【アメフト】4年生引退インタビュー

アメフト

【アメフト】4年生引退インタビュー

引退インタビュー
2017年12月17日(日)
法大武蔵小杉グラウンド

カレッジボウルも終わり、正式に引退となった4年生。悲願の日本一にはなれなかったものの、東京ボウルではオープン戦で大敗を喫した京大に一矢報いるなど、確実に成長を続けてきた。1年間の『革命』、そしてここからの『未来』について話を聞いた。

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東京ボウル2017より

 2017年の歩み

日時 内容 結果 詳細 WEB
2017年1月18日 チーム名を『オレンジ』に変更することを発表  
2月4日 新幹部発表 新幹部インタビュー 
4月23日 春季オープン戦 @関大 ●14-16 敵地へ乗り込んでの初戦は関西のフィジカルに圧倒され、敗戦。しかし新体制『オレンジ』に多くの観客が集まった。 対関大
5月28日 春季オープン戦 VS慶大 ●23-30 オープン戦唯一のホームゲーム。勝利を挙げたい法大だったが、昨季準優勝の慶大に惜敗。  対慶大
6月11日 春季オープン戦 @京大 ●16-24 京大アメフト部70周年を記念し行われた。終始古豪の勢いに圧倒され、春季オープン戦は3連敗を喫した。 対京大
9月2日 秋季リーグ戦第1節 VS立大 〇28-18 夏合宿を経て迎えたリーグ戦。立大を相手に試合を支配し、安定したプレーで初勝利を手にした。 対立大
9月18日 秋季リーグ戦第2節 VS中大 ●21-21
OT 0-6
雨の中行われた中大戦はまさかの展開に。中盤に追いつかれOTまでもつれ込み、敗戦。思いがけぬ敗戦にこの試合をターニングポイントに挙げる選手も多かった。 対中大
10月1日 秋季リーグ戦第3節 VS日体大 〇66-31 『オフェンスのすべてがうまくいった』試合。前節の敗戦を振り切るようなTDの雨を降らせた。 対日体大
10月15日 秋季リーグ戦第4節 VS明大 〇31-7 日体大戦に続き、オフェンスが安定して得点を重ねる。ディフェンス陣も最小失点に抑えて快勝。 対明大
10月28日 秋季リーグ戦第5節 VS慶大 〇17-13 慶大日吉キャンパスで行われた『東横線対決』。QB馬島の負傷退場など、暗雲が立ち込めたもののなんとか勝利を挙げた。 対慶大
11月12日 秋季リーグ戦第6節 VS早大 ●13-21 最後までもつれる熱戦になるもあと一歩及ばず敗戦。優勝の可能性が消滅し、甲子園ボウルへの道が絶たれた。 対早大
11月26日 秋季リーグ戦最終節 VS日大 〇26-23 最終節は宿敵との一戦。ホームカミングデーで駆け付けた観客に応えるよう、見事優勝の日大にアップセット。リーグ3位を確定させ、東京ボウル出場決定。 対日大
12月10日 tokyo bowl 2017 VS京大 〇24-23 オープン戦以来の対戦となった京大。相手のFGをブロックし、関東勢初の東京ボウル優勝を果たした。  東京ボウル2017
 

選手インタビュー

主将・副将 小山克成(社4)×徳山翔輝(生命4)×仲野嵩明(営4)

―今年1年を振り返って
小山:今年ずっとやって来ていたフィジカル・ファンダメンタルというところはそこそこ通用したのかなと思っていて、そこに関しては評価できると思います。来年はさらにその上を目指していくと思うので、ゆくゆくは関西に対しても通用するようにしていければいいかなと思います。
徳山:今年副将という形でやらせてもらったんですけど、副将としてはあまり機能していなかったというのが本音です。というのもディフェンスリーダーの方をメインでやっていて、最初はディフェンスのところで苦しいことが多かったんですが、最終的にはスタッツにもある通り、獲得ヤード数が相手の方が多くても勝てる、点が最小限に抑えられるというハードなディフェンスが作れて本当に良かったなと思います。
仲野:最初の方はやっていることに対して結果が付いてこなくてすごく悩んだり考えたりしたんですけど、それに関しても諦めないで最後まで続けてきて、結果3位で終わってしまったんですけど、途中で折れずに最後までやったなと思います。3位という中ではベストな結果が出せたんじゃないかなと思います。

―3位という結果について
小山:正直1位以外は変わらないと思っているので、1位になれなかったことに対しては後悔があります。
徳山:ほとんど一緒ですね。甲子園に行って、社会人に勝つということを目標にしてやってきたので、中央戦で負けたときもそうでしたけど負けるということ自体がすごく悔しかったですね。その中で最後勝てて良かったなという気持ちはあるんですけど、甲子園の舞台に立ちたかったという思いはあります。
仲野:確かに1位以外は(全て同じ)なんですけど、個人的には3位になれたことに驚いていて、たくさんけが人が出た中で3位になれたということは評価していいんじゃないかなと思います。

―京大戦(tokyo bowl 2017)を振り返って
小山:初めての15分だったので、どちらかというとチームとしては1stメンバーだけではなくしっかりといろんなメンバーで回してやろうと言っていたんですけど、結局最後の方は1stメンバーを出さざるを得なかったので、そういうところはやっぱりチームとして1stメンバーとそれ以外のメンバーに差があるのかなというのを感じた試合でした。そういうのを無くして誰でも出せるようにしていくのが大事なのかなと思わされた試合でしたね。
徳山:自分は結構フィジカルの差をすごく感じて、個人的に関西と試合するのは2年の春の関大戦が最後だったので(春のオープン戦はけがのため欠場)、やってみてやっぱり関東と全然フィジカルが違うなと思いました。フィジカルは取り組んでいた部分だったんですけど、それでも全然関西には劣っているなと感じましたね。
仲野:率直に春に負けた相手に勝てたというのはとても嬉しいですし、やっぱりオフェンスとしてはフルメンバーじゃない中勝てたというのはすごく大きくて、春から比較しても選手だけじゃなくて他のスタッフも一人一人が自分の役割を全うしていて、だからつかめた勝利だと思いますし、そういうところでの成長は実感できましたね。

―徳山選手は春のオープン戦で外から見ているときとのギャップがあったということでしょうか
徳山:相当ありましたね。春とか見ていると「自分だったらもう少し行けるんじゃないか」と思っていた部分でも、いざやってみると圧倒されました。イメージの差はかなりありましたね。

―今は引退ということで何をなさってるんでしょうか
小山:僕は教習所ですね。教習しかしてないです。
徳山:卒論!卒論やってます。理系なのでちょっと頑張っています。
仲野:自分のスキルアップのために英語を勉強していますね。…嘘です(笑)。
小山・徳山:嘘つくなよ!(笑)
仲野:家でのんびりしてますね。大学生を楽しんでいます。

―心境はいかがですか
小山:清々しさしかない(笑)。
徳山・仲野:(笑)。
小山:やっぱり4年間部活ばかりだったので、毎日何やろうかなって考えて、小さい目標も立てながら過ごすのは新鮮味があって楽しいですね。
徳山:引退する前は引退したらどうなるんだろうと思ったりしたんですけど、意外とさっぱりしてますね。燃えつきましたね。1年の頃は社会人になってもやるのかなと思っていたんですけど、今は全く考えていないですね。遊びでちょっとやろうかなくらいで、ガッツリやろうとは考えてないですね。
仲野:最後の最後で京大戦が終わって燃えつきた感じはありましたね。今、過ごしていても自分の中で部活に割いていた時間は長かったんだなと実感していますね。

