【アメフト】4年生引退インタビュー 第2Q スタッフ編

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【アメフト】4年生引退インタビュー 第2Q スタッフ編

引退インタビュー
2018年12月2日(日)
法大武蔵小杉グラウンド

前回は幹部4名の苦節やプライベートについてお届けした。第2Qとなる今回はチームメイトを裏方で支えたマネージャー・トレーナー・マーケティング・スチューデントアシスタントを総じてスタッフ編とし、スタッフ目線でのオレンジについてお届けする。試合後のインタビューにて、多くの選手がスタッフの存在のありがたさや仕事の出来を語った。そんなスタッフならではの苦労ややりがい、試合の裏側が明らかになる。

※この取材は12/2に行われたものです。第3Qはオフェンス編をお届けします。

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取材にご協力頂いたスタッフの方たち

スタッフインタビュー

MGR/MARKETING/TR 阿萬瑞紀(人4)×吉川祥(法4)×長塚恭成(人4)×原田侑司(法4)×田邊璃沙(経4)×小川千恵(人4)

ー今年はどのような一年でしたか
阿萬(あまん):監督変わって体制変わってから2年目で、全然まだまだな部分があって、もっと良い組織を作るにはどうすれば良いかとたくさん悩む一年でした。
小川:初戦負けたりと波乱の一年でしたね。

ー今季を終えた今の心境は
阿萬:一週間前にシーズンが終わって甲子園行けないってなって、今は何もやる気になれないです。やることもないですし、やる気にもならないです。以前は私個人ではいろいろ仕事がそれなりにあったので、部活をやるのは毎日大変ではあったんですけど、同級生、下級生関係なくみんなと話すのがすごい楽しかった。もう甲子園に行けると思っててこの試合(早大戦)が最後だと思って挑んだわけではないので、明日からもその毎日があると思ってたからまだみんなと喋りたかったなと思ってます。
長塚:切り替えが大事だと思ってます。引退して確かに悔しいって気持ちはあるんですけど次の残りの学生生活に向けて四年間遊べなかったのでしっかり切り替えて遊ぶってことが重要かなって思います(笑)
小川:悔しいって気持ちもあったんですけど仕事が終わって一安心っていう感じです。忙しかったのでひと通り落ち着いてやっと休めるなって思ってます。
阿萬:やっぱりみんな思っているのは3年間、最終戦の前に甲子園に行けないっていう感じになるっていうことが続いていて、でも私たちが4年生の時は最終戦で甲子園に行けるかっていう状況で最終戦まで戦えたことは良かったです。選手みんなにここまで連れてきてありがとうって気持ちです。

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選手へ感謝の言葉を口にする阿萬MGR

ー今季を終えて選手にかけてあげたい言葉などは
一同:お疲れ様!
田辺:よく休んでください。
原田:お疲れ様以外に特にはないですね。

ーチーム内で今季のMVPは
田辺:有澤監督です。
吉川:私は小川さんです。影の功労者として、スタッフとしてモチベーションを上げてくれて、影で1番チームを支えてくれたと思ってます。
小川:ありがとうございます(笑)
長塚:関根さんです。誰よりも早く部室来てて、帰るのも遅いし、選手一人一人とちゃんと向き合っててすごいと思う。大変だとは思うんですけどその分すごかったなと尊敬してます。MVPだなと思います。
小川:私は一年生のQBの小田賀です。シーズンに入る段階でずっと手術するような怪我してたので、そこでずっとテープ巻いてリーグ戦で続けてました。しかも一年生で、ポジションもRBからQBに変わってすごい大変なのに練習後もいっぱい努力してたので彼かなと思います。
原田:真剣になっちゃうんですけど、僕は阿萬さんです。僕は今年から選手やめてマネージャーになって、正直マネージャーがどういう仕事をしてるか詳しく知らないでいざ飛び込んだみたら、主務の負担はやっぱりすごいんだなって陰ながら見ててすごい思いました。僕みたいな人がいる上でさらに主務の仕事をしてて、いろいろ負担をかけてしまってて本当に申し訳なかったです。やっぱり選手の時とは違う視点が見れて、主務としてすごい頑張ってくれたのでMVPです。
阿萬:被ってしまうのですが、やっぱり監督の有澤監督かなと思います。もちろん小田賀とかも本当に凄かったと思うんですけど、1番どのスタッフよりも有澤監督と関わってきて、有澤監督はあんまり何もしてないように見えるんですけど、すごいみんなのことを考えてくれてその発言をしてて、私たちの気づかないことをたくさん気づいてくれます。とにかく監督が変わって、体制が変わって1番それを支えてきてくれたのが有澤監督です。去年も監督は安田監督という名目で、でもヘッドコーチとして支えてくれたのが有澤監督だったので本当に私たちが想像できないくらいの負担を抱えてたのではないかなと思います。その中でもみんなを正しい道に導いてくれたのは有澤監督だったので、もちろんキャプテンとか引っ張ってくれましたけどいろんな意味で引っ張ってくれたのは有澤監督なのですごい感謝してます。ただただ有澤監督ってすごいなって思うのでMVPです。

