【アメフト】4年生引退インタビュー 第1Q 幹部編

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【アメフト】4年生引退インタビュー 第1Q 幹部編

引退インタビュー
2018年12月2日(日)
法大武蔵小杉グラウンド

関東制覇がかかった、あの大舞台から一ヶ月と三週間。カレッジボウルも終え、オレンジのユニホームに袖を通すことがなくなってしまった4年生たちは学生フットボールを引退していく。アメフトに身も心も注いできた選手達は引退した今、何を思うのか。初回となる第1Qは、法政フットボールを率いてきた幹部4名のプライベートを交えた談話を、一年間の歩みと共にお届けしたい。

※この取材は12/2に行われたものです。第2Qはスタッフ編をお届けします。

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引退となる4年生たち

 2018年の歩み

日時 内容 結果 詳細 WEB
2月8日 新幹部発表 新幹部 
3月20日 有澤監督就任
6月3日 春季オープン戦 @中大 〇14-7 ルーキーQB小田賀のデビュー戦。昨秋のリベンジを果たす。  対中大
6月10日 春季オープン戦 VS関大 〇22-20 ライン同士のフィジカル勝負をなんとかものにし、オープン戦二連勝に。  対関大
6月24日 ファンフェスタ 地域の方と選手のふれあいの場を設け、多くの人が会場に駆けつけた。  ファンフェスタ
9月2日 秋季リーグ戦第1節 VS明大 ●14-16 秋季リーグを占う初戦でまさかの敗戦。明大への敗戦は平成初。  対明大
9月16日 秋季リーグ戦第2節 VS日体大 〇23-10 気持ちを切り替え臨み、快勝。この試合を弾みに快進撃を始める 対日体大 
10月14日 秋季リーグ戦第3節 VS慶大 〇21-18 エースQB野辺の不在の中、勝利。しかし不用意なミスも多く、課題の残る試合に。 対慶大
10月28日 秋季リーグ戦第4節 VS中大 〇30-0 完封勝利で3連勝に。試合を重ねるごとに完成度を高めていく。 対中大
11月11日 秋季リーグ戦第5節 VS立大 〇23-0 DL陣が大きく貢献し、2試合連続完封勝利。 対立大
11月25日 秋季リーグ戦最終節 VS早大 ●20-24 全てを出し尽くし善戦するも、あと一歩及ばず。日本一の夢が潰えた。 対早大
 

選手インタビュー

主将・副将 寺林翼(文4)×高津佐隼矢(キャ4)×吉田郁(人4)×篠原彰太(スポ4)

ー1年間を振り返ってみて
吉田:僕は1年間っていうよりかは3年からずっとつながっていて、その頃から強いチームにしたいなと思っていました。日本一になれなかったのは引退となった今でも悔しいですね。
高津佐:大変な時期もありましたが、自由にやらせてもらえた一年でした。
篠原:2年生の時に体制が変わってから集大成として新しいものを形にできた代かなと思いますね。
寺林:色々と忙しい時期は忙しくて大変な時もありましたが、全部ひっくるめて楽しかったです。

ー昨年度と同じく3位という結果でシーズンを終えましたが
寺林:去年は早稲田に圧倒された形での敗戦でした。当時は3年生でしたし来年こそはと思いました。今年はオフェンス、ディフェンス共に内容は良かったですし早稲田に対してゲーム内容の数字では法政が圧倒してました。お互い全てを出し尽くした上で負けたので、隼矢(高津佐)のさっきのチームミーティングでの言葉を借りれば、反省は多いけど後悔はしてないです。
吉田:この4年間一度も早稲田に勝てなくて、今年は勝てる可能性のあった試合だったので、何が足りなかったのかなと。そういったことを考えるともちろんこの1年間楽しかったというのはありますが、やっぱり悔しいですね。
高津佐:結果3位というチームだったってことですかね。しょうがないですね。
篠原:去年よりは日本一になれる雰囲気はあったんですが、結果3位で、結果が全てなので。結局3位だったなという感じです。

