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【自転車】全日本学生RCS 第5戦 湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム2016 近藤・上野の2名がクラス昇格を果たす!!

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【自転車】全日本学生RCS 第5戦 湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム2016 近藤・上野の2名がクラス昇格を果たす!!

2016年度 全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ 湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム2016
2016年7月30日(土)
東京都シンボルプロムナード公園セントラル広場特設周回コース

高い気温のなかで行われた今大会。去年はクラス3で3名が優勝した大会だけに、好成績が期待された。クラス2では近藤が優勝。クラス1昇格を果たした。上野恭哉(営1)もクラス3で2位とクラス2昇格を決めた。また、クラス1ではハイレベルなレースとなるも荒井佑太(営3)が2位と奮闘した。

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表彰台で笑顔を見せる近藤

試合結果

クラス1

 順位 名前(学部・学年) タイム トップ差 平均速度(km)
2位 荒井佑太(営3) 0:35’29” 0:00’01 40.58
18位 菊山将志(人4) 0:35’44” 0:00’16 40.30
DNF 白垣良祐(人3)      
DNF 勝又高陽(法2)      

クラス2A

 順位 名前(学部・学年)
10位 堀込統吾(法1)
16位 鈴木良(経2)

クラス2B

 順位 名前(学部・学年) タイム 平均速度(km) 備考
1位 近藤翔馬(文1) 0:21’47” 39.64 クラス1昇格
DNF 谷岡尚輝(文3)      
DNF 高橋綜一郎(営2)      

クラス3A

 順位 名前(学部・学年)
6位 山本光洋(文1)
DNF 岩澤修平(人2)

クラス3B

 順位 名前(学部・学年)
DNF 松田幸貴(法2)
DNF 小泉智也(人1)

クラス3C

 順位 名前(学部・学年) 備考
2位 上野恭哉(営1) クラス2昇格
 ※DNF・・・Did Not Finishの略。途中棄権。

戦評

クラス1
 大学レースの最高峰となるクラス1。昨年より時間を遅め夕刻に行われた大目玉のレース。法大からは菊山将志(人4)、荒井佑太(営3)、白垣良祐(人3)、勝又高陽(法2)の4名が出場。それぞれ6名と多くの選手がレースに参加していた順天大、日体大、また現在のシリーズチャンピオンの野本空や昨年のシリーズチャンピオン小林和を擁する明大が有力視された。エース荒井の優勝が期待される中、レーススタート。2周回で石原悠希(順大)がアタックすると、松本祐典(明大)と荒井が追走。3人の先頭集団となるが、さらに順大の選手が2人合流。以後先頭集団はメイン集団に吸収された。折り返し14~15周回で、原裕紀(順大)がアタック。これを合図に順大、明大が積極的に前に出てレースを引き始める。多くの選手が足切りとなり、細長く伸びた集団の中から終盤の29周回で日体大のエース、小林泰正がアタック。最後はスプリント勝負に持ち込みたかった荒井が必死に追うも、捕まえきれず。荒井は惜しくも準優勝となった。

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悔しさをにじませた荒井

クラス2A
 クラス2もクラス3Bの落車事故での影響を受け18周で行われた。法大からは中距離選手の鈴木良(経2)、堀込統吾(法1)が出場。堀込は序盤から数回アタックを繰り返すなど、レースを大きく動かした。11周回、折り返しの周回で1人逃げに成功するも、徐々にペースを上げた集団に吸収されてしまう。以降目立ったアタックは決まらず最後はゴールスプリントとなるが、両者は競り勝てず後方に下がる結果となった。

