【アメフト】トマホークス新幹部単独インタビュー!

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【アメフト】トマホークス新幹部単独インタビュー!

2015年3月12日(木)
法政大学武蔵小杉グラウンド

二年連続で甲子園ボウル出場を逃しているトマホークス。宮川主将を筆頭に5人の副将が先輩方が果たせなかった舞台を再び目指す。

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新幹部たち

「初志貫徹 ~All for win~」

宮川周平主将

―スローガン「初志貫徹 ~All for win~」について
まずは、やっぱり昨年負けた瞬間の悔しい思いだったり、チームに入ってきた時に抱いていた思い、例えば日本一になりたいだったり、トッププレーヤーになりたいだったり、そういう志っていうのが、一年間しんどい練習とか毎日の繰り返しの中でどんどん薄れていってしまっていくというのが毎年の常じゃないですけど。そこにフォーカスを当てたいなという気持ちが一番あって。各自が強い個になるために一人ひとりが初めに思っていた志の部分を大事にしてほしいという理由で「初志貫徹 All For Win」にしました。

―宮川選手の代、次年度4年生が甲子園ボウルを経験した唯一の学年となりますが
そうですね、すごく使命感はありますね、自分たちが伝えないと、(甲子園ボウルを)知らない(学年のいる)トマホークスは初めてになってしまうので。

―主将になった理由
立候補しました。多分今までの甲子園ボウルに行った代は分からないですけど、一個上の小林さん、田中さんの代は1年前からキャプテンやろうって大体決めてたみたいなんですけど、自分は本当に一切決めていなくて。ただ、日大戦終わって、新4年でミーティングしたんですけど、その時にやっぱりこのチームを勝たせたいと思いましたし、勝たせられるのは自分しかいないなって思って、立候補しました。色々自分の持っている良さだったりとか、こういうところが向いているとか(自覚の面)は結構後からついてきて。考えてこういうところを出していこうかなあ、というのは後からって感じですね。

―他の方で主将に立候補した方は
ただ、副将の居澤と自分はどっちにしたらいいかな、ということには若干なってはいて。そういう話はしていたんですけど、日大戦終わりからは基本的に自分がやりますという感じですね。

―どのようなチームするかというビジョンは
さっきも言った通りスローガンにもある、一人ひとりが強い個で自立していてほしいということで。メンタル面が確立されつつ、影響されて日々の練習に挑むとか、ただ単に成長するための努力をするんじゃなくて、自分一人ひとりが持った気持ち、どうなりたいかっていうのをもってビジョンを描いた状態で過ごしてほしい。そういう個がいるチームにしていきたいと思いますね。

―チームを強くするというよりは、個人を強くすることに重点を置ということですか
そうですね。

―昨年の小林主将の際とは違う雰囲気ですね
そうですね、全然(去年も)個人の部分にもフォーカスしていたと思うんですけど、まずは多分「一心」というスローガンのもとで、チームが一つになる重要性っていうのは、もしかしたら去年の方が重点的になっていて、まず一番需要だったのかなあと思いますね。

―今年のチームは去年と比べて特徴などはありますか
そうですね、今OF・DFは切磋琢磨している状態で。ただ、一つ言えることは去年はOF・DFギラギラしていた状態で。それもすごく大切で。今年もそれはもちろんあって、そのバチバチ感というか、その中でもやっぱりユニットが一つ一つにまったく区切れてないというのが今年の良さかなと。各リーダーがいて、OFリーダー田邊、DFリーダー更田がいてその他副将とか、そのキャプテンと自分と、OFがどうだとかDFがこうじゃん、とかっていう…敵じゃないですけど、チームとしてその一体感があって。協力するというか、変にパートで分かれすぎていないっていうのは今年の良いところかなと思いますね。

―去年はどちらかといえばユニット毎に分かれていたチームだったということですか
そうですね。自分の仕事、自分たちが負った責任…OFだったらOFで勝つとか、DFは絶対止めるとかいう強さはあったと思うんですけど、ただやっぱりOF出ないからDFは止めようとかいう言葉が多くでたりとか、それは去年の色だったかなと思いますね。

―副将5人体制は去年からですね
そうですね。

―今後もその体制が続いていくのでしょうか
それは分からないといえば毎年分かんないです。なんで(副将5人体制)かっていうとやっぱり部員が増えてますし、各ユニット毎で仕切れるメンツがい増えないと難しくなってくるので。人数が多いので。

―副将はどうやって決められたのですか
基本的にうちは学生主体で。民主的な運営を心がけてるので、それをモットーとしているので、まずは投票が一番で、もちろんコーチの投票と話し合いの中で決めるという感じですね。