―主将・副将から見た今年のチームの印象は
小山:僕たちがあまり強く言わないのもあって、良い意味も悪い意味もありますが、私生活も含め自由なところはあると思います。自由だからこそ結構皆が個性を発揮して、いろんな人がリーダーシップを発揮してくれるんですよね。決して4年生だけではなく、試合に出ている3年生とかもそうですし。自由な部活ではあるんですけど、誰でもリーダーシップを発揮できるし、誰でも主体性を持って取り組める、いい自由を堪能できている印象です。
徳山:今年は下からの意見がとても大きな影響を持っていたように思っています。今までトップダウンの関係の中で、下級生の意見を引き出そうという考え方だったんですけど、今年はトップダウンという関係がなくなって、下からの意見がすごく多かったですね。上が決めたことでも「これは違くないですか」とか。そういう意見をしてくれることが多くなったし、嬉しかったなと思います。
仲野:小山が言っていた自由と主体性というのはすごく印象としては顕著ですね。あとは「自分のために頑張ろう」という感覚が一人一人にあったのかなと思いますね。

―小山主将について
小山:それ俺がいないところでやってくれないかな(笑)。
徳山:正直、俺自身が副将としては何もやっていなかったので、ディフェンスにかかりきりで、チームのことは任せてしまって申し訳ないなとは思っていました。やっぱり視野はすごく広いですし、下級生は話しやすいんじゃないかなと思っていました。私生活で周りと接しているので、何気ないところからも意見は吸収していたのかなと思います。
仲野:自分は小山と正反対で、全く小山と話してない部類の人間なんですよね。多分チームで一番話していないんですけど、個人的に話を聞いている限りでは、結構心に響くことを言うこともあったり、面白い人だったと思います(笑)。最後までどんな人か分からなかったですね(笑)。でもみんな慕っていたので。
徳山:全然分かってないじゃん(笑)。
小山:下級生のときに絡まなかったもんね。本当に事務的なことしか話さないです。オフェンスは結構そういう人が多いんですけど。
仲野:僕は(法政)二高でもなければスポーツ推薦でもなく一般なので。
小山:あとはできるやつには話さなくてもできるのでね!(笑)大丈夫です。
仲野:いやいやいやいや(笑)。
徳山:うわ怖いわぁ!(笑)怖い!

―小山主将から見てお二人は
小山:徳山に関してはすごくディフェンスに対して思い入れが強くて、ディフェンスリーダーとしてはすごくよくやってくれたなと思います。コーチとも話してくれたりしましたし、僕がなにもしなくてもやってくれていたので、上からなんですけどディフェンスリーダーとしては本当によく機能していたのかなと思います。言葉があんまり上手くないので(笑)、そこだけですね。
徳山:(笑)。
小山:仲野に関しては、あのー……。
仲野:こういう関係なんですよ(笑)。本当にこういう関係なんですよ!
小山:いやいや(笑)。仕事は全うしてくれますし、そういう面では信頼しています。ただ喋らないのと、下に対して人の印象とかを決めつけちゃうところがあるので、2人ともなんですけど、そこくらいですね。もっとそこは広く持った方がいいんじゃないのかなと。
徳山・仲野:なるほど。確かに(笑)。

―オフェンスリーダーの三輪谷(至朗・営4)選手について
小山:三輪谷に関しては僕は高校から一緒で、高校のときアイツがキャプテンだったので、実際キャプテンをやってみて、あのころアイツも苦労したんだろうなっていうのを実感しています。ただアイツは物の区別というか、大事なものを取捨選択してやっている人なんですよね。チームが代わって最初の頃に「何でウェイトするんだよ」とか「何でそんなにファンダメンタルが必要なんだよ」とか皆考えてたんですけど、彼はその頃から関西のチームを見てひとりでずっとやっていたりとか、周りに左右されずに自分の大事だと思ったことをやれるというところはいいところだなと思います。
徳山:すごいね。
仲野:俺らのコメントが薄っぺらいね(笑)。
小山:悪いところ…は話しやすいしな、ないんじゃない?今日来ないくらいですね!(笑)
徳山:本当それ!(笑)
※私用のため三輪谷選手は欠席でした
小山:三輪谷の印象は?お前らは?
仲野:ストイック。めちゃめちゃストイック。
徳山:マジ?俺はどちらかといえば感情的な印象があるな。
小山:あー確かに感情的だね。
徳山:思ったことはそのまま行きますし、自分が思ったらそれは貫き通しますね。いいところでもあるんですけど。小山とかは感情というよりも論理的に考えるタイプだと思っているので、そこはいい塩梅でバランスが取れたんじゃないかなと思いますね。
仲野:背中で語る男ですね。
徳山:周りにガーって言うんじゃなくて、まずは自分がやる。
仲野:じかも結果が付いてくるので彼は。

―理想の主将・副将像
小山:キャプテンというとみんなと喋って仲良くてしっかり意見を聴きとったりして、練習を引っ張るというイメージなんです。でも僕が理想としていたのは真摯であることを大事にしていて、しゃべるとかじゃなくて俺が一番ウェイトやったり、誰よりもうまくなりたいとか、アメフトに対して真摯であることでそれを見てもらって信頼してもらえるように。言葉だけだと薄っぺらいので、喋るというより、まずは自分から練習したり、しっかりアメフトに打ち込むということを大事にしていました。そういうのが理想だと思っています。
徳山:主将と肩を並べて行動できるというのが一番いいのかなと思っていて、どうしても別ものになってしまったんですよね、今年は。主将がいて、オフェンスリーダーがいてディフェンスリーダーがいて副将になって、という感じで完全に主将が孤立してしまったんですよね。正直僕はチームのことは全然考えられなかったですし、チームというよりかはディフェンスのことを考えていたので、そういう副将という意味では主将と肩を並べてチームのことをしっかり見られるのが理想だと思います。でもできないです!(笑)厳しいですね。ディフェンスが完成しないとチームのことには回れないですし。同時並行だとどっちかが疎かになってしまうので、そこは難しい部分ではあったかなと思います。
仲野:副将も主将も「この人はすごい」という同期や下級生からの憧れがあるなと思っていて、憧れられる副将が一番の理想像ですかね。

―1年間やりきったと思えるところ、足りなかったところ
小山:僕としては変えなかった方針でもあるんですけど、このチームになったときにフィールドで何かを決めるのは自分なので、自由な個を大事にしたチームにしたかったんです。なのでそんなにガミガミ言わずにある程度見ておいて、主体性を重んじるということを一年間やってきたのでそこはやりきったかなと思います。そこが良かったとか成果になったとかは分からないんですけど、そこをやり切ったことに関しては良かったなと思っています。足りなかったところは…これだけ安全安全と言っているなかでけが人が多かったところを僕は矛盾を感じていて、そこに関しては僕たちが何ができるわけではないんですが、来年はもう一回下には考えて欲しいなと思いますね。
徳山:小山はガミガミ言わないって言ってますけど僕は結構ガミガミ言っちゃうタイプというか、急に自分で考えてやろう、となってもどうしてもルールを超えてしまう部分とかがあると思ったので、ちゃんと言おうと思っていました。結構ミーティング中とかにも声を荒げたりすることもあったんですが、その立ち位置というか抑止力という意味では自分では全うできたんじゃないかと思っています。あとはディフェンスのシステムが今年から変わったんですけど、インストールはしっかり今年で終えたと思っています。精度は別としてインストールは終えたと思っています。
仲野:プレーヤーとしての役割は、自分の身体能力や総合的なものから言うとやりきったかなというのはあります。でもやり残したことも山ほどあって、下級生とのコミュニケーションなり、もっと育てられるところだったりとか、自分のことでいっぱいだったっていうのが凄く反省ですし、下の子たちともっと関わったり、自分が関れるところの下を育てておければよかったかなとは思いますね。

