【空手】2021年度 4年生引退インタビュー

2021年度部内戦

引退となった2021年度の4年生たち 写真:空手部提供

2021年12月4日(土)

 

法政大学総合体育館 空手道場

 

11月21日に全日本空手道選手権大会を終え、今試合後には幹部交代が行われた。

引退となった4年生たち。2021年度主将は鶴田陸(文4)。副主将は酒井寛大(生命4)、吉岡夕雅(国4)。主務は橋本由美(文4)が務めた。試合後の4名に空手部での4年間を振り返ってもらった。

2021年度法政大学体育会空手部 戦績

開催日 大会名 会場 戦績
5月3日 【中止】

東日本空手道選手大会

青山学院大学記念館
5月30日 関東学生空手道選手権大会 帝京大学八王子キャンパス 男子組手

ベスト16:田中颯大(1年)
ベスト32:吉岡夕雅(4年)、伊藤颯輝(3年)、古賀悠士(3年)
ベスト64:加藤太一(1年)

7月4日 第65回全日本学生空手道選手権大会 姫路市中央体育館 男子組手

ベスト16 吉岡夕雅(4年)
ベスト32 鶴田陸(4年)、伊藤颯輝(3年)、田中颯大(1年)
ベスト64 古賀悠士(3年)
一回戦敗退 加藤太一(1年)

10月17日 第64回関東大学空手道選手権大会 日本武道館 男子団体組手:3位
11月21日 第65回全日本大学空手道選手権大会 日本武道館 男子団体組手 ベスト16

4年生コメント

鶴田陸 主将

2021年度主将を務めた鶴田。

-キャプテンとして部員を引っ張る中で大変だったこと

高校時代に実績を残している選手が多く、それぞれの考え方や技術だったり、それなりのプライドを持って今までやってきたと思うので、その中で自信を持っている部分の調和と良いところをくみ取っていかに法政の特色を付けて活かしていくかというところに苦労しました。

-4年間稽古をしてきた中で何をモチベーションにしてきたか。
全日本で優勝ということが1番の目標でした。

-コロナ禍で通常通りの稽古を満足に出来なかったと思います。その中で特に大変だったことは

最初の緊急事態宣言中は体育館を使えず、メンバーだけで少人数で練習していたので、メンバー外の選手に組織への帰属意識を持たせることが大変でした。

-良い雰囲気で稽古が行われているように見えました。鶴田選手から見た部の雰囲気は
結構勢いもありますし、盛り上がる時は盛り上がってメリハリのある組織だと思います。

-そういったメリハリなどは意識してやってきたことか
自然に出来上がっていきました。もともとみんな高校時代に厳しい環境でやってきたので、厳しい環境を知りつつ大学の余裕というか、厳しい環境から解放された後も自分の余裕を上手く使ってやっていると思います。

-これから後輩に期待することは
今年、僕の代ではまったく団体戦で優勝出来なかったので、後輩は実力もそれなりにあると思うので関東、東日本、全日本としっかり優勝を狙ってほしいです。

-先ほど発表された伊藤新主将に期待することは
少しでたらめな部分があるかなという感じですが、実力の面でも後輩との信頼関係の面でも十分なものを持っていると思うのでしっかりリーダーシップを執って主将を務めてもらいたいと思います。

 

酒井寛太 副主将

写真右:副主将を務めた酒井。部内戦では優勝を果たした。

 

ー空手部生活を振り返って

1年生からレギュラーに入って、上の先輩たちと一緒に試合に出られたことが成長に繋がったと思います。4年間の大学生活と空手生活でたくさんの方と出会って、関わらせていただいたことで自分も成長できたかなと思います。今まで関わった全ての方に感謝の気持ちを忘れてはいけないなと感じます。

ー授業なども含めて法政大学生活を振り返って

自分は理系なんですけど、授業や実験とかが忙しくて、スポーツ推薦で入学したというのもあり、学力的についていけるか不安もありました。クラスメイトの友人に分からないことを聞いて、また、友人が分からないところがあったら私が教えてあげるたりと、お互いを助け合いながら4年間を過ごせたと思います。そのことから仲間の大切さを改めて実感しました。

ーコロナ禍で大会が中止、練習ができないということについて

1、2年生のときは試合をできましたが、3、4年はあまり試合ができなくて試合が無い中でもいつ試合があってもいいように練習や、気持ちのモチベーションを保つというのが難しかったです。大学で日本一を取りたいという思いは変わらなかったので、それに向けて学校で練習はできませんでしたがモチベーションを保ちながら個々で練習しました。
試合が無かったことは1番悔しかったです。ただ、最後に4年生で試合できたことは良かったです。

