【水泳】FINAスイミングワールドカップ2015東京大会 1日目 新体制始動!
FINAスイミングワールドカップ2015東京大会
2015年10月28日~29日
東京辰巳国際水泳場
新体制として初めて臨む大会となったFINAスイミングワールドカップ2015東京大会。インカレの熱戦から
わずか2ヶ月と、調整が不十分な中立ちはだかるのは海外の強者達だ。オリンピックを来年に控えた今、
法大はどんな戦いを見せてくれるのか。HUSTが新たな第一歩を踏み出す。
試合結果
予選結果(女子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
200m自由形 | 7位 | 青木智美 | 2分01秒09 | 決勝進出 |
100m平泳ぎ | 33位 | 神宮司瀬里奈 | 1分12秒82 | |
100mバタフライ | 25位 | 湯尻和佳 | 1分01秒93 | |
50m背泳ぎ | 8位 | 小林江舞 | 29秒07 | 決勝進出 |
200m個人メドレー | 28位 | 湯尻和佳 | 2分21秒63 | |
50m自由形 | 12位 | 青木智美 | 26秒31 |
予選結果(男子)
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
100m背泳ぎ | 14位 | 管谷諭 | 56秒64 | |
200mバタフライ | 5位 | 伊藤瑞輝 | 1分58秒87 | 決勝進出 |
29位 | 馬場航平 | 2分02秒04 | ||
400m自由形 | 12位 | 竹田渉瑚 | 3分55秒77 | |
24位 | 齊藤凌 | 4分00秒63 | ||
200m平泳ぎ | 6位 | 渡邊一輝 | 2分13秒18 | 決勝進出 |
16位 | 長井琢磨 | 2分15秒10 |
タイム決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
400m個人メドレー | 13位 | 常深晧貴 | 4分25秒85 | |
19位 | 緒方魁 | 4分27秒09 | ||
20位 | 齋藤凌 | 4分27秒17 |
決勝結果
種目 | 順位 | 選手名 | タイム | 備考 |
---|---|---|---|---|
女子200m自由形 | 6位 | 青木智美 | 2分00秒62 | |
女子50m背泳ぎ | 8位 | 小林江舞 | 29秒14 | |
男子200mバタフライ | 4位 | 伊藤瑞輝 | 1分57秒81 | |
男子200m平泳ぎ | 5位 | 渡邊一輝 | 2分12秒47 |
戦評
予選
4年生が引退し新体制で迎えた初の大会。法大からは男子9人、女子4人の計13名が出場した。
200m自由形の青木智美(社3)は安定した泳ぎを見せ、7位と決勝へ進出した。神宮司瀬里奈(現2)が挑んだのは100㍍平泳ぎ、調子はまずまずといった様子で33位。湯尻和佳(スポ1)は100mバタフライでの25位から気持ちを切り替えられず、200㍍個人メドレーは28位とどちらも振るわずに今大会を終えた。男子100m背泳ぎ、管谷諭(経3)はハイレベルな選手が集う中、周りを意識せず自分のレースに集中でき結果は14位。女子50m背泳ぎ出場の小林江舞(現3)は、8位に食い込み決勝進出を決めた。本人は予想外の結果に驚きつつもチームメイトと喜びを分かち合った。
男子200mバタフライには2名の選手が挑んだ。3レース目の馬場航平(スポ1)は29位。来年のインカレを見据えての泳ぎに手ごたえを感じていた。最終レースの伊藤瑞輝(経2)は好タイムを叩き出して5位。午後の決勝に進んだ。
男子400m自由形も2名がエントリー。1レーンに齊藤凌(経2)、隣の2レーンに竹田渉瑚(スポ3)と同レースで競い合った。表彰台を狙う竹田であったが願い叶わず、明日行われる本命の1500m自由形での挽回を図る。
