【ラグビー】春季大会開幕目前!監督、主将、副将独占インタビュー
新年度を迎え、法大ラグビー部も新体制がスタート。5月2日からは関東大学春季大会が幕を開ける。新たな顔ぶれで迎える新シーズンに、法政ORANGEはどのような戦いを私たちに見せてくれるのか。今回は、駒井孝行監督と、新たに主将・副将としてチームを引っ張る4選手にお話を伺った。
(インタビューはZoomにて行いました)
新年度を迎え、法大ラグビー部も新体制がスタート。5月2日からは関東大学春季大会が幕を開ける。新たな顔ぶれで迎える新シーズンに、法政ORANGEはどのような戦いを私たちに見せてくれるのか。今回は、駒井孝行監督と、新たに主将・副将としてチームを引っ張る4選手にお話を伺った。
(インタビューはZoomにて行いました)
役職名 | ポジション | 選手氏名(学部学年) | 出身校 |
---|---|---|---|
主将 | No.8 | 大澤蓮(現福4) | 長崎南山 |
副将 | PR | 稲田 壮一郎(社4) | 春日丘※ |
〃 | SO | 伊藤 浩介(現福4) | 愛知 |
〃 | WTB | 高橋 達也(スポ4) | 目黒学院 |
主務 | WTB | 榊 莉己(社4) | 法政二 |
副務 | MG | 永田 純也(経4) | 法政二 |
〃 | MG | 久保田 安美(経4) | 泉 |
〃 | LO | 滝澤 光輝(経3) | 法政二 |
寮長 | LO | 兼森 大輔(経4) | 報徳学園 |
副寮長 | CTB | 南部 翔大(経3) | 京都成章 |
会計 | FL | 村山 和優(経4) | 法政二 |
副会計 | NO.8 | 佐々木 康成(社3) | 大分舞鶴 |
学年リーダー | PR | 石母田 健太(経3) | 國學院栃木 |
〃 | FL | 徐 和真(経3) | 大阪朝鮮 |
〃 | FB | 石岡 玲英(社2) | 御所実業75 |
〃 | LO | 渡部 創太郎(社2) | 桐蔭学園 |
学連担当 | FL | 山田 真柊(経3) | 法政二 |
※校名は当時。現在の中部大春日丘
―現在のチームの状況は
3月の16日から新体制がスタートしました。現在(2021年3月27日)は第1クールとしてフィットネス、第2クールはフィットネスとストレングスをやっていく状態です。
―冬季における新型コロナウイルスの影響は
昨年の12月5日の専大戦が終わった次の日からオフということで、本当であれば1月の中旬に集合する予定でした。しかし、緊急事態宣言が発令されたということで、合宿所での集合は取りやめとなり、冬季の期間はほとんど個人練習となりました。メニューについては、トレーナーから出されたメニューで、フィットネス関係やウエート関係をやっていました。
―今季のチームの方針は
昔から法大ラグビー部は、接近、展開、連続、という3拍子そろったラグビーを伝統として持っています。それをさらに強化し、強固なものとしてやっていければと思っています。
―今季の試合のポイントは
昨年の失トライは、ほとんどがラインアウトボールでした。数値で表すと60%くらいです。なので、そこをまずはセーブしなければならないな、と思っています。そのためには、ラインアウトの獲得とサック、コンテスト、プッシュ、この3つを使っていこうかな、と。この3つを多種多様な形で使っていく、というのが一つの課題です。あとは、バックラインでアタックで抜ける、ということがなかなかできなかったので、そこももう少しバックスのサインプレーを強化していきたいです。また、ディフェンスについて、今まではただ漠然と前に行っていたのを、インサイドブレイクされないように規律をきちっとつくってやっていこうかな、と。キーになる選手は、FWでいえばキャプテンの大澤蓮ですね。また、バイスの選手たちもきちっと試合に出ていけると良いのかなと感じます。
―選手たちへかける期待や思いは
やはり、選手たちは学生なので、勉学とラグビーをきちっと両立できるような人間になってほしい、ということは強く感じています。また、最後に4年間やっていて良かったなと思えるようなチームを作っていきたいと思っています。
―今後に向けて一言お願いいたします
大学で日本一になりたい、というのが僕の中にはあります。学生らしいキビキビとした対応や試合、そういったものを見せたいなと。最終的な結果に伴う、伴わないといったことはありますが、法政の輝かしい歴史の中で、それに負けないようなひたむきなプレーをして、選手が良かったなと思えるような4年間にしてあげたいなと思います。
―今季から主将になりました
3年生の時からリーダーを務めていたので、やるかなぁとは思っていたんですけど、投票で選ばれて主将になりました。主将としては、やるからには本気でやりたいと思っていますし、去年あまり関わりの無かった後輩ともコミュニケーションをとっていきたいです。主将としてみんなを引っ張りつつも、下からも支えていきたいなと思っています。
―新幹部同士で何か話しましたか
新しくラグビー部のコーチが変わり、あまり体制が決まっていないので、このまま練習に入るのもマズいんじゃないかなという事で、リーダー陣や役職ある人で集まって、zoomとかで「こういう練習やっていこう」とか「こういうプランでやっていきたい」というのを話して、それを監督に伝えるという形で3回くらいしました。
―帰省期間中の練習などは