―「革命」には、伝統あるチームだからこそ様々な声があったと思います。それでもチームの改革を続けてきたことに理由や芯になったものはありますか
小山:結構言われて。就活のOB訪問のときとかにも結構言われたんですけど、まあそういうのも当たり前で。その人たちにはその人たちの組織が全てなので、そこで勝ってきましたし、そこが自分たちの学生時代のホームでもあり、大切な場所だったので変わってしまうということ事体批判されても仕方がないかなと思っていました。でも現実的に僕たちは勝たなくちゃいけないですし、今回この組織の良さも分かっていますし、大事にしていることも分かっているので、なんと言われようと、受け止めた上で、まずは結果で証明しなくちゃいけないなと思っていました。
仲野:自分は正直めっちゃ振り回されました。春とかは前の(体制の)方じゃいいんじゃないかとか、もう今のチームには着いていけないとか。結果も3連敗してこのチームダメだと思ったことも何回もありましたし、たくさんみんなと話したんですけど、もう(変化を)やっちゃっているからもうやっていくしかないと思って。そういう姿勢を見せていることで、初めはOBの方にも「この体制良くないんじゃないの」とかたくさん言われましたけど、最後は応援してくださったので、やっぱり法政大学のアメフト部としてのオレンジとかトマホークスとか関係ない支えというのはたくさんあったんじゃないかなと思います。
徳山:トマホークスを3年間経験しているので、自分のなかにもいろいろ考える部分はあって、トマホークスでやっていく練習とか体制はやっぱり厳しいんですね。そういうのをなくすわけで、これじゃ緩いんじゃないかとか、先輩方にもたくさん言われるんですけど、自分の中ではコーチがしっかりと考え方を持っていた方なので。有澤(玄HC)さんがしっかりイメージを持っていて、やっていることに根拠があったので、それを信じてやって来れたのかなとは思いますね。

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新幹部インタビュー時の写真。新体制に対する思いを語ってもらった

―4年間で一番思い出に残っている試合を教えてください
徳山:俺は去年の日大戦ですかね。やっぱり1年2年と負けていて「日大には勝てないんじゃないか」というイメージが凄く強かったんですよね。向こうのQBを壊してくれたのもあったんですけど、やっぱり勝てたのは凄く嬉しかったですね。その前も凄く準備をたくさんしていましたし、その準備が報われたというのは凄く嬉しかったですね。
仲野:やっぱり最後の京大戦。いい意味でも悪い意味でもすべて出し切ったというか、やりたいことをやったなという感じです。キックを担当していて、キックリーダーとして、最後の3試合と京大戦はスタッツでも負けていたにも関わらず、ディフェンスが頑張ってくれたのもあるんですけど、スペシャルチームでチーム全体を支えてこれたというのは自分の一番の嬉しいことだったので。まあそれを作り上げたのは自分たちではなくSAなんですけど、という面でもスタッフは大事なんだなと改めて感じる試合でした。
小山:僕は2年の秋の早稲田戦です。早稲田が僕たちに勝ったら甲子園が決まりで、正直あんまり出られなかったんです。そこまでは恵まれていて、あんまり出られないことってなくて、秋も試合に出れていたんですよ。そこで急に試合に出られなくなった時に、僕の中でふっと切れて、今までは出てたから勝ちたかったのに、別に出てないしどうでもいいやって思ったんですよね。そこで負けて、次の日大戦でも負けて、3年でポジションリーダーになって振り返ったときにそれって最悪だなあと思って。そう思ったときに、ここを最低として、ここからまた進んでいこうと思ったので、この試合が一番印象に残っていますね。

―4年間やっていて一番つらかったこと
徳山:自分は3年の冬ですね。2年が終わって、3年になるときです。2年生のときにオール関東に選んで頂いたんですよ。そのときに、本当の自分の実力じゃなくて、運だなと思っていて、周りからのプレッシャーも凄くて。それで必死というか、すごく一人で練習していて最終的にけがをして。その時期から3年の秋まではずっとつらかったですね。けがをして春の試合は全部出られなかったですし。その間も言われ続けるプレッシャーがあって、プレッシャーがかかる時期が一番つらかったですね。
仲野:僕も2年と3年ですね。2年はOLからTEにポジションが代わって、動きも慣れなくて、それでどんどん体に負荷がかかってけがもたくさんして、出れる試合や期待されていた試合に出られなかったんですよね。それでその積み重ねが4年生になっても自分のことで精いっぱいで、TEを引っ張れないみたいなことになったんじゃないかと思います。やっぱりけがというものが自分の中で一番しんどかった時期ですね。
小山:3年の夏合宿らへんですかね。今考えるとありえないんですけど、自分で勝手にアメフトにやり込んでいると思っていて、周りに対して何でやらないんだよって思ったり、負のスパイラルに陥ったというか。自分だけがやっていると思って抱え込んでた時代を今振り返るとキツかったなとも思いますし、ありえないなとも思いますね。

―同期との思い出
徳山:2年生から所属したスカウティング幹部というものがあるんですよ。他校を分析して、次の日のメニューを決める役割があるんですけど、それをみんなでやっていてアメフトに対してずっと話しているという時間が一番好きでしたね。今だと小山とDLの俣野ですね同期は。あとは井上とか飯塚とかと「明日何やろうか」ってアメフトの話を真剣に、ふざけながらですけどね。している時間が一番楽しかったです。
仲野:同期との思い出あんまりなかったので(笑)。頑張って出すとしたら本当にキック幹部で、キックのことをそんな詳しくもないのに将来を見据えて入れられて。皆早く帰っている中、自分たちだけ2年の時は特にキックのことだけじゃなくて一発芸させられたり雑用やらされたりという中でまとまった感じがしましたね。
小山:難しいなあ…。…今年ですかね。今年は凄く同期に支えられましたし、同期との思い出も一番つながりがあったので、今年が一番同期に感謝していますね。今まではどちらかというとずっと先輩と話していたんですけど、今年は同期だったので、印象に残っています。
徳山:薄いな(笑)。同期薄いな(笑)。

―盛り上がったプライベートの思い出
小山:バーベキュー?
徳山:俺行ってねえんだよそれ。
小山:仲野行ったよ。
仲野:ああ行った!いたいた俺!いたわ!何にも出てこないかと思ったらあったわ!(笑)
徳山:行ってねえんだよなあ…。どこ行ったかなあ。居酒屋ですかね(笑)。居酒屋で飲んでる時が一番楽しかったですね。
小山:確かにね。

―4年間の活動で得たもの
徳山:社畜感!社畜感!!(笑)人から与えられた仕事を延々こなす能力だけはつきましたね。単純作業もそうですし、仕事を寝ずにやるみたいな。スカウティング幹部とかもそうですし。自分がやっていることがチームにつながっているという感覚を得られたんですよね。自分がやることでチームの歯車になっているんだなという実感はありました。
小山:仲間だろ(笑)仲間!
徳山・仲野:はいはい(笑)。
小山:得たのは常に小さな目標とか常に成長できるように、自分で考えて取捨選択をして、優先順位をつけることが大事だと思いました。あと人それぞれ意見があって、考えを持っているので、むやみに人を批判したりとか、意見を聞くということを実感しましたね。当たり前なんですけどね。
仲野:考える力というか、小山も言っていたんですけど、考えるうえで必要だと思ったのが、考える余裕ができないと考えることができないということを知りましたね。自分の役割を全うして、それで周りのことも見えていないと考えることができないんだなということを感じました。

―4年間を一言で表すと
徳山:うわあ難し!
小山:『苦』!嘘嘘嘘(笑)。
徳山:苦しいになっちゃうな。
小山:『成長』!成長です!
徳山:ぽいの見つけてきたよ(笑)。俺は『感謝』で!
仲野:4年間…『仲間』ですかね(笑)。
小山:うーわ!(笑)
徳山:気持ち悪い俺ら!(笑)『成長・感謝・仲間』!気持ち悪い!(笑)。