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MVPに挙げられた有澤玄監督

ー4年間で辛かったことは
長塚:4年間で1番辛かったことはやっぱり自分の中の最後の年に同期の3人が辞めちゃったことですね。3年間、1番辛い1、2年生の時からずっと一緒にやってきて4年になって最後の終わった時に色々な気持ちを分かち合えなかったのは少し悲しい気持ちにはなりました。
小川:トレーナーの立場から言うと体制が変わって、ロースターの基準が設けられて、ウエイトも全部基準を作りました。だから毎年少しずつあげるに当たってクリアできない人とか出るんですけど、そういうときに選手に「なんでウエイトをやるんだ」とか「なんでこの基準なんだ」と言われたときは辛かったです。でも最終的に秋のリーグ戦ではけが人が少なくなったりして、徐々に体づくりの結果が現れてそこは良かったと思います。
阿萬:監督が変わったことによる体制が変わったことです。体制が変わるとマネージャーはいろいろな面で小さいところから変わるので辛かったです。いままで1、2年生と当たり前にやってきたことが当たり前ではなくなって、3、4年で下級生たちを正しい方向に導いてあげられるようにすることは大変でした。

ーやはりトマホークスからオレンジに体制が変わるときは大変でしたか
阿萬:私たちはまだあのとき2年生で、ただ体制が変わるときを経験できてよかったです。今は自由にフラットにやっているんですけど、まだフラットの体制ができあがってるわけではないので私たちが卒業してから後輩たちが大丈夫なのか不安と思う時もあるし、私たちはそれは1、2年生の時に上下関係のあるトマホークスを経験したから後輩たちが大丈夫か気づける部分もあります。

ー良かった思い出などは
原田:僕はオフェンスもディフェンスもやった後にスタッフになったんですけど、結構みんなバラバラな学年と言われてて、でも個人的にはみんな仲良いと思ってます。そういう視点でいうと同期と4年間一緒に頑張ってこれたのはすごい人生の中で良い経験になったと思います。良い同期と過ごせて良かったです。
田辺:私は今はマーケティングですけど、3年生まではマネージャーでした。マーケティングになってからいろいろなことを考えるようになりました。今までは後輩だったってのもあるし、先輩も直属でいたので自分で考えて行動したり、意見したりすることはなかった。でも4年生になって新しい役職についていろんなことに挑戦して、自分的にも成長できました。
吉川:みんなが気づかないようなところに選手とかが気づいてくれて「ありがとう」と言ってくれるのが嬉しかった。スタッフでモチベーションを保つのはやっぱり難しくて、でもあんまり気づいてくれないようなことに気づいてもらえるとすごい嬉しかったです。
阿萬:マネージャー室はいままでマネージャーにとっても選手にとっても居心地の悪い場所だったんですけど、それをみんなが居心地の良い場所って言ってもらえるような場所になって、選手も何かを聞きに来るときも前よりもたくさん聞きにきてくれるようになった。マネージャーから選手までちょっとずつ良い雰囲気を作れるようになったと思ってます。なので、良かったことはマネージャーの雰囲気が良くなったと言われたことです。

