合後にはボールを運んだOL田宮響平(経4)は「タッチダウンも取りたかった」とはにかんだ。続く関学大の攻撃では、QB星野秀太の正確なパス、スクランブルにより二度1stダウンを更新すると、法大に反則があり15ヤードのペナルティに。関学大はチャンスを生かし、星野のスクランブルにより先制した。法大はその後もRB岩田翔太郎(営4)の関学大を飛び越えるプレーなどもあり、ヤードを稼ぐも、得点にはつなげられず。さらに1TDを追加されてしまう。その後関学大のパントによりエンドゾーンギリギリから法大の攻撃が始まったが、セーフティを献上。追加点を許した。再び関学大の攻撃が開始すると、1stダウンでDL山田晋義(営4)がロスタックル。それでもすぐさまランプレーが成功し、1stダウンを更新されたところで1Qが終了した。

2Qでは、関学大がさまざまな攻撃を仕掛ける。それでもDL川出奨悟(営3)、DB長島佑作(文4)のロスタックルにより進ませず、FGの3点のみに抑えた。キックオフから法大の攻撃をしたいところだったが、ファンブルしたボールを関学大にリカバーされ、すぐさま攻撃権を渡してしまう。ランプレーで1stダウンを更新すると、QB星野が2本目のTDを成功させた。法大の攻撃では、WR高津佐隼世(キャ2)へのパスが成功し1stダウンを更新したが、続く3rdダウンでインターセプトされてしまい、そのままTD。ここから約6分間は得点が動かなかったが、関学大の1stダウンでファンブルしたボールに、DL秋山友樹(文4)がすぐに反応。しっかりとリカバーし、攻撃権を法大に移した。すると谷口から高津佐への24ヤードパスが成功。このチャンスを生かし、3rdダウンでRB新井優太(営4)へのTDパスを成功させると、大橋功典(社4)のキックも成功し、7点を返した。続く関学大の攻撃では、決まれば得点追加のロングパスにDB南雲昇太(営4)が反応し、見事インターセプト。得点を許さず、7-33で前半を終えた。

ハーフタイムを終え、3Qが開始した。関学大の攻撃では再び得点追加のピンチを迎えるも、川出のタックルなどで粘りを見せる。しかし2ndダウンで素早いTDパスが成功した。法大の攻撃ではQBの位置に新井を置くなど新たなスタイルで戦うが、得点にはつながらず、攻撃権が再び関学大に移る。法大のパントにより奥からのスタートだったが、パスプレーやランプレーで陣地を稼ぐと、間を縫ったランにより6本目のTDを成功。7-47で最終4Qへ。

4Qは関学大の攻撃から再開。厳しい姿勢から14ヤードのパスが成功し、1stダウンを更新すると、TDランによりさらに得点を追加。7-54と大きくリードを広げられてしまう。法大は1stダウンを更新できず、再び関学大に攻撃権が移る。1stダウンを更新すると、QB鎌田のロングパスが成功。7-61と、点差は54点に。それでも法大は関東王者の意地を見せた。法大の攻撃時に谷口が足を痛め、QBは大橋に交代。1stダウンを二度更新すると、関学大に反則がありオートマチック1stダウンを獲得。すると大橋から高津佐へのパスが成功。そのまま追う関学大を振り切り、最後は飛び越える形でTDを決めた。続く法大のキックオフでは、こぼれ球を南雲がキャッチし再び攻撃権を獲得。惜しくも1stダウン更新とはならなかったが、良い流れを作った。関学大の攻撃では、あわやTDの状況となるもディフェンス陣が守りを見せる。3rdダウンでDBクラッセンマイケル(法2)がインターセプトし、そのまま一気に相手陣地に押し込んだ。チャンスで大橋からWR須加泰成(営2)へのTDパスが成功し、21-61と追い上げを見せたところで試合が終了した。

