【アメフト】関東大学リーグ戦 9年ぶり19回目の優勝 記者会見 甲子園ボウル出場をかけて東北大学戦へ

2021年度 関東大学アメリカンフットボールリーグ戦 1部リーグTOP8
2020年10月3日(日)―11月27日(土)

法大はBブロック全勝でAブロック全勝の早大と関東王座を懸け対戦。見事9年ぶり19回目の優勝を果たした。
東京運動記者クラブ選出の2021年度最優秀選手(リーグ戦MVP)には#1RB 星野凌太朗(キャ3)が選ばれた。
▲関東大学リーグ戦優勝後の集合写真
▲2021年度最優秀選手に選ばれた星野選手

 2021年リーグ戦日程

月日 試合結果 対戦校 会場
1 10月3日(日) 〇35ー

28

日本大学

POHENIX

アミノバイタルフィールド
2 10月23日(土) 〇35ー

14

立教大学

Rushers

アミノバイタルフィールド
3 11月14日(日) 〇30ー

13

中央大学RACCOONS 横浜スタジアム
11月27日(日) 〇24ー

10

早稲田大学

BIG BEARS

 

横浜スタジアム
リーグ戦優勝によって、東日本代表校決定戦に進出、甲子園ボウル出場をかけて北日本代表の東北大学と対戦することが決まった。東北大学との対戦は9年ぶり3回目だ。過去には2012年、2010年に対戦し2戦とも法大が勝利している。

関東大学リーグ戦優勝後には有澤玄ヘッドコーチ、太田成哉主将(営4)、星野選手が会見に出席。『日本一』へ向けた強い想いを語っていた。

2021年11月27日(土)

1位決定戦後の記者会見 

横浜スタジアム 

ー今日の試合の感想

有澤玄ヘッドコーチ

お疲れ様です。まず試合をやる前に、コロナ禍で試合、リーグ戦をさせていただいた連盟の方々、その他関係者の方々に本当に感謝、御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
今日の試合については、最終的に1点でもいいから勝てばいいということで、常に試合には臨んでおりますので、選手はよくやってくれたと思います。ただ、チームとしての伸びしろはまだたっぷりあります。次の試合、1週間しかないですがレベルを上げていかなきゃいけないと感じております。

太田主将

勝利できたことは、このチームにとってはすごくプラスなことだと感じております。ですが、ヘッドコーチから話があった通り、チームとしてもっと強くなるための力はあると思っています。いつも頑張ってやってくれていますが、もっと4年生がチームを引っ張っていかなければならないと改めて思った試合でした。

星野選手

チームとして勝てたということはすごく大事なことで、とても嬉しいです。ただ、個人としてまだまだ課題があります。今日もやりきれない部分が多かったので、そこは反省して、しっかり一戦一戦、次の試合からも克服してやっていきたいなと思いました。

—最優秀選手の感想

星野選手

すごく嬉しいことなんですけど、まだ自分にも課題があって、まだまだできるなと感じたので、それを次の試合、その次の試合へと繋げていきたいなと思いました。

 

ー試合が終わった後、あまり喜んでいるように見えなかったが

太田主将

このチームの目標が「日本一」で、主務にもよく言っていますが、僕たちは日本一になるまで絶対泣いたり喜んだりしない。常にチームのことを見ていかなければいけないと。特に僕のようにプレーでチームに貢献するようなことはできない選手、主将なので、チームをまとめていかないといけないという思いで、まずは東日本が残ってますし、喜んでいなかったっていう表情になってたのかなと思っております。

ーまだ途中ということですか?
はい。

 

ー(有澤さんが)指導されるようになってから初めての関東制覇だが、ここまでの道のりについて

有澤ヘッドコーチ

5年目なんですけど、ポテンシャル的には去年もその前も、もう少しのところまでいけてましたし、私の指導のところの工夫と実力なのかなとか思っています。いろいろ反省してやってきたので、勝てたことは嬉しいことです。ただ、日本一のチームで日本一になることが僕らの目標なので、ちょっと程遠いかなと、ずっと僕が言ってるんですよ。勝った会見ではない雰囲気になっていますが、まだまだ伸びしろしかないです。ここから本当にやっていきます。やりますよ。
ね?
太田星野「はい。」

 

ーこれまで優勝争いに絡みながらも勝ちきれなかったところがあった。今季、苦しい場面がありながらも勝ち切れた要因は

有澤ヘッドコーチ

コロナで人類みんなが苦しんでるときに、皆さんの協力があって練習できたと思います。勝ち切れたというのは、いろんな要因があります。一概にどれとは言えませんが、集まって練習できたからかもしれないですね。チーム力としてはもうちょっと上げていかなければならないと思っています。選手はすごく頑張ってますが、まだまだできると思います。やらせていただいてる以上はもっともっとやれよっていうことをよく言ってます。

