【スキー】第89回全日本学生スキー選手権大会 男子1部SG 女子1部SG 女子1部SGで新井、林が見事入賞!法大、インカレ初種目から入賞者続発‼
秩父宮杯・秩父宮妃杯 第89回全日本学生スキー選手権大会
2016年2月24日(水)
秋田県 鹿角市 花輪アルペンスキー場
いよいよ始まった全日本学生スキー選手権(以下インカレ)。
天候にも恵まれ、幸先の良いスタートを切りたいところだったが、男子がスーパー大回転(以下SG)で苦戦。
一方、女子は突如変化した悪天候の中でも2人の入賞者を出すなどの好成績を残した。
アルペン部門
男子1部SG
順位 | 選手名(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
25位 | 蔦有輝(経1) | 1分03秒20 |
63位 | 藤野俊太郎(経2) | 1分05秒51 |
69位 | 高橋将太郎(現1) | 1分06秒52 |
DNF | 伊藤健介(社1) | ― |
DNF | 齋藤喬太(社2) | ― |
DNF | 中島秀斗(経1) | ― |
※DNF=Did Not Finishの略
女子1部SG
順位 | 選手名(学部・学年) | タイム |
---|---|---|
2位 | 新井真季子(スポ3) | 1分05秒87 |
3位 | 林鮎子(現1) | 1分05秒88 |
14位 | 下村美緒(社2) | 1分07秒25 |
21位 | 庄司彩那(社4) | 1分09秒31 |
23位 | 松浦由季乃(デ工2) | 1分09秒37 |
戦評
インカレ初日の競技であるSG。法大が得意分野とする技術系ではないものの、実力の拮抗した争いの中でいかに多くの入賞者が出せるかが勝負の鍵となった。最初に行われたのは男子1・2部SG。近藤監督も「苦戦する」と予想していたように、結果はあまり芳しいものではなかった。そんな中、一人奮闘を見せたのが蔦有輝(経1)。1、2年生で編成されたメンバーで唯一の30位圏内に食い込んだ。全体的にDNFの連続など不本意な結果に終わった男子だが、明日のGSは得意分野のため躍進が望まれる。続いて行われたのが女子1部SG。男子の分まで奮起が期待されたレースでは、新井真季子(スポ3)と林鮎子(現1)が見事入賞。新井は急な悪天候にも見舞われ、2位という結果に悔しさを滲ませながらも、ひざの完治に向けて順調な滑りを披露した。1年生の林は初のインカレでの入賞ということもあり、喜びも一入。「GSで入賞してオールラウンダーを目指したい」と頼もしく答えてみせた。(原口大輝)
1年生ながら圧巻の滑りをみせた林
監督、選手コメント
近藤浩之 監督
ー今日の総評はどのようなものですか
男子は、苦戦することをある程度想定していて、その中でも今季の前半戦でスピードに乗って結果を出している1年生の蔦と2年生の齋藤がもしかしたら上位に食い込んでくるんじゃないかなぁというようなプランでいましたが、結果的にはそういうことにならなかったので、残念ではありますがそれほど想定外ではないということです。元々苦戦することは分かっていたので、切り替えて明日と次のSLに向けて頑張ってくれればいいかということですね。女子は、正直言うと今回出ている全員が入賞の可能性のあるメンバーで新井と林の今日2、3位で入った子たちは本当は1、2を狙っていたので、そういう意味ではちょっとズレたかなという感じです。特に新井の場合はトップ以外ないというような存在なので、その意味では少し残念な結果でしたね。本人が一番悔しいと思いますけど。
ー次に生かせるような点や反省すべき点等は
この花輪スキー場というのがそんなにたくさんレースをする会場でもなければ、それぞれ彼らは国体やインターハイで滑ったことのあるという程度なので、毎年滑っているわけではないという特殊なスキー場で、なんというかね相性というのもありますし、ズバ抜けて実力を発揮できなかったことですね。でも、今日一回滑ったので、次のGSとSLでも同じバーンを使いますし、一つ経験したしたと取るしかないですね。女子は男子と違って全員入賞の可能性があったから、ぜいたくかもしれないけど評価はするけどもうちょい行けたかなという感じかな。