―感謝している人は
徳山:親だな。親です。自分は大学に入るまでそんな遅くなることとかなかったんですよね。今は家に帰ると24時なので、そこまで家に帰ってないっていうのが大学入って一番変わったところなんですよ。それで親も結構早寝だったんですけど、自分の帰りを待ってご飯作ってくれたりとか、精神的な面でも悩みを聞いてもらったりとか、金銭的な面でも助けてくれたというのが一番大きいです。
小山:同期です。
徳山:ブレない(笑)。
小山:……。
徳山:終わり!?同期とのエピソードは!?
小山:ないよ。
徳山:ないのかよ!(笑)
仲野:感謝は、選手でもなく監督でもなくコーチでもなく。スタッフですね。スタッフというかSAというか、さっきから結構言っていますけど。
小山:…ありました!大事なのがあったわ!
徳山:なんなんだよ(笑)。
小山:選手からスタッフになってくれた人たちですね。
徳山・仲野:言うと思ったわ。
小山:僕の代だと日比とか彦惣とか飯塚とかなんですけど。ロースター制になって落ちちゃってスタッフになった人たちですね。ロースター制が今年1年目で、落ちてもスタッフだったら力を活用出来るかもしれないとか、自分の活躍できる場が違うと思ったらすぐに移動できる環境にしたかったんですよね。最初はあいつらも辞めようとしていたんですけど、残って全うしてくれたということは、次の代にも道を作ってくれたので、あいつらにはすごく感謝しています。
仲野:僕のスタッフはそれも含めたスタッフなので。
小山:被せるなよ(笑)。

―進路について
小山:僕ゼネコンです!競技は転勤族なので考えてないですね。強いところでは考えてないです。
徳山:遊びでやる?
小山:しか無理かなあって思ってる。
徳山:製薬会社です。アメフトは遊びで続けるくらいかなぁって思ってます。
仲野:僕は小さな電気メーカーなんですけど、
小山・徳山:小さくねぇだろ(笑)。
仲野:終わったあとアメフトが楽しくなってしまって、やろうかなと思ったんですけど…いろいろ考え中です。

―次のチームのキーマンは
小山:藤田廉三郎(国文3)くんですね。
徳山:そう!俺も!今のディフェンスって後ろから前が見られることがとても重要だと思うんですよね。自分の我を通せるというか、私生活でもそういうことができるので。
仲野:あんまり…ちょっと…分かんないなぁ…。
小山:栗田(壮一郎・社2)は?栗田!
仲野:栗田ちょっと違うでしょう!引っ張って行く…。
小山:僕栗田追加で(笑)。頭がいいので。彼はそういうところでも活躍できると思いますし、まだ2年生ですけど、早くリーダーの自覚を持ってもらったほうがいいと思います。やるべきだと思うよあいつは。
仲野:やるべき人…野辺(歩夢・キャ2)だなぁ。馬島がけがをしてから無理矢理自分達がエゴで引っ掻き回したんですけど、頑張ってくれたので。今度は自分しかいないという環境の中で引っ張られるんじゃなくて、自分から引っ張っていって欲しいですね。
徳山:俺も追加でSAの馬場(翔建・経3)と児玉(知樹・法3)で。やっぱり選手が全部引っ張ろうとすると自分のことが疎かになったりするので、そういうスタッフで周りを見れるやつが引っ張っていって欲しいですね。

―3年生についてどのように見えていますか
仲野:3年生は高津佐(隼矢・キャ3)を中心に結構まとまってしまうので、誰がとかじゃないんですよねオフェンスは。全員やってもらいたいですし、スキル陣ですけど高津佐とか川村(龍ノ介・デ工3)とか南河(竜成・営3)とかそういう人たちが勝手に引っ張って行くので。期待してないとかではなく、彼らは何も言わずともこのままより一層頑張って欲しいなと思いますね。
徳山:一部の我が強いですかね。3年生の中で話し合っていることが今年は多くて、まとまったものを自分に上げてくれたりして、自分はそこを結構参考にさせてもらったりして影響を受けた部分もあるんですけど、来年は活かして欲しいかなと思いますね。上がいるのといないとでは全然違うと思うんですけど、上がいるから自由に出来る部分もありますし、その我の強さはそのまま取り組んで欲しいかなと思います。
小山:まとまっているというよりは、主力のメンバーが多いので、勝手に引っ張って行けると思います。ただ皆結構考え方が極端ですよね(笑)。あとあれだけ主力が揃っているので周りからの期待の目はあると思いますし、まだ誰よりも行動で示さなきゃいけないんですけど、3年生という甘えなのかそこが伴っていないので、そこをどう修正していくかがこれから大事なのかなと思います。4年生として主力で試合で活躍します、だけじゃなくて下を引っ張りあげるというか、威厳を保てるか、言葉に説得力を持たせられるかということが大事かなと思います。

―皆さんにとってアメフトとは
小山:パッションで(笑)。
徳山:気持ち悪いですけど、人生で初めて見つけた居場所ですね。なんかいろんなスポーツをやっていたんですけど初めて自分からやりたいと思って始めたスポーツだったので、こうやって大学までやってこれて良かったですし、これからも関わっては行くと思います。
仲野:学び場ですね。コミュニケーションとか自分で考えて行動することとか、社会勉強みたいなのを教えてくれる。学ばざるを得ない環境だと思いました。

―後輩に向けて
小山:やっぱりもうOBなので、OBとしては組織がどうこうとかじゃなくて勝ってくれることが凄く嬉しいのできついこともあると思いますけど、応援に行くので勝ってください、ですね。
徳山:小山と一緒で勝って欲しいのと、少しでも自分たちから学んだものがあればいいのかなと思っていて、3年生から4年生になってみて、自分たちのやっていたことが正しかったと思えたり、ここがダメだったって反面教師にしてくれればいいのかなと思っています。
仲野:折れずに頑張ってください。それだけです。折れちゃうので。絶対。

―ファンの皆様へ
小山:今年は残念ながら3位でしたが、多分技術も組織もどんどん良くなっていくと思いますし、皆うまくなってレベルの高いフットボールが見せられると思うので、そういう意味ではより応援しがいのあるチームになると思うので、さらなる応援を宜しくお願いします。
徳山:今年1年ファンからの応援というのが自分たちの力になりましたし、来年からのチームも凄く応援は大事になってくると思います。応援のほどよろしくお願いします。仲野:これからも応援よろしくお願いします。

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試合時にはいつも多くのファンがスタンドに詰めかけた

オフェンス 別府紘行(文4)×馬島臨太郎(キャ4)×江守孝行(デ工4)

ー今季を振り返って
別府:4年生って大変なのかなって思ってたんですけど、他の幹部が頑張ってくれたので僕は比較的楽させてもらっていました。
江守:一個上の先輩が抜けて新しいチーム体制でやるってなった時にやってて楽しいという気持ちがありました。1年生とか後輩たちがちゃんとやってくれたのでうまくできました。
馬島:僕はちゃんと試合に出るのは今年が初めてで春に結果が出せなくて焦ったんですけど秋のリーグ戦ではオフェンスとしてまとまってできたかなと思います。

ー今季、ターニングポイントとなった試合はありましたか
江守:僕は中大戦ですね。そこで負けちゃってもう無理じゃないかと思ったし、その試合のビデオを見てメンタルやられちゃったのでそこが一番のターニングポイントでした。

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雨の中行われた中大戦は非常に苦しい展開が続いた

ー最終戦を残して優勝の可能性が無くなってしまいましたが日大戦はどのような気持ちで臨みましたか
江守:ただ倒したいという気持ちだけでした。去年も負けていたので勝つしか無いという気持ちでした。
別府:自分は勝負どころとして捉えていました。ただ、僕は最初のプレーでけがをしてしまって
やはりちょっとどこかしら気が抜けていたのかなと思いました。

ー上位2校との差はどこにあると感じましたか
馬島:練習量かな。
江守・別府:やっぱそうだね。
別府:下手したら倍ぐらいやってるんじゃない?向こうは量を追求していて僕らは質を求めてやっていました。

ー試合をした中で印象に残っている相手選手はいますか
江守:中大の主将佐藤将貴ですね。日本代表ってこともありすごい選手でした。予想していたよりも凄かったです(笑)。