 

ーこの1年間で一番印象深い試合は
寺林:一番か、結構全部かなー。どれも違うからな。でもそういう意味では明治戦ですかね。明治戦後は色々気づかされましたし大きかった試合ですね。
吉田:僕は早稲田戦ですかね。単純に一番自分の実力を出せたかなと思える試合でした。試合展開的にも面白い試合だったので。
高津佐:僕は慶大戦ですかね。初めてQBとして出場してセーフティで2点あげちゃいました(笑)。
篠原:僕も早稲田ですかね。ディフェンスとしては出てないんですが自分的には一番楽しかった試合でした。

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初戦黒星から息を吹き返した法大オレンジだったが、最終節で早大に敗戦。目前で関東制覇を逃す。

ー今年のチームの雰囲気や各ユニットの完成度は
寺林:チームとしては終始、悪く言えば危機感ないですけれど、よく言えば明るくて楽しくやっていたと思いますしすごくみんなアメフトに集中できていたと思います。
吉田:ディフェンスリーダーとして、システムとかが色々変わってから2年目で、みんなもシステムの理解度も上がっていましたし、その分完成度も高かったと思います。最終戦前まではリーグ1位のディフェンスだったのでそこは誇っていいと思います。結局最終戦終えて2位なってしまいましたが、ディフェンスとしては良く出来ていたかなと思います。
高津佐:みんなが見てて楽しめるオフェンスを作れたかなと思います。僕がQBやったり、3人で回したり、楽しいオフェンスができました。
篠原:完成度は試合を重ねるごとに高まっていってたと思います。だからこそ数字では見えない部分で負けてしまったことがあったのでそういうところはもったいなかったなと思います。

ーこの1年間、達成できたこと、できなかったことは
寺林:チームとしては『自由と進歩』を掲げているくらいなので、あんまり反省とかはないと思います。どこまでもどこまでも突き進んで欲しいですね。その中で今年のテーマであった『感謝』をみんなこの1年間意識してくれたおかげで、学年関係なく成長してくれたなと感じますね。そういう意味では今年のテーマである『感謝』を目標とするのであれば、良かったかなと思います。
吉田:寺林と一緒でチームのテーマとか理念はみんなよく理解できていたと思います。自分たちとしても3年生の頃は分からないことだらけだったのでそれが全学年に浸透できたのは良かったと思います。
高津佐:記憶に残るプレーを自分の中で目標としていて、明大戦や早大戦で達成できたかなと思います。達成できなかったことはやっぱり日本一になることですかね。
篠原:できたことは『自由と進歩』という面では自分から動いてくれる選手が増えたなと思います。反対にできなかったこととしては、個人的に秋シーズンにビッグプレーを1つ起こすというのを掲げていたのですが達成できずに終わってしまいました。

ー副将3人から見た寺林主将は
篠原:ディフェンスでもチームでも頼れる男でした。副将としては3人とも頼りきってしまいましたね。
高津佐:僕は副将として何もやってないですね。よく頑張っているなーという感じです。
篠原:なんもしてないよね(笑)。
吉田:副将としては何もできてないですね。頼り過ぎてしまいました。

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試合前に選手に声をかける寺林主将

ー寺林主将から見た副将3人
寺林:すごく色んなところで活躍している3名が副将でした。郁(吉田)や隼矢はフィールドで圧倒してくれるので、何も言わなくても後輩が付いてきます。その中で篠原は3年生まで試合に出てなかったですが普段からよく考えていて、3年の秋シーズンが終わったあたりからよく二人で話していました。側にいてくれたら色々頼れるなと思っていました。なので頼れる副将3人でした。特に篠原は細かいところから話も聞いてくれて色々やってくれましたし、隼矢とかは本人が大事にしている軸があって、僕らが道を逸れた時は正してくれます。郁は本当に馬鹿で口下手なんですけれど、フィールドで一番体現してくれる存在で。本当に副将はこの3人で良かったと思っています。

