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【アメフト】春シーズン最終戦は関大に完敗 菅野ヘッドコーチ「4年生が危機感を持てるかだと思う」 甲子園ボウル制覇へ 勝負の秋に巻き返せるか/春季オープン戦 対関西大学 KAISERS

春季オープン戦 対関大
2026年6月28日(日)
法政大学川崎総合グラウンド

華麗なパスキャッチを見せたWR阿部

昨春敗れた関大と春季オープン戦最終試合。1QにK 鎭野涼太(社4=法政二)のFGで先制するなど、前半は3-7と接戦となる。しかし、疲れが出始めた後半はオフェンス、ディフェンスともに精彩を欠き大敗した。春の反省を活かし、秋の飛躍に期待がかかる。
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試合結果

トータル試合結果

 

法政大学 ORANGE

3 1Q 7  

関西大学 KAISERS

0 2Q 0
0 3Q 7
0 4Q 14
法政大学 ORANGE 3 Total 28 関西大学 KAISERS

試合得点

Q ポジション 選手  得点方法 トライフォーポイント(以降:TFP)
1 K 鎭野涼太(社4=法政二) フィールドゴール(以降:FG)

戦評

法政ORANGEにとって今季最後のオープン戦。相手は昨年24ー48で敗れた関西大学だ。今季の関大は甲子園ボウル2連覇中の立命大に勝利するなど、勢いに乗っている。法大は春の集大成を発揮できるか注目された。

小雨が降る中、試合は関大のキックオフからスタート。
法大最初の攻撃は自陣28ヤードから。けがから復帰したTE 矢作一颯(法4=足立学園)のパスキャッチで1stダウンを更新するも、最後はギャンブルが失敗に終わり攻守交代となる。

復帰したTE矢作のパスキャッチ!

それでも、関大の攻撃をDL 三村円仁(営4=駒場学園)のナイスタックルなどでパントに抑える。
すると、このパントをRB 宮本樹音(文3=佼成学園)がナイスリターン。法大の攻撃は敵陣33ヤード地点からとなる。その後、QB菊地慶(法4=法政二)のスクランブルなどで1stダウンを更新し、敵陣20ヤードまで前進。4th&8となるもK 鎭野涼太(社4=法政二)が約23ヤードのFGを決め、3-0と先制に成功する!
しかし、直後のキックオフリターンで関大にそのままTDを奪われる。TFPも沈められ、3-7とすぐに逆転される。
再開後は法大の攻撃となるも、パントを蹴らされ1Qが終了した。

先制FGを決めたK鎭野

2Qは関大の攻撃から始まった。それでも、相手のパスをDB 岡村裕(キャ4=佼成学園)がインターセプト!再び法大の攻撃となる。

インターセプトがあったDB岡村

逆転を目指す法大の攻撃は自陣26ヤードから。QB 菊地慶からWR 阿部賢利(営4=法政二)へ30ヤードを超えるロングパス。RB 今手太陽(キャ2=佼成学園)のランなどで1stダウンを更新し、オフェンスにもテンポが生まれ始める。しかし、最後はK 鎭野のFGが惜しくも失敗に終わる。
その後は、両チームのディフェンス陣が粘りを見せ、パントを蹴り合う展開に。3-7のまま、前半が終了した。

前半は粘り強いディフェンスが光った

後半は法大のキックオフから開始。互いに1度ずつパントを蹴り、再び関大の攻撃に。
自陣30ヤードからの関大の攻撃は、ランを止められず自陣ゴール前1ヤードまで攻め込まれる。そして、最後は混戦の中ランTDを許し、TFPも決められ3-14とリードを広げられる。
再開後の法大の攻撃は、自陣20ヤードからスタート。この試合効いていたRB 今手、宮本のランが決まり、2度1stダウンを更新したところで3Qが終了した。

RB今手は効果的なランを見せた

4Qは法大の50ヤード付近からの攻撃から始まった。反撃したい法大はいきなりQB 菊地祥(法2=法政二)からWR 阿部にロングパスを投げるも、相手のスーパーインターセプトの前に阻まれ攻守交代。
その後、関大の攻撃はFG失敗に終わるも、法大も1stダウンを更新できず再び関大の攻撃に。
残り時間が6分を切り、法大ディフェンス陣にも疲れが出始めて迎えた、敵陣45ヤードからの関大の攻撃。ロングパスを通され、TFPも決められ3-21大きくリードを許す。
再開後の法大の攻撃はWR 阿部へのパスが決まるも、最後はギャンブルが失敗に終わる。
すると、自陣44ヤードからの関大の攻撃。2nd&5から、この試合法大ディフェンスが苦しめられ続けてきた相手のランが炸裂。タックルを華麗なステップで交わされTDを許す。TFPも決められ、3-28と大差をつけられ、そのまま試合終了。

試合後の選手たち

「関学戦も同じですけど、ずっと後半で点を取られて負けている」と試合後菅野ヘッドコーチが語ったように、前半は3-7と善戦するも、後半関大に突き放された。V戦の勝利は明大だけとオフェンス、ディフェンスともに課題を残した春シーズンとなった。ただ、本当の勝負は秋だ。秋の関東リーグ優勝、そして甲子園ボウル制覇へ。法政ORANGEの逆襲はここから始まる。

