【自転車】インカレ直前インタビュー ロード班

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【自転車】インカレ直前インタビュー ロード班

2016年8月11日(木)
法政大学 自転車競技部寮

全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)がひかえた8月中旬。自転車部寮にてインカレに向けた展望インタビューを、発表されたエントリーをもとにロード種目に出場予定の選手を主として行なった。

最後のインカレに挑むエース浅井

インカレ ロード展望

今年の全日本大学対抗選手権自転車競技大会(インカレ)は一昨年と同じ静岡県日本サイクルスポーツセンター(CSC)で行なわれる。1周は5km、それを28周(140km)を走行する。一昨年のインカレの際に完走したのは浅井創(営4)、堀川裕輝(営4)だ。谷岡尚輝(文3)は1年生ながら出場するも完走とはならず。悔しさの残る結果となっただけに、2年越しでその思いをぶつけてほしい。
また、今年躍進を遂げるのは加藤雅之(人3)。全日本学生選手権個人ロードレース大会(個人戦)では法大勢最高順位の13位となった。インカレ初出場となる江口彰志(文3)や2年連続出場の北條顕登(法3)もエントリー。これまで様々な大会で得たきた経験値を生かし、上位へくい込みたいところだ。
2年では佐藤遼(経2)、須貝翔吾(法2)、勝又高陽(法2)がエントリー。2年生ながらも2年連続出場となる佐藤と須貝には好成績が期待できるはずだ。勝又も全日本学生ロードレース・カップ・シリーズ(RCS)ではクラス1であり、レベルの高いレースには慣れを見せている。上位へとくい込めるか。
補欠としては堀川裕輝(営4)、堀込統吾(法1)がひかえる。堀川は最後のインカレに備え、万全の状態で臨んでほしい。堀込も1年生ながらRCS第3戦大町美麻ロードレースでは健闘した。
インカレでは20位以内でゴールした選手にポイントがつく。つまり可能な限り多くの選手が20位以内でゴールするということが需要となる。毎年多くの選手が途中棄権となるインカレのロードレース。今年はいかなるレースが展開されるのか。そして法大勢は理想の成績を残すことができるだろうか。負けられない戦いは、もうすぐそこだ。(宮下尚子)

選手コメント

浅井創

―7/17に行われたRCS第3戦大町美麻ロードレースについて
1回勝ち逃げに入れたんですけど、その後力が足りなくてちぎれてしまって悔しい思いをしました。

―今年ここまでの成績を振り返って
トラブルとかもあったんですけど。結果を残せていなくて、焦る部分もあるんですけど、あとはもうインカレしかないので。やるべきことをもう一度やって、試合当日を迎えた時に自信を持った状態で臨みたいです。

―現在はどんな練習を
今は東京の端っこの方でメニューの練習をしています。

―合宿が行われたそうですが
合宿では標高の高いところに行きました。標高が高いと赤血球が増えてくれるので、そういう恵まれた環境でできました。

―インカレまで特に強化したい部分は
インカレは上りと下りしかないので、やるべきことをやってもっと体重を落としていきたいです。

―やはり体重は大切になってくるのでしょうか
軽ければ軽いほど、今回のコースでは有利です。

―現時点でのご自身の仕上がり具合は
7割ぐらいです。

―ロード班全体を見られていていかがですが
それぞれ能力だったり、限られていると思います。それが例えば2だったり3だったりしたときに、それを足せば勝つことができる。ただそこでみんなで足を引っ張りあって、引き算をしていたら絶対に良い結果は出ません。なのでそれぞれができることを足して、インカレに臨みます。

―具体的な目標は
ロード班で総合優勝することです。

―個人としての目標はありますか
個人としては勝ち逃げにのって、運が良ければ勝てたらいいなって感じです。そんなに気折ったりはしてないです。

―今年のエースは
今走れているのが、自分と加藤と佐藤と北條です。誰をエースにするかっていうのは最終的に展開で決めて、20位以内に3人、良ければ10位以内に3人入れればと思います。20位以内ならばポイントが入るので。

―今回のコースについて
一昨年のインカレも修善寺であって、死ぬほどきつかったんですけど、達成感がすごくあると思うので。最後まであきらめないでしっかり走ろうと思ってます。

