【自転車】第72回大学対抗選手権自転車競技大会 1日目 鈴木陸・高橋ペアが自己ベスト更新で1/4決勝へ!荒井、青野も予選突破!
文部科学大臣杯第72回全日本大学対抗選手権自転車競技大会
2016年8月25日(木)
日本サイクルスポーツセンター 伊豆ベロドローム(屋内250m)
決戦の時がやってきた。全ての選手が集大成を捧げる、全日本大学対抗選手権(インカレ)の火蓋が切って落とされた。今年の舞台は静岡県サイクルスポーツセンター。1~3日目は、伊豆ベロドロームにてトラック競技が行われる。
1日目は各種目の予選が主となる。タンデムスプリント予選では鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2)ら若手コンビが好タイムを出し、1/4決勝へ駒を進めた。現段階で8位以内は確定と、ポイント獲得圏内でさらに上位を目指す。ポイントレース予選ではエース荒井佑太(営3)が盤石の走りで1位通過を果たした。スクラッチ予選では今種目優勝が期待される青野将大主将(法4)が出場し、危なげないレース運びで決勝進出を決めた。
試合結果
スプリント 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
---|---|---|---|
13位 | 鈴木玄人(人2) | 11″113 | 1/8決勝進出 |
18位 | 松田幸貴(法2) | 11″247 | 予選敗退 |
タンデムスプリント 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
3位 | 鈴木陸来(文2)・高橋綜一郎(営2) | 12″953 | 1/4決勝進出 |
ポイントレース 予選(10km)
順位 | 名前(学部・学年) | ポイント | 備考 | |
2組 | 1位 | 荒井佑太(営3) | 15pt | 決勝進出 |
4kmインディヴジュアルパーシュート 予選
順位 | 名前(学部・学年) | タイム | 備考 |
5位 | 鈴木康平(スポ4) | 4’39″030 | 予選敗退 |
スプリント 1/8決勝
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
4組 | 2位 | 鈴木玄 | 1/8決勝敗退 |
スクラッチ 予選(7.5km)
順位 | 名前(学部・学年) | 備考 | |
2組 | 2位 | 青野将大(法4) | 決勝進出 |
戦評
スプリント予選
出場したのは鈴木玄人と松田幸貴。1人ずつ200mのタイムを競い25人中上位16名が1/8決勝へと進むことができる。
松田は残念ながら18位、予選敗退となった。快走を見せたのが鈴木。「調子はあまり良くなかった」と振り返るものの13位で予選を1/8決勝への進出を決めた。
タンデムスプリント 予選
タンデムスプリントに出場したのは鈴木陸来・高橋綜一郎ペア。予選ではトラック1周分のタイムを競い14チーム中上位8チームが明日行われる1/4決勝へと進むことができる。普段から仲の良い2人、息の合った走りで自己ベストを更新。ゴール後、拍手をする観客に、2人はガッツポーズで応えた。結果は予選3位、1/4決勝へと駒を進めた。この時点で対抗得点の獲得が決まった。明日のレースにも期待がかかる。
ポイントレース 予選
ポイントレースには荒井佑太(営3)がエントリーした。
レースがスタートするとともに荒井は集団前方に位置し、周回を重ねていく。1回目こそポイントを取ることはできなかったが、2回目から最終週まで3連続で首位通過し、計15ptを獲得。予選1位で決勝に進出し、明日の決勝に期待がもてる結果を残した。
4kmインディヴデュアルパーシュート 予選
4kmインディヴィデュアルパーシュートには鈴木康平(スポ4)が出場。
鈴木は、序盤からハイペースで飛ばし、他の選手を大きく突き放す走りを見せた。だが、中盤からペースが落ち始め、この時点で暫定首位だった安田(京産大)から3秒以上あったマージンはあっという間になくなった。そこから逆に遅れをとってしまい、決勝進出には厳しい状況に追い込まれた。結果的に、1位から7秒遅れの5位でフィニッシュ。予選突破とはならなかった。
スプリント 1/8決勝
予選とは違い2名ずつ競われる1/8決勝。鈴木の相手は宮本隼輔(中大)。順調にスタートを切ったかと思われたが、先行義務から違反を取られ失格となり悔しい結果となった。