ーコロナ禍は自宅などで練習をしていたのか

大学に集まって練習ができなかったため、自宅や近くの公園を利用しながら、ランニングとかして練習はしていました。

ー後輩達に期待すること
自分たちが日本一取れなかった分、法政の伝統や練習の雰囲気は変えずに、しっかりやるときはやって、オンオフをはっきりして日本一を目指して頑張って欲しいなと思います。

吉岡夕雅 副主将

副主将を務めた吉岡。

ー4年間振り返って
僕含めて、僕の学年にスポーツ推薦で入った人が4人いてその4人が1年生の頃から試合に出させていただいていました。
1つ目はまず、試合に出させてくれた先輩や周りの環境だったり、アドバイスいただいたりだとか、そういった環境に感謝したいなと思います。

ー全日本空手道選手権が最後の試合ということですか。
大学としては、11月後半全日本空手道選手権が最後の試合でした。
ですが、また別で神奈川代表として、僕個人で出る試合があるので、大学とは関係ないんですが、そちらの方が人生では最後の試合になります。

ー大学生活を最後に空手は辞めるということですか
はい。

ー大学生活最後の試合がこれからあるということですが、最後の試合に向けて。

人生の中で最後ということで、大学では日本一という目標が達成できなかったので、神奈川県代表として結果にこだわってもう一回優勝を目指していきたいなと。僕が出場するのは団体という方で、団体っていうのは1人では勝てないので、5人出た中で5人全員が勝つべきところで勝って、負けないような、戦い方をしていきたいなと思います。

ー全日本空手道選手権を振り返って
日本1を目標に私たち法政空手部は進んできたんですけれども、思ったような結果は残してないっていうのが正直なところです。
団体では、1人では勝てない。全員がコンディションを整えて良い状態でなければならない。正直100%の力ではなく、だいたい60%くらいのコンディションだったと思うので、納得いく結果は出せなかったなと思います。

ー法政大学の部活動、授業も含めて振り返って
毎日練習がある中で、私たち空手部は授業があったら部活を休んで授業に出席するといったことをできます。他の大学だと空手部優先で授業には参加しない、部活優先の部活動が多いです。法政は授業も部活も両方ともしっかりやっていこうと。その中で、練習休んだ分自分で取り返すか、どう動かなきゃいけないか、どう調整するか、ということを自分から動かなければならない。強制的ではない中で自主性が試されていた4年間だったかなと思います。

ーコロナ禍での部活動について
コロナ禍では体育館が使えなくなって、練習が全くできない状況でした。法政大学の空手部は自主性を大切にしているので、自分で家で練習するといったところを働きかけながら、全員が自主練習に取り組んでいたのかなと思っています。
私自身も、家でランニングであったり、道場に通ったり自分で練習をしていたりと自分でできることはなんでもやろうとしていました。
その後は練習が少しずつ再開され、練習できるようになっても短い時間で少人数で行うという中で練習しなくてはならなかったので、どう効率よく練習するかというところも自主性が大切だったのかなと考えています。

ー後輩たちへ
最後の大会で日本1の目標を叶えることができなかったので来年こそはしっかり丹念を積んでしっかり日本1を取って欲しいなと思います。

橋本由美 主務

ー大学、空手部生活の4年間を振り返って
私は空手を一切やったことが無くて、ルールも全く知らなかったんですが、すごく強い空手部に入って、すごく貢献できたわけではないかもしれないですが、自分自身も勉強になったことが多かったです。選手のみんなが優しかったから4年間続けられました。最後の主務も、選手や後輩のみんなに支えられたからやり切ることができたなと思います。

ーどうして空手部に入ろうと思ったのですか
強いということと、新入生歓迎会に行ったときにみんな優しそうで。高校のときからずっと体育会のマネージャーはやろうと決めていたので、市ヶ谷キャンパスでできる強い部活を選びました。

ー勉強になったことが多かったとのことですが、具体的にエピソードなどは。

学生だけでなくて、主務という立場になるとOBの先輩とか、他の会社の先輩方とやりとりをして、自分と年齢の離れた人とメールや電話をする機会が多かったので、他の人とは違う体験ができたのかなと思います。
あとは、空手やったことなくて、1度もスポーツをやったことが無かったので、新しい挑戦じゃないですけど、そういうことが勉強になったなと思います。

ー橋本さんからみた法政の空手部の雰囲気
オンオフ切り替えがしっかりしていて、とても良い人がいっぱいいる部活だと思います。

法政大学体育会空手部ホームページhttps://hosei-karate.jp/

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