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【ハンド】2023年度関東学生ハンドボール連盟秋季リーグ戦 入替戦 法大のプライドをかけて守りきった一部の座!!! 

ハンドボール

2023年10月15日(日)
国士舘大学多摩

秋リーグ最終戦から2週間後に迎えた入替戦。2部で必死に上位を保ち続け上を目指す立大となんとしてでも1部の座は譲ることのできない法大。最初の数分は様子を伺う慎重な姿が見られたがその後は一部残留への執念で攻撃的なオフェンス、そして強靭なディフェンスで7点リードする場面も。

OF,DF共に活躍した澤

試合結果

トータル試合結果

25
法政大学
11 前半 8 24
立教大学
14 後半 16

秋季リーグ戦結果

日付 対戦校 結果 会場
1 8月26日(土) 早稲田大学 ☆33-27 明治大学和泉
2    27日(日) 筑波大学 ⚫︎30-35 国士大多摩
3 9月3日(日) 中央大学 ⚫︎21-35 国士大多摩
4      9日(土) 東海大学 ⚫︎28-35 明治大学和泉
5  10日(日) 国士舘大学 △19-19 国士大多摩
6    16日(土) 日本大学 ⚫︎33-37 日大八幡山
7   17日(日) 明治大学 ☆31-29 日大八幡山
8     24日(日) 順天堂大学 ☆35-40 国士大多摩
9     10月1日(日) 日本体育大学 ⚫︎35-36 国士大多
入れ替え戦 10月15(日) 立教大学 ☆25-24 国士大多摩

個人得点

  • 岩﨑琢未 選手(スポ3)・・・9点
  • 渡邊桂也 選手(経済3)・・・4点
  • 石田季里 選手(経済4)・・・2点
  •      澤勇樹  選手(キャリア4)・・・2点
  • 布田航  選手(経済4)・・・2点
  • 竹中柊翔 選手(社会2)・・・2点
  • 今松祐也 選手(経済4)・・・1点
  • 佐々木一颯選手(社会3)・・・1点
  • 栗田哲太 選手(社会2)・・・1点
  • 石川純也 選手(社会1)・・・1点

キープ率

  • 山口隼和 選手(社会4)・・・55%
  •                  松田大介 選手(社会4)・・・0/1(7mスロー)

戦評

1部残留をかけた立教戦。先手を取ったのは立大で試合開始3分頃。お互いに相手の出かたを伺っている様子。法大の1得点目を決めたのは今年大活躍の竹中柊翔(社2)。それに続き岩﨑琢未(スポ3)がパスカットからゴール。GKのスローオフが取られたが重圧のある小柏魁(社3)のDFが危機を救った。さらに布田航(経4)が7mスローを持ち込む、栗田哲太(社2)が速攻で点を取るなどと法大の士気はじわじわと上がっていく。そこから立大もさらに気合を入れ立ち向かってきたため、開始8分の石田季里(経4)が得点を決めて3点リードとなってから長い間点数の動きはなかった。9分後、やっとの思いで得点を重ねたのは1年石川純也(社)。しかしその直後イエロー、パスミスが続き20分には30秒ほどで2失点。そこでタイムアウトが挟まる(20:45)。タイムアウト後勢い良く攻めをスタートした石田。ゴールとはならなかったが法大の熱意が感じられる。22分にはサイドの佐々木一颯(社3)が颯爽と得点。27分には渡邊桂也(経3)から石田、そして岩﨑にとチームを引っ張る3人の連携プレーで得点。前半ラスト2分では渡邊が2連続ゴールを決め法大11-8立大で終了。GK山口隼和(社4)の好プレーにより失点が少なかった。  後半開始すぐに竹中がレフェリーに2分間の退場を言い渡され少し重たい空気に。だがそこで確実に点数を決めにいったのは主将布田。法大が後半の先手を取った。相手もパワフルなOF,DFを繰り広げてきたが法大は動じずにどんどん点を重ねていく。さらに法大の士気が上々になったのは入れ替え戦のキーパーソンとも言える4年澤勇樹(キャ)の初得点、法大は17-10と7点もリードしている。7点リードで安堵の気持ちは束の間に、9分頃から立大の進撃が始まる。法大はそこから体制が少しずつ崩れてしまいどんどん押される状態に。今松祐也(経4)がループを決めて少し穏やかに。その後渡邊がまたも2連得点したところで17分17秒にタイムアウト。しかしそこから大幅に点数を重ねることはできず二度目のタイムアウト時のラスト2分では法大25-22立大に。緊張感が高まる中、さらに2失点。試合終了の合図がなったときには一点差というギリギリハラハラの勝ちとなった。

熱気を見せる石田!