表彰式では、大舞台で落ち着いたプレーを見せた高津佐が敢闘選手として選出された。春季に味わった悔しさをばねに、一試合ごとに大きな成長を見せてきた選手たち。試合後には涙を流す選手や、さまざまな思いを胸に球場へ一礼をする選手の姿が多く見られた。この試合を最後に4年生は引退となるが、下級生の活躍も多数見られた今季の法政ORANGE。来季はどのような戦いを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

選手インタビュー

滝沢叡

ー今日の試合を振り返って
自分たちの持っていることを出し切ることはできたと思っています。試合前に「とにかく楽しむこと」や「笑顔を忘れずにやっていこう」と話していて。本当に苦しい展開がたくさんありましたが、そこで「自分たちのやることを思い出そう」とか「笑顔を忘れずに」とかの声かけもあったので、自分たちのやるべきことをやり切れたのかなという印象です。結果は自分たちの描いていた通りにはなりませんでしたが、自分たちのやりたいことをやって、その中で「まだできる」ということを見つけたので、今後の成長につながる試合になったかなと思います。

ー両校観客の多い中でした 緊張感はいかがでしたか
いやー、無かったですね。味方が多い分には緊張しないと思うんですけど、敵が多いことも練習の時から想定していたことなので。応援曲も練習の時から流していたので、むしろ口ずさんでいましたね。僕以外にも口ずさむ人がいるくらいだったので、2年前には考えられないくらいリラックスできていました。

ー試合前、試合中のハドルではどのようなことを話していましたか
とにかく自分のやるべきことをやろうと言っていました。正直そこは今までの試合とあまり変わりませんが、「やることをやろう」ということと、「笑顔を忘れずに」という話の2つに関して話しました。僕も言っていましたし、周りもよく声をかけてくれていたかなと思います。

ー今日はすごく寒い中でした 体のコンディションはいかがでしたか
これも想定していたことで、一昨年もめちゃくちゃ寒かったですし、去年の早稲田戦も本当に寒かったので、3年生と4年生を中心に「こういう対策ができるよ」という話ができました。そこは2年前よりも成長したところかなと思います。

ー記者会見では「チーム作りをする中で分裂を経験した」とのお話がありました その辺りも踏まえて今日のチームの雰囲気は
あの分裂がなかったら、今日の試合も最後までやり切れなかったなと思っていて。春の日大戦とほぼ同じ流れでしたが、その時よりも自分たちのやりたいことができていました。それができた理由としては、ああいう経験があった上で「もう一回立て直そう」とした自分たちにあると思うので、そこも成長したところかなと思っています。

ー「1番フットボールが楽しいと思える試合にしたい」と意気込んでいました 実際に1番楽しい試合にすることはできましたか
個人的には1プレーしか出ていませんが、本当に人生で1番面白い試合だったと思っていて。その理由としては、自分たちが今までやってきたことをこんなに素晴らしい舞台で、しかもあんなに強い相手に全てをぶつけられる機会がないからです。1Qから4Qまで、自分たちのやりたいことをやり続けられる環境を楽しむことができました。

ー試合中にもチャレンジしたいとのことでした 何か取り組んだことは
オフェンスは今までになかったことをたくさん挑戦して、実際に成功して。パントのスペシャルも成功して、チャレンジもできましたし、良い結果も得られました。全部うまくいったわけではなくて、失敗もしましたが、また次につながるような失敗ができたことは良かったのかなと思います。

ー改めて4年間を振り返って
フットボーラーとしても成長しましたが、人としても成長しましたし、もっと成長できることがあるんだなと実感した4年間でした。法政フットボールは、人としての成長を1番に掲げていて。この4年間、そして特にこの1年間はいろいろなことに悩まされましたし、考えさせられました。ですがそのおかげで、新しい価値観も手に入れられたので、社会人になってもこの経験を生かして、立派な人間になりたいと思います。

ー4年生へ、また応援しているファンの方へのメッセージを
法政に関わる全ての人にですが、自由と進歩のフットボールをこれからも続けていって欲しいです。そして日本一を目指す法政ORANGEを、これからも応援してください。

(インタビュー・芦川有)