―新入生について注目選手を挙げるとすれば
みんなまじめでめちゃくちゃ良い子なんですよ。OFだったら、やっぱり二高の高津佐くん。結構海外経験もあって、この間のトモダチボウルも唯一高校生で選ばれていますし、IMG、世界の選抜の育成選手として海外に行っていて。あとは、利根川、寺林ですかね。寺林は出てないんですけど、利根川はトモダチボウル出ていて活躍していて結構良い選手ですね。

―応援してくれている方々に向けて
今年の目標は甲子園で勝つということを掲げていて。やっぱり今、日大に勝つこと、甲子園に行くことが目標になりつつある中で、そこで自分たちが目指したいのは甲子園で勝つこと。学生の中でチャンピオンになることをして、応援してくださってる方々に恩返ししたいという気持ちはありますね。やっぱり応援してくださいと言うのは簡単ですけど、自分たちは、応援してくださいと言うよりは応援していただけるチームをつくるための努力をするので、見守ってくださいというスタンスですね。これからもよろしくお願いします、という。

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宮川周平主将

田邊僚副将×更田将寛副将

ー昨年を振り返って
田邊:  オフェンスとしては日大戦、立命大戦と二敗してしまったことが不甲斐ないです。
得点をとらなければいけないところで力を出しきれず結果が出せなかったので悔いが残ってしまいました。

更田: ディフェンスとしても大事なシチュエーションのときに力を出しきれないことがあったので改善していきたいなと思います。

ー今季のチーム
更田: 甲子園に出て、勝つこと。そこは2人とも同じですね。

ー個人の目標
田邊: いかに得点をとるという部分にこだわってプレーできるかということにフォーカスしていきたいです。それは一人の力ではなく、コーチを始め色んな人のおかげで得点が取れると思うので、そういうものを大切にしたい、自分よがりではなくまわりを巻き込んでいけるようにしたいです。
更田:ディフェンスリーダーをやらせていただいているので、ディフェンスで一番活躍できて、リーダーシップを発揮することが自分のなりたいビジョンです。ディフェンス全員が一人一人自分のディフェンスとして思ってもらえるようなチームを作るのが今年の目標ですね。

ー今年のチームの雰囲気
田邊:みんな色んなアメフト環境で育ってきているので、色んな意見を巻き込んで一つのベースを全員で作り上げるという雰囲気になっています。

更田:ディフェンスとしては一人一人が本気で甲子園で勝つというのを意識して行動しているのは見えているので気合いが入っていてそれは嬉しいのですが、やはりまだ正直本当に勝てるチームの雰囲気ではないと思います。 芽は育ってきているのでしっかり自分自身を含め全員でそれを大きくしていきたいです。

ー最上級生としての意識の変化
田邊:試合の中ではやることはあまりかわらないので意識の変化はないですね。普段の生活面では一つ一つの行動に責任が伴うのでそういう部分で意識の変化はあると思います。

更田:今までは自分自身の気持ちが一番強かったですが、まわりのことも考えるようになりました。 

ーOF、DFリーダーに選ばれたことについて
田邊:立候補です。日大戦で負けたのが悔しかったというのが理由のひとつです。 自分が先頭になって引っぱっていければ、よりよい方向にいくかなと思ったので。

更田: 法政のディフェンスを勝てるディフェンスにしたいと今年の初めに強く思い、自分自身がディフェンスをよくしたいという思いが強かったので立候補しました。

ー宮川主将について
田邊:引っ張ろうという気持ちが強いのと、自分がみせるというタイプでもあると思います。チームを大事にしていて全員で作り上げたいという気持ちがあり、そういう意味では主将らしいですし、自分の意見もちゃんと言えるので選んでよかったと思います。

更田:中高からの長い付き合いなのですが、今まであまり宮川について考えたことがなかったので難しいです。

ー新入生について。注目選手は
更田: ディフェンスはみんないいので選ぶのが難しいです。本当に。
田邊: 入ってきたばかりなのでみんな頑張っています。一年生みんなに取材してほしいくらいです。高津佐は高校のときから有名だったのでこれからも活躍してくれると思います。

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OFリーダー田邊僚(左)、DFリーダー更田将寛

居澤輝一副将×金城慎基副将×笠井英治副将

―昨年を振り返って

居澤:去年一年間は色々あった年で、春のオープン戦で中大に負けたりしてよくない状況からのスタートでした。最終戦の日大戦では結局負けてしまって、気持ちの整理がつかないまま立命館大との試合にも臨んでしまい、経験したことのない大敗をしてしまって自分自身の未熟さがとても出た一年だったなと思います。まとまりのあるいいチームだったんですけど、日本一という方向に皆がまとまっていたかと言われるとイエスとははっきり答えられないですね。