昨シーズンの途中でけがをしてしまって、年末くらいに帰省しました。緊急事態宣言などでいつ集合になるか分からなかったので、その間はウエートトレーニング等をしていました。ランニングもしようと思っていたんですけど、けがした足をまた痛めたので、全然できない状態でした。ウエートトレーニングに関しては結構やっていたので、体づくりなどに励んでいました。
―先日チームビルディングがありましたが、新チームの雰囲気は
新2年生が思った以上に活発に動いてくれるなとは思いました。去年は消極的な所があったんですけど、今年になってみんな動いてくれて、活発的で良いんじゃないかなとは思いました。チーム的にも、4年生も結構協力的な人が多いので、キャプテンとしてはやっていきやすいのかなとは思います。
―FW陣は中心だった4年生が多く引退してしまったが
去年は4年生が4人出ていて、その4人が欠けるというのは、法政が強みとしているスクラムという部分ではだいぶ痛いと思います。F Wでバイスキャプテンの稲田壮一郎(社4)がF Wコーチと話している感じでは「今までとは違うスクラムを組む」というプランがある感じですね。やっぱり法政の強みはスクラムとしてやっていきたいので、欠けた部分を埋めるというのは結構大変ですけど、新しいスクラムのスタイルというのを一から積み上げていって、リーグ戦や選手権出た時も、全国でも通用するスクラムを作っていけたら良いかなと思っています。
―今季に向けての個人的な強化ポイントなどは
昨シーズンは正直けがが完治していませんでしたが、動けるということで出してもらいました。膝を制御しつつ試合していた部分があったので、今年はフルでリミッター解除させて、個人的にはタックルを思いっきりいきたいです。去年は膝のけがでビビっていたところもあったので、今年はコンタクト場面の全てで、見ている人が「おぉ」となるようなプレーを見せていきたいと思います。
―主将として同期や後輩で期待する選手は
後輩で言うと、坂田龍之介(経3)ですね。昨シーズンはそんな出場場面はなかったんですけど、センスや能力は持っている選手だと思います。今年3年生になって、1、2年生の時とは感覚が違うと思うので、上級生になって解放された感じから、龍之介の得意なプレーを存分に発揮してくれるんじゃないかなと思いますね。一年生の時は慣れてない感じで伸び伸び出来てない感じだったので、今年3年生になって、彼のランニングのプレーには期待しています。
―今季の個人としての目標は
一つは外国人選手にも負けないコンタクトですね。リーグ戦は外国人選手が多いので、その点では外国人選手にもタックルやアタックなどでも張り合う、またはそれ以上のプレーをしたいと思っています。
―今季のチームとしての目標は
全国ベスト8になることを目標としています。2017年度に選手権に出場したんですけど、その時はまだ高校3年生で、僕が大学入ってからは一度も選手権に行けていないので、ベスト8という目標を掲げて、まずは選手権に出場することを一つの目標として、チーム一丸となってベスト8まで行きたいなと思います。
―昨年度をふり返って
コロナの影響で6月までは練習ができず、シーズンが3か月しかないという状況で、開幕戦は出場できて良かったと思っています。ただ、そこでけがをしてしまい、その後の試合はずっとリザーブでした。もったいないシーズンだったなと思っています。
―冬期に強化した点は
僕はポジションがどこになるか分からない、という状況だったので、しっかりと体重を増やすことを意識し、体づくりを一生懸命やっていました。
―副将に任命されたことについて
僕は表に立ったり人の前に立ったりということがあまり得意ではないのですが、副将という立場は自分の考えや意見を言いやすいポジションなのかな、と思っています。陰ながら、メンバーや主将を支えていくことができる、という点では、僕としてはとてもやりやすいといいますか、適性がある立ち位置かなと感じています。
―チーム内での役割は
後輩の意見をしっかりと聞けるような人になりたいと思っているので、自分の意見をしっかりと持ちつつ、後輩の意見を取り入れられるような環境を作っていきたいです。
―新体制が始まってからのチームの雰囲気は
少し前にチーム内で運動会を行いまして、そこで他学年ともコミュニケーションをとりやすい環境が作れたと感じています。練習の中でもしっかりと声が出せていたり、楽しみながら取り組めたり、という感じで、良い雰囲気でできていると思っています。
―春季大会でのチーム目標は
上位校が多い中でしっかりと勝ち越していきたいと思っています。また、僕が入ってから筑大には勝つことができていないので、僕個人としてですが、筑大には勝ちたいと思っています。
―今後強化していきたい点は
僕はまだ、どのポジションになるかが分からない状態なので、まずはそのポジションにフィットするということを意識していきたいです。また、今年から新しいラグビーに挑戦する、ということを監督やコーチから話を聞いています。早くそれを体現して、春季も秋季もスタメンに入るなどして、選手権出場に向けて、頑張っていきたいと思っています。
―速いラグビーがポイントになってくると伺いました
速いラグビーをやる、というのは聞いていたので、まずはリーダー陣がそれにフィットして、それをチームのメンバーと共有していくことが、チームとしてのまとまりや同じ方向を向くということにつながると思っています。コーチ陣とはたくさん話をして、僕が一番理解できればと考えています。
―最後に一言お願いします
頑張ります!