―特に手強くなる他大学はどこでしょうか
鹿屋だったり日大だったりの選手は強いですね。修善寺(のコース)は展開も大事なんですけど、力のある選手しか残れないようなコースなんですが、その中でも自分たちで流れを作っていけたらと思います。

―同期の堀川選手について
高校の時から同期でずっと一緒にやって来ました。次のインカレがおそらく一緒に走る最後のレースになると思うので、終わらないと分からないですけど、やっぱり特別な思い出になるのかなと思います。

―主将の青野選手について
強いですし、まとめるところはしっかりまとめているので、すごく頼りがいのある人だと思います。

―後輩たちについて
色々不安だったりすると思うんですけど、そういうのを恐れずに自分を信じて前々に出て、自分たちで流れを作るレースをしてほしいですね。

―エースとしてプレッシャーなどは
あんまり自信がなくて、プレッシャーには強くないので。やるべきことをやったという状態で、インカレ当日は気負わずに挑めたらと思います。

―インカレ後は競技を続ける予定ですか
まだ分からないですね。でも自転車に乗ることは好きなので。

―浅井選手にとってインカレとは
このインカレは今までの集大成になるのかなと思います。

―インカレに向けて意気込みをお願いします
他の人を感動させられるような、最後まであきらめない走りをするので応援よろしくお願いします!


ロード班エースの一人として、最上級生としての浅井の走りに期待したい

堀川裕輝

―7/17に行われたRCS第3戦大町美麻ロードレースについて
きつかったですね。走れなかったです。

―今年ここまでの戦績を振り返って
あまり調子が良くないです。

―その原因などは
体重が冬場に増えたので、上りがきついかなという印象です。

―現在はどんな練習をされていますか
8日に合宿から帰ってきて、2日休んでまた練習でした。上り坂でインターバルの練習をしたりとかしました。

―現時点での仕上がり具合は
ここまできたらあと20日間やるだけですね。

―ロード班全体で見ると
いいと思います。合宿で結構しっかり追い込んだので。

―今年のコースに関して
2年の時に走った感じでは嫌いなコースではないです。しっかりやって、自分の仕事をしたいと思います。

―どんなコースですか
上りと下りしかないです。

―レース中のご自身の役割は
ブリッジの手伝いをしたりとかですね。

―今年の法大のエースは
多分浅井、加藤、佐藤になると思います。その時調子がいい3人をエースにします。

―浅井選手の強さというのはどんな部分ですか
全部強いです。上りも平坦も。

―主将である青野選手の印象は
優しいです。普通に強いので、そういう意味ではしっかり成績を残して後輩がついていくみたいな感じです。

―青野選手も含め同期選手について
みんな強いので、お互い刺激し合えていると思います。

―もともと法政に入られたきっかけは何でしたか
二高出身なので、そのまま。辞める理由がなかったのが大きい所ですね。高3まで自転車をやって、大学はきついって分かってたけど、本当に辞める理由がなかったので。辞めるのはいつでもできるので、入るだけやってみようと。

―堀川選手にとってインカレとは
インカレだけは毎年特別というか、独特な雰囲気が流れます。インカレはみんな目標とするものでもあるし、特別ですね。

―インカレに向けて意気込みをお願いします
頑張ります。


悔いのない走りを見せてほしい

 

加藤雅之

―今年ここまでの成績を振り返って
個人戦で思ったような成績が出て、(大町)美麻はDNFで成績としては出なかったんですけど、10番手の集団で前々で走れたので、調子としては今までで一番いいのかなって思います。過去2年がケガをしていて比べられないですけど、調子としては悪くはないです。

―今年はアジア大学選手権ロードレースに出場が決定していますが、出場の経緯は
去年荒井(佑太・営3)だったり、先輩たちが出ていたので自分も出たいなと思って。去年も応募したんですけど落ちてしまって、1回でも海外で走ってみたいなっていうのが自分の中であったので、応募しました。

―現在どんな練習をされていますか
8日まで合宿やってて、それは高地トレーニングで、標高の高いところで心拍を鍛える練習をしていました。低い負荷で長い時間っていうのをやってたんですけど、それからこっちに戻って来てからは逆で、集団が活性化したときの動きを主にやっていきたいと思っています。