ー他の4年生について
篠原:本当に色々あったな。言えないこともたくさんありますが、みんなよく頑張ったと思います(笑)。
寺林:エピソード、、、色々あり過ぎて(笑)。
高津佐:でも諦めているやつはいなかったよね。みんな芯を持ってた。全員が全員考えて行動してました。
篠原:特に僕たちが3年生になってから選手がスタッフになるという流れができて、その上でスタッフになった同期もいて、そいつらが本当に頑張ってくれたので自分たち選手もやるしかないぞという気持ちになりましたね。

ー主将・副将それぞれの理想像
寺林:僕は憧れているキャプテンの先輩が沢山いましたが、体制が変わってその人たちの頃とはやり方も変えていかなくてはいけなくて。理想と現実の違いの中で、今年一年どこを目標にしていけばいいかわからない時期もありました。主将としてというよりかは一選手として、コーチにも恵まれてアメフトに集中できる環境があるのでアメフトに真摯に向き合うことで後輩にそういった姿を見せれたらいいなと考えていました。
吉田:フットボールプレーヤーとして、私生活でも背中がでかい先輩に憧れていました。ただ憧れというと少し違くて、その人を超えてやろうという気持ちで越えるためには何をしたらいいかななどと考えながら過ごしていました。
高津佐:理想像とかはないですね。縛られるとプレーできなくなってしまうので、新しいスタイルでいこうと考えていました。
篠原:理想については寺林と話したことがあって。主将のいないチームの方が面白いなと。結局全員が自立して行動できるチームだったら主将副将はいらないので。それに関してはみんな行動してくれたので理想に近づけたのではないかなと思います。

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互いに信頼し合った幹部4名。左から篠原・寺林・吉田・高津佐

ー引退となりましたが4年間を振り返ってみて
寺林:1年生の時とかは馬鹿みたいに辛かったですけど、気づいたら当たり前の生活になってました。1年生の時は練習よりもやらなければならないことが多くて、部活に対するモチベーションが上がらないこともありました。だんだんとアメフトを考えている時間が長くなっていって、気づいたらアメフト、アメフトっとなっていきました。この4年間は多分この先の人生合わしても一番濃い4年間だったと思います。
吉田:1年生の頃は何故かわからないですけどめちゃくちゃ下手くそだったんですけど評価されていて、試合に出させてもらえることもできました。1年生の時に横浜スタジアムで行われた日大戦後、前々監督に全員の前で叱られた苦い思い出があります(笑)。2年生の時にも同じく横浜スタジアムで早稲田戦でも自分の正面の相手にめちゃくちゃやられて、毎プレー地面に押し付けられることもあったりしてすごく悔しかったです。その悔しさから頑張れたのかなと思うので、それまでの時間を無駄にしてしまった気がします。振り返ってみれば早いですが、色々内容まで考えると苦しいこともあったり複雑ですね(笑)。そういう意味では濃い4年間でしたね。
高津佐:本当に上手くなったと自信を持って言える4年間でした。
篠原:考える力がついた気がします。初心者から始めて正直結果もそこまで残せなかったんですが、ただやっても勝てなかったので試合経験のあるのやつにどうすれば勝てるんだろうというのを考えて動いていたら、色んなことを考える力がついたかなと思います。そこが一番成長したと思いますね。