―昨年度をふり返って
私情になってしまいますが、手術などがあり、あまりチームに寄り添うことができませんでした。少し物足りない1年ではありました。
―新体制になって意識している点は
チームの一体感を持つために、コミュニケーションを積極的に取っていこうと思っています。下級生とも自分から話していくようにしています。
―副将に任命されたことについて
僕は高校の時は主将を務めさせてただいましたが、現在は副将ということで、また別の観点から組織論を学ぶことができると思っています。たくさん周りを見て、いろいろなことを感じながら取り組んでいきたいと考えています。
―ご自身のチーム内での役割は
昨年までは、チームに何か活力を与えられるような行動をとることができるように心がけてきました。人よりも多く練習したりといったことをしてきたので、今年は副将として、さらに活力を促進できるような行動ができればと思っています。
―強化していきたいポイントは
昔からの展開ラグビーから方針を変えて、『速いラグビー』ということで、パス回しや全体的なスピードを強化していきたいと思っています。
―春季大会での目標は
僕個人としては、全勝したいと思っています。秋にもつながっていくと思うので、まずはしっかり春から全勝したいです。
―今後に向けて一言
多くの人に支えていただいて、今があるので、そこへの感謝は絶やさずに、部活動に限らず色々な物事に挑戦し続けられたらと思っています。
―副主将に任命された気持ち
4年生の意見を中心にリーダー陣を決めたんですけど、自分が思っていたよりも、周りの仲間たちが僕のことを推薦してくれました。自分は去年からウエイトリーダーや学年リーダーをやらせてもらってたので、そういった点ではプレーから引っ張っていけたらいいかなと思います。
―プレッシャーは
やることはチームのことが増えると思いますが、いい意味で特に気合いれてなどはなくて、今まで通り自分のやることをしっかりやって、周りのお手本として見せればチームは自然といい方向に向かっていくのかなと思います。
―新チームの雰囲気は
リーダー陣の方から意識的にみんなとのコミュニケーションを取る機会を増やそうということで、ビルディングなどを行っています。そのおかげで下級生もあまり気を使わず接してくれているのかなと思います。練習中も下手に硬くなりすぎずにやれています
―改めて昨年を振り返って
個人的には一昨年にけがをしてしまい、それから1年ぶりのシーズンでした。コロナの関係でうまく実戦経験がないままシーズンに入ったこともあり、自分の強みであるスクラムが思ってたより優位に立ちきれない部分がありました。でも、シーズンを追うにつれて4年生が引っ張ってくれてうまくアジャストできて、最終的にはいい形で終われたかなと思います。
―けが明けはスクラムで怖さがあったと思うが
自分の中では怖がっているというのはあまりありませんでしたが、どこかでかばってしまっているところがありました。でも、シーズン中にいっぱいスクラムを組んでいく中で怖さはなくなってきました。今もまだ練習が再開して2週間くらいですが、練習でスクラムを組んで足の不安や不信感はなくなってきています。
―コロナ禍でのスクラムの練習について
マスクをつけられないし、また時間もないので、8人で組む回数がコロナ以前と比べて減っています。今は、相手を入れないでスクラムマシンに当たって味方同士のまとまりを確認していました。また、縦のつながりをじっくりやっていました。
―リーグ戦優勝と選手権ベスト8という目標達成のために必要なもの
今年はコーチ陣も変わって、法大のラグビーのスタイルが大きく変わっていくと思います。以前は外に展開したりボールを下げたりしていたが、前に前に走ってプレッシャーをかけるラグビーをしようと思っています。また、体の大きかった4年生が抜けてしまい、チームとして体が小さいので、体づくりと走るという基礎的なところを伸ばしていきたいです。
―体づくりのために、食事に関して気を使っていることは
僕は体重があって、タンパク質、カロリーを多く摂らないといけないので、3食だけではなく、間食にささみを食べたりしています。あとは、あまり美味しくはありませんが、脂肪を増やしたくないので、糖質を抑えられるオートミールを食べています。体重を維持しつつ筋量を落とさないようにしています!
―今後の意気込みをお願いします
今年こそは1月から始まると思っていましたが、緊急事態宣言が延びてチームの始動が3月からになってしまいました。春の大会もあるということで、短い期間でチームを作り上げていくことが大切だと思うので、副キャプテンとして、どうすればチームとしてまとまるのかということを、チームビルディングや体づくりの面でも自分からお手本を見せて促していけたらいいなと思います。
目標は全国選手権ベスト8を目指して頑張っていきたいと思います!