(記事:松野要)

インタビュー

菅野ヘッドコーチ

ーー春のオープン戦全体を振り返って
V戦は明治以外全部負けているので、自分たちがいかに弱いかというのが分かってくれたのではないかと思います。関学戦も同じですけど、ずっと後半で点を取られて負けていて、練習から後半になるとバテバテで動けない。本当の意味で自分たちがいかに弱いかというのを分からないと、秋も勝てないのではないかと思います。

ーー関大戦を振り返って
ボロボロじゃないですか。オフェンスも取らなくてはいけないところで取ってないし、QBも走らなくてはいけないところで走っていない。フィニッシュまでいけてませんでした。ディフェンスも後半ボロボロでした。

ーー昨年よりも全体の試合数が減って、下級生中心のJV戦が増えた印象だが意図は
V戦、JV戦を交互にやっていて、全体8試合で昨年より2試合減っていて。他大学さんとかと比べると多いと思います。
今年はVといって良いレベルにいる選手がほぼいないに等しいくらい弱いので。JV戦も見てもらったら分かると思いますが、ローテーションしているだけで、VメンバーもJV戦に出ています。そういう意味では、比較的多くの選手が試合経験を積んでいますし、下級生中心のチームなので、1、2年生がちゃんと試合経験を積ませるというところもこめて、JV戦もちゃんとやっているイメージですね。

ーー練習や日頃の生活で今年からチームとして変えた部分は
去年からずっとですが、自分がこのチームに来てから、この部は規律がないので。ロッカーは汚いし、練習は遅刻するし、体調不良や履修の登録で嘘をついて部活を休んだり。規律のレベルが低いところからのスタートだったので、そういったところは今年4年生中心に少しずつ良くなってきてるのかなと思います。
もうすぐ試験の結果も出ますけど、勉強も頑張っていない選手もいます。学生スポーツをやってる中で、そこをやれていない人間が日本一になれないし、なっても周りから応援されないと思います。人としてまだまだ未熟な選手が多いので、そういったところを変えられるように仕組みを作って、去年から変えて、少しずつ結果になってきているところかなとは思います。

ーー先週春合宿を行った理由は
矢澤監督のチームビルディングをやりたいという意図でやりました。この時期1年生が入って何も分からない状態で、苦しくて友達もいなかったらすぐに辞めてしまう子がこの時期に多いです。練習はそこまでしていなくて、研修やチームアクティビティが多い合宿でした。

ーー菅野コーチ自身も試合中声を積極的に出している印象だったが
今年はオフェンス、ディフェンスともにハドルをしっかりやろうという話はしています。できるだけ最初に声掛けをしてあげようというのは意識しています。

ーーQBは春シーズン菊地慶(法4=法政二)、菊地祥(法2=法政二)、田邊悠人(営1=日大高)の3人で回していたが
3人とも良いところが多いQBなので、スタメンが決まらなくて。この春、試合経験を積ませてスタメンを濱部コーチと決めていけたらなと思っていました。あと良いQBなので、納得してスタメン落ちしないとチームに貢献してくれないと思うので。そういった意味で、自分で結果を出せなかったからという風に納得してもらうためにも、試合に出していました。

ーー春の収穫は
下級生が良いですよね。ディフェンスで言うと、髙田(玖仁、人2=法政二)、ムハ(ジュッフ ムハマドゥ、文2=明治学院東村山)、赤穂谷(怜旺、法2=法政二)。オフェンスも1、2年生が引っ張っているので。
今日の試合の前もディフェンスの3人は普段授業がある中でも、空いている時間でフィルムを見て、アジャストを確認していて。下級生がそこを忙しいスケジュールの中、やってくれているのはチームとして助かっているなとは思います。あとは、これから4年生がちゃんと危機感を持てるかだと思いますね。

ーー関大、関学大と対戦してみて足りないと感じた部分は
両方勝たなくてはいけない試合でした。フィジカル強化は力を入れていて、ストレングスコーチの中野コーチが本当に優秀な方で、チームとして仕組みでこれだけやりましょうというところがあって。選手はその仕組みに則ってやっていれば、フィジカルが強化できる状態を作ってくださっています。フィジカルも伸びていて、1対1を見ても戦えている中で、この負け方をしているのは、選手の普段の取り組みの差かなと思います。点差ほどのフィジカルにおける実力差はないものの、点数以上に組織力の差はあるかなという感じですね。
上級生のスタンダードが低いので、そこを直さない限り、秋はもっとひどい結果になってしまうのではと本気で思います。

ーー秋に向けてこれから取り組むことは
ひどい春シーズン送ったからこそ、どれだけ4年生が自分たちの弱さに気づけて、秋に向けて努力できるかだと思います。でも、土台はできているので、あとは組織力と規律、文化が作れるかどうかかなと思います。

LB/主将・瀧川 元熙(営4=佼成学園)

