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【リオ五輪特別インタビュー】第5弾~陸上競技 男子400m 金丸祐三選手

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【リオ五輪特別インタビュー】第5弾~陸上競技 男子400m 金丸祐三選手~

2016年7月14日(木)
法政大学市ヶ谷キャンパス

 リオ五輪特別インタビュー第5弾は陸上競技男子400mに出場する金丸祐三選手(平21年度現代福祉学部卒=大塚製薬)。自身3度目となる五輪出場に向けてお話をうかがった。

3大会連続五輪出場となる金丸

金丸祐三選手コメント

―五輪3大会連続出場が決定した今のお気持ちは
3回目ということで、1回目や2回目よりも集大成に近づいてきているという気持ちの中で、陸上界最大のスポーツイベントでもある五輪で結果を出すということは、陸上選手として最大の誉れだと思います。その中でも、自己ベストを更新するということが自分のやってきたことに対する結果になると思うので、そこを目指して頑張りたいなと思います。

―日本選手権での11連覇という実績についてご自身で自負していることは
やってきた中の結果として11連覇という結果がついてきただけであって、それが原因で自分の中に何かが生まれるというのでもなく、とにかく自分が限界まで挑戦し続けた結果としての位置づけです。特に連覇を意識するというわけではなく、自身の限界に挑戦する姿勢や日本記録更新に向けて高い意識を持ち続けなければならないので、まだまだ貪欲に上を目指していきたいという気持ちしかないですね。

―今年の日本選手権後は「自分を変えたい」というような発言が多かったようですが
そうですね。毎年毎年、変化を求めて常に上を目指している中で、なかなか結果が伴わないと焦りを感じている部分があります。どこかでブレイクスルーして壁を破らなければならいなという気持ちを持っている中でも、世界のレベルは上がっていますし、自分の年齢というのも重なってきてしまっているので、そうした現状を変えるためには何か起爆剤となるものが必要ですし、自分の中でもそうした革命を起こしていかなければという気持ちがあります。

―自分自身の革命という意味でもリオでの秘策などは考えているのですか
やってきたことがそのまま形になると思います。自分自身もそうですし、お世話になった方々や応援してくださった方々の気持ちというのも自分の中で重要なものなので、そこに対しては結果というものでしか恩返しができないので、自身も結果についてはこだわりを持っていきたいです。

―金丸選手にとっての五輪とは
特別な場所であり、特別な大会です。月並みですが、他の人たちが考えている以上に僕らにとっては大切な場所です。本当に出場した選手はみんな口々にそういう感想を抱きますし、出た選手にしか分からないものもすごく多いので、そういった意味でも本当に特別な舞台だと思いますね。

―陸上人生の中で、法政大学で過ごした4年間はどのようなものでしたか
自由な校風、自由な雰囲気の中で陸上競技を4年間やってきて、自立をしていかなければ、その自由な雰囲気に飲み込まれてしまうということを気づかされた4年間でした。また、試行錯誤した4年間でもありましたし、型に捕らわれることなく、伸び伸びと陸上に打ち込めた4年間だったと思います。法政大学でなければ、そうした型にはまらないようなこともできなかったと思うので、すごく有意義な4年間でした。今でも、変化を求めているというのは、型にはまらない自分を求めて頑張っているということです。卒業後も、多摩キャンパスを拠点に苅部監督には毎日のように指導をいただいています。

―リオ五輪出場の鍵となったマイルリレーへの貢献ですが、なぜそこにこだわっていたのでしょうか
自分が代表になってから、まだマイルリレーでの決勝進出というのがないですし、日本選手権11連覇してきた自分が400mを引っ張ってきた自負もあります。4×100mRが北京五輪で銅メダルという結果。やはり短距離種目での両リレーは比べられるものですし、4×400mRにもスポットライトを当てられるように、チームリーダーとして引っ張っていきたいという気持ちがここ10年間あるので、今回のリオでは決勝を目指して頑張りたいです。

―先日、同期の横田真人選手(富士通)の引退発表がありましたが
自分でも引退というのは常に考えていますし、いつまでやれるかと不安もある中で、仲のいい横田の引退というのは、寂しさはありました。でも、それ以上に今後の彼の活躍に期待する部分がありますし、自分自身も常に自分を高めるといった意味では、引退しても変わらないと思うので、お互い違うステージに行くと思いますけど、やることは変わらないので、まだまだ陸上界を盛り上げていきたいです。

―最後にリオでの目標をお願いします
集大成としての位置づけでもあるので、過去の自分を超えるという意味でも、自己ベストを更新したいです。マイルリレーとしては、決勝進出というのを目標にやっていきたいと思います。


選手人生の全てを五輪にかける

<取材:原口大輝>

フォトギャラリー

    • 壮行会での金丸
    • 五輪への決意表明を行った
    • 3大会連続出場となる五輪
    • 日本選手権で懸命な走りを見せた金丸
      • 競技日程(日本時間)
    • 男子400m予選 8月13日 9時47分~(TBS)
    • 男子4×400mR予選 8月20日 9時10分~

 

 

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