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【アメフト】第87回関東大学リーグ戦 第1節 対日大 先制TDも、痛恨の逆転負け 学生日本一の道のりは前途多難に

2020年度第87回関東大学リーグ戦 対日大
2020年10月11日(日)
アミノバイタルフィールド

痛恨の逆転負け。関東制覇に向け落とせない大事な初戦。開始早々にRB星野凌太朗(キャ2)が先制TDを決めるも6つのTDを許す。法大も5つのTDを挙げ何とか食らいついたが、力及ばず34―44。関東伝統のライバル対決は日大に軍配が上がった。

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黒星スタート。まだ甲子園への道が断たれたわけではない

試合結果

トータル試合結果

34 7 1Q 7 44
7 2Q 16
0 3Q
法政大学ORANGE 20 4Q 14 日本大学PHOENIX

試合得点

Q 時間 ポジション 選手 得点方法 TFP
3:52 RB 星野 TD
7:53 RB 阿部快斗(法4) TD
0:36 WR 神優成(人4) TD
4 4:38 RB 星野 TD
9:52 WR 小山昭瑛(キャ3) TD

 

 2020年リーグ戦日程

月日 試合結果 対戦校 開始時間
1 10月11日(日) ●34ー44 日本大学POHENIX 18:00
2 10月31日(土) 東京大学WARRIORS 13:00
3 11月15日(日) 中央大学RACCOONS 12:15
11月28日or29日 順位決定戦 未定

戦評

新型コロナウイルスの影響により延期されていたリーグ戦がいよいよ始まる。小雨降りしきるアミノバイタルフィールドに校歌がこだました。今節は台風14号による悪天候でキックオフ時刻が当初の予定から2時間後の18時へ変更。雨天ナイターの中、選手またスタッフ陣にとって難しい状況での開幕戦となった。

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フレッシュマン、LB鵜沢のキックで今季の幕が開けた。(撮影・須藤大樹)

まず先手を取ったのは法大だ。ランプレーを中心に相手陣へ攻め込むと、最後は昨シーズンから活躍を続けるRB星野凌太郎(キャ2)が65ydのロングランで記念すべき今季初TDを挙げる。しかしその後は日大の反撃に遭い、TDとFGで逆転を許したところで1Qを終えた。


力強いランで相手を振り払う星野。これが先制TDとなった(撮影・須藤)

これ以上点差を広げられるわけにはいかない中で迎えた2Qでは一進一退の攻防を繰り広げる。まず仕掛けたのは日大だ。ジワジワ自陣に侵入されると最後は見事なパスによるTDを許し追加点を許してしまう。対する法大も、RB阿部快斗(法4)が抜け出しTDと食い下がる。しかし、今日の法大は自慢の守備で綻びをみせ、この日3度目となるTDを許す。試合終盤には14yd付近まで迫りチャンスを迎えるものの得点にはいたらず、14-23で試合を折り返すこととなった。

法大レシーブで始まった後半戦。逆転を狙い、得点を稼ぎたいところだが、なかなか攻めきれない。一方、日大は巧みにランとパスを使い分け、さらにTDを上げた。
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止まらない日大の猛攻(撮影・宮川昇)

迎えた最終Q。勝利に向けてあとのない法大は序盤に猛攻を見せる。なかなか通らなかったパスが思うように通るようになり、大量にヤードを獲得した。最後はQB平井からWR神へTDパスが成功。TFPで再びTDを決め、8点差へと追い上げる。
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QB平井のナイスパスが連発!(撮影・宮川)

さらにこのQ中盤ではRB星野の華麗なランプレーでTDを上げ、2点差に迫った。しかし、日大の猛攻は緩まず、終盤にさらに2つのTDを許した。法大も終盤にQB平井からWR小山へのTDパスが成功するも万事休す。最後はインターセプトを決められ、5つのTDを奪いながらも、6つのTDを許し、34―44で敗戦となった。
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最後の最後で無情のインターセプト。これで試合終了となった(撮影・宮川)

前半になかなかかみ合わなかったオフェンス陣が後半に修正し奮闘を見せた。しかし、それ以上に日大の猛攻を攻めきれなかった。有澤玄HCは「タックルミスが多かった」と今日の課題を指摘。試合後のインタビューで山岸主将が「自分たちのミスで自滅してしまった部分が多くありました」と悔しい表情を見せた。初戦黒星となったものの、甲子園への道が断たれたわけではない。今日の課題を修正し、次の試合に備える。もう負けるわけにはいかない。

(宮川昇、須藤大樹)

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試合後のハドルで話す吉井副将(撮影・宮川)

ヘッドコーチ・選手コメント

有澤玄 ヘッドコーチ

―今日の試合を振り返って
結果的にこうやって負けましたので、めちゃめちゃ悔しいです。ただ、このようにコロナ禍に試合をさせていただいて、しかも、初戦に日大と試合ができるということには関係者の皆様に本当に感謝し、嬉しく思っています。結果的には残念な結果でしたが、4年生の最後のシーズンで試合をさせてあげれたことが本当に良かったと感じております。