ー4年間で試合も含めて印象的な出来事
寺林:出来事というか、僕らが1・2年生の時はガチガチな上下関係ですごい先輩後輩の中での礼儀とか仕事だったりとか厳しくされていました。そんな中で3・4年生で体制が変わって今の1年生に話すときに「はぁい」とか「大丈夫っすか」みたいにラフな感じで返答された時は「おぉ、まじか、、、」と思いましたね。衝撃でした(笑)。
吉田:僕はさっき言った通り2年生の早稲田戦ですかね。本当に何もできなくてめちゃくちゃ悔しかったですし人生で一番悔しい出来事だと思います。体制変わったのは今考えると、新鮮ですね。
高津佐:大学2年生の時の早大戦で、大けがをして、長くプレーできずウエイトトレーニングしかできない時期がありました。ちょっとウエイトが好きになりましたかね(笑)。
寺林:衝撃的な出来事(笑)。
高津佐:その時のストックで今なんとかなってます(笑)。
一同:それはない!(笑)。

ー皆さんウエイトの記録はどれほどでしょうか
寺林:全然(笑)。僕らの代は本当にウエイトをやらない代だと思います。3年生以下は本当によくウエイトをやっていて、それもオレンジに変わったいい文化ですかね。

篠原:自分たちのことではないですが、早稲田とイリノイ・ウェズリアン大学の試合(GLOBAL BOWL 2017)が印象的でした。早稲田は僕たちが4年間勝てなかった相手ですが、アメリカで練習も満足にできないような3部のチームにボコボコにやられていて衝撃でした。向こうはプレーも雑ですが、一人一人のフィジカルやファンダメンタルがすごくてフィジカルファンダメンタルだけでここまでやれるんだと可能性を見せてくれた試合でした。

ー4年間やっていて一番辛かったこと
篠原:ロースター制になってからユニホームを着れない人が出てきて、チームを去る人もいて辛かったですね。
吉田:内容がすごく重複してしまうんですけど、2年生の時の早稲田戦ですかね。
一同:すごい言うやん(笑)。
ー3回目ですね
吉田:えー(笑)。じゃあ1年生の時の日大戦で!
一同:それでも2回ずつだわ(笑)。

高津佐:僕はけがをチームが信じてくれなかった事ですかね(笑)。
一同:笑
高津佐:サボりキャラなので痛がっても周りに信じてもらえなかったのが辛かったですね。

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チームメイトにサボりを疑われた高津佐㊧

ーロースター制の話がありましたが同期で辞めてしまった人はどれくらいなのでしょうか
篠原:辞めたというか選手でいられなくなったというか。
寺林:3分の1くらいですかね。
篠原:全員でやるのがいいと言うわけではなくて、やっぱり勝つためにやっているのでその上ではしょうがないです。他の道を選ぶことは僕たちの考えで話ではなくて、他の道でやりたいことがあれば応援するよというチームです。辛かったですけどそれはそれでありなのかなと。

ー引退となって1週間経ちましたが、今はどのような生活を
高津佐:僕ニートっす(笑)。
吉田:昼に起きてグダグダしてバイト探して(笑)。
篠原:早稲田に勝つつもりだったのでやることないんですよ(笑)。
吉田:やることないから時間長い。一週間前試合してたのかーという感じです。
寺林:一週間めっちゃ長かった(笑)。なんなら3日前に館山から帰ってきたよ。
ー館山には皆さんで行かれたんですか
吉田:ディフェンスのみんなで行きました!
寺林:本当にやることなくて旅行でもなく、とりあえず館山行くかーっていう謎のテンションで行きました(笑)。

ー今後どう過ごしたいかなどは
寺林:とりあえず体休めるか。
吉田:体休めて痩せたいですねー。
寺林:痩せるかー。体重が減らなくてやばい(笑)。気づいたら3kgくらい増えてた。
吉田:やば(笑)。
篠原:今までオフなかなかなかったのでそれぞれ楽しんでます(笑)。
寺林:バイトしたり部活に来て後輩の育成をしたりしたいですかね。

