【ハンド】2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 最終節 対東海大 最後の最後で一部残留を自らの手で決める!松岡は2季連続の得点王を獲得
2019年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 最終節 対東海大
2019年5月18日(土)
国士舘大多摩体育館
前節何とかして勝ち点1をもぎ取った法大が最終節相手にするのは東海大。序盤から攻撃を仕掛けていき、2~3点差でリードしたまま試合は展開していく。しかしこれまでの試合と同様に、リードを奪ってからのディフェンスへの集中力が少しずつかけていき気が付けば追いかける側に回っていた。前半は12-12と同点で終えた。後半も一点をお互いがとり続ける互角の戦いが繰り広げられる。後半21分に2連続得点でその均衡を破った法大。この二点が勝負を決めることになり、27-25で最終節を勝利で終えた。一次一部二部入れ替え戦も現実味を帯びてきたが、この試合の勝利により自らの手で一部残留を決めた。また松岡が2期連続の得点王を獲得した。
試合結果
トータル試合結果
27 法政大学 |
12 | 前半 | 12 | 25 東海大学 |
---|---|---|---|---|
15 | 後半 | 13 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
16 | GK | 髙木アレキサンダー | 経済1・市川 | 0 | 0 |
2 | CB | 山本晃大 | スポ健4・雄城台 | 6 | 41 |
4 | RB | 服部流征 | 経済4・高岡向陵 | 3 | 19 |
7 | RW | 能條裕太 | 国文4・法政二 | 2 | 11 |
5 | LB | 松岡寛尚 | 経済4・藤代紫水 | 7 | 78 |
18 | LW | 小林昇太 | スポ健4・法政二 | 2 | 16 |
22 | PP | 橋口博隆 | 社会2・雄城台 | 1 | 14 |
交代選手
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 | 今節得点 | 今季得点 |
9 | CB | 柿沼健吾 | 社会3・藤代紫水 | 2 | 12 |
39 | RB | 西遼太 | 経済2・法政二 | 0 | 9 |
27 | CB | 利光良介 | 社会1・雄城台 | 2 | 3 |
32 | RB | 輪島優太 | 経済2・横浜創学館 | 0 | 3 |
34 | LW | 佐々木隆斗 | 社会2・浦和学院 | 2 | 6 |
21 | GK | 河村直人 | 生命1・昭和第一 | 0 | 0 |
試合後順位表
順位 | 大学名 | 勝-分-負 | 得点 | 失点 | 得失点 | 勝ち点 |
1位 | 筑波大 | 7-1-1 | 265 | 206 | 59 | 15 |
2位 | 日体大 | 6-1-2 | 267 | 240 | 27 | 13 |
3位 | 中央大 | 6-1-2 | 237 | 218 | 19 | 13 |
4位 | 国士大 | 6-0-3 | 246 | 222 | 24 | 12 |
5位 | 東海大 | 4-0-5 | 211 | 225 | -14 | 8 |
6位 | 立大 | 3-2-4 | 211 | 241 | -30 | 8 |
7位 | 法大 | 3-1-5 | 221 | 250 | -29 | 7 |
8位 | 明大 | 3-0-6 | 219 | 235 | -16 | 6 |
9位 | 早大 | 2-1-6 | 226 | 241 | -15 | 5 |
10位 | 日大 | 1-1-7 | 216 | 241 | -25 | 3 |
春季リーグ戦結果
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月13日(土) | 筑波大 | ●23-29 | 中大多摩 |
2 | 14日(日) | 明大 | ○23-22 | 中大多摩 |
3 | 21日(日) | 日体大 | ●21-30 | 日体大健志台 |
4 | 28日(日) | 日大 | ○28-27 | 国士大多摩 |
5 | 29日(祝) | 国士大 | ●23-38 | 明大和泉 |
6 | 5月3日(祝) | 早大 | ●29-31 | 日大八幡山 |
7 | 4日(祝) | 中大 | ●22-23 | 日大八幡山 |
8 | 11日(土) | 立大 | △25-25 | 三郷市総合体育館 |
9 | 18日(土) | 東海大 | 〇27-25 | 国士大多摩 |
戦評
前節で何とかして勝ち点を獲得し、入れ替え戦圏内を脱出した法大。しかし最終節で敗退すればまだ入れ替え戦の可能性が残っており、窮地に立たされている中で最終節となった。東海大は今季調子がよく国士大にも勝利しているだけに油断ならない相手だ。法大のオフェンスから試合はスタート。服部流征(経4)がゴールネットを揺らすと、山本晃大(スポ4)・松岡寛尚(社4)もそれに続く。序盤で2点差をつけ、じわじわとその差を広げにかかる。その後は東海大が踏ん張りを見せ、前半を12-12と同点で終える。退場者を出したり、PTを与えたりとピンチに陥る場面も見られたがなんとかまとめた。
東海大からリードを奪い、勝利を確実なものにしたい法大。後半も前半同様に交互に一点を取り合い拮抗した試合運びが続く。後半10分手前で東海大が2連続得点で法大が追いかける形に。だが後半19分に河村直人(生命1)が一対一の状況で好セーブを見せ、点差がこれ以上開くのを阻止。ここから法大の逆襲が始まる。21分・22分・24分と連続で得点を決め、三点の差をつけて見せた。これまでの試合ではリードを奪ってからのディフェンスが手薄になることが多々見られたが、チームが一丸となってリードを守り続けた。試合終了まで周通緑を切らさないプレーを見せ27-25で最終節を何とか勝利で終えた。毎獅子コンスタントに得点を重ねていた松岡は今季9試合で78得点を決め2季連続得点王のタイトルを獲得した。
