【アメフト】2015秋季リーグ戦 第5戦 対慶大 全勝対決を勝利に飾る!

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【アメフト】2015秋季リーグ戦 第5戦 対慶大 全勝対決を勝利に飾る!

2015秋季リーグ戦
2015年10月24日(土)
富士通スタジアム川崎

両チームともに全勝で迎えた今試合。慶大は日本代表として世界を経験したRB李卓を中心に攻撃を展開してくる。序盤は点の取り合いになるものの、激戦を制し見事勝利をつかんだ。

TDを決め勝利に貢献したWR陣(左からWR#81小島、WR#80高津佐)

試合結果

トータル試合結果

45 14 1Q 14 35
10 2Q 7
7 3Q 7
法政大学 14 4Q 7 慶應義塾大学

戦評

昨年の秋季リーグ戦では慶大戦とシーソーゲームの接戦の末勝利をつかんだ対決から1年がたった今回。お互いが成長した姿で現れ予想不可能な試合が展開された。

試合は慶大のキックオフで始まった。自陣20ydsからの攻撃はQB鈴木貴史(法3)を中心にRB廣澤達也(デザ工4)、RB鎌田洋輔(社3)、WR小島太郎(営4)へとボールが渡り48ydsまでテンポよく進んでいく。試合開始から1分14秒後にはWR恒吉幸紀(営4)が52ydsのロングランでフィールドを駆け抜けそのままTDを決める。攻撃権が変わると相手のランや法大のファールで勢いを突かせてしまいTDを許してしまう。しかし法大もすぐに立ち直り、WR陣が着々と進軍していく。相手の守りをものともせず、QB鈴木がエンドゾーンに走りこんでくるWR小島に対し、敵陣21ydsからロングパスを放り、見事キャッチしTD。慶大を突き放そうとするも20秒も経たずに57ydsものパス&ランでTDを決められ同点に追いつかれる。その後法大は攻め切ることができずパントを選択し、慶大が攻撃権を保持したまま1Qが終了。

          エンドゾーンでパスキャッチしTDを決めたWR#81小島

  2Qへ突入するとDF陣が本領を発揮し安定したプレーを見せつける。進軍してくる慶大を全力で押し返し、DB松田知也(社2)が相手の鋭いランを捕まえる。敵陣地32ydsではDB横井謙介(営1)がインターセプトを決め、流れを呼び戻す。4th downとなり41ydsからK谷澤隼人(スポ4)がFGに挑み、ボールが吸い込まれるようにゴール。その後もパスやランを織り交ぜながらゲインしていき、WR高津佐隼矢(キャ1)が7分54秒にTDを決めて波に乗ろうとするものの、慶大も残り時間が少ない中でTDを成功させ24—21と均衡した戦いの中後半戦へ。

          インターセプトを成功させたLB#54樽澤

わずか3点のリードで迎えた3Q。きっ抗した試合に終始緊張感が漂う。自陣5ydsから進めずに4thdownでパントという情けない場面から、法大は流れがうまくつかめない。慶大RB田中が71yds駆け抜けてのTDを決め、ここで逆転を許してしまう。攻守交代後、QB鈴木の鮮やかなパスがWRへつながっていく。WR高津佐のTDで点を盛り返し、互いに1TDで3Q開始時の点差そのままに最終Qへ。
QB鈴木は引き続きパスプレーを重ねての1stdown更新を試みるが、その手から放たれたボールは慶大の手に渡りインターセプトとなる。負けじとDF陣は慶大RB李とRB田中を止めにかかり、パントへ追い込んでいく。DFのつくった良い流れそのままに法大の攻撃、RB廣澤とRB鎌田のランが光る。だが、TDの期待が懸かる残り10ydsの4thdownではまさかのファンブル。慶大の攻撃開始かと思いきや、次のプレーで今度は慶大がファンブルしてしまう。こぼれ落ちたボールをDL徳山翔輝(生命2)がリカバーし、攻撃権は再び法大のもとに戻る。10ydsを詰めたRB廣澤のランTDが見事決まり、怒涛の展開に場内も歓声が上がった。
4Q終了が迫り巻き返しを図る慶大だが、LB樽澤和也(法3)のインターセプトですぐさま再び法大の攻撃へ移る。残り時間をうまく使いながら、RB中心に徐々に攻めていきまたもRB廣澤がTD。だが点差をつけ一時気が抜けたのか、最後に5度目のTDをRB李に許し、45対35というトマホークス史上稀に見る大量失点で試合を終えた。

日本代表選手を始めとする強者揃いのチームに翻弄されかけた今節、各選手多くの課題が見つかった。早大、日大に勝つためには残り少ない時間の中での更なる成長が求められるだろう。次節は、今季日大に12点差をつけて21-9で勝利した早大との対決である。今慶大戦と同様全勝対決ということでし烈な戦いが予想される。甲子園への切符を手にすべく、大一番に挑む。(和多慎之介・関川美穂)