スクラッチ 予選
スクラッチ予選は7.5km、30周で行われた。全日本学生選手権トラック自転車競技大会(個人戦)・同種目王者の青野将大(法4)が登場。集団の中で様子をうかがいながらスタート。8周回、風間翔眞(東北学院大)がアタック。集団が追う中、青野が積極的に追走集団を引き、すぐに吸収した。再び集団での走行が続いたあと、15周回で西原祐太(中京大)が飛び出すもすぐに吸収。しかし直後、伊藤和輝(早大)の逃げが決まり、青野と西原が伊藤を追った。後半は伊藤、青野、西原の3人の逃げと差を開けてメイン集団がそれを追う形となった。しかし西原は徐々に遅れを取りはじめ、最後は伊藤、青野に高橋優斗(中大)が合流した3人が集団との差を広げたまま余裕のフィニッシュを決めた。上位8名が予選通過というこのレース。青野は王者の余裕を遺憾なく見せつけ、2位で明日の決勝進出をつかんだ。
1日目、法大勢は出場選手のほとんどが予選を通過する好スタートを切った。ポイントレース、スクラッチの中距離レースは明日が決勝となり、荒井と青野の好成績が期待される。また1kmTTは明日が決勝と1発勝負。若手エース鈴木陸に注目だ。さらに同じ鈴木陸、そして高橋のコンビで挑むタンデムスプリントでは早大をおさえ、1/2決勝へと進みたいところだ。また昨年度同大会で優勝を果たした4kmチームパーシュートの予選は、連覇の足がかりとして落とすことはできない。
早ければ明日2日目で法大勢初の表彰台が見られるかもしれない。明日以降も熱い戦いに括目だ。(野口愛優・梶山麗・橋爪優典)
選手コメント
鈴木玄人
―今日のレースを振り返って
走る以前の問題で、ルールに反する形でレースを終えることもできずに、途中で終わってしまったので、コーチ陣をはじめとして応援してくださっていた保護者の方々、チームメイトの皆にも申し訳ないと思います。
―反則とは具体的に
最初の先行義務というのがありまして、イン側になった選手は半周までは歩く速度以上で相手を前に出すような走りをしてはいけないんですけど、認識が甘くて歩く速度以下の速度で走ってしまったために、違反を取られてしまいました。
―予選では調子が良いように見えました
予選では調子が良かった割には、タイムが出なかったので、今思うとそこから流れが作れていなかったのかなと思います。
―明日レースに出るチームメイトに向けて
僕が全力でサポートするので精一杯やってもらいたいです。
明日以降はサポートとしてチームを支える
鈴木陸来・高橋綜一郎ペア
―今日の走りを振り返って
鈴木:満足いくタイムでしたけど、周りも強すぎて。嬉しいけど複雑な気持ちです。
高橋:自己ベストが出て良かったです!
―それぞれご自身の調子はいかがでしたか
高橋:全然よかったです。今までここで合宿してきたので、うまく調整できました。
鈴木:自分も調子はいいです。
―緊張などは
鈴木:ちょっとしました。
―今日走るにあたって意識されたことは
鈴木:とりあえず2人で息を合わせることと…。
高橋:あと駆け出す前の助走を全力で踏みあげることです。
―直前の調整というのは何をされたのでしょうか
高橋:息を合わせる練習です。
鈴木:足はなくはなかったので。
高橋:タイミングを合わせる練習だけを2人でずっとしてきました。
―お2人とも2回目のインカレになりますが
鈴木:今年は合宿のまま大会に入ったので、去年ほどインカレっていう感じはないですね。
高橋:去年ほど緊張せず、落ち着いて臨めていると思います。
―お2人は普段から仲がいいのでしょうか
鈴木:まあ、相当仲いいですね。仲良すぎて気持ち悪いくらい仲いいです(笑)。
高橋:そうでもないです。
鈴木:(笑)。
―明日の相手は早大ですが
高橋:戦いにくい相手ではないです。やられる前にやるっていう作戦を個人戦からやってきたので。
鈴木:大丈夫だと思います。大丈夫がいいです!
―明日に向けて
高橋:仲良く頑張ります!ケンカしないようにします(笑)。
鈴木:したことねーし!(笑)
高橋:ケンカしないように頑張ろうな。
鈴木:ああ、そうだな。
2人は和気あいあいと取材に応じた
フォトギャラリー
- 若手コンビが躍動!(写真:鈴木陸㊧、高橋)
- 青野は順当に予選を通過した
- スクラッチで優勝が期待される青野
- 不本意な結果に終わった鈴木玄
- 松田は2年連続で予選敗退となった
- 王座奪還に向け雪辱に燃える荒井
- 惜しくも予選敗退した鈴木康
- 自己ベストを更新した鈴木陸・高橋ペア