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【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ 入替戦 対桐蔭大 勝負の大一番で見せつけた力の差、1部リーグ残留決定!!

ハンドボール

【ハンド】2016年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ 入替戦 対桐蔭大 勝負の大一番で見せつけた力の差、1部リーグ残留決定!!

関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ
2016年10月2日(日)
国士館大学多摩キャンパス体育館

絶対に負けられない、そんな試合だった。1部リーグ9位となり2年ぶりに迎えた入れ替え戦。1部リーグで勝利をあげていないだけに降格が危ぶまれたが、試合は終始法大のペースで進んだ。そのまま流れを譲ることなく14点差をつけ勝利、1部残留を決めた。

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長谷川はインカレまで「1日1日を大切にしたい」と語った

試合結果

トータル試合結果

33
法政大学
15 前半 8 19
桐蔭横浜大学
18 後半 11
 

スターティングメンバー

選手名 ポジション 出身校 得点
#20高間アミン(経3) LW 群馬・富岡 5
#35松岡寛尚(経1) LB 茨城・藤代紫水 2
#39山本晃大(スポ1) CB 大分・雄城台 5
#26内門竜之介(経3) RB 鹿児島・鹿児島工業 6
#36本田拓海(社1) RW 神奈川・法政二 3
#3長谷川良介(社4) PP 茨城・藤代紫水 4
#21柿崎雅俊(デザ4) GK 埼玉・浦和学院

 

交代選手

選手名 ポジション 出身校 得点
#6石川雄貴(経4) RB 神奈川・法政二 3
#25黛祐貴(経2) RB 群馬・富岡 – 
#23福本直也(経2) CB 神奈川・法政二 – 
#9猪俣淳三郎(経4) LW 神奈川・法政二 – 
#14下條輝(スポ3) RB 神奈川・法政二 1
#5内野政寛(経4) RB 神奈川・法政二  2 
#4竹野恭平(社3) RW 神奈川・法政二 2
#12仲村充(社2) GK 茨城・藤代紫水  – 

※LW…レフトウイング(レフトサイド)、LB…レフトバック、CB…センターバック、RB…ライトバック、RW…ライトウイング(ライトサイド)、PP…ピヴォットプレーヤー

戦評

 ついに迎えた入れ替え戦。一部残留をかけて戦う相手は、二部で7勝1敗1分という成績を残し2位につけた桐蔭大だ。秋季リーグでは1勝も挙げることのできなかった法大は桐蔭大相手に一部の意地を見せつけられるのか。
 試合開始早々に先制点を決めたのは内門竜之介(経3)。先制点によってリズムをつかんだ法大は、その後の交互に攻めあう展開の中でも積極的な守備によって相手の攻撃を抑え込み、得点を与えない。開始7分で4点をリードするという快調な立ち上がりを見せた。その後も連携のとれたプレーをみせ、試合の流れは終始法大に。その中でも光るプレーを見せたのは山本晃大(スポ1)。12分にカットインから決めると、14分には長谷川良介(社4)へポストパスを通し、得点を演出した。攻守にわたり果敢な姿勢を崩さない中でPTを奪われ失点する場面もみられたが、最後まで攻撃の手を休めることなく攻め続けた。終盤は3連続得点を奪うなど、安定した試合運びで15-8と点差を広げて前半を折り返した。
 後半は桐蔭大の得点から始まった。しかし、今季からスターティングメンバーとして活躍している本田拓海(社1)が即座に速攻で得点。逆転を許さない。前半と同じく山本がカットインから得点を量産していく。雰囲気も良く連続で得点を重ねていくものの、点差は7〜9点と二桁に載せることができないまま試合は進んだ。法大の参謀、猪俣淳三郎(経4)は「相手が良かったというよりは、自分たちが良くなかった」と厳しい言葉で振り返る。
 試合終了まで残り6分というところで法大がタイムアウトを取る。ここで大幅なメンバー変更、今年公式戦初出場となる内野政寛(経4)やDF時に活躍する下條輝(スポ3)、石川雄貴(経4)がコートへと現れた。GK以外法政二校出身メンバーという状況に、観客からも驚きの声が上がる。その高校時から培ったコンビネーションを生かし、この終盤で6点を獲得。佐藤監督は「普段試合に出ていないメンバーを出すことは、目標の一つだった」と試合後口にした。特にチームメイトからも応援の声が多かったのが、久しぶりにユニフォームに腕を通したという内野だ。「皆の想いに答えられるように、想いを球に込めた」と口にする、彼の放ったボールは思いをのせて、しっかりとゴールネットを揺らした。
 最終的に結果は33-19と14点差をつけ勝利。1部残留が決定した。振り返ると最後の最後まで1勝を手にすることができない、厳しいリーグ戦だった。しかし、このリーグ戦の中で確かな成長、収穫があったことは各選手たち、チーム全体を見ても明らかだ。
  11月には全日本学生選手権大会(インカレ)が控えている。4年生にとっても最後となる試合だ。悔いのないように、この1年間の集大成を見せて欲しい。(飯島愛未・梶山麗)