女子50m自由形には本日二種目目となる青木が臨むも、結果は12位で予選敗退。主将の渡邊一輝(社3)と副主将の長井琢磨(経3)出場の男子200m平泳ぎ。レース後半粘りを見せた渡邊は6位。長井は16位であったが、自身の泳ぎを見つめ直すことができたと語る。男子400m個人メドレータイム決勝、常深皓貴(経1)、緒方魅(経2)、齋藤の3名が出場。練習の成果を実感している常深、上級生を抜いての7位に今後の活躍が期待される。緒方は12位。オリンピック選考会までに体力面の強化を課題に掲げた。二種目目のレースに疲労していた齋藤は13位と、インカレ後初の大会としては両者共に納得のいく内容となった。(関川美穂)
決勝
決勝に進んだのは男女とも2名ずつの計4名だ。
最初のレースは青木の女子200m自由形。50m地点は6位で折り返しは8位と一時順位を落とすも、最後は再び6位に巻き返してのゴール。外国人選手が表彰台を独占したレベルの高いレースは自己ベストを目指しての挑戦だったが及ばず、悔しさが残った。
女子決勝進出者二人目は50m背泳ぎの小林。8位で終えたが、調整していない中での記録と泳ぎに、自らの持つ力を再認識し自信をつけた。
この日法大選手の中で最も良い順位を出したのは、男子200mバタフライの伊藤だ。レースは徐々に追い上げていき4位フィニッシュ。3位の矢島優也(スウィン大宮)には0.34秒届かず、惜しくも表彰台を逃した。
最後は200m平泳ぎに渡邊が出場。両脇の外国人選手に気をとられることなく自分のレースを展開して5位。タイムや泳ぎに満足していないが、シーズンオフ明けとしては十分な出来だと語った。
初日を終え法大はメダル獲得者ゼロ。二日目、昨年1500m自由形にて銀メダル獲得の竹田が復活を試み、世界水泳経験者の青木は100m自由形でのメダルをつかみにかかる。
各選手明日の活躍を期待し、望みを託す。(関川)
選手コメント
伊藤瑞輝
―決勝レースを振り返って
久しぶりの1分57秒台で、ちゃんと調整をしていない中で57秒台出たことはよかったと思うんですが、できれば表彰台乗りたかったですね。悔しいです。決勝出るからには真面目に取り組もうと思っていました。
―予選レースについて
ノルマのタイムで予選くらいだったので、決勝残る予定はありませんでした。残れちゃったという感じです。
―今大会で得た収穫は
プラスになることはまったくないんですけど、せっかくこうやって海外の選手と泳げる機会があったので、いつもと違う辰巳の雰囲気で泳げたということはよかったんじゃないかなと思います。
―今後について
せっかくここで57秒台出ましたので、このまま上がり調子で57秒台ポンポン出していって、4月には必ずインターC切れるようにやっていきたいです。
渡邊一輝
―決勝レースを振り返って
タイムも遅くて感覚もよくなかったんですけど、今の現状ではベストを尽くせたのかなと思います。周りの選手が実力者だというのは分かっていたので、隣が先に前に出ても焦らないで後半追い上げようと考えて、落ち着いてレースはできたかと思います。
―レースで意識したこと
予選で体重を前に乗せるのがうまくいっていなくて、その点は修正しようと意識してやっていました。
―予選レース折り返し地点での追い上げについて
予選は周りが遅かったので、僕は自分のペースで行っただけです。
―明日に向けて意気込み
スピードがかなり出ていないので、アップからそこを意識的に修正して100mはキレのある泳ぎができたらなと思います。
青木智美
―200m決勝のレース振り返って
新シーズン一発目ということでオフを挟んでの試合だったので、自分でもどれくらい出るか未知だったんですけど、その中でもベストタイムを狙っていました。でも全然及ばなかったのですごく悔しいです。
―200m予選のレース振り返って
予選から1分59秒台を出して、もっと真ん中の位置で決勝に残りたかったんですけど、いつも通り端になってしまいました。一発目から(力を)出さないと日本選手権でも世界大会でも戦っていけないと思うので、そうできるようにしていきたいと思います。
―50m予選のレース振り返って
できれば残りたかったですけど、特に決勝残ろうという感じで臨んだわけではなく、とりあえず今できる良い泳ぎをして200mの決勝につなげようと思って泳ぎました。