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地域住民に感謝を伝える交流会『ファンフェスタ』は田辺率いるマーケティングの企画で開催された

ー一番印象に残っている試合は
小川:今季の最終戦です。
原田:今季の初戦です。
田辺:物販を試合会場でやってていつも私は試合を見れなかったのでスタジアムの雰囲気とかわからなかったです。私が2年生の日大戦のときは試合をスタンドで見れたので一番印象に残ってます。今まで勝てなかった日大に勝てて、会場が一体になってて本当に良い試合でした。
長塚:自分が2年生のときに秋シーズンに初めて出れた試合で、気合い入れて挑んだんですけど、1プレー目で怪我して残りの試合を棒に振ったことです。
阿萬:今季の最終戦です。試合終わった後にいろんな人からお礼の連絡が来たときに「久々に法政らしい試合を見せてありがとう」と言ってもらえたり、選手も最後まで諦めないで戦っている姿とかとても印象に残っています。
吉川:私も今季の最終戦です。

ーあなたにとって’ORANGE’ とは
阿萬:4年間の全てです!体力も自分の時間も精神的な部分も全部です!
吉川:自分の人生の中で一番成長できた場所です。それまでの中高で部活やってそれなりに人間関係とか厳しかったんですけど、この4年間は人間関係以外にもいろいろ成長して周りを広く見ることができる力が一番身についきました。
原田:自分の成長を一番実感できた場所です。

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オレンジが人生の中で一番成長できた場所と語る吉川MGR

ー後輩たちはどのように見えますか
長塚:かわいいです(笑)後輩たちは不慣れな環境でいろいろ大変だったと思うんですけど、やっぱり自分たちがいかに良い環境を作るかというのが大事だと思っていて、それがやっぱり自分の役目だと思ったのでそこに関しては頑張りました。
原田:かわいいとしか出てこないです(笑)
阿萬:かわいい、ありがとうです!
小川:頑張れー!

 

ー後輩たちにエールの言葉を
長塚:アメフト部にいる時間は長いようで短いです。4年間やりきるっていうのはすごい長いことだけど、最後まで頑張ってほしい。しっかり1日1日を頑張れば、終わったときに入って良かったなと思えるかもしれないので頑張ってほしいなと思います。
阿萬:4年間は長いようで本当に一瞬で終わるのでいろいろ辛いことをこれから経験することがあるかもしれないんですけど、1日1日頑張ってください!
吉川:苦しいこととかもすごい多いと思うんですけど、でもそれを上回る楽しさとかやりがい、達成感があるので頑張ってください。
原田:一年生、二年生の時とかはのびのびやって上級生になったら下級生がのびのびできる環境を作ってほしいです。
小川:選手に関しては自分の目標であったり、甲子園に行きたいという気持ちを大事に目の前のこと一個一個頑張ってほしい。スタッフは選手に比べてプレーとかで結果を残すことはないのでやりがいが見つけづらいんですけど、自分の仕事のおかげでチームに貢献するっていうのを少しずつ見つけて、4年生の最後の最後まで頑張ってほしいです。

 

ー監督、コーチ陣へ感謝の言葉などは
原田:監督ピンポイントなんですけど、有澤さんには選手の時からいろいろ相談して、細かいことでも親身に聞いてくださって、チームとしてトップの人になんでも話せる環境を作ってくれたことはすごい感謝しています。本当に思ったことをすぐ上の人に伝えられるっていうのはすごい良いことだなって、そういった環境を作ってくれたことにすごい感謝してます。
長塚:漫画のワンピースのセリフなんですけど「こんなどうしようもない俺を最後まで愛してくれてありがとう」です(笑)
吉川:私も有澤監督ピンポイントになってしまうのですが、有澤監督が今関東アメリカンフットボール連盟を指揮をとって改革をしていく中で、すごいそっちの方も忙しくて改革をするってすごい大変だと思うんですけど、その中でまたそれとは別にチームを導いてくださってありがとうこざいました。
小川:昔の体制とは違って一人一人が頑張れる環境を作ってくれてありがとうございます。

