【準硬式野球】東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦 対立大3回戦 一時は同点に追いつくも7回に痛恨の3失点…立大戦勝ち点逸により今季優勝争いから離脱…
東京六大学準硬式野球秋季リーグ戦
対立大3回戦
2019年10月7日(月)
早大東伏見グラウンド
東京六大学秋季リーグ第6週。1勝1敗で迎えた立大3回戦の先発マウンドには春翔一朗(経1)が上った。2回に先制を許すも、6回には4番佐々木勇哉(社4)の適時打で一時は同点に追いつく。しかし、7回に失策などが絡み3失点。法大は7回以降無得点のまま試合終了。立大に2017年春以来に勝ち点を譲り、法大は優勝争いから離脱することとなった。
試合結果
トータル試合結果
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
立大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 |
法大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 2 |
(法大) 春、●伏見、湯浅、前芝−乘松
(立大) 〇泰道、竹生-村口
盗塁:堀江(8回)
打撃成績
打順 | 位置 | 選手名 | 出身校 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | (5) | 堀江悠介(経2) | 健大高崎 | 4 | 3 | 0 | 0 | .395 |
2 | (6) | 大石智貴(経4) | 静岡 | 3 | 0 | 0 | 1 | .194 |
3 | (7) | 堀皓貴(社4) | 鳴門 | 3 | 0 | 0 | 1 | .361 |
4 | (9) | 佐々木勇哉(社4) | 花巻東 | 3 | 1 | 1 | 1 | .303 |
5 | (8) | 中川大輔(社3) | 日大三 | 3 | 0 | 0 | 0 | .212 |
6 | (4) | 鎌田航平(社3) | 鳴門 | 3 | 0 | 0 | 1 | .235 |
7 | (3) | 海津裕太(経4) | 日本文理 | 2 | 0 | 0 | 1 | .444 |
PH | 岩本大河(スポ3) | 浜松西 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
8 | (2) | 乘松幹太(現4) | 新田 | 3 | 0 | 0 | 1 | .176 |
9 | (1) | 春翔一朗(経1) | 静岡 | ー | ー | ー | ー | .000 |
PH | 南太貴(営3) | 法政二 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 伏見颯真(営1) | 帯広緑陽 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 湯浅創太(経2) | 國學院久我山 | ー | ー | ー | ー | .250 | |
PH | 堀尾浩誠(社1) | 報徳学園 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | |
1 | 前芝航太(営2) | 法政二 | ー | ー | ー | ー | .250 |
※通算打率は対戦カード終了時に掲載致します。
投手成績
回 | 被安打 | 奪三振 | 四死球 | 自責点 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
春 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 | 7.04 |
伏見 | 3 2/3 | 2 | 3 | 1 | 3 | 5.40 |
湯浅 | 1 1/3 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1.77 |
前芝 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.71 |
戦評
第2戦を快勝し、良い流れで迎えた第三戦。今季優勝に向けて負けは許されない条件下での試合となった。
先発マウンドに上がったのは、新人ながら投手陣の軸として活躍を見せる春翔一朗(経1)。1回、走者を出すも無失点で抑える。しかし、2回には2死三塁で打ち損じた打球を二塁手鎌田航平(社3)が悪送球し、その間に走者が生還。痛恨の先制を許す。その裏、好機を作るも無失点に終わる。
4回から第2戦に続き伏見颯真(営1)が登板する。4回から6回までを1人の走者も許さない完璧な投球を見せる。伏見の好投で流れに乗った法大は6回、先頭の堀江悠介(経2)が左前安打を放つ。2番の大石智貴(経4)が犠打で送り、3番堀皓貴(社4)が進塁打を放ち、2死三塁となる。ここで4番佐々木勇哉(社4)が左中間方向に安打を放ち、同点に追いつく。法大打線の強みである、つないで1点を取る理想の流れを見せつける。
しかし、好投を続ける伏見が7回、先頭打者を二塁打で出塁を許す。続く打者に犠打を決められ、1死三塁となる。すると次の打者にスクイズで勝ち越しを許す。その後、安打と四球で好機を作らせ、ここで伏見は降板。第2戦先発で好投を見せた湯浅創太(経2)がマウンドに上がる。しかし、三塁手堀江の失策と中適時打を打たれ、さらに2失点。3点差となる。その後の8回、9回の攻撃で安打や四球で走者は出すも、得点を奪えず試合終了となった。
守備のミスが目立ち、内容としても悔しい敗戦となった。また勝ち点を取り逃がし、優勝の可能性が消滅。だが、まだ今季の戦いが終わったわけではない。次は4年生最後の試合となる早大戦。有終の美を飾れるよう、法大らしさ全開で戦う姿を見たい。