新井優太

-大学アメフトを終えた今の率直な気持ちは
本当にアメフトを続けてきて良かったなと思いますし、法政大学でフットボールができて幸せでした。

-甲子園はどういった舞台でしたか
関学大に勝ちたいという気持ちがすごく強く、負けてしまったことは素直に悔しかったです。ただ甲子園という素晴らしい舞台で、たくさんの方に応援されて自分たちらしい、法政らしいフットボールを悔いなく体現できた舞台でした。

-第2Qで決めたTDは格別なものでしたか
甲子園の舞台でのTDは経験したことがなかったので、会場が湧いた時には言葉に言い表せられないような嬉しい気持ちでいっぱいでした。

-今日の試合は楽しめましたか
すごく楽しめました。この日のために準備してきたことをしっかりと発揮できて、苦しい展開が続いている中でも自分たちのフットボールを楽しんでできたのかなと思います。

-関学大はやはり強かったですか
やはり壁はまだまだ高いなと実感しました。

-特にどういった部分に強さを感じましたか
試合前からフィジカルの強さであったり、プレースピードは特に警戒していたのですが、自分たちが想定していたよりも高いレベルのパフォーマンスだなと感じました。自分たちがさらに高いレベルを目指してやっていかなければ、越えることができない高い壁だなと思いました。

-「自由と進歩」を掲げたこの1年 今日の試合で体現はできましたか
「自由と進歩のフットボール」に正解はないと思うのですが、今年はとにかく楽しんで成長しようということを目標にしていました。一戦一戦戦うごとにチームとして成長できましたし、笑顔でフットボールを楽しもうと声を掛け合いながら日々過ごすことができました。正解はない中でも、自分たちが目指してきた姿に近づくことはできたと思っています。

-下級生には今後どういった法政フットボールを作り上げていってほしいですか
来年から大会方式が変わって関西の大学と戦うことも増えると思います。今日、選手それぞれがフィジカルであったりプレーのスピードであったりと、関西のレベルを肌で感じることができたと思うので、そこを練習のスタンダードにして超えていけるよう頑張って欲しいです。そして甲子園の舞台に戻ってきて、必ずリベンジして欲しいと思います。

-法政ORANGEを応援してくださっている方に最後にメッセージを
今年1年、コロナ禍が明けて皆さんからの声出し応援にすごく力をもらいましたし、個人的に怪我で苦しいシーズンだった中で、ファンの方々の声援に支えられてここまでやってこられました。心からありがとうございます。来年も後輩たちが「自由と進歩」を掲げて戦ってくれると思います。そして自分も1ファンとして応援していこうと思います(笑)。ありがとうございました!

(インタビュー・野田堅真)

山田晋義

-甲子園ボウルを終えて、今の率直な思いを
相手がただただ強かったです。個々の力ももちろん強かったんですけど、僕たちがいつも通りプレーする状況を作らせないチームとしての強さも感じました。一昨年負けた時と同じような気持ちです。

-具体的に関学大の強みはどこにあると戦ってみて感じましたか
RBやボールキャリアー、レシーバーの強さですかね。1人のタックルでは止まってくれないそんな強さでした。正直OLは歯が立たないなと思うほどの強さではなかったのですが、バックの何としてでも前に出てやるぞという強さには驚きました。倒されないフィジカルの強さですね。

-今日の試合のご自身のプレーを振り返って
今日できたプレーが今の自分の実力なのだと思います。ただ相手の勢いにビビりすぎて、相手を見過ぎてしまったのかというのは反省点です。

-副将から見て、来年以降このチームがさらに強くなるために必要なものは何だと感じましたか
そうですね…終わったばかりで、何が足りていないかまだよく分からないといいますか…。ただ分からないということは、全部足りてないのかとも思いますね。それでも今はまだ分からないというのが正直な気持ちです。

-今年の4年生はどんな先輩でしたか
とにかく優しい方が多い先輩たちです。本当に優しくて、同期(笑)っていう言い方も失礼なのですが、僕が副将という立場に就いてやりたいと言った意志を尊重してくださる懐の大きい先輩ばかりでした。今年の4年生からフットボールを楽しむということを学んで、「自由と進歩」という理想像を共に作り上げていくことができました。