ーファンの方へ
小川:トレーナーとして今はまだまだですけど、これから数年、数十年かけて日本でフィジカル、ファンダメンタルで圧倒するチームになるので応援よろしくお願いします!
長塚:来年度は後輩たちがライスボウルで社会人に勝ってくれると思っているので応援よろしくお願いします。
阿萬:本当に感謝なんですけど、例えば私たちがいつも部室でお米を炊いておかずとか注文して、炊き出しとか食事サポートをしてるんですけど、そのお米はOBの方からいただいた寄付だったりとかします。いろいろな人からいろいろなものを寄付していただいたりOBの方とかファンの方とかたくさん支えていただいてやっと一年乗り越えることができたので感謝しかないです。
原田:応援している側もトマホークスからオレンジに変わっていろいろ思うこともあったと思うんですけど、それでも応援し続けてくれるってことは本当に好きだと思うので、そういった人々には感謝です。
吉川:最終節早稲田戦で早稲田に接戦でしたのはもちろん選手の力もあるんですけど、それ以上にオレンジを応援してくださったみなさんの歓声とかもあって選手も今まで以上の力を発揮できたと思うので、もっと観客の皆さんに愛されるようなチーム作りを後輩がしてくれるので応援お願いします!

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引退後もオレンジを慕う小川トレーナー㊧と原田MGR㊨

 

SA 馬場翔健(経4)×児玉知樹(法4)×石川創(法4)

-SAの仕事内容は
児玉:簡単に言うと相手チームの分析と、自分のチームの分析やコーチングです。
馬場:SAになったのがトマホークスからオレンジになった時で、StudentAssistant(SA)っていう役割ができてからコーチ感が強くなって、学生コーチのような扱いになりましたね。
児玉:3人とも守備の方をやっていて。
石川:守備を作る側なので、逆に相手のオフェンスを研究しています。
児玉:その中で、石川がラン、児玉がパス、馬場が両方を担当している感じですね。

-SAになったきっかけ
児玉:僕は元々高校時代、そんなに試合に出ていたわけではないのですが、高校2年生の時に膝をけがしてしまって、試合に出れなくなって、その時にそういうのをやっていて。そして、大学に入った時に、それも含めてチームのサポートをやっていこうと思いやりました。
馬場:僕も同じく高校時代に(法政)二高でやっていて、身長とか実力が足りないかなって思ったのですが、やっぱりフットボールは好きで。それに同期も大学にいっぱいいたので、一緒に勝てたらなって思っていて、そこで自分の強みは頭脳だと思い、SAになりました。
石川:自分も同じなんですけど、大学は選手で入って、去年の8月のロースター制度でロースターに入れなくて。選手続けるかスタッフ続けるかっていう選択肢はあったのですが、アメフトは好きだったし、頭に関しては自信があって、みんな中学から一緒で選手とも仲良かったので、アメフトと一番関われるSAになりました。

-SAのやりがいは
児玉:僕たちの結果は勝つということしかなくて。練習とかで活躍するとかもないので、勝った時ですかね。
馬場:やりがいって言われるとけっこう難しい(笑)。
石川:俺たちが考えた作戦を選手が実行してくれて、それが結果につながることですね。

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選手を対戦校分析などの面から支えたSA(左から)児玉・馬場・石川

-4年間で一番辛かったことは
馬場:楽しいんですけど4泊5日の夏合宿ですかね。午前と午後練習があって、夜中にその練習を作らなきゃいけなくて。もう一晩中寝ぼけながらやって(笑)。
石川:気づいたら5時(笑)。
馬場:もっと効率よくやればいいんですけど、楽しくなっちゃって、ふざけている時間ももちろんあります(笑)。それで結局5時6時になって、7時から朝食なので、1時間しか寝てないみたいな(笑)。それが辛かったのですが、でも楽しかったです。あと個人的には、去年の春の京大戦です。
児玉:去年の春は練習試合、全敗したんだよね。
馬場:自分はそこで、初めてディフェンスコーディネーターっていうのをやらせてもらえたのですが、途中でボロボロになって変えられちゃって、しかも負けちゃって。一個上の先輩も泣かせてしまって、それが一番きつかったですね。冬から色々準備してきたのに、春一回も勝てなかったっていうのは、すごい印象に残っていますね。
石川:自分はSAになってからはないですけど、選手辞めるってなった時は結構きつかったですね。でも、ずっと(法政)二高から3年間やって来た仲間とかと、泣きながら話して、仲間がいたから戻って来れたって感じですね。