―今季初の対外試合、リーグ初戦ということで重圧などは
プレッシャーはお互い様だと思いますが、重圧はもちろんありました。

―日大の印象は
すごい強い良いチームだなと思いました。失礼な話ですが、思っていたよりも強かったです。

―本日は44失点ですが、ディフェンスについて
得点というのは追い上げた時に結構勝負かけたりするので、それで取られたということがあって一概にそれが実力差かどうかと言われると微妙なんですけど、気持ちの部分含め、やはりタックルミスが多かったので、そこら辺が悔しいです。

―ハーフタイムのハドルで選手にどのような声かけを
やっぱりフットボールなので、ブロックとタックル、ここでしっかり勝てないと少ししんどいと。『PRIDE』というテーマでやっているので、もっと体を張って真っ向から勝負しよう、まだまだできるからがんばろうと言いました。

―次節に向けての修正点は
コロナが終息したわけではないので、まずはしっかりと感染対策をした上で、今回の反省を生かして、応援してくださる皆さんに学生らしい良いプレーを、また、法政のフットボールを見せられるように鍛えていきたいと思います。

―最後にファンの皆様へ
本当にこういう状況の中で試合をさせていただいて、ファンの皆様もそうですし関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。試合をやらせていただいているからには学生らしい強い法政フットボールをできるように頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いします。

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ハーフタイムのハドルで選手を鼓舞する有澤HD(撮影・須藤)

DL 山岸達矢 主将

―今日の試合を振り返って
自分たちのミスで自滅してしまった部分が多くありました。また、単純にフィジカルで負けていた部分、気持ちで負けていた部分もあったと思います。

―初戦のプレッシャーなどは
初戦から日本一になれるかどうかを大きく握っている試合だったためプレッシャーはありました。そして、歴史から見てもライバル校ということに対するプレッシャーもありました。

―日大の印象は
良い選手、能力の高い選手が揃っていて、気持ちの部分ではすごい強いチームかなと思いました。

―次回に向けての修正点は
日大に負けてしまって、日本一達成の確率は低くなってしまったんですけど、そこにいかに気持ちを落とさずになってしっかりと試合できるかというのと、試合が1番成長できる場なので、そういうところで下級生であったり、次の選手たちがどんどん成長して、いければ良いなと思っております。

―最後にファンの皆さんへ
しっかりと試合ができることに感謝をして、見てる人たちにもパワーを届けられるように全力でやっていきたいと思います。

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試合前のセレモニーで日大・伊東慧太主将と握手を交わす山岸

RB 阿部快斗 副将

ー今日の試合を振り返って
法政大学と日本大学の試合っていうのは歴史を見ても関東でも伝統の一戦でもあって、自分もこの法政と日大の試合を見て憧れて法政に入ってきました。「プライド」というゲームテーマで、今度は自分がその歴史を作る側として勝つ気持ちで臨んだんですけど、まあ日大が強かったなという印象です。

ー日大の印象
今年は春の試合がなかったので、予想や去年のデータが中心に、もちろんスカウティングもあるんですけど、自分たちが今までやってきたことをやりきれた部分もあれば、やりきれなかったところもあって、そこが敗因なのかなと思いますね。

ーコロナ明け今シーズンの初戦でした
いつも毎年初戦でチームの入りが良くなくて、シーズン終盤に向けてチームが出来上がっていくというスロースターターなところがここ数年チームとしてあったので、初戦から完成度をあげて思い切りいけるように準備してきたました。感染症対策を最大限したうえで試合を想定した練習をしてきたので久しぶりの試合でやりづらさとかは無かったんですけど、難しかったというか、そういう印象はありますね。

ーオフェンスについて
相手のDLが強いっていうのは分かっていて、結構真っ向勝負をしたつもりです。いずれにしても接戦になるし後半が勝負になると思っていたので、最初点を入れたことに関しても、僕はそれでも後半が勝負だと思っていました。

ー次戦に向けて
甲子園ボウルに行ける確率や道っていうのはだいぶ難しくなってしまいましたけど、こうやって連盟の方やOBOG、関係者の皆さんの支えがあってコロナの状況でも試合ができているということに感謝して、試合がある限りは法政のORANGEのプライドとして、いい試合をして勝ちたいですし、わずかな可能性かもしれないですけど諦めずにいい準備をしたいと思います。

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エースの快走!今季も阿部のランに期待だ(撮影・須藤)

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お詫びと訂正

日大戦の速報ツイートにて最終Qの最後のTDパスをWR小山がキャッチしましたが、WR神と表記いたしました。謹んでお詫び申し上げ、訂正いたします。

 

 

 

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