ー明日のGSは法大の得意とする技術系ですが、そちらについての意気込みを
明日は今日よりも(入賞の)可能性が高いし、結果は出てないけど滑り自体はいいところにきているので、今日の反省を生かしてやってほしいなと思います。
藤野俊太郎
ー今日はDNFも多く出た中での滑りとなりました
そのことについては考えないようにして、僕自身が頑張るようにと思って出走しました。
ー滑りの出来は
やっぱり一番の苦手種目だったので、やっぱりまだまだ未熟な点があります。まだ2年生なのでこれから練習して改善していきたいなと思います。
ー収穫は
体重がないので、掘れて荒れたバーンだと通用しませんでした。課題は見つかったと思います。
ー明日以降への意気込みを
明日は一番の得意種目なので、優勝目指して頑張ります。
蔦有輝
ー今日の出来はいかがでしたか
昨日ちょっとコースが荒れていて今日心配していたんですけど、昨日と違ってきれいだったので自分の滑りが悪かったとしか言えないです。
ー練習での調子は
緩斜面だけのフリーだったんですけど、練習では板に乗れていて大会ではあまりといった感じだったので、そこがタイムに響いたのかなという感じです。
ーまだ大会は始まったばかりなのでこれからですね
そうですね。明日からは技術系が始まるので、そこでは良い成績が出せるように一本一本臨んでいきたいと思います。
中島秀斗
ー今日の滑りは
最低でした。
ー荒れたコースだと伺っておりましたが
割ときれいでした。
ー課題や収穫はありましたか
良かった点はスタートの雰囲気、悪かった点はスタートから全てですね。
ーDNFも多く出てしまうSGとなりました
自分がリズムを崩してしまったと思います。
ーまだインカレは始まったばかりですね
始まって早々こんな状況ですけど、みんな切り替えていくと思うので、一気に勢いつけて今後も頑張りたいです。
新井真季子
ー今日の滑りの評価は
自分的にはこのSGという種目は今年初めてで練習もしていなかったので、滑れたのは良かったですけど、勝ちたかったレースでもあるので、そこはちょっと悔しいです。
ー2位という結果には満足していないということですか
個人的には満足していませんが3位にも鮎子(林選手)が入ったので、法政としては良かったかなと思います。
ー目標であるオリンピックへの意気込みや取り組み等あれば、教えて下さい
今年はけが明けのシーズンなので、あまりハイペースでやらずにある程度レースを決めてその中で練習をして、3月にボルトを抜く手術があるのでそれが終われば、ひざの状態も良くなると思います。そしたら、来年はヨーロッパを拠点にして世界でやっていけるようにしたいです。
ー明日以降もインカレは続きますが、心持ち等は
他の種目でも優勝狙って、またチームでも複数で入賞できるように頑張りたいと思います。
林鮎子
ー初のインカレですが緊張等はありましたか
はい。去年のインターハイがここだったのですが、そのとき大回転で入賞できて、コースもどういう斜度とか雪質とか分かっていたから攻めていけるなというのがあって、攻めていこうという気持ちはすごくありました。
ー最近入賞することもしばしばですが、好調の秘訣は
大学生になって自分自身での練習や練習を自分で見つけるといった、自分の事は自分でやるという生活が、自分にはどこが足りないといったことを高校生の時よりも分からせてくれる原因となりました。その部分では、自分を知れてきたから段々滑れるようになったのかなと思います。
ーインカレ一つ目の入賞ですが、今後の目標は
SLでは成績が出ているんですけど、GSでは出てなくてポイントも出ていないので、GSで入賞してオールラウンダーを目指したいです。
フォトギャラリー
- 見事入賞を果たした新井
- 蔦は法大男子トップの成績を残す
- 1年生ながら圧巻の滑りをみせた林
- 不本意な結果に終わった藤野
- 主将としてチームを引っ張る庄司
- 高橋にとっては初めてのインカレだ
- 惜しくも入賞を逃した下村
- 選手たちは明日のGSへ向けて気合充分