―外国人選手と戦った印象
体格も全然違いますし、泳いでる最中に波を受けるほど外国の選手は力強い泳ぎをしているので、さすがだなという印象はあります。
―明日の100m自由形に向けて
まずは決勝進出を目指して、その中でもベストタイムを狙っていきたいなと思います。
小林江舞
―決勝レースを振り返って
泳いでいる感じは周りの選手とそんなに離れてなかったので、最後のタッチで詰まってしまったのがもったいなかったかなと思ってます。
―外国人選手と戦ってみて
W杯で個人種目で残るのは初めてなので、強いなというのを実感させられましたけどすごい楽しかったです。
―予選レース後のお気持ちは
今回の試合は調整をしていなかったので、スプリントの練習をまったくしていなかったからこそもちろん不安だったんですけど、ベストに近いタイムが出たので驚きました。
―明日のレースに向けて
スピードが意外とあるということと、ここまで泳げるということが分かったので、明日の100mは自信を持っていきたいと思います。
常深晧貴
―レースはいかがでしたか
この時期にしては良く泳げていたと思います。練習でも意識の面が変わりつつあるので、いい方向に向かっているのかなと思います。
―インカレ後初レースでしたが、今日までに取り組んだことはありますか
基礎が出来ていないとその後何をやっても駄目だと実感したので、基礎を固めるように決めて練習を行ってきました。
―具体的な練習は
泳ぎこみで諦めないようにすることで、最後のフリーに繋がってくるのかなとは思っていたので、そこの面が今日のレースに生きたとは思います。
―今日のレースは後半伸びてきましたが
ちょっと攻めきれなかったところもありましたが、最後まで体力が持ったことと諦めずに泳ぎ切ったことは今後の糧になると思います。
―今後の課題と抱負は
まだまだ体力が残っていたので、前半からもっと攻めて4分20秒を切りたいのと、法政の得点源になりたいと思います。
竹田渉瑚
―レース内容は
皆オフ明けでしたが、決勝には残りたかったですし、隣にいた外国の選手にも勝つことができなかったので明日の1500mで挽回したいと思います。
―インカレ後の初の大会でしたが調子は
オフ明けとしてはそんなに悪くないですし、自分の持つベストタイムよりは遠くないので1500mに切り替えていきたいです。
―以前400mはスピード強化の一環で取り組んでいるとおっしゃっていましたが、成果は出始めていますか
タイムも伸びてきてて、調子がはまれば400mもベストタイムを大幅に更新できる実力は持っていると思うので、あとは試合で数字を出せるようにするだけだと思います。
―タイムを出すためにもこれから取り組んでいきたいことは
オリンピックの選考会まで日がないので、400mの練習は1回1回の練習の質を高めて試合を想定した練習を行っていきたいと思います。
緒方魁
―今のレースを振り返って
インカレ終わってからシーズンオフ二週間くらい経って、オフ明け初めての大会で、全然まだ練習もうまくいってないというか体力がまだ戻ってないです。タイムは思っていたよりは少し速かったので、よかったかなとは思います。
―目標タイムはありましたか
今回はタイムは気にしていなくて、自分のできるレースをしっかりやろうと思っていました。
―課題は
とりあえず体力の面が大きいかなと思うので、冬場泳ぎ込んで体力をつけたいです。
―次の大会に向けて
大きい大会は年明けになってしまうので、オリンピック選考会などで結果を出せるように練習していきたいです。
管谷諭
―今日のレースを振り返って
インカレ後、法政大学として出る最初の試合でしたので、僕を含めて3年生が頑張って泳いでいこうという気持ちで頑張りました。
―その中での5位という結果はどう感じましたか
この大会はW杯ということもあって、レベルが高いので決勝を見据えるというよりは自分自身の泳ぎを貫くようにしました。
―レースで意識していこうとした点は
ガムシャラに泳ぐよりは自分のレースプランをしっかり練って泳ごうとしました。
