【アメフト】カレッジボウル2019川崎 All TOP8 対 All BIG8 学生フットボールの花道飾る
カレッジボウル2019川崎
2019年1月13日(日)
富士通スタジアム川崎
今年もこの季節がやってきた。関東1部リーグ上位8チームの属するTOP8と、下位8チームが所属するBIG8が中心となり対戦するオールスターゲーム、カレッジボウル。法大オレンジからはタレント揃いの4年生7名が出場した。TOP8昇格の原動力となった東京大学の選手など今年も見所の多い一戦は昨年の惜敗を晴らす形でAll TOP8の完封勝利。オレンジの選手は法政フットボーラーらしく、学生フットボール最後となる試合を全力で楽しむ姿が見受けられた。
カレッジボウル2019川崎 出場選手
ポジション | 背番号 | 名前(学部) |
---|---|---|
LB | 5 | 寺林翼(文4) |
DL | 9 | 吉田郁(人4) |
WR | 11 | 高津佐隼矢(キャ4) |
RB | 32 | 小林篤実(理工4) |
TE | 87 | 川村湧介(人4) |
DL | 97 | 利根川公紀(営4) |
DL | 99 | 山下泰輝(法4) |
試合結果
トータル試合結果
47 | 7 | 1Q | 0 | 0 |
---|---|---|---|---|
14 | 2Q | 0 | ||
6 | 3Q | 0 | ||
All TOP8 | 20 | 4Q | 0 | All BIG8 |
Q | 時間 | ポジション | 選手 | 得点方法 | TFP |
---|---|---|---|---|---|
4 | 7:57 | RB | 小林篤実 | TD | 〇 |
4 | 11:14 | WR | 高津佐隼矢 | TD | 〇 |
戦評
試合前のセレモニーは法大のDL山下がTOP8のTなのか、Tポーズを披露し、会場が笑いに包まれる。これもカレッジボウルならではの雰囲気だ。
All TOP8のキックリターンで試合開始。WR高津佐のナイスブロックを生かしたリターンは敵陣27yrdsまで切り込むビックゲイン。その後のファーストドライブでは、WR高津佐がもはやお馴染みのQBの位置に着くと、RBへの裏渡しを囮とするトリッキーなプレーを選択。しかし連携ミスによるファンブルでボールはフィールド上へ。WR高津佐は悔しさをにじませた。その後、All TOP8はTDパスを決めて先制。WR高津佐にパントリターンでも見せ場が回ってくる。しかし敵を一人二人とかわすも密集され止められると味方ベンチからは野次が飛び、仲の良さをうかがわせた。その他にもオフェンスでは、RB小林がパワーランにより会場を沸かせると、ディフェンスではジェットモーションフェイクの中央をつくランをDL吉田・山下が揃ってロスタックルを決め、法政フットボールの強さを見せつけた。
QB高津佐はこの試合で見納めか
クウォータータイムでは昨年一世を風靡したU.S.A.ダンスを各大学のチアリーダーが披露。チアリーダーとともにDL利根川もチームメイトにリフトされるはしゃぎぶりだ。
続く2Qではパントリターンで、WR高津佐がボールキャッチをするとタックラーを引きつけ、後方のリターナーへラテラルパス。リーグ戦ではあまり見られないこのプレーがビックゲインとなる。その後、WR高津佐は本来のレシーバーの位置につくと、敵のいないスペースを探しミドルパスを成功させる。その後、All TOP8は2本のTDを決め21-0と、3本差で後半へ。
チアリーダーとともに担がれるDL利根川
3Qでは、パントリターンでWR高津佐が2Qで見せたラテラルパスを囮に使い、自身が敵陣へ切り込んでいくビックリターンを見せると、TE川村がフェイクパスをキャッチし、ファーストダウンを獲得。TD1本を追加し、27-0で4Qへ。
いいランアフターキャッチを見せたTE川村
4QではDL山下・利根川・吉田に加えLB寺林の4名が揃って出場。チームを支えてきた法大ディフェンス陣の主力がAll BIG8の追随を許さない。その後、RB小林がブロッカーをうまく利用し中央突破。セーフティーとの一対一を見事に振り切り自陣からエンドゾーンへ。学生最後となるボールキャリーで40yrds以上となる独走をしてみせた。その後All TOP8はインターセプトで攻撃権を獲得すると、QBに入ったWR高津佐が1Qで悔しさをにじませたプレーにリベンジ。虚をつかれたAll BIG8のディフェンス陣を置き去りにし、エンドゾーンに駆け込みTD。最後の最後に見せ場を持っていく俊才ことWR高津佐らしい学生フットボールのラストプレーであった。
終わってみれば47-0でAll TOP8の完封勝利。各大学の見せ場があり、大いに盛り上がった今年のカレッジボウルは終始All TOP8のペースで終幕となった。(上野翔)