監督・選手 コメント

佐藤浩監督

 -試合を振りかえって
まず入替戦という試合なので、勝てて良かったというのがまず第一の感想です。あとは点差をつけて勝とうという目標があったので、それがある程度果たせたのかなという印象です。2部リーグで桐蔭大に対して立大が14点差をつけて勝ったので、それ以上の点差をつけて勝とうという強い思いがありました。点差をつけて勝つことの意味としては、1部リーグでなかなか勝てない状態で自分たちがやってたことが正しいのかどうかってことで疑心暗鬼になってしまい、それをこの入れ替え戦で自信をもってインカレに勢いをつけたいという思いがあったので、とにかく点差をつけて勝つということが実現できてよかったと思います。

 
-入れ替え戦というプレッシャーのかかる一戦だったと思いますが、これまでの1週間はどんな練習
プレッシャーは特に感じていなかったと思います、私も含めて。冷静に相手のチームを分析して、自分たちの強みをしっかり出せればっていうのが皆ありましたので、そこの部分に注目しました。相手がどうというより、自分たちのプレーを出し切るという試合の中の集中力っていうのを出せるように、それが今日は上手くできてたと思います。
 
-試合終了まであと6分というところでタイムアウトを取ってから、メンバーががらりと変わりましたが
今日のもう一つの目標で、試合に出ていないメンバーを出したいというのがあって、今年1回もユニフォームを着てない4年生の内野君を今回必ず出そうと、攻撃とかで出ていない4年生も一緒に出ようというわけで、結果的にチェンジしたんですけども蓋を開けてみると全員法政二校出身で。たまたま、そういうふうになって違う盛り上がりがあって、普段試合に出れてないDFしか出ていない選手も攻撃に出てしっかり内野君も点を決めましたし、あのメンバーに変わったことでしっかりと点差を離して、皆法政二校出身ということでコンビネーションも良かったので、やりたいことがしっかりとできたかなと思います。
 
-秋季リーグを振り返って
3分けがあり、2点差や1点差で負けた試合がありと非常にもったいなかったので、選手たちも分かってるとは思うんですけど試合の中のパスだとかノーマークシュートとか、そういったものが響いて取れなかった試合がいくつもあったという思いがあるので、それさえ確率をあげれば絶対勝てるんだという気持ちは持ってて。そういった部分が今日はしっかり出せたので。リーグ戦の成績としては悪かったんですけども、やればできるんだという光が最後に見えたという形では、秋のインカレに向けてつながる形で終われたのかなと思います。
 
-インカレに向けて
まだ組み合わせが決まってないので、1週間後くらいに決まったら全日本ハンドボール協会のサイトに載ると思うんですが、どこがきてもやることは変わらないと思います。自分たちのハンドボールを信じていいわけですし、それを時間はあるので磨きをかけて、しっかりインカレに臨みたいと思います。
 

長谷川良介

-試合を振り返って
勝ちっていうのは大前提で、大差をつけていつも出ていない選手を出そうと思っていたので、それが達成出来て良かったです。
 
-試合をコントロールするのではなく、かなり積極的に速攻を仕掛けましたね
前半で勝っていても、後半は負けている状況だと思ってやろうって話をしていて。勢いを止めずにやることが大事だと思っていたので、ガンガンいきました。
 
-入れ替え戦決定後の1週間、チームの雰囲気は
全部の練習が良かったわけではなかったですけど、最後の2日間くらいは特に引き締めてやりました。試合に入る形としては良かったと思います。
 
-プレー中に感じた桐蔭大の穴はありましたか
攻めていると段々DFのラインが上がってきて、自分のところが空くなっていう印象はありました。ですけど僕の動きがイマイチだったので、もっとうまくポストプレイできたかなと思います。
 
-秋季リーグ全体を振り返るといかがですか
ホントは上位を狙っていて、1年生もいい選手がいますけど、なかなかうまくいかなかったです。来年からは自分はいないですけど、チームとしてより努力が必要ですね。
 
-4年間のリーグ戦で印象に残っていることは
出た試合だと、一昨年のインカレと今年の入れ替え戦ですね。チームが持つ危機感がすごかったですし、その前の練習から1つになってできたので印象に残っています。
 
-キャプテンとして戦うリーグ戦は違うものがありましたか
そうですね。けど本当に仲間に恵まれたと感じています。僕はキャプテンですけどそんなに色々やった訳では無いので、そこはすごく感謝しています。
 