金城:振り返ってみると日本一になるチームじゃないなって思いますね。まとまりはあったかもしれないけど、それは「仲のいい」まとまりであって、例えば誰かがミスした時に厳しく言える雰囲気はまったくなくて、仲良しサークルのイメージがありましたね。日本一を真剣に目指しているチームにはそんな雰囲気はなくて、日大や関西学院大は本当に日本一目指してやってきたんだなって思いましたね。日本一という目標を見据えた上で日々行動していかないと勝てないんだなって凄く痛感した一年間でした。

笠井:去年は「一心」がスローガンで皆まとまりのあるチームだったけど、フィールドに出た時に仲良しな感じが出ていて、仲間のためになっていることが少なくて結局チームとしてのまとまりはあってもフットボールでは勝てなかったなと思いました。

―今シーズンの個人の目標は

居澤:去年の日大戦では大きなミスを犯し、立命戦ではフィジカルの差で負けたというのが率直な感想で、結局自分が未熟だったんだなって思い知らされました。プレーでも気持ちの部分でも甘かった部分があったのでそこの改善は当たり前なんですけど、「これで本当に日本一になれるのかな」って日々自問自答を繰り返すのと、OLなんでフィジカル負けをしないように安定感のあるプレーをしたいなと思います。

金城:日本一になるって決めたから、日本一のDEになることと日本一のDLユニットを作ることが使命だと思っています。自分自身が活躍することを差し置いて、副将として何ができるのかを考えながら今できる事を怠らないことが個人の目標です。

笠井:個人の目標はあまりなくて、五人のOLで勝ちたいなっていう気持ちがあって、立命戦でもまったく歯が立たなくて負けたのが印象的なので、今年の目標としては自分がリーダーとなっているOLがチームの基盤となれることが自分の目標です。

―最上級生としての意識の変化は

居澤:意識していることは勝つための厳しさをもっと出すことかなって思っていて、仲良しなだけでは日本一になれないので、厳しく接することも大事だと思っています。

金城:自分がこれまで思ってきたみたいに最後の年頑張ればいいやって思っている後輩もいると思うので、DFのメンバーには勝つためにミーティングやグラウンドでしっかり言って他人に興味を持てるように変わっていきたいなと思っています。

笠井:部活は厳しくて辛いイメージが多いけど、そんなフットボールは自分はあまり好きではなくて、フットボールやるために生まれてきているからせっかくなら楽しくやりたいなって思っていて、いかに楽しく練習できるかを常に考えて皆が楽しくできる雰囲気は意識しています。

―副将に選ばれたことについて

居澤:元々人を引っ張るようなタイプの人間ではなかったので、最後の一年間は自分がチームを勝たせる方向に向かせたいという思いが凄くあったので立候補しました。

金城:正直、自分がトマホークスの副将になることに違和感がありました。だらしない面もあるし副将に立候補することに葛藤はあったんだけど、小林主将を見ていてこの人でも勝てないんだなって思った時に、自分ももっと日本一を目指すチームに関わっていたいなって思いました。負けず嫌いなところが勝っていて副将になればチームの事を他の人よりも良く考えられるので立候補しました。

笠井:自分が選ばれた時は「ああ、マジか」って思いました。更田と自分が副将を選ぶミーティングの時呼ばれて決まりました。

―宮川主将について

居澤:勝つためにどうしたらいいかを常に考えている男なので、副将の中でも信頼されているんですけど、それは逆に自分達が任せっきりになってしまっている部分があるということなので、宮川に負担をかけ過ぎないように自分達が助けていきたいと思います。チーム全体からも信頼されているので、キャプテンだったら宮川だなって感じです。

金城:主将になると思っていて副将としてほぼ毎日いるんだけど、その中で気が付いたのは宮川は結構心配性というか考え込むタイプなので、考え過ぎても良いことないからもっと自分達を頼って欲しいなって思います。キャプテンとしては凄くいいやつだと思いますね。

笠井:めちゃめちゃ真面目な奴だなって思もいます。凄くチームの事を考えているし柔軟に物事に対応できて、どうやって勝つかを毎日考えていて行動にできるやつだと思います。

―期待している新一年生

居澤:皆期待しているので今は特別誰っていうのはいないですね。みんな頑張っているので。でも法政二高からスポーツ推薦以外で入ってきてくれたメンツは楽しみですね。自分の母校の後輩が入ってきてくれるのはうれしいです。

金城:同じポジションの吉田郁です。プレー面においても本当に一年生なのかって思うくらい基礎もできていて、自分が真似するところがあるくらいです。サイズはないけど迫力もありますし、アメフトに対する考え方も良いので。一年生だけどスタメン同等のレベルにあると思います。

笠井:自分の出身校である正則高校から来てくれた田久保輝ですね。教えれば教える程育つし、うまくなれる環境に立つことを喜んでどんどん成長してく子なので期待はしています。

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笠井英治副将(左)、金城慎基副将(中央)、居澤輝副将

(取材:竹内、藤原、宮下)

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