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ダイエットを意気込む寺林㊨と吉田㊧

ー同期との思い出
高津佐:僕はRB川村龍ノ介君(デザ工4)と毎日サーフィンしたことですかね。
寺林:僕はほとんど毎日DB藤田廉三郎君(国文4)といたなーと思いますね。オフとかも何もすることなくて。SA(=Student Assistant)石川創(法4)とSA馬場翔健(経4)といましたかね。ずっと一緒にいました。
吉田:思い出って言われると全部が思い出なんですが、オフシーズンはDL利根川公紀(営4)とひたすらウエイトトレーニングしてましたね(笑)。
寺林:お前ら付き合ってるだろ(笑)。
吉田:そんなことも言われながら、試合で活躍できると信じてひたすらウエイトしてたことが思い出ですかね(笑)。
寺林:とりあえず部室行ったらいつも郁と利根川いたもんな。
篠原:僕はあんまり家を出るのが得意じゃないのでそれでも誘ってくれる人がいてくれたので良かったです。
一同:笑

ープライベートで仲の良い選手
寺林:さっき言った藤田とか石川、馬場とかとは、オフの時はよく野毛で飲んだりとか、それこそゲームウィークはコストコ行ってホットドッグを食べたりしてました(笑)。
吉田:利根川とは二人とも映画が好きなので見に行ったりしてましたかね。
篠原:デートの足としてよく利根川を使ってました。
吉田:違う、違うんだって!
寺林:郁は「とね(=利根川)、〇〇行きたいべ」って言って連れて利用してましたね。3人でデートするっていう謎の(笑)。御殿場行ったりね。
吉田:違うってば(笑)。御殿場”は”あいつと一対一。まぁプライベートでも部活でも仲のいい友達ですね。
高津佐:ぼくは湘南から出れないので(笑)。湘南に来てくれるMGR長塚君(恭成 人4)とかですかね。よくサーフィンしてました。
篠原:僕本当に家出るの得意じゃないので(笑)。飲みも得意ではないので、みんなと車で温泉行ったり色々楽しかったです。

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外出が苦手と語る篠原が一同を笑わせる㊨

ー4年間の活動で得たものは
寺林:さっき篠原が言ってた考える力は本当についたと思います。考えるためには軸が大切という事はこの4年間、特に最期の1年間は思いましたね。
吉田:アメフトやって、負けず嫌いがさらに負けず嫌いになりました。あとは自分も軸がしっかりとした気がします。優柔不断な性格なんですが、アメフトに関してはしっかりとできるようになりました。
高津佐:活躍することが大事っていうのがあって、めちゃくちゃ活躍すれば、みんな見てくれますし。目立ちたがりがもっと目立ちたがりになったことですかね。
篠原:考えてやって失敗しての繰り返しでしかなかったですね。やっぱり考えて行動するんですけどやるって決めたら全力でやらなきゃいけないことは後輩に言われて改めて気づかされたことで、考えてるだけじゃダメなんだなと思いました。

ーこの4年間を一言で表すと
寺林:『感謝』ですかね。
篠原:『自由』で。自由って突き詰めれば突き詰めるほど難しくて、でもそれが法政の色なので。『自由』ですかね。
高津佐:僕も『自由』で。
寺林:郁は『パーマ』とか?
吉田:『パーマ』はないだろ(笑)。
寺林:じゃあ、、、『パンチ』?
吉田:やめろ(笑)。
ーパーマあてられたんですか
寺林:失敗したんですよ(笑)。『パーマを失敗した吉田郁』でお願いします。
篠原:一言じゃないから(笑)。
ーでは『パンチパーマ』で。
吉田:絶対いや!(笑)。
寺林:最後二週間濃すぎだろ。

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『パーマを失敗した吉田郁』?