-今後の練習に向けて
インカレは一発勝負で引退がかかっているので、後悔のないように、1日1日を大切にしてやっていきたいです。
 

内野政寛

-今日の試合を振り返って
 そうですね、今日の試合は絶対に負けられない試合だったので絶対に勝とうという想いで頑張りました。
 
-今回は久しぶりの出場となりましたが
 みんなが内野を試合に出そうという想いで頑張ってくれたのでその想いに応えられるように、自分の力を発揮できるようにと頑張りました。
 
-そういった意識が得点につながったのですか
 そうですね、結構みんなが自分に打たせようとしてくれて。その想いを球に込めてシュートを打ちました。うまく決めることができたので良かったです。
 
-ここ一週間のチームの雰囲気は
 一体感がありました。団結して今回勝利することができたので、インカレに向けて今後もいい雰囲気で練習して、いい結果が残せるように頑張っていきたいと思います。
 
-最後のインカレになります
 自分は入っていないんですけど、その分今日はみんなに支えられて試合に出ることができたので、インカレではサポートにまわりみんなをしっかりと支えて勝ちにいきたいと思います。
 

猪俣淳三郎 

-試合を振り返って
とりあえず本当に勝って良かったですね。
 
-33-19で14点差がつきました
内容は全然ダメでしたね、40点か50点くらいです。どう考えてもうちの方がチーム力が上ということは分かっていたので、それにも関わらず最後の9分付近まで9点差くらいにしか離せないっていうのは、相手が良かったというよりは自分たちが良くなかった分だと思うので、こっちの方ががちゃんと良くできてれば20点差以上つけれる相手だったと思うので、内容としては良くなかったと思いますね。
 
-具体的に良くなかった点は
プレー面としてはすごく悪かった点はないんですけど、運び方というか流が秋リーグ通してうちが良くなかった部分で、そこが課題なんですけど、今日の試合もやっぱり一時的に連続得点とかできて流れには乗れるんですけどその後点獲られたときとかに、チームの士気が下がってしまうというか、そういうところがダメでしたね。
 
-後半残り6分のところでタイムアウトを取り、メンバーが大幅に変わりましたが
試合の前から、普段試合に出れていない4年生もベンチに入っていたので、そういう選手を出したいという気持ちが皆あって、と言っても負けてダメな試合ではあるので勝ちを確信するぐらいの時間帯になってから出すと決めていたので、それで試合内容が悪かったので残り6分くらいしか出せなかったですね。
 
-今日まで1週間どんな練習を
もちろん相手のビデオを見て、しっかりと研究して自分たちがやれることを普段通りやれば、絶対負けない相手だと分かってたので、難しいプレーを練習するんじゃなくてシンプルに自分たちの実力を発揮できるような、練習をしました。
 
-秋季リーグ戦を終えて
勝った試合も無くて、引き分けと接戦ばっかりだったと思うんですけど、1試合目、2試合目とかと比べて今の方がチーム的には良くなってると思うので、そこはやっぱり収穫になったと思います。それをもっと早くできてればリーグの結果も変わってたと思うんですけど、それができなかったのはもうしょうがないことなので、しっかり自分たちの中で受け止めてインカレに向けて成長できれば。
 

内門竜之介

-今日の試合を振り返って
 負けたら2部ということで、最初から気持ちが入って試合ができました。
 
-入れ替え戦までのチームの雰囲気
 入れ替え戦が決まったのであとはもう勝つだけだと、いい雰囲気で練習することができました。
 
-対戦相手の情報は
 リーグが終わった次の日に二部の試合があったので、そこでビデオを撮ってもらいました。そのビデオをみてしっかりと対策を立てて練習することができました。
 
-どのような対策を
 ビデオを見るとでかいエースの人が結構打ってくるといえのがあったので、その人に対して厳しくあたろうと。
 
-試合中は相手のDFを抜いていくプレイが目立ちました
 ビデオを見る限り一対一の間が広かったので、試合でもお前が行けみたいな感じだったので。
 
ー今回のリーグを振り返っての課題
 DFが崩れると攻撃のリズムものれなくて、やっぱり失点が多くなると思います。自分は出ないんですけど、DFをしっかりと中がしめて、周りからも手を出せるようにしていけたらなと思います。
 
ー次のインカレへ向けて
 四年生と最後の試合になるので、楽しんで一試合一試合していけたらなと思います。
 

山本晃大

-試合を振り返って
最初は苦戦しましたけど、点をとるうちにペースを掴めました。最終的には大差で勝てたので良かったです。
 
-カットインで得点を量産されましたね
難しい事はしないで、猪俣さんにもシンプルにいけと言われていたので、シンプルにプレーすることを意識していました。
 
-桐蔭大に対してのディフェンスについては
身長が高くてシュートが速いので、19番の選手がボールを持った時にはしっかりコンタクトして寄せるっていう話はしていました。
 
-秋季リーグ全体を振り返って
春と比べて点も取れたので、インカレに向けてもっと安定感のあるセンターになっていきたいと思います。もっとDF面でもしっかり活躍できる選手になりたいです。
 
 

フォトギャラリー

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