-SAとして学んだことは
馬場:人としてというよりかは、フットボールのIQや技術、コーチングは1番っていうくらい伸びたかなって思っています。あとプレゼン力。自分らはフィールドで何も仕事できなくて、試合になったら下でサポートするか、上から作戦を出す、ベンチでの話し合いをまとめるぐらいしかできないので。それまでに準備し切って、相手の傾向とか対策とかを選手と意思疎通できるレベルまでやっておかなくてはいけなくて。そのために、いっぱいプレゼンというか、みんなに刷り込めるようにやって来たので、そこは得たスキルかな。
児玉:視野が広くなったかなっていうのはありますね。僕とかは高校時代はみんな選手で、自分のことがメインになってしまうのですが、今は選手にやってもらうしかないので、客観的に見たり、選手の立場になって考えたりとか、あらゆる目線で見れるようになりました。社会とか色々なとこで役に立つと思うので良かった点かなっておもいます。

-4年間で一番の思い出や印象に残っていることは
馬場:全部楽しかったからな。
石川:4年は全部残っているかな。初戦から負けて、2戦目も少し危なくて、3戦目4戦目とディフェンスは調子が上がってきて…。
児玉:やっぱり自分らの代が一番印象に残っているね。
馬場:印象に残っているのは、(今年の)明治戦の32秒です。32秒で1点差で勝っていて、ディフェンスに回ってきて、FG決められなければいいって所で、32秒守りきれずFG決められて。明治をなめていたわけではないですが、研究も薄かったりで。あと初戦だからこそ、試合観が薄れていて、練習ではタックル決まるのに、上手く決まらないっていうのがあって。32秒守り切れなかったことは。最終節まで全勝でいけず、(最終戦で)6点差つけて勝たなければいけないっていう状況にした一つのきっかけだと思うので、印象に残っていますね。
石川:あとはもうずっと、この部屋で音楽を流しながらひたすらパソコンいじって、相手のビデオ見て。
馬場:あと屋上行って花火とか見たり(笑)。
児玉:ふざけてる時間多かったね(笑)。
3人:充実してましたね。
馬場:(2人とは)真面目な話もふざけた話もできる仲ですね。

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仲の良い3人組

-やはり3人で行動することが多いのでしょうか
馬場:ディフェンスは自分ら3人と、後輩5人の8人で組んでて、オフェンスは自分らの代いなくて、逆に一個下はディフェンスがいなくて。(児玉との)関係は強かったので、さらに創が入ってきた時は余計強くなりましたね。3年になってようやく下が入ってきたので、やっぱり3人でいることは多かったですね。それぞれポジション担当があって、お互いのポジションに要求はし合っていました。ふざけた面で仲良いのもあるのですが、そういった面でも仲が良くて。
石川:同じタイミングでふざけて、同じタイミングで真面目になって(笑)。
馬場:長くいる分、あいつスイッチ入ってるなっていうのも分かりますし(笑)。

-プライベートでもよく遊びますか
児玉:遊びますね。
石川:てかだいたい一緒(笑)。選手も一緒に。ディフェンスは仲良いですね。
馬場:みんな車出せるので(笑)。すぐ温泉行ったりだとか。
石川:引退して翌々日に、キャプテンの家の別荘行って、ベロンベロンになって(笑)。
馬場:2年生の時も成人飲みみたいのもすぐ行ったりしましたね。真面目な話も不真面目な話も色々して。もう真面目な話をする気まずさは無いですね。いつでも急にあの時はあーだったよねって話し始めたら、みんなあーそうだねってなって。