-来年はどんなチームを作っていきたいですか
来年は楽しむというとこに加えて、僕はやっぱり勝ちに対する執着、泥臭さという部分は大切にしていきたいと思っています。楽しむことももちろん大事なことですが、フットボールプレイヤーの根本にある勝利へのプライドは忘れずにやっていきたいです。「勝つことと楽しむことの両立」難しいことは承知の上ですが、目指すべき姿はそこにあるのかなと。

-最後に法政ORANGEを応援してくださっている方にメッセージを
法政フットボールを日頃から応援してくださる皆様のおかげで、甲子園ボウルという素晴らしい舞台に立たせていただきました。本当に感謝しかありません。今年度は準優勝という結果に終わってしまいましたが、私たちは今後も足を止めずに法政ORANGEのプライドのもと成長、進化していきますので、これからもご声援のほどよろしくお願いいたします。

(インタビュー・野田堅真)

谷口雄仁

ー甲子園を終えて、今の率直な心境は
この結果になってしまって、非常に悔しく思っています。

ー今日の試合を振り返って
関学さんがチャンスを生かし切っていて、自分たちは踏ん張りどころでドライブをした中での最後のところでタッチダウンを取りきれなかったり、そういったところの差が顕著に出てしまった試合なのかなと思っています。

ー会見でも口にしていた「チャレンジ」について
プレーに関してはいつも通りのプレーをして、チャレンジ精神を持ち続けながら戦えたかなと思います。

ー試合の緊張感はいかがでしたか
自分も含めてですが、良い意味で緊張感はなかったと思っていて。フットボールをシンプルに楽しむことにフォーカスして、プレーできていたのかなと思います。

ー今年1年間を通して、どのようなチームだったと振り返りますか
監督の富永さんもおっしゃっている通り、自分自身も含めて成長できた年だと思っていて。春の結果が振るわなかったのもそうですが、甲子園ボウルに至るまでの過程で、各選手がかなりの幅で成長することができたので、そういった意味で成長できたチームなのかなと思います。

ー最後に応援しているファンの方へのメッセージと来年への意気込みを
今回、期待してくださっている方には不甲斐のない結果になってしまって、本当に申し訳ない気持ちがあります。ですが、自分も含めてチームとしては全く気持ちは折れていなくて。下級生を中心に、「来年ここに戻ってきて日本一になる」という気持ちがあるので、また1から立て直していきます。ぜひ、応援よろしくお願いします。

(インタビュー・芦川有)

田宮響平・島本直輝

ー試合を終えて今の心境は
島本:僕は本当に楽しかったの一言だけで。高校の途中からアメフトを始めたのですが、もともと高校野球をやっていたのでどうしても甲子園に行きたくて。それでもいろいろあって野球を辞めてしまったあとに「アメフトでも甲子園に行けるよ」というのを、僕たちの高校の恩師の人に言っていただけたことで始めました。しっかり甲子園に来られて、アメフトをできて楽しかったなと思います。

田宮:「関学強いな」というのが素直な感想です。僕としては準備したことをしっかりできましたし、スペシャルプレーも決められました。準備してきたところはうまくできたんですけど、やはりそれを上回る力が関学さんにはあって、強かったなという印象です。でも、4年間やってきて楽しかったなと感じています。

ー試合前の緊張感はいかがでしたか
島本:いやー、死ぬほど緊張しましたね(笑)。スペシャルプレーを2人でやるということはあらかじめ決まっていて。一発目でいくことも分かっていたので、2人ですごく緊張しながらブルペンでもずっと合わせたりしていました。

田宮:僕はもう、1週間くらい前から緊張していて。甲子園に行く前の関東にいる時から、眠れない夜があったりとか(笑)。前日も結構緊張していたのですが、当日はプレーをかなり合わせていたので、あまり緊張はしませんでした。「とうとう来たな」くらいの気持ちで臨めました。