選手コメント

更田将寛

-今日の試合を振り返って
OF、DFがキック(FG)で一つになれて。そこで自分たちに流れがもってこれたっていうのはよかったと思います。

-慶大のOFの対策としては
システムどうこうよりも、一人一人がいかに集まって相手の29番李卓を止めるかにこだわってやってきました。

-ハーフタイムにはDFで何と話されていたのですか
勝ち負けや点差どうこうではなくて、0-0の気持ちで自分たちのフットボールやっていれば、結果として勝ち続けているのが法政だと話しあって、後半に臨みました。

-今日見つかった課題
課題だらけなので…この2週間でひとつずつつぶして早稲田に向けてやっていきたいと思います。

-今日の試合を生かして今後に繋がることは
チーム全員でやっているということ。そして今日は1、2、3年生がものすごく頑張ってくれたから勝てたと思う。最終戦に向けて、1、2、3年生が出てくるっていうのと4年生がしっかり引っ張っていかないといけないといういい課題が見つかったのはよかったですね。下級生には感謝したいです。

-早大戦に向けて
自分はDFリーダーであるのに今日はOFに迷惑かけてしまった。しっかりと0点というのにこだわってやっていきたいと思います。

谷澤隼人

-今日の試合を振り返って
ヒヤヒヤしました。でも、やってくれるんじゃないかなと思いながら出番を待ってました。

-31ydsからのFGを決めたときのお気持ちは
(距離が)長くて、ちょっとどうかなと思ったんですけど入ってよかったです。

-慶大には日本代表のRB李選手がいましたが、Kは対策などしましたか

いつも通りのキックを蹴るだけなの、あまり意識はしていないです。

-今日の試合で見つかった課題は
課題は、やっぱりまだまだ平常心でいられないことですね。試合の流れによって自分の気持ちも左右しちゃったり、チームが盛り上がっていないとき雰囲気にのまれちゃうと、それがキックに出ちゃうので、いかにフラットな気持ちでいつも通り臨めるかが大事だと思いました。今日は一喜一憂してしまいました。

-早大戦・日大戦控えていますが、今回を踏まえてどのように臨みたいと考えていますか
この3試合が本当にかけてる試合だし、4年目でどうしても甲子園で勝ちたいっていう気持ちがあるので、通過点として考えて絶対に勝ちたいと思います。

清水翔悟

-今日の試合を振り返って
最初に走られることが多くてペースが悪かったのでそこを立て直すことができたなって感じです。

-相手のエースRB李卓選手の対策は取られましたか
走りが得意っていうことは分かっていたので、ランをしっかり見れるようにはしていました。

-5TD決められたことについてDF陣の課題は
まだまだ足りなくて、DFがもうちょっと頑張りたかったです。全体的にランもパスも止めていければいいなと思います。

-この後は早大、日大戦が控えていますが
強いチームなので自分たちのフィジカルとか根本的な部分をもっと強化していけたら勝てると思うので、頑張りたいです。

-リーグ が始まってからのご自身の調子は
まだまだですね(笑)。もっと活躍できるように頑張ります。

-勝てる自信は
勝ちにいきます!

高津佐隼矢

-今日の試合を振り返って
全勝同士の対決ということで相手も気合い入ってると思っていました。そんな中で勝たないといけないと思っていて、大変になるかなと感じましたが勝てて良かったです。

-2度のTDを決めましたが
練習通りのことが試合でできました。2回決めることが出来て嬉しかったです。

-相手の印象は
やっぱりすごく強くて、勝てて良かったです。相手のRB李さんとは知り合いなんですけど、李さんもすごかったです。相手の守備に対してはしっかりと練習してきたので対応できたかなと思います。

-気をつけたプレーはありましたか
ボールブロックですね。

-ファールが多い様に感じましたが
慶大のファールが多いことはデータとしてあったので、こんなもんかなという気持ちです。ケガする可能性があったり危ないですけど、相手が反則してくれればしてくれるほど自分たちが得するのでやりにくい感じはあまりしませんでした。

-早大との戦いは
自分たちがいつも通りのことをして勝つだけです。

フォトギャラリー

  • 41ydsのFGを成功させたK#6谷澤
  • WR#11恒吉が52ydsのランTDで勢いをもたらす
  • チームに好機を呼び寄せるDB#41横井
  • 大きな体と力で相手を圧倒する
  • 相手を抑え込むLB#52早坂
  • 相手DFの隙間を駆けるWR#82三橋
  • LB#47高橋は猛攻を阻止
  • 試合を見守るSF#2宮川主将

 

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