ー恩人にあたる人は
寺林:僕は有澤監督ですね。あの人がいなければチームはこうはなってなかったので。選手としてもチームとしてもすごく助けられました。考えすぎなくていいのかなという風に思えたのは有澤さんが「いいよ、そこまで考えなくて」って声をかけてくれて。ディフェンスも有澤さんに見てもらってからすごく良くなりましたし、自分自身もやりやすくなりました。感謝、恩人ですね。
吉田:理由は寺林と同じで有澤さんですね。それと中学生の頃のコーチで小松さんです。小松さんはすごく厳しい人で、周りが失敗しても怒らないのに自分はすごく怒られました。昔、自分変な人間だったんですけど、それを直してくれたというか。その頃の辛さがあったからこそ今の自分がいるのかなと思うところがあります。
高津佐:恩人というか、憧れていた人で3つ上の恒吉さん(好紀 H28卒)です。2年生の時に11番つけてくれと言われて背番号をもらいました。その人越えようと頑張っていました。
篠原:安田さん(前監督・株式会社ドーム代表取締役)で。
一同:イヨォーー、社長!!(笑)。
篠原:本当に日本っていう考え方だけじゃなくて世界のレベルで物事見なきゃいけないなと気付かせてくれたので安田さんで。

ー進路について
寺林:やろうと思っています。どこでやるかとかは全く決めてないですけれど体が動かせる限りはアメフトをやろうと思っています。
吉田:やれるんだったらみんなで同じチームがいいですね。みんなとやってるのが一番楽しいので。恐らく東京ガスクリエイターズでやるのかなという感じです。
高津佐:ぼくは渡米してあっちのカレッジ入ります。
一同:笑
ーたしか富士通フロンティアーズでは
高津佐:バレてた(笑)。

篠原:アメフトやってみたい気持ちもあるんですけど実力的な面もありますし、それよりもスポーツ界をよくできるようなことをしてみたいです。大学スポーツでも色んな問題が起きてたりして、もっとスポーツの可能性を見出せるような裏方ではないですけどそういった部分で関わっていけたらなと思います。

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強豪富士通フロンティア-ズに入団する高津佐。社会人アメフト界のニュースター誕生となるか

ー期待できる後輩は
寺林:RB岩田(和樹 営3)かな。あいつも僕と同じ境遇で2年生まで試合に出れない状況が続いてて。岩田は3年生になってRB川村(龍ノ介)が怪我して出れるようになったという思いがけないチャンスでしたけどしっかり岩田はそれを掴みました。境遇が似ているということもあって岩田が活躍してると嬉しいですし、これからチームを引っ張っていってくれるのは岩田かなと期待しています。
吉田:DL4枚の内、3人が引退して抜けるんですよ。そういったところで新たな色を出してくれればいいかなと思いますね。ただ、少し不安な選手が多いので頑張ってもらいたいです。法政のディフェンスといえばDLという部分もあると思うのでそういう面でも頑張って欲しいです。
高津佐:WRの後輩達ですね。レシーバーはスター性がないと駄目だと思うので、スター性のあるレシーバーになってほしいです。この1年間で僕ら4年生WRのプレーを見てきてると思うので、伝わっていると思います。
篠原:DB吉井(勇輔 現福2)で。寺林と同じで初心者っていう境遇が似ている面があって、2年生からローテーションに入ってるのですごいなと思います。彼が引っ張っていって欲しいなと思います。
寺林:ディフェンスで言ったらDB小平(泰雅 現福3)かなー。
吉田:小平はけがで苦しんでて3年生になって活躍してるんでもっと頑張って欲しいです。本当にディフェンスに欠かせない存在です。

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未経験者ながらにセンスが光る吉井(中央)。篠原の期待に応えられるか

ーチームを引っ張っていて欲しい選手は
寺林:岩田一択ですね(笑)。彼はもってると思うので、すごい努力もしてますし。あいつがやれって言った事はみんなやると思うので、岩田がチームを引っ張っていってくれるのではないかなと思います。
吉田:考えたことないですねー。どういうチームになるかも予想つかないので。試合としてはDLに頑張って欲しいですかね!
高津佐:QB野辺(歩夢 キャ3)くんですかね、QBさえ上手ければ強いチームだと思うので。野辺に頑張って欲しいですね。
篠原:色んな意味で全員で。さっきも言ったみたいに一人に頼り切らないで全員で頑張れるチームの方が強いと思いますし、今年の色とかは気にしないで自分たちの代の色を出して、全員が引っ張る気持ちで動き続けて欲しいですね。