(記事:渡辺光我、写真:梅原早紀)
4打数3安打と気を吐いた堀江
選手インタビュー
堀皓貴
―今日の試合を振り返って
佐々木の適時打で同点に追いついた次の回の守備がすべてだったかなと思います。やはり今日の失点パターンは内野の送球ミスだったので、まだ1点差なら後半試合展開が違ったのかなとも思いますが、3失点してしまったことが敗因だと感じています。
―具体的に7回の良くなかった点は
セーフティスクイズは仕方ないので、最後のミーティングでも話しましたが当たり前のことをしっかりやる、ということができなかったことがミスだったと思います。それで流れが立教に行ってしまったので、あの時点でもう勝機が無くなってしまったのかなと今になって思います。
―立大の泰道選手攻略について
1戦目も泰道選手が投げてきて、そこまで苦手意識はなく今日の試合に入れました。でも、1戦目より今日の試合の方が、制球が安定していて、結果法政は4安打ということで完全に力負けだったと思います。
―今季はけがに見舞われる選手も多かったが
今季は西村(勇輝、経2)がベンチに入れず、尾崎もリーグ期間中にけがをしてしまいました。僕の構想の中では今季のリーグ戦は西村、尾崎2人で乗り切りたいなと思っていました。ですから、投手陣の手薄な部分が悔やまれました。
―一方で湯浅投手や伏見投手などの活躍について
そうですね、今季は西村、尾崎がけがに苦しんだ一方で、湯浅や伏見の登板機会が増えました。このリーグ戦に限らず、この2人が頑張ってくれたことは新チームにとっても良い発見だったのではないかと思います。来年からも活躍に期待したいと思います。
―立大戦で勝ち点を落とし今季優勝を逃したことについて
終わってみれば、僕たちの代は一度もタイトルを取ることができなかったので、その点については不甲斐ないなと思いますし、何とか主将としてチームにしてあげることはなかったのかなとも感じます。まだあと1カード早稲田戦が残っているので、昨季目の前で優勝を逃してしまった悔しさをぶつけて春の借りをしっかり返したいと思います。
―今季ここまでの試合を振り返って
僕としては、東大の2戦目がすごく印象に残っています。東大2回戦のただの一勝だったのかもしれませんが、普段試合に出ることのない4年生たちが一緒に試合に出て、僕たち自身もメンバー外の4年生から元気をもらいました。そういった意味で今日の試合も試合に出ることができない4年生たちの為に頑張りたいなと思ったのですが、負けてしまったことが申し訳なかったです。
―最終戦へ向けての意気込みをお願いします
優勝はなくなってしまいましたが、最後早稲田と昨季の借りを返すことができるので、何とか勝って新チームになる前に後輩たちに何かを残せたらいいなと思っています。ですから、精いっぱい頑張りたいと思います。
春翔一朗
―試合を振り返って
自分の先発した試合で、目の前で優勝を逃してしまったことが悔しかったです。
―重要な試合で先発を任されたことについて
責任を感じていますし、そこで結果を残せなかったことが悔しかったです。
―自身の投球を振り返って
調子は良くなかったのですが、山田総監督からアドバイスをいただいていて「自分の投球がどうかということではなく、打者との勝負をするという意識を持つ」という気持ちで試合に臨みました。ですから今日の試合で課題を克服しようとしていて、今日の最後の2奪三振は良かったです。それでも調子としてはあまり良くなかったかな、という気持ちです。
―今季の課題とは
技術的な面で言うと、ストライクからボールになる変化球で空振りを取るということが今季の課題でした。精神的な面で言うと、前の質問で述べたように「いい投球をしよう」という自分にとって綺麗な球を投げようという意識から、「対打者との勝負をしよう」という気持ちを持つことが今季の課題でした。
―課題に向かって改善してきたことや手応えは
今日試合でさっき述べたことを意識して投げました。山田総監督に試合後「意識していることが試合を観ていてわかった」と言っていただけたことがうれしかったです。この調子で頑張っていこうと思えました。
―今季優勝を逃してしまった結果について
悔しいの一言でした。4年生はずっとかわいがってくれたので、申し訳ないという気持ちとあと1カード残っているので、しっかり勝って4年生に最後花を持たせられるような試合にしたいと思います。
―最後に最終カードへの意気込みをお願いします
昨季目の前で優勝を決められ、悔しい想いをした早稲田との対戦なのでやはり悔しさを晴らしたいという気持ちと4年生との最後の試合になるので登板する機会があれば、課題を踏まえながら自分の投球が出来ればいいなと思います。
伏見颯真
―今日の試合を振り返って
昨日より調子は良くなく、気持ちで押し切るようにして3イニングまでは良かったです。しかし、4イニング目に点を取られ、平常心でいられず動揺し、その後、四球を出してしまったのが今日の反省点です。
―ワンポイントではなく複数回での登板どういった意識で投げたか
目の前の1人1人の打者を抑えていくということを意識していました。
―今日の試合の敗因について
法大の流れに持っていくことができず、常に相手のムードになっていたのが良くなかったです。
―ここまでのリーグ戦を振り返って
自分は初回から準備して、先発投手にアクシデントがあっても、いつでも行けるように準備をしているので、今後も気持ちを作って頑張っていきたいです。
―今季最終カードに向けての意気込みをお願いします
しっかり準備して、自分の出番があれば一人一人しっかり抑えていきたいです。
フォトギャラリー
- 今試合敗戦で今季優勝を逃す結果に
- 6回に同点打を放った佐々木
- 今試合猛打賞の1番堀江
- 先発の春
- 3回から継投した伏見
- 立大戦全試合に登板した湯浅
- 代打出場の岩本は出塁ならず