ー改革の年となりましたがどの部分が変わったと感じましたか
別府:全部?かな。練習の入り方だったり、部室での過ごし方とかも変わって。練習が終わった後とか比較的時間は無いんですけどそこでアナライジングしたり、練習後はアフターも含めてゆっくりできました。何が変わったというより変わりすぎてどれがというのは無いですね。
馬島:ロースター制が導入されて年の初めはそれに入ることが一つの目標になっていて、それで自分の為の練習だったりとかが出来てそれは良かったです。その反面全員が選手としてプレーできないのでその分同期同士でもちょっと気にしちゃう部分がありました。

ーオフェンスのユニットとしての反省はありますか
江守:やっぱりランよりパスだよね。馬島がいたので。
別府:レシーバーは特に去年メンバーで残っているのが高津佐(隼矢=キャ3)だけだったので、僕も去年は強豪校以外の試合しか出てなくて経験のある少なさがありました。それでも春を通じてレシーバー、QBともに成長できたと思います。

ーオフェンスが一番良かった試合をあげるとしたらどの試合になりますか
別府:そうなると日体大戦かな。
馬島:全てが上手くいった。
江守:出すプレーが全部が上手くいって点数も取れたので。

ー逆に一番辛かった試合はありますか
江守:最後の3試合かな。
別府:馬島がいない不安があったので。慶応もキツかったね。
江守:慶応は最初の3プレー以降はキツかった。(1Q最初のドライブで馬島が負傷交代しQBが野辺歩夢(キャ2)に変わっていた。)
別府:慶応は特に不安感が大きかったですね。馬島1人で相当変わるのかと思いました。野辺も日大、早稲田との試合を通して頑張ってくれたのでそこは来年に期待です。

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第5節慶大戦にて。馬島のけがでチームに激震が走った

ー野辺選手の話が出てきましたが各ポジションで期待する選手はいますか
江守:OLで言ったら牧野(魁・法3)ですね。Tokyo Bowlでも最優秀OL賞とりましたし、本当に強い選手なので頑張って欲しいと思います。
馬島:やっぱ野辺ですね。体も大きいですし、ポテンシャルも高いです。身体能力もいちばんだと思います。他のオフェンスと噛み合えばもっといいプレーができると思います。
別府:高津佐とか南河(竜成・営3)はもう大丈夫だと思うので、その他の糸川(創平・キャ1)とかその下の佐藤(宏樹・経1)が出てくれればいいですね。鶴淵(大輔・営3)は身長が高くてキャッチも上手いのでその辺りが出てきてくれればレシーバーは大丈夫だと思います。去年は先発の4人が基盤になっていてそれ以外には不安があったので、それを考えると下の人たちにはしっかり経験を積んでもらえれば、層は厚くなると思うので鶴淵に期待ですね。

ーここまでの選手生活を通じてアメフトの良さ、面白さはどこに感じましたか
江守:多すぎてこれっていうのはないですね(笑)。
別府:1人じゃできないところですかね。レシーバー目線で言ったら影でブロックしてくれる人がいたりとか。僕は普段から感謝するタイプじゃないんですけど(笑)。それでもプレーを見返した時にOLがブロックして、それで馬島がパスを出してくれてとか。僕はただ走ってパスを取ってるだけなんですけどそのプレーの為にみんなが頑張ってくれるところですかね。
馬島:かっこいいこと言うね(笑)。

ー法大の生活を振り返っての感想はありますか
江守:3年間は今と全然違ったので下級生時代は辛いなひたすら辛いなと言う感じでした。
別府:学校から帰ってきて電車に乗っている時に「次は武蔵小杉」って聞くと憂うつというかそんな気持ちでした。
馬島:それは病んでるわ(笑)。
別府:上下関係も厳しかったけど日大と早稲田のゲームウィークの時の厳しさはすごかったよね。
馬島:ピリピリしすぎて居心地が悪いみたいな(笑)。

ーその辛さが報われた瞬間というのはありましたか
別府:報われてはないよね(笑)。
一同:(笑)。
別府:試合は試合、練習は練習っていう感じでした。

ー最後に来年のチームに向けてコメントをお願いします
江守:何があっても楽しくやってほしいですね。
馬島:最後までやっていれば思い出じゃないですけどいい景色が見れると思うんで、最後まで頑張って欲しいですね。
別府:辛いことも今になれば今になれば笑い話にできるので、僕は何か言われたらムカつくタイプなんですけど(笑)。誠実さというか大人になって欲しいと思います。

ディフェンス 樺山大資(文4)×木村凛太朗(法4)×松田知也(社4)×山西樹(社4)×坂巻貴久(法4)×高橋孝綺(営4)×吉田賢一(文4)

ー今シーズンを振り返って
高橋:けがしてメンタルやられました。めっちゃ気持ちやられて腐りかけてました。
木村:真剣に答えろ(笑)。
松田:春、僕けがしたんですけど、それでちょっとロースターに入れない時期があって、僕も腐りかけてたんですけど(笑)。
木村:みんな腐ってるやん(笑)。
松田:春最後の試合だけ出れて、そこから秋も出られたので良かったです。
高橋:コンバートしたんだよね。
松田:CBからSFにコンバートして。8月に。

ーSFに変わって難しかったことなどありますか
松田:そうですねー、やっぱり頭使うんですよ。コーナーより。
山西:今まで使ってなさすぎたんだよ(笑)。
松田:結構CBだと1対1の勝負だったのがSFだと視野が広がるので、周り見て動いたりすることは増えましたね。
坂巻:自分もDLでは腐ってましたね。出られなかったので。スナッパーだけ出るようになって。
山西:試合出ると思ってたけど、松田がコンバートしてきて。
松田:(笑)。
山西:けがもしちゃってそこで序列的に下がって、まぁそこは腐り期ですね(笑)。
高橋:腐ったやつしかいねぇ(笑)。
山西:正直めっちゃきつくて悔しいなと思ったんですけど、最終的にLBにコンバートして、だからといって腐りが治ったわけではないですが、やるしかないなと思って。でもLBで試合でれるようになって良かった気がします。まぁただ欲を言うとSFで出たかったかなと。

ー高校時代からSFですか
山西:いや高校時代はOLで
一同:(笑)。
山西:OLからDBやって、LBになりました(笑)。
高橋:スクリーンメージライン跨いできた(笑)。
木村:春の方は期待してもらえていて、出てしまいました(笑)。
山西:木村の躍進は凄かった。期待されるプレッシャーにやられた(笑)。
木村:明治戦でプレー終了した後に選手を投げてアンスポーツマンコンタクト取られた(笑)。
樺山:そのあとにも審判にはバレてないんですけど相手の選手をおちょくって、最低ですよ。木村凛太郎はスポーツマンじゃないです(笑)。
高橋:そう考えるとディフェンスのやつ腐ったやつしかいない(笑)。
吉田:大変なこともあったんですけど、4年間で一番楽しかった。
一同:おー!(拍手する)
山西:よかった。腐ってないやついた!
樺山:僕はチーム的に昨年体制変わって、春から4年生が今まで1年がやってた仕事を4年生がやり始めるようになって、そういうので不満とか結構ありました。ただ最終的には下級生を見てて思うのが自分が1年生の時にこのチームだったら、楽しかっただろうなと思う。1年の時やばかったよね。
高橋:怖かった。レベルが違った。
山西:いいことだなーと思う。そういうところで、いいチームにできたのかなと思う。あと個人的には、日比くんのKRが楽しかった。やばかったです。超楽しかったです。最高です。うちが日本一のKRチーム。日体戦でも持っていて、早稲田も別府の後半の一発目とか、日大も50yrds近く持っていた。KRから流れもっていけた。日比がプレー考えてくれてて、もっていこって言ってもっていける。KR超楽しかったです。

ー今年は最上級生としてチームを引っ張っていく一年になったかと思われますが
松田:引っ張るっていうよりかは下が底上げしてくれた。
山西:結構引っ張って行くというよりは放し飼いしてた。DBのポジションリーダーしてましたけど、自由にやらせてもらった。
樺山:自由にやらせてもらった感はすごい。
山西:俺のおかげだよ?
高橋:4年が特に自由。よくある体育会系のキレて引っ張って行く感じではない。
山西:後輩も指摘してくれるし、こっちも指摘できるからすごくやりやすくはなったと思う。僕たちが1年生の時は4年生の先輩に口聞くのがためらうぐらいだったのに、今の4年生から指摘されるのはうれしい形だった。