―現在のご自身の仕上がり具合は
絶好調です(笑)。

―ロード班の雰囲気はどうですか
良い雰囲気で仕上がってると思うので、インカレまで良い調子でいきたいです。

―インカレまで特に強化していきたい部分は
僕は長い上りがきついんですけど、そこを強化しつつ。短いところが得意なので、得意な部分もやっていきたいです。

―今年のコースとの相性はいかがですか
高校のときの県大会が、逆回りだったんですけどあそこだったり、結構走ってるので悪くはないと思います。あとは法政でも修善寺の(コースの)走り方が上手い先輩がいたり、佐藤も修善寺では強いので、そういう選手を見ながら走れるって意味では相性がいいのかなと思います。

―今年のエースは
浅井先輩と佐藤と自分の3人じゃないかなと思うんですけど、まだ分からないです。

―浅井選手はどんなタイプの選手ですか
自分のペースで淡々と上る選手です。

―佐藤選手は
体の軽さを生かして上りで自分のペースに持ち込んで、っていう選手です。

―インカレでのご自身の目標は
10位以内に入ることです。

―同じロード班の浅井選手、堀川選手について
ずっとあの先輩たちと一緒にやって来て。僕が高校1年の時の1つ上の先輩で、その時3年の先輩がいなかったので、あの先輩にずっとついてきたっていう感じです。あの先輩2人が大学に居たから、自分も大学でやっていけるなって思ってここまで続けているので。

―主将の青野選手について
さすがっていうか。ちゃんと結果を残していて。あんまり口うるさく言わないんですけど、結果で出してくれる先輩です。

―今年のチームの長所は
ロード班だったら佐藤と須貝が去年インカレに出ていて、インカレを経験している選手が多かったり、主力として出られることですかね。

―インカレ後は最上級生となりますが、どんな風に部を引っ張っていきたいですか
部を引っ張るというよりも、自分もただ自転車に乗って、後輩と一緒に強くなっていくっていう風にしたいです。

―インカレに向けて意気込みをお願いします
10位以内目指して頑張ります。


浅井、堀川と走る最後のレースに気合いを込める加藤

谷岡尚輝

―今日の練習はどういうものでしたか
今日は甲武までメニュー層というかたちで。メニューの内容は1分走って2分休んでを6セットやったあとに、2分走って4分休憩を6セットという内容で。CSCの短い登りのアップダウンに向けてのパワーの強化というメニューをしました。

―現時点での仕上がり具合は
そうですね、一昨日合宿から帰ってきて。合宿をやった感想ではちょっとまだ上がりきっていないような感じですね。

―合宿はどこに行かれたんですか
八ヶ岳に行きました。

―今年も雨が降らなければかなり暑い中でのレースとなりますが、暑さ対策は
水をかぶるということを重要にして頑張っています。

―チームの練習とは別に個人的に取り入れていることは
自分は他の人と比べてスプリント力が一番なくて。周りと一緒に同じタイミングでアタックとかしかけるときに自分が毎回遅れてしまって。パワーが足りないので、もがきとか、10秒もがいて20秒休むとかインターバルの練習を個人では行っています。

―お台場クリテリウム(RCS第5戦 湾岸サイクルフェスティバル 湾岸クリテリウム)にはなぜ出場されたのですか
去年出ていなかったので、今年は経験というかたちで出たという感じですね。

―走ってみての感想
落車してしまって。そこから頑張ったんですけど、DNFというかたちで終わってしまって。悔しい感じですね。

―今年のインカレのコースは初出場されたコースですが相性は
自分の脚質といい相性だと思います。

―浅井選手、堀川選手について
堀川先輩は筋トレを行なっていて、そのせいで体重が重くなってしまって走れていないという感じはあるんですけど、一昨年修善寺で完走していて。しっかり動きというのも頭に入っているので初めての選手とは違って支持の出せるような先輩で。もし自分が分からなくなったときは堀川先輩にレース中アドバイスを聞くことで自分のいい結果が出せるのではないかと思います。浅井先輩は登りも自分よりも調子がよくて、尊敬できる先輩なので、浅井先輩が動いたときに自分も動けるような位置にいるように頑張りたいと思います。

―青野主将について
スクラッチという種目が得意で、何度も何度も1番とかいい順位をとっているので、あまり関わることはないんですけど、印象といわれると中長距離や団抜き(4kmチーム・パーシュート)が強いようなイメージですね。