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SA馬場・石川と仲の良い主将寺林

-SAとして今シーズンのチームはどうでしたか
石川:SAが自分らディフェンスで固まっていたので、オフェンスが下任せだったんですよ。なので、そこでまとまらなかった部分があって。ディフェンスはディフェンスで仲良くて、オフェンスはオフェンスで仲良かったので、そこは若干大変でしたね。
児玉:まとまってはいるんですけど、それぞれでまとまっているって感じですね。
石川:良い意味で練習でもバチバチです。
馬場:SAでオフェンスに3年生がいない分、選手がある程度リカバーしていて。それで、自分らがオフェンスの選手に対して、全然引っ張れていないって感じることも多くて、バンって言って萎縮させちゃったり。でも仲良くなり過ぎなかったのは、良い意味で良かったのかなって思いますね。思ったこと言えて、高いレベルで求め合えたので。
児玉:プライベートでは個々ではあっても、全員でっていうのは無かったよね。
馬場:4年結構人数多くて。

-選手とのコミュニケーションの取り方は
石川:自分は選手だったってこともあって、言えることも多かったです。何考えてるかも分かったり。そういった面で、選手しか分からない目線も分かって接しれたかなって思います。
馬場:話すことなくても話しかけてましたね。気分乗ってないやつとかも分かるので。くだらないこと話していても、あっちょっといつもと違うなとかっていうのは気づけるので、そういう人には元気?とかしょーもない話して。あと、話してないと怖いとか思われて、話しかけにくくなっちゃうので、こっちからなるべく話しかけるようにして、何かあったら言いやすいようにはしていました。
石川:俺はそれをしていなかったので、めっちゃ怖がられました(笑)。
馬場:やっぱり試合とかで感じますね。試合中、ベンチにいないで上にいて、ハーフタイムの時しか降りていかないのですが、降りていった時に選手がベンチに行くより先に、あの時すみませんとかって言いに来ると、ちゃんとそういうのを伝えようとしてくれるのが嬉しかったですね。

-プライベートと部活中でギャップのある選手は
馬場:逆にギャップが無いのは、藤田廉三郎(国文4)っていう選手で(笑)。ずっと静かで、でも熱い。ギャップがあるのは寺(寺林翼、文4)と山下(泰輝、法4)かな。
石川:寺は、練習中もふざけているけど(笑)。キャプテンぽくないキャプテンというか(笑)。
児玉:ふざけたりはするんですけど、周りを見えてますね。
馬場:選手って最悪自分が上手くなるためだけに練習すればいいんですけど、サボろうと思えばいくらでもサボれるチームですし。そんな中で、(寺林は)しっかり目配ってサボる選手が生まれないようにしてましたね。山下は、目見たら分かります。普段の目はくすんでるんですけど(笑)、試合とか練習になると、バッと決まりって切り替わって。二重人格なんじゃないかなってくらいめちゃくちゃ騒ぐんですよ。それも、明治戦が終わってからですね。負けて、色んな話した時に、(山下が)「練習を今まで引っ張らないでこのまま来たのが悔しい」って言っていて、後悔するくらいなら今から引っ張っていこうって話をして。そしたら翌日から本人は相当覚悟を決めて、今までにないくらい声出して、それがチームからの信頼につながって。最後スターター勝ち取って、本当に良い意味で起爆剤になってくれました。

