秩父宮杯・秩父宮妃杯 第93回全日本学生スキー選手権大会
2019年2月24日(火)
花輪スキー場
今年は秋田県で開催されている全日本学生選手権(インカレ)。大会初日の今日から昨年男子GS覇者の塩入資(社4)と女子GSで齋藤実祐(社3)が、悪天候と苦しいコースコンディションを制し、入賞を果たした。法大勢として初日から好スタートを切った。
試合結果
アルペン部門
男子1部GS
順位 | 選手名(学年・学部) | 一本目 | 二本目 | 合計 |
---|---|---|---|---|
4位 | 塩入資(社4) | 54.32 | 58.32 | 1:52.97 |
13位 | 園部竜也(理4) | 55.82 | 58.05 | 1:53.87 |
21位 | 浜辺大夢(経2) | 55.73 | 58.58 | 1:54.31 |
29位 | 八幡優月(現3) | 57.00 | 58.14 | 1:55.14 |
42位 | 宮崎尚太朗(社3) | 57.01 | 59.90 | 1:56.91 |
DNF | 高橋晟治(社3) | ― | ― | ― |
女子1部GS
順位 | 選手名(学年・学部) | 一本目 | 二本目 | 合計 |
---|---|---|---|---|
2位 | 齋藤実祐(社3) | 51.32 | — | 51.32 |
15位 | 小林苑華(現2) | 53.73 | ― | 53.73 |
28位 | 稲本菜月(社1) | 54.87 | ― | 54.87 |
29位 | 山北鮎夏(現4) | 54.94 | ― | 54.94 |
DNF | 越後英美華(現2) | ― | ― | ― |
戦評
今年は秋田県鹿角市花輪スキー場で行われている学生選手権。
男子GSには法大から6人の選手が出場した。昨年この種目で優勝をはたし2連覇がかかっていた塩入資(社4)は1本目で54.65とこの時点で暫定2位と好タイム。しかし、2本目
は悪天候にも見舞われ、結果4位入賞したものの表彰台に登ることはできなかった。個人としては悔しい結果となったが、チームとしてはポイントを獲得し明日以降につながる結果となった。
一方、女子では法大から5人が出場。SGで6位入賞と好成績を収めた齋藤実祐(社3)がGSでも健闘を見せた。1本目に51.54を記録すると、続く2本目が悪天候のため中止となり、1本目の記録が反映され、見事2位を収めた。
明日はコンバインドのエースとして期待される村上純人(社4)も出場する。今日の勢いに乗り、塩入や齋藤に続く多数の法大勢の入賞を期待したい。
(文:春名結衣、田篠瑞季)
監督・選手コメント
近藤浩之 監督
ーチーム全体として今日の結果を振り返って
雪の状態も非常に厳しく、バーンの状態も荒れていてどうなるかと思いましたけど、みんな集中してうまく滑ってくれました。去年優勝している塩入が1本目2位につけていて、今年も連覇できるかと思ったけれど、他のメンバーが入賞圏内からいなくなったということで、自分がリスクを負わずにしっかりポイントを取るというところで、有言実行してくれました。4位で本人は苦しいと思うけれど、大学としては今まで0点だったのでこれでポイントが入って一安心しました。
女子は実力者の齋藤が100分の3秒差で2位につけて、本当は2本目滑りたかったと思うが自然の中の競技なのでしょうがないですね。けれど結果としては非常に良いスタートを切れたと思います。
ー今大会に向け重点的に練習したことは
アルペン競技はずっと去年の年末からレースが続いていて、特に今年は雪不足でかなり厳しい中色々練習していました。そんな中で結果も出ていたので、普通にやればこのくらいの結果は出るだろうと信じていたので良かったです。できればあと1.2人ずつ入ってくれればよかったですね。
ー今大会でのチーム全体の目標
目標は総合5位くらいにしていますが、種目の中でクロスカントリーが低調で、そこがあまり調子があがってきていないので、そこのポイントが減ると厳しいかなというのはあります。けれど最後まで頑張ってほしいと思います。
ー明日に期待すること
明日はコンバインドのエースの村上が出場します。彼は先週あった国体でも入賞してるし上り調子なので最後に意地を見せてくれるのではないかと思って期待しています。