クラス2B
 クラス2の2つ目のレースは谷岡尚輝(文3)、高橋綜一郎(営2)、近藤翔馬(文1)が出場した。スタートから谷岡が飛び出すなど、法大勢が集団をひく形でレースが展開。アタックをかける選手がいればすかさず追走し、法大ペースを作り始めた時、最終コーナーで落車が発生。谷岡が巻き込まれた。谷岡のニュートラルゼーション適用による復帰を待ちたい法大メンバーは集団を押さえる動きを見せるが、加速した集団から3名の選手が飛び出す。それにすかさず近藤が反応し、9周回時点で海老本拓也と近藤の2人逃げに。2人とメイン集団のタイムギャップが10秒程度となると、15周回時点ですでに海老本と近藤の優勝争いが決定的となった。近藤が海老本の後ろにつき最終コーナーに入るが、最後は近藤がまくり優勝を決めた。近藤はこの結果によりクラス1への昇格が決まった。

クラス3A
 学連レース最初のレースはクラス3Aから開始。法大からは岩澤修平(人2)、山本光洋(文1)が出場した。レースはゆるやかに展開。岩澤は序盤のアタックを追走するなど、前半は積極的な動きを見せたが、徐々に遅れはじめ残り7周回で足切りとなった。入れ替わるように後半は山本が先頭集団で走行するが、最後のスプリント勝負で敗れ上位進出とはならなかった。

クラス3B
 続く3Bには松田幸貴(法2)、小泉智也(人1)らトラック選手が挑んだ。小泉はスタートから逃げを許さず、飛び出す選手を積極的に追走した。5周回、早くもコーナーで落車が発生、巻き込まれた松田が遅れを取り始める。7周回、佐々木(富士大)の逃げに反応した数名が先頭集団を形成。さらにその中で走行していた小畠(同大)がアタックを決めると、みるみるうちに他選手を引き離していく。最初は小畠を追おうとする動きを見せた小泉は、周回数を追うとメイン集団に吸収されてしまった。小畠は安定したぺダリングで追走集団とのタイムギャップを20秒以上まで広げると、独走でゴール。ラストで再び発生した落車に巻き込まれた小泉は惜しくも完走とはならなかった。

クラス3C
 クラス3最後のレースには上野恭哉(営1)が単独で出場。3Bでの落車事故の影響で、本来より5周少ない15周回で行われた。細長い集団での走行が続く中、数回選手が飛び出す場面が見られたが、決定打には至らず。10数名の集団のままレースは終盤に。短距離種目の有力選手である森本尊也が含まれていただけに、誰もがスプリント勝負を避けたいレースであったが、最後は森本に有利なスプリント勝負となった。しかし上野も短距離選手に負けないスプリント力で森本と競り、見事準優勝を手にいれた。上野は次戦よりクラス2昇格となる。

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クラス2昇格となった上野

 毎年灼熱の中行われる今大会。気温がピークとなる時間帯で行われたクラス3、2のレースは暑さの影響で力発揮できない選手も多くいただろう。例年多くの選手が昇格を果たすが、今年は上野、近藤の2名にとどまった。またクラス1では惜しくも競り負けたものの、荒井が2位とハイレベルなレースで健闘した。全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)まで残り1カ月。この大会で得た収穫を最後の仕上げに生かしたい。(野口愛優)

選手コメント

荒井佑太

―今日のレースを振り返って
このレースに1カ月かけてきました。スプリント勝負には負けない自信があったので、最後小林泰正選手を逃がしてしまったのが今日の敗因だったかなと思います。  

―荒井選手にとってこの大会は大切だったのでしょうか
インカレ前の自分の調子を確認する大会だったので、自分にとっては大きい試合でしたね。
 
―目標は優勝でしたか
そうですね。  

―序盤の逃げについて
人数が多い順大と日体大が前に行ったときは必ず追うというのを決めていたので、そういう面ではチェックはできていたと思います。  

―順大と明大の動きは見ていていかがでしたか
順大は特に人数が多いので、有利に試合を進めていた印象があります。明大はリーダージャージを着ている野本選手もいますし、スプリント力のある小林和希選手もいたので、そこら辺の選手から目を離さないように注意はしていました。  

―法大全体として作戦はありましたか
前半は僕の逃げが決まれば、そのまま集団をコントロールっていうような作戦はありました。法大はとにかくクラス1の人数が少ないので、他大の力を上手く利用しようってことはみんなで話しました。  