―今後については
今日のレースでの目標が56秒前半だったのですが、実際のタイムは56秒64だったので、そのズレを修正して次の大会までにはベストをしっかり出せるように調整していきたいです。
長井琢磨
―今のレースを振り返って
ベスト的にだいぶ遅いタイムになってるんですけど、まずはこのくらいかなと思っていたのでそこまでがっかりはしていないです。
―今大会の位置付けは
長期オフが9月にあったんですけどそれを終えて初めての試合で、200mもたいして泳いでいなかったので、どれくらいで今泳げるのかという実力調べと、どういうところが悪いかという問題点を見つけたいと思っていました。
―調子は
絶好調まで上げられなくてもいいかなという感じでした。
―見つかった問題点は
平泳ぎの世界的にトップの選手たちはテンポで泳ぐレースになっている中、自分はまだ伸びつつ伸びつついかに抵抗をなくすかというのをやっているんですけど、テンポで泳ぐ方に変えていかなきゃいけないのかなと思いました。それが課題ですね。
―次回の大会に向けて
次は冬の六大学になると思うので、そこでは一応副主将なのでしっかり点を取れるレースをしたいと思います。
湯尻和佳
―今日のレースはいかがでしたか
元々泳ぎ込んでいて、体調がが悪かったのでタイムがあまり出ないとは思っていましたが、自分の想像以上に意味のないレースをしてしまいました。
―やはり直前の100mの疲れがありましたか
続けて泳いだことでやはり体にはダメージはありましたし、バタフライで気持ちが滅入ってしまったことも大きかったです。今回のレースでは最初のレースがダメでも気持ちを切り替えて臨まなければならないと改めて痛感しました。
―今後の課題は
泳ぎこみだけでなくストローク数や泳ぎを定めるところをしっかりと行って自信を持ってレースに臨めるように調整していきたいです。
馬場航平
―レースの感想は
オフ明けすぐのレースで、今回のレースは来年のインカレに向けての練習の延長で泳いだ試合でした。ただ、少しタイムが足りなかった気はします。
―そういったなかで今日の試合で意識した点はあるか
オフ明けからフリーを中心に取り組んできていて、フリーとバタフライの共通点であるターン後のドルフィンを意識して泳ぎました。
―来年のインカレに向けての抱負
来年はしっかりA決勝に残って、法政の流れを作れる選手になりたいです。
神宮司瀬里奈
―今のレースを振り返って
インカレ終わってからそんなにブレストの練習をしていなくて、フリーや個人メドレーで距離を泳いでいたのでスピードがあまり出なかったです。でも後半はバテずに泳ぎ切れたのでよかったと思います。
―調子は
悪くはないと思うんですけど、よくもないです。
―海外の選手も多く出場していますが雰囲気などどうですか
海外の選手の泳ぎとか見ておきたいなと思います。
―明日の50m平泳ぎに向けて意気込み
今日よりテンポを上げて頑張りたいです。
齊藤凌
―400m個人メドレーのレースを振り返って
さっき400㍍の自由形を泳いだので正直体がきつくて、タイムは全然出ないだろうと思ってたんですけど、思っていたより悪くはなかったかなという印象です。
―400m自由形のレースについて
二週間前は調子よかったんですけど、先週の月曜日から調子が悪くなってしまいました。調子が悪かったとはいえ、インカレ終わってそれから出た国体のときよりはタイムよかったので、オフ明けやってきたことはできてるのかなと思います。
―今大会は実力を試す場として位置付けている方が多いですが、齋藤選手もそうだったのでしょうか
そうですね。ここの大会は挑戦もしていないですし。例年ならオフ明けはレクをやってチームの絆を深めようというようなことをやるんですけど、オリンピックイヤーに入るので今回それはなしで、最初からガツガツ練習していました。全員にとって、実力を試す第一歩になったんじゃないかなと思います。
―明日のレースに向けて
明日も二つのレースに出るので、タフに今できることをやって、結果がついてくることを祈って頑張りたいと思います。