塩入資
ー今日のレースは1本目では2位につけました
やはり今日、スタートが遅れて、悪い状況の中でのレースだったので、とりあえず1本目は様子見るというか、探りながら滑りました。得点できていなかったので、ゴールしないといけないということを含めて5.6番手くらいで行ければ良いなと思っていましたが2位になるとは思いませんでした、
ー2本目は悪天候で雪のコンディションも変わりましたが、そこに関して
だんだん雪が強くなってきて、他のメンバーも入賞圏内に入っていなかったので、絶対にゴールして入賞しないといけないというのが頭にありした。昨年のGSでは優勝していたので、自分の勝ちたい気持ちとゴールしないといけないという気持ちの入りまじっていた2本目でした。思ったよりもコース状況が悪かったので要所要所危ないところは抑えながら滑るという感じでした。
ーそんなプレッシャーの中の4位でしたが心境は
やはり去年優勝していたので優勝したい気持ちはすごくあったので、本当を言えば悔しいですね。
ー今大会のために重点的に練習したことは
練習というよりは今シーズンから環境を変えるためにインカレの直前まで海外に行っていました。日本人ではなくて外人のコーチにずっと習っていました。10月の頭から全日本選手権までにレースをやりながらヨーロッパの方でトレーニングをして、全日本が終わってまたインカレの直前までトレー二ングをしてきました。やはりヨーロッパのスポーツなのでヨーロッパに行くことでコースも難しいし、セッティングも日本と全然違います。自分で向こうの選手との差を実感することで自分の成長につながっているのかなと思います。
ー最上級生として今のチーム状況は
3年生に八幡がいますが、実力を持っているので安定して滑って、来年以降は僕自身もいないので、チームを引っ張ってもらいたいです。そしてその下の1.2年生がインカレで確実に入賞するという実力はまだだと思うのでそこら辺を頑張って欲しいと思います。
ー4年生となり最後のインカレです
まだSLが残っていますが、僕は卒業してそのまま企業に入ってスキーを続けますが、インカレの雰囲気は他の全日本選手権や大きい大会とは違って2部に落ちてしまうかもしれないという危機感を持ちながらの戦いです。自分だけの結果ではなく、大学がかかっているレースなので、そういう雰囲気の中やるレースはもちろん緊張すると思います。けれど今日のGSで勝てなかった分、SLで勝って来年以降の大学卒業してからよ競技につなげたいです。
ー明日への
明日はトレーニングで明後日はSLなのですけど、もう2部に落ちることはないので、思い切って、SLが調子いいので思い切り行って優勝したい。コンバインドの国体も優勝していて調子が良さそうなので自分の実力を全部だして卒業してもらいたいし、工藤に関しても小林に関しても実力を発揮できるように、ランナーに関しても次につながるレースにして欲しいと思います。
齋藤実祐
ー今日のレースを振り返って
スタート順が良かったので、有利だったかなと思います。
ースーパー大回転では6位、大回転では2位という結果を残されました。
スーパーGは優勝を目指していたので悔しかったです。GSは強い選手が多くいて、その中で2位になれたのは自分の中で大きかったです。
ー試合前に意識したこと
インカレの前の国体で気負いすぎて失敗してしまったので、平常心でいつも通り滑ろうと思って滑りました。
ーインカレまでに特に練習したこと
今年は調子が良かったので、調子を崩さないようにするのと、ポジションを気をつけて、細かい基本的なことを意識しました。
ー大回転の2本目は中止になってしまいました
優勝を狙える位置だったので、2本目がなくなってしまい悔しい気持ちはありますが、29番目の滑走でコースも荒れて、その中でまた同じ順位につけるとは限らないので、安心した部分と悔しい部分があります。
ー雪質について
かなり悪条件で難しかったです。
ー明日出場される選手に向けて
コンバインドでは去年も入賞している4年生がいるので、期待してますというのと、他の2人も十分入賞できる実力があると思うので頑張ってほしいです。
ランナーの方は優勝まではいけないかもしれないけれど、ベストを尽くして頑張ってほしいです。