―同じ四国出身ですよね
そうですね(笑)。

―インカレが終わると4年生は引退し、谷岡選手を含めた現3年生がチームをまとめていくと思います。今から意識していることとしては
自分たちが一番上になったときに1年生とかがまとまって動けように、1年生も自分たちの言うことに従ってもらうようには意識していますね。

―インカレではずばり何位狙いでしょうか
自分の目標は表彰台に上ることですね。

―同期の方々の中では唯一3年目のインカレとなりますが、意気込みを
他の同級生と比べて一度経験しているコースなので、今年の5月か6月に行なわれたCSC(RCS第2戦 第18回修善寺オープンロード)では同級生で唯一完走しているので、自信はあると思うのでその自信を生かして消極的なレースにするのではなく、自分はこのコースが得意ということを意識して今回インカレに臨んでいきたいと思います。


経験値を生かして好成績をつかみとってほしい

江口彰志

―今年ここまでの成績を振り返って
結果としては全然走れていないです。やっぱりスポーツは結果が全てなので、結果を残していきたいと思いますね。

―一番印象に残っているレースは
個人ロードが、毎年落車がたくさん起きて全然走れないっていうイメージだったんですけど、今年はあんまり落車に巻き込まれずに自分がちゃんと最後まで走ることができたので印象に残っています。

―現在はどんな練習を
ちょうど合宿がこの前終わって、まだ全員疲れが残っていると思うので、それを少しずつ取っていってインカレに向けて調整のような練習に移ったって感じです。

―合宿はどこで行われたのですか
長野の八ヶ岳ってところです。標高が2000㍍くらいのところでやって、酸素が薄いらしいので高地トレーニングで効果があるってことで行きました。

―インカレまでに強化していきたい部分は
一気にペースが上がるのがあると思うので、ゆっくりしたペースから急に速いペースになったときっていうのに十分ついていけるような力をつけたいなと思って。そこまでにしっかり体力を温存して走れるようにしていきたいと思ってます。

―現時点での仕上がり具合は
合宿で、自分の中では疲れているのに対してすごく走れたので、体は仕上がっているなって思って。あとはケガをしないように体のケアや、体調管理をしてインカレまで練習していくだけだなって思います。

―ロード班全体の仕上がり具合や雰囲気は
みんな気合いが入ってて、やっぱりインカレ前なんだなっていうのはすごく感じます。全体的に見ても仕上がっているんじゃないかなと思います。

―今年のコースについて
道はすごく良くて全然穴とかがないので(笑)、そういう意味では走りやすいコースです。あとはどういう展開かっていうのできついかきつくないかは決まってくるので、上りと下りしかないイメージなので、下ったそのまま上手く上っていければ走れるコースじゃないかなと思います。

―今回のレースでご自身の役割は
チームの作戦に沿っていくために、他の選手を上手く利用して法政の有利な展開に持っていくのが役割じゃないかなって思っています。

―具体的にインカレでの目標は
みんな色々と思うことはあると思うんですけど、結果を残さないといけないなと思って。今まで練習とか見てくれたコーチや、サポートしてくれた家族のために、自分のためじゃなくてそういう人たちのためにも、しっかりと数字で残る結果を残したいなと思います。

―以前、地元の選手に負けたくないというお話を伺いましたが、今回も意識されていますか
1人で走るよりは、こいつには負けないっていう目標があった方が自分は走れると思っているので。そういう選手を何人か作って勝っていけばいいかなって思ってます。

―手強くなる他大学はどこだと思いますか
日大は人数も多いし、スターがいっぱい揃ってて。そういったら鹿屋とかも同じなんですけど。その業界のスーパースターって選手は法政にはあまりいないと思っているので、そういう人たちにどうやって立ち向かっていくかなっていうのは作戦にかかっていると思います。

―ロード班の先輩である浅井選手、堀川選手について
浅井先輩は毎年のことなんですけど、インカレに全てかけているなって感じで。堀川先輩は色々チームのことを、言葉には出さないんですけど、行動で考えて引っ張って行ってくれてるなっていうのは感じますね。

―主将の青野選手について
言葉にしていくっていうよりは、走りで引っ張っていく感じの先輩ですかね。

―今年はエースとしても名前が挙がる、同期の加藤選手について
1年で結構伸びて、他の選手と戦えるようになるのは今年が初だと思うので、そのチャンスを掴んでほしいかなっていうのは思いました。

―今年のチームの長所は何だと思いますか
明るくなったって感じですかね。明るいチームだなって思います。

―インカレ後は最上級生になりますが、こんな風にチームを引っ張りたいというのはありますか
自分も行動で後輩を引っ張っていければいいかなって。後ろ指さされないように(笑)、行動していきたいと思います。

―インカレに向けて意気込みをお願いします
法政らしい走りをしたいなと思います!