ー今日の体のコンディションはいかがでしたか
島本・田宮:試合が始まった時は正直寒くなくて。興奮とかもあって、割とコンディション的には良かったのかなと思います。

ースペシャルプレーを改めて振り返って
島本:あれは僕が考えて、やろうという話になって。もともと僕たちは高校が同じなんですけど、高校のスペシャルプレーで、田宮が取るっていうのがあったんですよ。練習試合とかでやったことはあったんですけど、公式戦ではやったことがなかったので、それをどうしても成功させたいというか。恩師である高校の顧問に「一個俺らでやってやったぞ」くらいの感じで、かましたぞというのを見せたくて、無理やりそのプレーを入れ込んで(笑)、1プレー目に持って行きました。それが成功したので、本当に嬉しかったです。

田宮:甲子園の2週間前に東北大戦があったんですけど、東北大戦より前くらいから「スペシャルプレーでいくよ」という話をしていて。関学戦くらいになって「やれたらやる」くらいのノリかなと思っていたら、思っていたより「やるぞ」というのが強くて(笑)。結構ビビりながらも準備をしていたんですけど、フレッシュを取れてすごい良かったです。タッチダウンも取りたかったなっていう気持ちもあります(笑)、欲張りですけどね。

ー恩師の方と甲子園前に連絡は取られましたか
島本:僕は取りましたね。「パントのPCで面白いことをするので見ていてください」っていうふうにLINEをしたんですけど、スタンプ1個で返ってきて。僕らの恩師だなっていう感じでした(笑)。

ーともに戦ってきたお二人に対して、それぞれ成長したと思う部分は
島本:プレーはもともと強いので、OLとしてすごく良いなと思うんですけど、僕たちは中学校からずっと一緒なので、10年間一緒なんですよ。なので、かなり人として成長したのではないかなと思っています(笑)。もともと、あまり人の輪の中に入って何かするタイプの人間ではなかったので、大学に入学してからも、見ていて人間関係で苦しんだ部分もあったかなと思っていました。でも良い仲間に巡り会えたのかなと思いますし、周りの中でも中心的な人物になっていたので、すごく成長したなと思います。

田宮:難しいですね…大学に入学してからはやっばり人として成長したのかなと思います。何がって言われるとちょっとあれですけど(笑)、そんな感じですかね。

ー改めて、アメフトをしてきたこの4年間はどんな時間でしたか
島本:めっちゃしんどくて、すぐ辞めたいとか、結構辛いなと思うようなことがたくさんありました。でも結局、自分の人生の目標が甲子園だったので、そこに行けたというだけで、しんどかったことがどうでも良くなったというか、なんでも良いなと思えるようになったというか。逆に4年間本当に楽しかったなと思えたので、やっぱり甲子園ってすごく良い場所だなと思いました。

田宮:良い出会いに恵まれたかなと思います。同期にも支えられて、腐ったりとかただただ遊んでいた時もあったんですけど、それも全部楽しかった思い出になりました。人に恵まれたなと思っています。

ー最後に応援しているファンの方へ、そして後輩へのメッセージを
島本:応援してくださっているファンの方は、本当に僕たちのことをいつも支えてくれたり歓声を送ってくれたりしていたので、その分の結果があまり今回は伴わなかったというのがありました。ですが、4年間声援をたくさんいただいて、本当にありがとうございますというのを伝えたいです。
後輩に対しては、今回こういう負け方をしているので、もっともっと強くなって、この日のことを忘れないでまた1年間頑張って欲しいなと思います。

田宮:ファンの方々は、どんな不利な状況でも応援してくれていて、正直「もう負けだろう」くらいの気持ちもあったんですけど、タッチダウンとかをした時にファンの方々の声援をすごく感じました。最後の方はほぼほぼそれがモチベーションにつながっていました。すごく声援に支えられたなと思っています。後輩に対しては、今回前人未到の6連覇だったということで、来年は前人未到の7連覇を阻止して欲しいなと思います。

(インタビュー・芦川有)

試合ハイライトはこちらから↓
【ハイライト】2023年12月17日 法政大学vs.関西学院大学【三菱電機杯第78回毎日甲子園ボウル】

関連記事一覧