ー練習の取り組み姿勢など、これまでと違うと感じたところはあるか

有澤ヘッドコーチ

いやもう全然違います。どこの大学もおそらくすごく苦労していると思います。時間制限があったりとか、コロナの対応であったりとか。食事もみんなでできませんし、そういう意味では体作りが大変だと思います。カルチャーも結構崩れちゃって、1から作ってくような感じで今やってるんだよね? (太田「はい」)そうやって言いながらやってます。

ーコロナ以外でこのチームの特色として練習に取り組む姿勢や変化はあったのか

有澤ヘッドコーチ

すごくみんな真面目に取り組んでいます。特に3年生に主力が多いので、3年生が引っ張ってくれて、4年生もっと頑張れよっていう感じでやってます。 4年生は頑張って、もがいてるところだと思います。

 

ー昨年はコロナで観客が入らなかった。今年は徐々に観客が入り、試合ではオレンジに観客席が染まり歓声を浴びていた。会場の雰囲気や後押しはどうだったか

有澤ヘッドコーチ

学生スポーツなので、学生がもっと気持ちよくできる環境という意味では、観客に入ってやっていただく、ブラスバンドとか応援も含めてですね、みんな学生で、同じ大学で盛り上げてもらえるっていうのはすごく良いです。すごく感謝しております。

太田主将

去年は観客がいない中で試合をやって、改めて両親や応援してくれる方々がいるのが当たり前ではないんだということを感じました。今年は観客の皆さんに応援してもらって、そういう人のために頑張っているわけではないですが、横浜スタジアムに立って、応援してくれる人たちがいるからこそ自分たちがアメリカンフットボールに力を注げてるんだなと感じました。

星野選手

無観客と有観客っていうのは全然違うと思っていて、自分がプレーしていても、有観客であることで、声援が直接聞こえたりだとか、すごく自分のプレーにも力になっているのかなって思います。コロナ禍でいろんな思いをしてきて、有観客であることで、チーム一丸となって、法政大学として頑張れているのかなと思います。

ー伸び代があるという話だったが、終盤ディフェンス陣を中心に早稲田のチャンスの芽を摘めたのが大きかったと思う。今日の試合を振り返りオフェンスとディフェンスそれぞれ監督から見てよかった点

有澤ヘッドコーチ

細かく見てないので、なんとも言えないですが、オフェンスは最初に流れを持っていったっていう意味ではすごく良かったと思っております。ディフェンスもね、最初止められたっていうのはよかったです。ただ後半入る前に、もう負けてるぐらいの勢いじゃないとやられるぞっていう話をしました。案の定最初のシリーズでズルズルとやられて、そこでやっぱりちゃんと止められるとよかったですね。じゃあ誰が引っ張って、誰が声出していくんだっていうところがまだ伸びしろなんじゃないかなと。出てるメンバーがもちろんやればいいんですが、気持ちの入っている四年生がもっともっと引っ張ってほしいです。

 

ー前半はフィールドポジションが良く、ディフェンスも止まり、点も取れていたという状況だった。その状況下で後半どんな展開になると思っていたのか。またハーフタイムにどんな点を話し合ったのか。

太田主将

僕が1年生2年生のときに早稲田大学とこういう優勝をかけた戦いをやりました。前半と後半で戦い方が変わってきたり、ディフェンスの穴だったりを上手に突いてくるなという印象がありました。そういった戦い方なので、前半と同じような考え方では勝てないということをディフェンスのピットでは話していました。なので柔軟に対応できるように、視野広げて、勝っている状況で慢心しないで、ヘッドコーチもおっしゃった通り、負けてるっていう思いの中で、地に足つけて戦おうということをディフェンスは特に心がけて後半は戦いました。

ーオフェンスは後半を追い上げられても、心構えができてたからアガっていなかったのか。

太田主将

元々ディフェンスとして、ダイハードというフィロソフィーを掲げています。相手に攻められれば攻められるほど、相手の使えるフィールドが狭くなるので、ディフェンスは有利になるという考えです。攻められたときこそ、ディフェンスがボールを狙って、ボールを狙えるチャンスだということはチーム、ディフェンスに根付いています。最後、早稲田オフェンスのボールを狙うチャンスがいっぱいあったのは、そういうところが意識的にできてたのかなと感じています。

ーオフェンス側は

星野選手

自分も1年生のときに、前半早稲田に勝っていて、その後逆転されて負けてしまい、悔しい気持ちをしたことがあります。3年生以上はその経験をしているからこそ、前半で勝っていても、0対0で、まだ前半だと思おうっていう話をして、これから始まるぞという気持ちで第3第4クォーターに臨みました。

 

ー(星野選手に)シーズンを通した活躍だったが、課題がまだあるということで、どういうところが課題なのか。

星野選手

自分的には、後半体力がもたない場面だったり、まだまだ相手との勝負がしきれない部分とかがたくさんありました。1試合通じてやれるようにならなきゃいけないなという課題があります。

 

 

「執念」を燃やして戦う法政ORANGEが甲子園ボウル出場を果たし『日本一』の目標を達成することに期待する。

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