「結果を残したい」と力強く語った

北條顕登

―現時点での仕上がり具合は
合宿前はさほど調子は良くないかなと思ったんですけど、合宿に入ってから調子が上がってきて今は結構いい感じです。

―合宿ではどういった練習をされてきましたか
基本的には山を上るコースを走って、その中で強度を高めた練習をしてきました。

―今年これまでのレースを総括するといかがですか
年初めから調子が悪くて試合ではあまりいい結果が出ていなかったんですが、合宿を通じて上がってきたので頑張って結果を出したいなと思います。

―インカレで使われる修善寺のコースの印象は
基本的には平坦がないので、自分の得意分野である上りを重点的に攻めて、下りはどちらかというと他の選手に食らいつくように頑張っていきたいと思っています。

―修善寺オープンでコンチネンタルのチームと走ってみていかがでしたか
やっぱりレベルの違いというものを実感させられましたし、頑張って自分もこの領域にたどり着けるなら頑張りたいなと思いました。

―一方で通用すると感じた部分は
自分の得意分野である上りが結構思ったよりも踏めたので、その部分をもう少し磨いてプロとも渡り合えたらなと思います。

―そのインカレのコースですがどういった戦略で行くつもりですか
自分自身下りが苦手なので、どちらかというと上りよりも下りで気をつけて、ほかの選手を見て行動したいなと思っています。

―そうなると上りでマージンを稼ぐ戦略ということですか
そうですね。

―自分が求められている役割は
自分は独走力が結構あるので、最初で仕掛けにいったり、ほかの選手を引き連れて法政がうまく動けるように前でけん制したり、そういった役割を求められていると思います。また、自分自身でも狙えるチャンスがあるのならば狙いたいと思っていますが、基本的には法政が勝つように動きたいと思っています。

―あと2週間ですが、今から詰めていきたいところは
今から体力は絶対に間に合わないので、下りの技術を法政の選手と一緒に下ったりして技術面を上げたり、精神面のケアしかないと思います。

―個人的な目標は
20位以内に頑張って入りたいと思っていて、でもそれも僕だけじゃなくてみんなもそう思っているので、誰か法政の選手が勝てれば僕はそのために走りたいと思っています。

―4年生の浅井選手や堀川選手とはラストランになりますが
先輩方が勝てるように自分も頑張ってお膳立てするつもりですが、どちらかというと先輩方も自分たちが勝つよりは法政が総合優勝することがメインだと思っていらっしゃると思うので、僕としては先輩にも勝ってほしいんですがチームが勝てるなら誰が勝ってもいいんじゃないかなと思います。

―インカレが終わると最上級生になるわけですが
生活環境が変わったのもあってまだちゃんと詰められるところを詰められていないかなと思うので、きっちりそういったところを生活面にも気をつけてみんなを統率していきたいなと思います。

―最後に繰り返しにはなりますが、個人とチームそれぞれの目標、意気込みをお願いします
個人の目標としては20位以内ですが、それ以上の順位を狙えるのであれば頑張って狙いたいと思いますし、チームの目標としては総合優勝なので、その目標のために頑張って走りたいと思います。


インカレ後は最上級生としてチームをまとめる

佐藤遼

―今日のレースはいかがでしたか
調子は悪かったです(苦笑)。正直走れなかったです。

―今年の合宿はいかがでしたか
去年と比べて、去年は死に物狂いだったんですけど、今年はそんなに死ぬほどっていうほどではなくて。普通に走れて、去年よりは成長したかなって感じです。

―現時点での仕上がり具合は
今日はたまたま悪かったのかもしれないですけど、普通にいい感じです。

―去年の今頃よりも仕上がりとしてはいいですか
はい。

―今年これまでの戦績を振り返って
修善寺の時は予想以上に好順位がとれてよかったんですけど、個人戦では逃げに乗れずに集団でという感じで。美麻(RCS第3戦 大町美麻ロードレース)は上位狙っていたんですけど、メイン集団が足切りという結果になってしまって(苦笑)、正直悔しかったですね。