 

ループシュートの達人今松


選手インタビュー

主将 布田航 選手(経済・4年)

-今日の試合を振り返っていかがでしたか
すごくタフな試合になったのですが、まずは勝ってよかったです。

-今まで1部で戦ってきたチームと立教大との違いはどういったところでしたか
分析の段階で、コンタクトや球際の強さというのは確実に1部のチームよりも低いというのは分かったので、1部で戦っている分そこを強くしようというのは話していました。ただ、やはり2部から上がってくるチームというのは勢いがあるので、その勢いに負けないように、まず立ち上がりの10分を集中してこうという話はしていました。

-前半は一時逆転された時もありましたが、その時の心境やそこからの戦略はどのように立てましたか
正直、特に動揺はなかったです。やはり試合は60分で長いので、60分間自分たちのハンドボールをすれば確実に点差が開いていくというのは分かっていました。オフェンスで課題はあったにしろ、ディフェンスは安定していたので、ディフェンダーが離れることはないかなと思っていました。そういう意味であまり動揺はなかったです。

-後半流れを保つために工夫したことはありますか
ボールの攻撃の時間を増やして、単発で打たないということはチームでもう1回再共有しました。あとはやはりディフェンスの部分で、球際をもう1回強くしようというところは話してました。

-個人とチーム、それぞれ秋リーグを通じて変化した点はどういったところでしょうか
チームで速攻の割合を増やそうとしてきたので、そういった意味で自分の速攻の割合が増えてきたというのはすごくいいところかなと思います。チームとしては接戦を勝ち切れずにいたという部分で、今回のような試合でも勝ちきれたことで、そして自分たちのハンドボールは間違っていないという自信にもつながりました。そういった意味では、2週間後のインカレにつながるような試合だったなと思います。

-インカレに向けての意気込みをお願いします
すごく組み合わせもいいですし、まず1試合目からしっかりとベストコンディションを持っていくというのと、あとはやはり2週間で自分たちのハンドボールをもう1回作り上げて、目標とするベスト8に行けるように頑張りたいなと思います。今日を振り返って
前半は自分達に得意な試合運びで、まだ得点も取れていたと思うのですが、ディフェンスがうまくいかず、点も取れなくなってきたという流れの悪いところから、さらにディフェンスが崩れていきました。退場からの流れが取り戻せなかったです。

GK 山口隼和 選手(社会・4年)

-今日を振り返って
二つあってまず一つは自分が調子良かったところだと思っています。この試合は正直自分は負けたら2部というのに意識はおいてはなかったです。そこを考えてしまうと緊張してしまうと自分は思っていて、そうなってしまうと自分のプレーを出せないって思っていたのでまずは試合を楽しむことというのを重要視していました。それが好を喫して今回高いパーセントを維持できてチームを救えたのかなと思っています!
2つ目はチーム全体として快勝ではなく辛勝だったのかなと振り返っていて思っていて実際途中から3点差で停滞したり最後20対25で停滞してしまって勝ちきれなかったりで最後一点差で勝つっていうのが自分の中で引っかかっていて正直もっと突き放して勝つべき相手だったっていうのは思っています。なのでこれから自分たちはインカレがあるんですけど後輩たちに一部で戦う権利っていうのを繋いだと思っているのでそこはこれから頑張って欲しいなと思います。

-前半後半で作戦の違いはありましたか?
前半の場合は押していこうと言う話をしていました。立教大学さんの方はやっぱり2部でのし上がってきてイケイケでくるなっていうのはもう分かっていたのでそこは力で押していかなければ行けないってっていうところはあったので前半ノリノリで行けたと思います。なんですけど後半は前半攻めきれていないところでDFの動きとか、そういうのを見ながらOFをしていたのかなって言う部分があったので前半では流れを作りながら押していくって言う形だったんですけど後半は相手を見ながら攻めるという感じだったのかなと自分では見てて思っています。