ー小山主将はどのような存在ですか
山西:小山キャプテンでマジかってなった(笑)。
高橋:僕は大学から知ったので真面目なやつだなと思ってました。でも法政二高の人に聞くと違うみたいで。
松田:真面目じゃないですよ。背中がカサカサですし(笑)。
一同:(笑)。
山西:3年の時一番頑張ってたの小山だからね。
高橋:一番最初1年から試合出てた。新人賞だったしね。俺らの納会かなんかの中の。でも本当に話すの下手ですよ(笑)。

ーチーム名がオレンジに変わったことで、ファンの方や、OB、OGさん、チーム内部での変化はありましたか
坂巻:マジかってなった(笑)。
山西:親しみやすくなった。
高橋:トマホークスはかっこいイメージで、オレンジは柔らかいイメージ。色んな人が好きになったと思う。
坂巻:今でもあんまりオレンジって今でも呼ばない。
山西:どっちでもよかったけど(笑)。
坂巻:あるよね。
高橋:考える余地もなくいきなりチームミーティングでチーム名オレンジ。えーっ!って感じ(笑)。

ー4年間の試合の中で一番印象強い試合は
山西:2年生の時の早稲田の時ですね。最後の方に負けてる状態で試合に出てて、残り何十秒でもうすぐ終わるっていう時間にKCで試合が終われないみたいな。早くボールとってオフェンスに回さなきゃ行けないんだけどできないみたいな。あのフィールドの感じをすごく覚えてる。あ、負けるんだって思った。無力感がすごい。
高橋:去年の早稲田戦、ホームラン王、あの大観衆の前で(笑)。

ーホームランとは
松田:話すか。
一同: (笑)。
高橋:ロングスナップでボールが人を越してしまうことをホームランって言うんですけど。
松田:ホームランしたんですよね。浜のホームラン王。筒香って(笑)。ふざけられないわ、怒られるわ一個上に(笑)。
高橋:あとは明治戦のアンスポーツマンでしょ(笑)。木村は1年生の時の立大戦で出たんだけど、最後だけ出たんだけどタックルミス、最後までやらない、システムミス。1番やっちゃいけないこと1シリーズで全部やった(笑)。
山西:一番楽しかったの東京ボウルかな。
松田:たしかに。
山西:出たくねーって思ってたけど出てやってみたら超楽しい。
高橋:正直関東も関西も3位っていうよくわからない。モメンタムの持っていきかたがイマイチわからなかった。

ーポジションコンバートされてる人がいましたが、皆さんは高校時代からディフェンスメインですか
樺山:僕大学2年までQBやってました。
坂巻:OLからDLやって、スナッパーですね。
木村: LBいって、WRいって、コーナーいって(笑)。
山西:大学1年の時セーフティー、2年の時LB、3年でセーフティー戻って、4年でLBだ。まぁ楽しかったです。要はニッケルやってました、ずっと。

ーディフェンスメンバーの中で頼り甲斐のある選手は
松田:寺林(翼・文3)ですかね。
高橋:後輩じゃねぇか(笑)。
樺山:徳山は社会人圧倒してる。
高橋:してねーよ(笑)。
山西:してるでしょ。
松田:徳山は信頼できねぇよ(笑)。
一同:(笑)。
山西:メンタル要員。
高橋:ただの陰口やん(笑)。
松田:12個だっけ?
高橋:今年のリーグ戦7試合の中で12プレーですかねシステムミス、役割を間違えてた。12は聞いたことない(笑)。普通1人1試合あるかどうかぐらい。
松田:ディフェンスリーダーなのに。
徳山:(こちらを見る)
一同:(笑)。

DSC 0065 R
試合中の徳山。「信頼できない」との言葉もあったが果たして…

ープレー合わせの練習などで、マッチアップしてみて頼りになると思うオフェンスの選手はいますか
山西:高津佐(隼矢・キャ3)選手。
高橋:後輩じゃねぇか(笑)。タメが誰もいねぇ。
松田:馬島ですね。慶應戦でけがして絶望でしたね。負けるかと思った。
山西:よぎったね。

ー野辺(歩夢・キャ2)選手は4年生から見ていかがですか
高橋:よくやってくれたと思います。
松田:よくやってくれましたよ。
山西:とりあえず足が速い。あと、イケメン。
高橋:顔? 顔が全てか(笑)。
山西:モデル業専念した方がいい(笑)。野辺くんじゃなくて野辺様。
樺山:野辺様って観客からくるんですよ。
高橋:基本、君とか呼び捨てなのに、様だよ?
松田:親衛隊いそう(笑)。かっこいいもん。
木村:嫉妬してますね。ディフェンスのみんなが(笑)。

DSC 05382 R
『野辺様』ことQB野辺。来季からは司令塔としての役割を一人で背負う

ー今回で引退となりますが、このメンバー間で伝えておきたいことなどありますか
山西:ないね(笑)。
松田:木村くんとはもう一生会わないと思います。
木村:SNS色々ブロックしないで欲しい(笑)。

ー先程上がっていた高津佐選手や寺林選手以外に来シーズン以降期待できる選手はいますか
松田:サブですかね!藤田廉三郎(国文3)。
山西:藤田廉三郎です。
松田:うちのインター王が。
高橋:DLの吉田郁(人3)と利根川(公紀・営3)。
坂巻:勝田(駿・人2)。
山西:勝本(将馬・社2)でしょ。
高橋:あとは練習生だったロースター選ばれてない人とか。

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練習取材にて。期待の選手として挙げられる利根川

ー最後に新体制となる後輩たちへ応援メッセージをお願いします
高橋:今年から新体制となって、探り探りだったんですけど、来年からはもう軸が固まっていると思います。なので、これからはもっと自分を伸ばして成長していってほしいと思います。
松田:この1年生の環境は僕たちが羨ましいぐらいの環境なので、この環境に感謝の気持ちを忘れないでほしい。自分の軸、信念を貫いていって最終的には成長してほしいなと思います。
坂巻:自分はスナップ以外のほとんど試合に出ていなかったので、練習生に頑張ってほしいです。何か一つでも武器を見つけれればそれは強みになる。自分もそれで試合に出れたので、強みを見つけて、今まで活躍できていなかった後輩たちに頑張ってほしいなと思います。
山西:とりあえずアメフトを楽しんでほしい。アメフトってカッコいいスポーツだから変にカッコつけてしまう自分がいたりすると思います。僕は振り切って楽しむことに特化してやって来てて、振り返ってみてそれはすごくいい振り切り方だなと思うので、ふざけてでもいいから磨いてほしい。そしたら勝手に伸びて行くと思う。みんな技術技術に目がいってしまって、自分の中で反省作って、負のスパイラルに陥るけど、ミスってもいいぐらいの気持ちの方が伸びると思う。自分ダメだっていう人が多いので、楽な気持ちでプレーしてほしいです。
樺山:楽しむのが一番。周りがこのチームすごく優しいから、ある程度迷惑かけちゃうぐらいでも笑って許してくれるので、自由にやりたいようにやった結果、成長してそれを楽しめるように繋がればいいと思います。
吉田:新体制になって個人で自由に使える時間が増えたと思う。自分で努力して考えることで練習も楽しくなっていって、ミスした時も落ち込むんじゃなくて、次はどうしようかって考えること楽しみが生まれてどんどんアメフトが好きになって行くと思います。そういう風にアメフトを楽しんでいってほしいです。
木村:新体制に変わっていろんな声もあると思うんですけど、この新体制って大学スポーツを変えるきっかけになったと思っています。それが実になることを願っています。

MARKETING/SA 河合良介(経4)×池田佳太(キャ4)×日比悠仁(法4)×彦惣祐人(法4)×山口大(営4)×遠藤ケビン(営4)