―昨年と時間帯を変えて行われましたが
午前中は暑さもあったんですけど、5時を過ぎた辺りから少し走りやすくなって、そういう意味では良かったです。普段と違って都心での試合ということで、たくさんの声援をいただけて、走っていて楽しかったです。  

―今回のコースはどうでしたか
見た目はすごくフラットなコースなんですけど、走ってみると結構起伏もありますし、そういった面では足が徐々になくなっていくようなコースだなという印象がありました。  

―後輩たちの走りはいかがでしたか
クラス2での1年生の走りが良い選手もいたので、これからクラス1にもっと人数を揃えて試合を有利に進められるようにチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。  

―直近の六大学(東京六大学対抗自転車競技大会)戦はどのようなメンバーで挑みますか
インカレに出るメンバーも出ないメンバーも含めて、総力戦でいくと思います。  

―荒井選手はどの種目に出場されますか
おそらく団抜き(4kmチーム・パーシュート)です。  

―夏の合宿の予定は
8月の5日からインカレの会場で行います。  

―六大戦に向けて
まずはインカレが近いのでケガのないようにっていうのはもちろんですし。その中でインカレに向けて結果も求めていきたいなと思います。

近藤翔馬

ー今日のレースを振り替えって
最初は結構調子良かったんですけど、前半前で展開してたら逃げがどこかで決まるなと思っていたので、積極的的に自分から動いて逃げができたのでチームメイトの高橋先輩が後ろを押さえてくれて、差が一気に開いて決定的なタイム差ができて逃げ切ることができました。

ーマークしていた選手は
先週の白馬のRCS第4戦で順大の選手が優勝して、順大の選手は動けるようにマークしていました。

ー近藤選手はトラックとロードどちらを専門にするか決まっていますか
まだはっきりとは決めてないです。自分の持ち味を出せる方をやっていきたいと思います。

ー学校ではテスト期間でしたが、その間の練習は
そうですね、でも雨の日とか乗れない日もあったので、そういう日は室内で練習していました。

ー静岡で合宿をされるそうですが、練習内容は決まっていますか
いや、決まってないです。

ー合宿のなかで身に付けたいものはありますか
そうですね、来年の大会に向けてインターバルとかスプリントの力、自分の得意なところを伸ばしていきたいです。

上野恭哉

ー今日のレースを振り替えって
走る前に距離が少なくなって、明大の4年生の選手がかなりスプリント力があるので、最後の集団スプリントになったらまずいと思ってずっとマークしていました。

ー緊張は
思ったよりは緊張していました。やっぱり上のクラスに上がらないとって思っていたので。

ー猛暑の中で行われたレースでしたが、影響は
暑さは慣れているので大丈夫です。

ー大学ではテスト期間でしたが、その間練習は
そうですね、練習は休まずにやっていました。最近はウエイトを中心に。

ー上野選手はトラック専門ということで、来月に行われる六大学トラック選手権大会には出場されますか
はい。

ーどの競技に
ポイントレースとスクラッチに出ます。

ーもうすぐ合宿があるそうですが、どちらで行われるのですか
静岡です。

ー合宿ではどんな練習を
短中距離の練習をやると思います。

フォトギャラリー

  • koudou2表彰式で笑顔を見せる近藤
  • ueno2上野も昇格組の一人だ
  • arai2優勝を目標としていた荒井
  • horigome堀込も健闘するも、上位には食い込めず
  • iwazawa完走とはならなかった岩澤
  • katsumata勝又はクラス1のレースで惜しくも完走できずに終わった
  • kikuyama見事ハイレベルなレースを完走した菊山
  • kondouクラス1の仲間入りを果たした近藤
  • suzuki鈴木良はクラス2完走ならず
  • takahashi高橋も暑い中奮闘した
  • tanioka谷岡も好レースを見せるも無念のDNF
  • yamamoto山本は初の湾岸クリテリウムとなった
 

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