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普段は目がくすんでいるらしいDL山下

-チームのムードメーカーは
一同:やー誰だろう(笑)。
石川:ディフェンス結構良い選手多いんですよね。オフェンスはやっぱり(高津佐)隼矢じゃないですかね。プレーで一番変えてくれるので。
馬場:隼矢は良い意味でも悪い意味でもプレーでしか引っ張れないというか、プレーで一番引っ張ってくれるので。あいつの調子が悪い時は、オフェンスの調子も悪くてって感じですね。オフェンスは、1人スーパースターがいると、その1人に走らせれば、パス渡せばとかっていうのはあるのですが、ディフェンスは1人上手い人がいても、そこさえ避ければいいので、コミュニケーションが取れる人が多い方が大事なんですよね。
石川:隼矢は喋るの下手だし(笑)、いっつもぼーっとしてるんですけど、試合中は本当に違いますね。
馬場:誰でもムードメーカー的存在はなれますね。出ていない選手で仮想の相手を作っているんですけど、やっぱりそこが自信無いのって、背中押してくれることが無かったり、プレーに自信が無いだけで。そこに自分らが要求して上手くいくと、すごい盛り上がって、良いムード作ってくれるので、本当に誰でもなれます。
石川:翔健はディフェンスの相手として仮想のオフェンスを作る役割してて。いかにオフェンスで出れていなくてくすぶっているやつらを、良い使い方してやるかってやっているもんな。
馬場:まあそうですね。それこそ二戸部(佳月、営3)ってやつがいるんですけど、去年ロースター落ちて、今年も最初落ちて。でも中学から知っていて良い選手だったので、活躍すると思っていたんですけど、噛み合わなくて上手くいかなくて。それでも本人の気持ちが途切れなかったのは良い事なんですけど、明治だとか日体だとかの仮想のオフェンスをやらせていくうちに、良いプレーができて、それがオフェンスのコーチや有澤さんの目に止まって、途中からロースターに上がってチャンスもらったりしてたので。そうやって、選ばれなくてもスカウトチームとして結果を出すことで、ロースターに上がれるってことを後輩に伝えられて、練習生のモチベーションとなれたと思うので、ムードメーカーでは無いですけど良かったですね。

-やはり選手の意識向上が役割としてあるのでしょうか
児玉:そうですね。話しやすいコーチって感じですね。
馬場:客観視しないといけないので。良い環境で良い選手を生み出すためには、色々気づいてやることが大事なので。

-SAで学んだことは将来に活きてくると思いますか
児玉:相当そうですね。客観的にみることもそうですし。そもそも僕たちが試合で活躍することは、客席とかテレビとかからは見えないので、そういった環境の中で頑張れたことは自信になりますし、将来に生きてくると思います。
馬場:どこの企業も分析と将来を予想することが大事だと思うので(笑)。

-アメフトには今後も携わりますか
馬場:みんな携わります。

-部活をしながらの就職活動は大変でしたか
石川:去年の年明けくらいから初めて。いかにぱぱっと終わらせるか。
馬場:自分らが練習の準備とかしているので、3人が一気に被らないようにしてたり、いかに部活が始まるまでに終わらせてくるかとかやっていましたね。あとオフに短期集中で(笑)。スーツにここに来るのが嫌なので、本当に下級生とかはスーツ着てた印象がないくらい、迷惑書けないようにやっていました。
児玉:選手の方がガッツリやっていた人が多かったですね。SAとかだと専門的なものが多いので、下級生に任せるわけにもいかなくて。(ディフェンスには)一個下もいないですし。1,2年生は学校とかもあったので。
石川:だから練習に来れる4年生が準備して掃除してって感じでしたね。
馬場:1,2年生にはチームを好きになれる環境を作って、その子たちが上級生になった時に、恩返しとしてそういう環境を後輩に作りたいって思わせるのが大事というか、チーム理念でしたね。チーム好きじゃないと勝ちたいとか、このチームで頑張りたいとか思えないと思うので。