―お台場はなぜ出場されなかったのですか
出て転けちゃてもやっかいだなと思って出ませんでした。

―ロード班エースとして考えること
2年生としてエースということでプレッシャーも感じているんですけど、気楽に走れたらいいなという感じです。

―浅井選手、堀川選手について
浅井先輩は部に入ってロード班のときすごく厳しくて。すごくこわかったんですけど、途中から優しくしてくれて、色々走り方とか教えてくれて、すごく尊敬してますし頑張ってほしいと思います。メンバーに入るかどうかも分からないので、そこは少し微妙なところではあるんですけど。浅井先輩はすぐにエース級になるぐらいの走りをもっているので、インカレでは一緒に表彰台に上りたいと思っています。

―修善寺のコースは相性はいいですか
いいと思っています。

―今年も雨が降らなければかなり暑い中でのレースとなりますが、暑さ対策は
そんなにしてないです。

―青野主将について
ロード(練習に)たまにくるんですけど、ロード班に負けないくらい強いのでバンクでも個人戦(全日本学生選手権トラック自転車競技大会)とか勝っていて、すごく頼りになる存在だと思います。

―インカレではずばり何位ねらいですか
狙っているのは優勝です。

―インカレに対する去年との気持ちの違いはありますか
1年生で出たときはアシストするというプレッシャーがあって、今回もエースということでプレッシャーは変わらないんですけど…そこまで変わらないかなって感じですね(笑。

―インカレに出場される同期の方と話し合ったりすることはありますか
レース中はあるんですけど、普段はあんまり、話さないということはないんですけど、レースのことは(普段)話さないですね。

―仲のいい同期の方は
基本全員と仲がいいです。

―インカレに向けての意気込みを
エースとなった以上はみんなの気持ちとか背負っていると思うので、頑張って優勝したいと思います。


エースとして挑む2度目のインカレ

須貝翔吾

―大会まで2週間ほどですが、今の状態はいかがですか
合宿をやったことで徐々に調子が上がってきているので、このまま調子を下げないように上げていければいいと思います。

―昨年のインカレを振り返って
去年のインカレは4年生に指示されるがままに走って、完走という結果がついてきたんですけど、今年に入ってある程度自分で考えるようになってきて、結果も求められるようになってきているので、そこがどう影響してくるかという感じですね。

―2年目に入って成長した部分は
後輩をうまく使えるようになってきましたね。

―具体的には
乗れそうな逃げがあったら(後輩に)行ってもらったり、後輩を使うだけじゃなくて後輩がある程度いい走りができるような指示を(レースを)見ながらやっているので、その点は成長したかなと思います。

―今年に入って練習で意識していることは
自分は20分とか長めの上りがあまり得意ではなかったんですけど、そこを強化しつつ去年から得意だった3分とか短い上りももっと伸ばしていくということを意識しています。

―修善寺のコースはどういった印象ですか
集団で走っているときは2分や3分で使うようなパワーが必要で、逃げているときは結構淡々と踏むような長く平均的に出せるパワーも必要なので、どっちとも均等に必要かなと思います。

―修善寺オープンでコンチネンタルのチームと走ってみていかがでしたか
逃げに行くときに絶対に決めに行くという勢いがあって、逃げれたらいいなではなくてこの逃げを絶対に決める意志がすごくありました。

―一方で、通用すると感じた部分は
集団内でうまく走ることは下手ではないと思うので、そういう点ではプロと一緒に走っても問題ないと思います。

―その中で、このコースを攻略するポイントは
集団にずっといると結構削られてしまう可能性があるので、なるべく逃げて追いつかれたときには集団が削られて少ないという状態だったらいい展開にもっていけると思うので、なるべく逃げに乗る姿勢でいけばいいと思います。

―一見すると、集団の方が楽だと思いますが
集団だと逃げが決まっているときは緩いんですけど、追い出したらすごく速くて追いつくまでに足がないとちぎられてしまう可能性があるので、その点は逃げている方はペースが一定なので、継続的にきついんですけど、前で待てるので後半にエースの選手をサポートする点ではいいと思います。