―マーケティングとSAのお仕事について
河合:マーケティングはインスタグラムとかを作っていて、あとはイベント。例えば何だっけ。
日比:部活内でイベントがあるんですけど、シーズン前の決起集会を企画したり、あとOBを呼んで募金活動みたいなことをしたり、そういうのを全部やっています。
彦惣:SAは簡単に言うと、選手が試合で勝つためにどう戦うかというのを考えています。
日比:ビデオ見て、相手を分析して、自分たちでチェックしたりしています。

―どのようなところにやりがいを感じますか
日比:このメンバーは全員もともと選手をやっていたんですよ。けがとかで(プレーが)できなくなってスタッフに来たので最初はぶっちゃけやりがいも何も無かったです。つまらないし。僕はずっとつまらないと思っていて、でも一応仕事はあるし立場もあったのでやろうという気持ちでいて。自分が考えたり分析したプレーでTDがとれたりしたらやってて良かったとは思います。そこだけですね、仕事が地味なので。

―逆に大変なことはどんなことですか
彦惣:やるということより考えることのほうが難しいと思うし、やっぱり僕たちはやる側から考える側になったわけで、そこの変化というのはかなり難しかったかなと思います。

―スタッフになったきっかけは
日比:今、ロースター制度というのがあって。夏だよな。
山口:夏にチームの一定の基準を超えていない選手はユニフォームを着れないということで。それを超えなかったら部を辞めるか、部のために何か貢献していくかという形をとっていて、それが今年の夏から始まって第一期みたいな感じで選手からスタッフになりました。

―4年間を振り返って
山口:辛いことはたくさんあったけど、でも振り返ってみるとこの4年間で一番記憶に残っているのは楽しいことなのでとにかく同期とかチームメイトと楽しい時間を過ごせたことには感謝があって、これからも頑張れるモチベーションになります。
池田:最後(リーグ戦で)優勝した日大に勝って東京ボウルに行けて、春に負けた京大に(東京ボウルで)勝って、甲子園は行けなかったですけど締めはよかったかなと思います。
河合:とりあえず4年間長かったです。長かったんですけど、今終わってみて思ったのは、楽しかったなって。もう一回やれって言われたら多分やると思います。
遠藤:辞めなくてよかったって思います。辞めたいときたくさんあったけど。同じようにもう一回やるかと言われたらしんどいのでやらないです(笑)。あの4年間をもう一度やれと言われたら嫌ですね。だけど辞めなくてよかったです。
日比:(山口)大が言ったように、めちゃめちゃ辛い時期もあったし、(選手として)最後試合に出て活躍したらよかったと思えるんですけどそれもできないので、楽しいことはチームメイトと部室でふざけてる時間くらいしかないです。プレーでもそんなに出られなかったし。基本辛かったけど「仲間」かな(笑)。これそのまま使わないで下さいね(笑)。

―4年間で一番印象に残っていることは何ですか
日比:キックオフリターンというのを担当していて、そこでSAになって辛い時期だったんですけど、仲良いやつらが一発持っていってくれたんです。その瞬間ですね。
遠藤:下級生のときの夏の合宿ですかね。それが衝撃で。長くてきついのが地獄のように続きました。
山口:昨年の早稲田戦で負けた時ですね。負けて3位に決まったときに、今まで先輩たちが築き上げてきたものを今度は一緒にやってきた自分たちがみんなのためにやっていこうと思ったのが印象的です。
彦惣:アメフトが一番辛いと思っていた時期が印象に残っていて、今思うと一番辛いと思っていた時期が一番楽しかったり、一番辞めたいと思っていたときが一番アメフトをやりたかった時期なのかなと思います。あの時は嫌だったけど、今思えば勝ち負けより苦しかったというのが印象的です。
河合:僕はチーム名がトマホークスからオレンジに変わった瞬間です。というのも、改革するのがこんなにも大変なのかと。今まで普通だと思っていた価値観が180度変わってしまって、最初は制度とか仕組みとか部の雰囲気とかが変わって大変だったんですけど、今となっては新しい価値観を受け入れるということも大事だということを学びました。(―改革とは具体的に)チーム名を変えたこと、トップダウンでああやれ、こうやれと言う人がいなくなったこと、自分で考えて自由に行動できることです。
日比:1年生って今までいろんな仕事があったんですけど、それも全部4年生もやることになって、1年生も自由にできる時間が相当増えました。
池田:けがした瞬間です。日比とか手術してるんですけど、そういう「終わったな」という時が一番です。一瞬だったよな。
日比:(ランプレーでけがをして)一瞬で終わったと思った。「あ、もう選手できないな」と。

―プライベートで遊んだりはしますか
日比:全員でというのはあまりないですけど、たまに集まってやりますよ。
池田:基本部活の中でしか友達いないです。
日比:学校にいないですよね(笑)。

―スタッフだからこそ得られたことは
山口:選手とスタッフの両方で思うことはあって、選手の立場から見たらこうで、スタッフの立場から見たらこうなんだなといろいろ学ばせてもらいました。選手だけでは成り立たないというのが一番ですね。見えないところに支えてくれている人がいるからこそ、こうやってフィールド上でみんながプレーできているということに一歩下がって見たら気づくことができました。
河合:あと、マーケティングは今年から始まった仕事なんですけど、ハーフタイムショーに芸能人を呼んだり、SNSも全部自分たちでやって、それが評価されたりしてフォロワー数も大学で2位なんです。そうやって結果が出たのはスタッフになってよかったなと思います。
池田:1からインスタグラムとかを作り上げて、フォロワーも0から始まったんですけど僕がいろいろフォトショップをいじったりして写真を投稿することでフォロワーがどんどん増えていって。結果的に僕のおかげで(フォロワーが)4000人に(笑)。

―同期に向けて
日比:先に河合がスタッフになって、次に別の2人がけがでスタッフになって、その時かわいそうだなって感じてその分頑張らないとなと思ったんですけど、実際(スタッフに)ならないとわからないよね、気持ちとか。
池田:スタッフとして入ってきてる人と選手として入ってきてスタッフになった人と意識や気持ちの面で同じようにするのは無理、できない。
日比:4年としては切り替えてずっと頑張るのが理想なんですけど、それはちょっときつかったです。後輩の指導とか、みんながちょっと嫌がるようなことをやるのは嫌じゃないですか、「掃除しろ」とか。それを担当していたのは(山口)大なんです。
遠藤:お疲れ様!
山口:スタッフになったときに「スタッフで頑張ろう」って言ってくれたのは彦惣なので、実際辞めたい時もあったけど、こういう同期の声というのは続けようという気になりました。ありがとう!
日比:池田は最後あーちゃん(飯塚敦大・生命4)に言ってよ(笑)。本当はもう一人スタッフがいて、留学に行っちゃったので。
池田:ダメだよ!荷が重すぎる!
日比:あーちゃんが見てくれたらうれしいじゃん。
彦惣:先陣切ってチームのためになってくれたのは河合ちゃんで、自分が辞めないでいられたのは河合ちゃんとかの支えがあったからで、本来自分が入った目的というのが選手として日本一になることだったんですけど、その道を絶たれた時点で目標を1回失うじゃないですか。目標を失っても立ち直らせてくれる仲間がいて、そういう部分では本当に大きな存在かなと思います。
河合:3年間選手でやってきてスタッフになったんですけど、最初にスタッフになったときは半分諦めもついていて。池田とかは選手をやりたかった思いがあった中でスタッフに来たので、いろいろ仕事とか揉めたりしたんですけど持ちこたえてやってくれて感謝しています。池田くんは社会人になってプレーするので試合に出たら応援します。頑張ってください!
池田:僕もみんなと同じで選手をやりたかったんですけどできなくて、多分ここのみんな全員辞めたいと思ったと思うんですけど、でも結局みんな辞めなくて。それはやっぱり仲間がいたからなので仲間は大事にしようと思います。