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来シーズンがラストシーズンとなる野辺。けがから復帰しチームを優勝へ導けるか。

ー幹部の立場から見た3年生の印象は
篠原:シーズン中に一回3年生から怒られたりして。
寺林:僕らの甘い部分を3年生に言われて。
篠原:言ってくれたのはすごくありがたかったので、その上でお前らも一緒にやろうってなって。
寺林:結構しっかりしてるよね。みんな自分の意思を持ってどんなやつでもしっかりしてるやつが多いですね。あとは個人がどれだけ行動に移せるかだと思うので。最上級生とかではなくて、ラストシーズンなので全部出し切らないと勝てないよっていうのを分かっていて欲しいですね。

ー大小関わらず後輩たちに成して欲しいことは
寺林:やっぱり日本一ですかね。
篠原:色んな意味で勝っても勝たなくても法政やばいなと思われるチームであって欲しいですね。

ー皆さんにとってアメフトとは
寺林:まぁ、スポーツです。
一同:笑
寺林:スポーツの中でも今までの人生の中で、一番自分の持っていること全てをかけることができたので、自分の中では特別なスポーツです。
吉田:アメフト漬けな7年間で、フィールドでやってる時も、仲間といる時も一番楽しかった時間だったので人生の生活の支えでした。
高津佐:頑張ってたらいいことあったので。何もせずトントン拍子に大学も会社も決まって。頑張ればいいことあるぞって感じですね。
篠原:アメフトは究極なスポーツな気がして。体の大きいやつ、小さいやつ。足の速いやつ。色んな人が活躍できるスポーツだなと思いますね。

ーファンの皆様へ
寺林:本当に4年間ありがとうございました。結果は3位でしたが、一番最後の集大成である早稲田戦で周りからも良かったと言われる、自分たちが体現しようとしてきた見てて楽しくなるフットボールの試合を最後にお届けできたのが唯一良かったなと思います。ただ僕らで終わりではなくてこれからどんどん法政フットボールは続いていきますし強くなっていくと思うので、これからの下の代たちの応援も引き続きよろしくお願いしたいです。4年間ありがとうございました。
吉田:普段の生活でアメフトとは関係ない近所の方に、「アメフト部なんでしょ、この間試合見に行きましたよ」と声をかけられたり、「ホームカミングデーのときに行きました。応援してます」と言われたり励みになりました。横浜スタジアムで試合の時にも、すごい大声援で多くの方々が応援しに来てくださって力になりました。すごく感謝しています。引き続き法政フットボールをよろしくお願いします。
高津佐:見てて楽しいアメフトができたかなと思います。これからが楽しいフットボールの始まりなので、来年は今年の早稲田戦以上に楽しめると思うので期待してて欲しいです。
篠原:早稲田戦のホームカミングデーで集まってくださったお客さんが盛り上がってくれたからこその楽しい試合ができたと思います。今後も応援したくなるようなチーム作りを後輩たちがしてくれると思うので、楽しんでいただければ幸いです。応援ありがとうございました。

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最終戦には多くのファンが応援に駆けつけた

フォトギャラリー

  • DSC 0981 Rrr引退となる4年生たち
  • DSC 0564 Rrr先日行われたカレッジボウル後の4年生
  • j R新幹部取材にて一年間の抱負を語った
  • DSC 0505 Rまさかの黒星となった第一節明大戦
  • c R日体大戦でパントブロックを決め、初白星へ勢いを加速させた寺林(手前)
  • DSC 0143 R吉田㊨の活躍もあり、早大戦を前に完封勝利を成し遂げた立教戦
  • bzb早大戦での安定したパントカバーの一翼を担いチームを支えた篠原㊨
  • DSC 0819 R王者早大に徹底的なマークをされた中でも仕事を果たすエース高津佐
 

 

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