-GKからみての法大のOF,DF
OFは得点力がある人はいると思っています。でもなんでかわからないけど点が取れない。そこが自分たちのずっとの課題なんですけど、このリーグが始まる前にオフェンスで工夫していこうと言う話をしていたんですけどやっぱりそれも抑えられて自分たちの得意なミドルシュートだったりロングシュートが抑えられたって時に攻め手がなくなってしまうっていうところが自分の中では印象が強かったです。得点が取れていなかったので。ディフェンスに関してはやっぱり入替戦が決まった時にローランドさんが指導に来てくれてそっからみんなの意識がちょっと一つ変わったのかなとおもいます。やっぱりそのローランドさんの世界的な、見てきた知識であったり考え方、体験というのはすごい自分たちの中に入ってきて新しい成長っていうようにローランドさんが来てくれたことでプラスになったかなと思いました。

-前回敗戦で入替戦となりましたがこの2週間のモチベーションの保ち方は
自分は一応日体戦では調子が良かったっていうのは思っているんですけど、後半やっぱりなんで負けたかっていうと自分が点を取られているっていうのは根本にあると思っています。なので自分の中で悔しさはありました。なのでそこを改善していくためにやっぱり自分も成長しなきゃ行けないなと思って、試合の自分の動画を見てローランドさん(監督)と話しながら改善していきました。ただ途中風邪引いて4日間くらい来られなかったので正直コンディションの調整は難しかったですね。

-秋リーグの振り返りをお願いいたします。
自分だけを見たら、良くやれていたとは言えないかなと思います。たまたま日体大戦と早稲田戦とか今日の試合もなんですけど当たっていたって言うだけで全体を見たら正直春リーグよりは止められていないっていうのは厳しく見ています。チームとしては正直リーグ戦5位って言うのに向けて本当に練習をしてきたのかなって言うのが厳しい一言でありました。実際蓋を開けてみたら9位になってしまって、みんなも自分たちだったらやれるんじゃないかって思っていたところのプライドを消されてしまったり壊されてしまったりって言うのはあったのでメンタル面の成長っていう部分はすごく強くなったと思います。

-インカレに向けての意気込みをお願いします
これからインカレではこれまでのメンタルにプラスして技術面もしっかりやっていきたいなと思います。

副将 渡邊桂也 選手(経済・3年)

-今回の試合を振り返っていかがでしたか
入替戦ということで力の差はあったと思うのですが、しっかり動画等を見て、ここで負けたら今後が色々と狂ってしまうので、準備はしてきました。

-今まで1部で戦ってきたチームと立教との違いは何かありましたか
圧倒的にオフェンスという部分では低いと思うんですけど、やはり2部から上がってくるという意味では、捨て身で来るので、気持ちの部分は大きかったと思います。

-前半は一時逆転された時もありましたが、その時の心境やそこからの戦略はいかがでしたか
実力の差があっても逆転されることもあるので、冷静に行きました。再び逆転してからは、前回日体大の試合でさらに逆転されて負けたので、絶対最後まで集中するというのをベンチで話していました。

-終盤まで流れを保つことができた要因はどういったところですか
やはり声と気持ちの部分です。前回日体大にあのような負け方をしたことは自分たちにとって大きくて、今回も最後は詰められてしまったんですけど、どんなに点差があろうと気を抜かなかったことで最後勝ち切れたのだと思います。

-個人とチーム、それぞれ秋リーグを通じて変化した点や学んだ点はどういったところでしょうか
チームとしてはディフェンス面が強化されたとは思うんですけど、キーパー頼りになっていたことがすごく大きいので、チームとして来年のことを考えていかないといけないと感じました。来年もキーパー頼りにできるかと言ったらそんなことはない可能性もあるので、ディフェンスを固める練習を積んでいきたいです。個人としては、おそらく来年キャプテンになる可能性が高いと思われるのですが、今の自分の性格からすると航さんのような信頼されるキャプテンにはなれないと思うので、この数ヶ月、4年生からなるべく多く吸収したいと感じました。

-それではインカレに向けての意気込みをお願いします
去年は2回戦で負けたので、少なくともそれ以上というのが目標です。おそらく1回戦は上がれたとして、2回戦は日大との試合になると思うので、最後どう戦うかというのはここから話し合うと思うんですけど、勝ってべスト8を目指したいと思います。


法大がリードしていくゲーム展開であったが、後半20分からラストにかけて相手の勢いが強まり点差をかなり縮められ一切の油断も許されない状況に。しかしリーグ1部で戦い続けている法大は意地を見せ1点差という悔しさは残しつつも決して勝ちを譲らなかった。白星となり次回のリーグでも1部で戦うこととなる。次に迫るのはインカレ。このチーム体制で臨む公式戦ラスト。ベスト8を目指し奮闘する。

(取材・記事 岩瀬智悟・松岡茉満子)

記事更新が大変遅くなりましたことお詫び申します。

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