3勝1分5敗で7位という結果で終えた今季のリーグ戦。リーグ戦を通して見えたのはやはり「ディフェンス力」だろう。佐藤監督も「ディフェンスがうまく機能すれば、毎試合3~5点ほど失点が減ると思う」と語っている。秋リーグからは山本祐輝(社4)の復帰もあり、選手層は確実に厚くなるはずだ。秋リーグ・インカレで、生まれ変わったチームが躍動することは間違いないだろう。(青木義貴)
選手インタビュー
佐藤 浩 監督
-今日の試合を振り返って
今日の試合はまず勝って良かったの一言に尽きると思います。試合の流れは今シーズンを象徴するようにあまり良くない試合だったかなと思います。
-今シーズン全体を振り返って
まず山本祐輝が第1節の怪我で欠場しました。それをトリガーにしてチームがなかなかうまく機能してませんでした。結果的にディフェンスが崩れ、失点が多かったというのが今シーズンの大きなウィークポイントだったと思います。
-ハーフタイムやタイムアウト中の声かけは
基本私はあまり口出しはしませんでした。主将の晃大を中心に声かけをしていました。私が言ったのはやはりディフェンスで相手にプレッシャーをかけるということです。あたりを強くして我慢していれば自分たちのペースがやってくるといいましたが、後半うまくそれが選手のプレイに現れて逆転できたかなと思います。
-チームとしての課題は
やはりディフェンスです。選手の真面目な性格もあってか、あたりが弱くなっていて相手に有利に働いているところがあると思います。普段の練習でこのようなディフェンスに慣れていることが、オフェンスにおいても優しいディフェンスにしか対応できなくなっていることがあると思います。実際の試合を見ると接触しながらのシュートが入ってないなど、ディフェンスが弱いことが攻撃で点が取れないことにもつながってると思います。
一時期入れ替え戦まで見えてきたが
入れ替え戦が1番行きたくないところでした。選手もプレッシャーがあったと思います。プレッシャーの中勝ち切らないといけないのはこの後のインカレでも同じことが言えることで、厳しいプレッシャーのなかで勝てたことは選手たちの自信にもつながったのではないかなと思います。
-山本祐輝選手が欠場した影響は
本来であれば山本祐輝を起点にして、有利に試合を進めて、ベンチのメンバーの選手層も厚くしたいところでしたがその真逆になってしまいました。スターティングメンバーが調子が悪く厳しいなかで、逆に後から出てくるメンバーの精神は強くなったと思います。
⁻チームのこれからの練習方針など
試合終わった後のミーティングで言ってたのはやはりディフェンスです。ファールを取れないような接触プレーなどの激しさを試合に実際に出てるメンバーにつたえてもらいながら実践的な激しい練習をしていかなければならないと思います。
-秋リーグ・インカレに向けての意気込み
これらの課題を解決していけば、3点から5点は得点が増え、失点も3点から5点減ると思います。これだけで6点から10点得失点が逆転します。小さなことかもしれないですが大事なことです。今まで負けた試合の得点差が自分たちの得点になるように頑張っていきたいと思います。
山本 晃大 主将
—今日の試合を振り返って
立ち上がりは良かったんですけど、後半追い上げらるというシーソーゲームが続いて、最後粘って勝てたので良かったです。
ー最終節でしたがどのような気持ちで臨みましたか
負けたらおそらく入れ替え戦があるかもしれないという戦いだったのでチーム全体として絶対に落とせない試合として意思統一をしていました。
ー後半リードした場面がありましたが
点数リードしてましたが、気持ちが上回っていかないようにコントロールして、気持ちを落ち着かせてました。
ー主将として過ごした春リーグでしたが
全体的には、やはりDFの要の祐輝がいなくて、OFも本田悠也がいない、選手がいない中でよく粘って試合をできたなと思います。
その中でも勝てる試合とかもあって、それは反省して、秋への課題とします。
ー秋リーグへの意気込みを
もう1回チームを作り直す勢いで、祐輝も悠也も帰ってくるので、チームで意思統一して、一から頑張ります。
山本 祐輝 副将
ー今季のチームを外から見て
自分の中では試合出させてもらってたことが多かったので、初めての経験でしたし、やっぱりチームとして戦うのは難しいことだなと改めて思いました。
ーチームにはどう携わりましたか
まずは自分のけがを治すことを最優先して常日頃から頑張ってました。チームに関してはやはり自分が抜けてしまったということで後輩に代わりのディフェンスとか抜けさせちゃったんで、そう言った部分は声をかけてできる限り側にいてサポートするようには努力しました。
ーけがの状態は
秋には治したいですけど、全完治は7月末にはできるかなという感じなんですけど、これから長いリハビリをやっていこうと思います。
ー秋リーグへ向けて意気込みを
春リーグは出場の機会がほとんど無くて悔しい思いをしたので最後のリーグ戦ということで、法政がインカレのシード権を取れるように自分がこの夏努力してしっかりチームを引っ張っていけたらなと思います。
フォトギャラリー
- 今節高い得点力を見せた山本晃
- チーム一丸となり勝利を誓った
- 2季連続で得点王に輝いた松岡
- 攻守両面で重要な役割を果たしている服部
- ディフェンスでは課題も見られた
- 一年生ながら得点を決めて見せた利光
- 今季も攻守で活躍した橋口
- 勝利に安堵する選手たち