ーー今日の試合を振り返って
全体的に春の試合を通しての反省が全部出たなと。最後まで改善できなかったなと思っています。(具体的な課題は)攻撃はテンポ感ですかね。練習からのテンポ感が悪いところですね。ディフェンスはタックルだったりとか、集まりが最後までできていないところです。オフェンス、ディフェンスともに最後まで走り抜けないところが課題かなと思います。

ーーディフェンス陣はどのような意識があったのか
関大はモーションが多かったので、それのチェックだったり、タックルの集まりを意識していたんですけど、タックルの集まりができていなかったので、それが課題かなと思います。(手応えを感じられた部分は)正直そこまで手応え感じられた部分はないです。

ーー関大の強みはどこに感じたか
テンポ感がいいのと、基礎が固められているのが強みかなと思います。

ーーこの春、チームとして成長した部分は
どれもまだ発展途上なので、これが1番成長したなというのはまだ自信を持って言えないので、無いですね。(試合外などで感じられた成長は)少しずつスタンダードは上がってきているかなと思います。筋トレだったりとかミーティングの質というのは上がってきているのでそこは継続して、それでもまだまだなので、上げていければと思っています。

ーー主将としてどのようなことを意識していたか
チームのみんなに主体的に動いてもらうための環境作りだったりをしていたんですけど、まだあまりうまく全員とコミュニケーションを取れていないですし、自分の仕組み作りもあまり良くなくて。主体的に動かすこともできてないので、そこは課題ですね。

ーーこの間のキャンプでのリーダー研修ではどのようなことをしたのか
全員が自分事として考えて、全員がリーダーとして組織に貢献するという意識の土台作りをしていました。

ーーこの春の最終戦に向けてかけた言葉などはあるか
とりあえずフィジカルに、チャレンジし続けるということを春通してずっと言い続けていたことなので。関大戦も変わらずフィジカルにということを言っていました。

ーー秋に向けての課題は
フィニッシュだったりとか、テンポ感だったりとか、練習でもグダってしまう部分があるので。詰められるところは詰めてやっていきます。

ーー秋に向けて取り組むことは
今年合宿に行けないので、通い合宿になってしまうんですけど、それでも密度の濃い練習をして成長できるようにします。

TE/ 矢作 一颯(法4=足立学園)

ーー今日の試合の振り返りと課題
春やってきたものの結果が今日の関大戦の結果だと思うので、まだまだ足りないところもたくさんあると思います。夏の期間でもっともっと成長していけたらいいなと思っています。

ーー前半は均衡した試合だった
勢いというのがあったと思います。しかし、前半の時に(得点を)全然取れなかったというところが、結構プレッシャーになってしまって、重くなったのかなというふうに感じています。

ーーブロックだけではなく、キャッチの部分でも光っていたが
キャッチは自分のもともと得意な分野だったので、ずっと続けてきたものの積み重ねがプレーに出せたのかなというふうに思っています。

ーーけがの状態は
もう全然問題ありません。

ーーオープン戦の試合を外から見ていて感じたことは
僕が出れていない間に、自分のポジションの下級生たちが出場機会を得られとていうこともあって、すごく下級生の成長につなげることができたなというふうに思っています。けがをして良かったという言い方はあれですけど、今となってはいい結果につなげることができたかなというふうに思っています。

ーーTE陣の春のできは
100点満点でいうと70点ぐらいですね。いいところはもちろんあるのですが、やはり下級生たちの成長であったりとかを色々考えると、まだ高い点数ではないかなというふうに感じています。

ーー秋に向けて意気込み
今日の結果はもう変えられないので、しっかり受け止めて、秋にまたリベンジできるように夏休みから秋シーズンが始まるまでに力をつけてやっていこうと思います。

LB/ 桐原 涼太(法4=日大三)

ーー今日の試合を振り返って
今日の試合、相手は関西の強豪ということで、自分たちディフェンスも春シーズン最後ということもあって、結構いろんな準備をしてきた中で迎えました。ただ、良い部分を出せたところもあれば、後半自分たちの力不足な部分が出てしまった試合だったかなと感じています。

ーーハドルでどのような話があったか
前半は結構自分たち自身も止められていると思っていて、オフェンスが点取れない中でも自分たちでボール持ってくるぞという感じで、ディフェンスからも点取れるような声掛けをしてました。

ーーこの春見えた課題は
やっぱりディフェンスやっている以上はタックルの部分が課題になってくるのかなと思っています。

ーー秋に向けて個人として取り組んでいくこと
秋は負けられない戦いが始まると思うので、自分自身も悔いが残らない準備の質であったり、あとはディフェンスでもアサインメントにおいても、ディフェンスのテーマであるオレンジアタックを体現できるように頑張っていきたいと思います。

ーー秋の目標
もちろんリーグ戦優勝して甲子園ボウル優勝することで、試合内容としてもディフェンスで勝った試合が全体として多くなればいいかなと思います。


(取材、撮影:松野要、川邊暖乃、黒岩なつ子、森川葵、山田竣矢)

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