―飯塚さんへ
池田:このメンバーの中でも一番辞めたかったんだと思うけどでも残っていたから、なんだかんだ言って残ってくれたのはありがとう。
日比:一緒にロースターを外された4人の中にあーちゃんがいて、最初は全員辞めようとしていました。部活行かなくなって。
山口:4人で集まって一回話した時に、「入ってきた目的は学生日本一になることだから、このことで諦めても絶対に後悔するから今はどんな形でもチームに貢献しよう」という風に言われてチームがまとまりましたね。
日比:あーちゃん辞めないでいてくれてありがとう。

―来季以降のチームに期待したいことは
彦惣:ロースターというちやほやされる光があるぶん闇があって。辞めていく人もいるし。帝京大学のラグビー部が(大学選手権で)8連覇していますけど、そこに追いつくためには結束力というのが日本一に繋がる力だと思うのでそこに一番期待したいです。
日比:個人的な人になるんですけど、うちのキックオフリターンのKRチームって日本で一番強いと言われていて、今後の日本一のKRチームを後輩たちがどう維持していくか。あとはずっと同じポジションで頑張ってきた川村龍ノ介(デ工3)も1年生のときはやんちゃだったんですよ、でももう4年生になるので(期待している)。
池田:僕たちの代で今まで作ってきた伝統とかを無くして新体制になって、これ以降もどんどんいろいろなことが確立されていくと思うのでそこは期待したいです。

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日大戦終了後、4年生での集合写真。

MGR/TR 秋田谷岬(法4)×小笠原歩美(営4)×石川麻美(法4)×宇都木涼華(キャ4)

ー4年間を振り返って
秋田谷:毎日忙しくてバタバタしてたんですけど、忙しい代わりに収穫することも多かったですし、結果すごく楽しかったのかなと思います。
小笠原:4回甲子園にチャレンジして、でも4回やっても甲子園に出られなくて、目標に対して自分たちが達成できなかった、っていう悔しさが、時間が経つにつれて募ってきています。
石川:私もやっぱり早稲田戦がすごく印象に残っていて、あの時にあと一歩で勝てば甲子園に行けたなっていう悔しさが、東京ボウルで勝つことができた今でもあります。
宇都木:シーズン中はやっぱり勝ちたいっていう思いが強くて、4年目は4年間の中で1番大きかったなと思います。その中で日々やっていることが、意味あることかなって不安に思いつつやっている面があって、そこはもっと自信を持って選手と話せば良かったし、言わないより言った方が良かったこととか後悔する面もあるんですけど、でもやっぱり日大や京大に勝てた時ってすごいうれしくて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ー4年間で1番嬉しかったことは
小笠原:東京ボウルで勝てた時が1番うれしかったです。勝つっていいなと思いました。

ーアメフト部に入った理由は
石川:1番最初に見学に来た時に、青芝にまず圧倒されました。そこにいる選手たちが大きな声を出しながら熱い気持ちで練習をして、日本一を目指しているんだって熱く語る姿に惹かれて、私たちも同じ思いをしたいなって、青春を費やしていいなって思って、入りました。

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法大武蔵小杉グラウンドの『青芝』

ーマネージャーとトレーナーの違いは
小笠原:最初に入る時に言われたのは、マネージャーは対チームに対して、トレーナーは対個人と言われ、それが意識としてあります。

ー今のチームの雰囲気は
小笠原:自由(笑) 。
秋田谷:去年、今年から変わって、個々で努力するようになりました。

ー以前は
秋田谷:みんなでまとまることは、それはいいことなんですけど、まとまらないとまとまらないというか。イメージの中の体育会という感じでした。
小笠原:個人というか下級生も自由に、先輩に怯えることもなく、風通しがよくなりましたね。自分たちがやりたちことはできるようになりました。

ー今年のベストゲームは
一同:東京ボウルだよね!(笑)。
小笠原:あれは大変だった。
石川:1点差で勝ったし。

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東京ボウル2017の表彰にて

ースタッフとして大事にしていることは
石川:負のオーラを出さないで、楽しむことですね。
小笠原:選手に関わることなんですけど、守りに入らずにどんどん挑戦して、今までの枠にとらわれないで、いいと思ったことはやってみるっていう、そういう気持ちを私は大事にしてます。
秋田谷:私は思ったことは絶対に見逃さないようにしてますね。
宇都木:私はトレーナーをしているんですけど、だからこそ選手に何かあったら困るので、試合では広い視野を持つようにしてますし、思ったことは言うようにしてます。
小笠原:私も、遠慮せず言うべきだなと思ったことは言うようにしてますね。

ーやりがいのあることは
宇都木:全部ですね。じゃなきゃ続けてこれなかったと思います。

ー大変だったことは
小笠原:1番大変だったのは、監督が変わったことですね。体制が変わったのは結構大変でした。

ー選手にかけられてうれしかった言葉は
一同:特別ないです(笑)。
秋田谷:言葉というよりこっちが誘導して、ちゃんと動いてくれたことは、うれしかったですね。
小笠原:マネージャーは対個人じゃないので、マネージャーに対して、1人1人にありがとうというのは、少ないかもしれないです。
宇都木:ありがとうという言葉よりも、一生懸命話して、納得してくれて、その人が行動してくれた時が本当にうれしかったですね。

ー4年間のベストプレーは
石川:去年の日大戦ですね。私たちは今まで一度も日大に勝ったことがなくて、勝つことも想像できていなくて、そういう中での試合で、最後に勝ちきれたというのが、すごくうれしかったですね。
秋田谷:あれを超えるものはないよね。
宇都木:みんなが湧き上がった。
秋田谷:勝てるんだって思った(笑)。

ーチームの中のムードメーカーは
秋田谷:日比悠仁(法4)ですね。
小笠原:いつもふざけてます(笑)。
秋田谷:いつもふざけてるんですけど、やるところはちゃんとやるような、真面目なタイプだからこそ、ムードメーカーになれたのかなと思いますね。

ーギャップのある選手は
小笠原:心がナイーブな選手は結構いますよ(笑)。ガラスのハートなので。
秋田谷:女子の方が強い(笑)。私たちの方がサバサバしてる。
小笠原:うん、強い(笑)。みんなナイーブだよね。
秋田谷:うん、ナイーブ(笑)。
小笠原:ちょっとのことで傷ついたり、しゅんとしたりする時もありますよ。

ー同期の存在について
小笠原:スタッフはすごく団結してこれたかなと思います。頑張ってこれたし、楽しかった。
秋田谷:選手は色々あって、戸惑いがある選手も多かったと思います。これからどんな風にしていけばいいのか、4年生としてどう引っ張っていけばいいのかも、分からなかったかもしれないです。
小笠原:お互い戸惑いながら自分のやることを探してやってました。
秋田谷:来年はうまくいくといいなと思います。

ー後輩に向けて
小笠原:甲子園に行ってほしいです。
秋田谷:私たちが色々間違えたり戸惑ったりしたことを間近で見てきているので、それをちゃんと反省して彼らのやり方で頑張って欲しいなと思います。
石川:勝ってほしいですね。後輩もいいプレイヤーがたくさんいるので、今年も3年生出てましたし、2年生も試合に出てたりしたので、来年はどんなチームになるのか期待してます。期待しかないです。
宇都木:しかも、純粋にアメフトが好きっていう人が多いので、見ていて楽しいですね。
秋田谷:練習開始前より早く自分たちが練習することは、私たち同期とか昔からしたら考えられないので、それを率先して楽しそうに練習したりすごくいいなと思います。

フォトギャラリー

  • ee東京ボウル2017の表彰式にて
  • DSC 0368 Re3月に行った練習取材より
  • DSC 0027 Rオープン戦対関大にて
  • 1bオープン戦対京大にて
  • IMG 0557 Re雨の中行われた中大戦にて
  • DSC 0244 R強敵・早大との一戦にて
  • DSC 03802 R王者日大との試合前の選手たち
  • g試合時にはいつも多くのファンがスタンドに詰めかけた
 

 

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