―これから詰めていきたいところは
能力的に強くなるということはないと思うので、あとはいかに仕上げられるかで強くなれると思うので、メンタル的な面と自分の波を持っていくということですね。

―自分の求められている役割は
3人のエースをサポートしながらも、レース全体を見て指示を出せるところは出した方がいいのかなとは思います。

―最後に、個人の目標とチームとしての目標をそれぞれお願いします
個人としては20位以内に入って、なるべくほかの大学を20位以内に入れないことで、チームとしてはロード総合優勝で、個々の能力では負けているところがあると思うんですけど、チーム力を使って取っていきたいと思います。


「調子が上がってきた」と語る須貝も2度目のインカレだ

勝又高陽

―インカレまであと2週間ですが、今の仕上がり具合はいかがですか
大学に入ってからは一番乗れていると思います。高校のときと体が違って筋肉もついてきたので感覚は違うんですけど、自分のできる最大限の走りができればと思います。

―ロードということで走り込みが多いと思いますが、どういった意識で取り組んでいますか
練習の中で自分の苦手な練習だったり得意な練習だったりがあると思うんですけど、その中で苦手な部分だったら克服できるように、得意な部分だったら先輩や同期に勝てるように目標をもって一つ一つの練習には取り組んでいます。

―自分の持ち味は
自分の持ち味としては、短時間でのパワーが求められる場合だったら結構得意だなと思っているので、逃げが発生したらそこに反応したいですね。

―昨年のインカレは出場できなかったわけですが、そこからRCSではクラス1で走るようになって感じたことは
クリテリウムではパンチャーという脚質もあって結構得意にしていて、白馬でも結構走れているという感触もあって、似たようなパンチャー系のコースだと全然自分の力不足は感じないんですけど、逆に上りでは結構きついなと思うので、そこを付いていってどうにかできればいいと思います。CSCだと力があれば上れるコースなので、今回の合宿のコースよりは走れると思います。

―修善寺のコースを攻略するための戦略は何かありますか
下りで結構踏んで前で入って、上りであまり足を使わずに集団内で上り続けられるようにしたいですね。この前の修善寺オープンで結構プロの方とか出ていたんですけど、一回中村龍太郎さん(イナーメ信濃山形)と一緒にシマノの選手の逃げに追いつくことができて、結構個人的にはいい感覚として残っているので、似たような展開があれば意外といけるんじゃないかなと思います。

―シマノレーシングのようなコンチネンタルチームと戦って、感じたことは
勝負所で気づいたら前に人数がいて、逃げが決まりかけていたり、そういった判断がすごいのと、あとは足が全然大学生とは違うので、逃げが決まらなかったとしてもまたそこから逃げてシマノが主体としてレースを作っていたので、そういうところは大学生とは違うところでした。

―今年のエースは誰でしょうか
今年は、浅井先輩と佐藤(遼)をダブルで出して、そこに加藤先輩が入るかなといった感じです。加藤先輩はパンチャーで自分と脚質が似ているので、似たような走りができるかなと思います。

―加藤選手は個人戦であったり、RCS第3戦の大町美麻でも逃げを多用していましたが、一緒に走っていて感じたことは
同じような脚質なので、逃げに乗ってしまえば上位には行けるので、似たような展開を佐藤でも浅井先輩でも作れるように、自分はパンチャーなので引き上げられるようにできたら、似たような展開で上位に確実に行けると思います。

―その中で、自分が求められているものは
逃げが発生してしまって、エースの3人が集団に残ってしまったときに引き上げることが自分の最大の役目ではないかなと思います。

―これから詰めていくことは
けがをしないことだったり気持ちを落とさないことだったりが最重要になってくると思うので、あとは最善のパフォーマンスが発揮できるようにここから疲労度を考えて調整していくことが大切だと思います。

―最後に、個人とチームの目標をそれぞれお願いします
個人の目標としてはエースの3人が入賞だったり優勝という結果をアシストする走りができれば、自分の役割は十分だと思っているので、DNFだったとしてもその3人が結果を残せれば自分としてはいいのかなと思います。チームとしては総合優勝を狙っているので、そこの3人が大きいのかなと思います。


初のインカレに向け好発進だ

(取材、撮影:宮下尚子・野口愛優・橋爪優典)

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