-期待している後輩は
石川:自分は、浅野晋作(法3)ですね。とりあえず堅実、真面目、かっこいいの三拍子そろっていて。毎日小田原から通っているので、一限ある日は新幹線で通っているんですよ。二高から一緒なんですけど、良いやつなので、頑張って欲しいですね。来年のディフェンスは彼が引っ張ってくれると思います。
児玉:ロースター制度が始まって、ロースターに入れなかった人は練習生として、基礎的なトレーニングやウエイトとかをやっているんですけど、そういう人たちがロースターになって、ゲームに出たりスターティングメンバーになっているのを見ると嬉しいので、誰とかじゃないですけど、そういう人たちに頑張って欲しいです。
馬場:自分はSAの齋藤香奈(営3)と米沢康(経3)、土屋佑(経3)ですね。去年徳山さんも、この質問で自分の名前を出していてくれて、すごい嬉しくて。本当に日を浴びない仕事なので、そういった中で期待してくれるっていうのは、すごい嬉しくて。オフェンスも来年俺らみたいに3人そろって4年に上がるので、ディフェンスは俺ら3人抜けるので迷惑かけるかもしれないんですけど、その分オフェンスが毎シリーズ点取れるくらいのオフェンスを3人が作ってくれることを期待したいです。
児玉:あ、1年のDBに武末(雅貴、デザ1)くんって子がいるんですけど、未経験でやっていて、平日全部学校で土日しか来ないんですけど、自分で活躍できるところを探していて。ロングスナッパーっていう結構難しいところなんですけど頑張っていて。始めて2ヶ月くらいしか経っていないんですけど、本当に上手になっているので、今年は4年生がそういうポジションをずっとやっていて、そこの穴が大きいので期待しています。

-同期に向けて
児玉:離れると言いますか、違う環境になると思うんですけどここで学んだ4年間で学んだことや、自分の強みを最大限活かして頑張って欲しいなって思います。
石川:スタッフになった時とか支えてもらったので、ありがとうございます!仲良いので、これからも会うと思うので、寂しくはないです。
馬場:自分は同期から好き嫌い激しいタイプで、迷惑もかけたし、お世話にもなったので、感謝しています。社会出て仕事で悩んだ時に、きっと酒飲んでいる仲だと思うので、末永くよろしくお願いします。

-お互いに向けて一言ずつ
石川:児玉は、真面目でめちゃくちゃ頑張り屋さんなんで、今後も心配せず頑張って(笑)!
馬場:児玉は良い意味でお子ちゃまで。感情も顔に出て、本当に分かりやすいので。自分が誘って大学でも一緒にやって来たので、ほんと良かったですね。
児玉:石川は同じくだいぶ真面目なので、社会人でも頑張って欲しいです。
馬場:こっそり色々やっているタイプで、遊んでるように見えても仕事していたり。サボりつつ上手くやっていくと思います(笑)。
児玉:馬場は社会に出て、仕事以外のとこで苦労すると思うので(笑)。朝起きれないだとか、面倒くさくなるとか、もう少し集中力持って頑張ってください。
石川:本気で集中しようって言って、(馬場は)5分しか持たないので(笑)。

-今後のチームに向けて
児玉:学生スポーツっていうのは、出ている人が一定じゃなくて、1年で相当人への評価や自分の自信も変わると思うので、本当に頑張って欲しいです。
馬場:今メインで引っ張っている人がいなくて、昔、甲子園に出たことある人が一人もいなくて、4年生全員で頑張ろうってなって変わったって話も聞いたことがあるので、誰かに責任を負わせたりとかするわけではなく、みんなが責任もって、引っ張っていかなきゃってなって欲しいですね。乗っかる船がもう無くなったので、どう自分たちで積み上げるかっていうのが難しいところだと思うので頑張って欲しいです。
石川:ロースターに残れなかったとしても、色々な道があるし、自分みたいにSAになったり、腐らずやっていたらさっきの話みたいに、ロースターにまたシーズン中に上がれたりするので、腐らずやっていたら道は開けるかなって思います。頑張って日本一になってください。

フォトギャラリー

  • DSC 0990 Rrr取材にご協力頂いたスタッフの方たち
  • DSC 1039 Rrrスタッフとしての気苦労も語る
  • DSC 1045 Rrrジョークで場を和ませる長塚MGR㊧
  • DSC 1192 Rrr後輩たちにエールを送る吉川㊨・原田MGR㊧
  • DSC 1176 Rrr影の功労者に挙げられた小川トレーナー
  • ad Rファンフェスタでの記念撮影
  • DSC 1216 Rrrプライベートでも遊ぶ信頼度だ
  • DSC 1222 RrrSAの仕事を語る児玉
 

 

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