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【ラグビー】第52回全国大学ラグビー選手権大会 セカンドステージ第2戦 対中大 23点差を大逆転!ボールを継続、トライを重ね、全国の舞台で中大にリベンジ!!

ラグビー

【ラグビー】第52回全国大学ラグビー選手権大会 セカンドステージ第2戦 対中大 23点差を大逆転!ボールを継続、トライを重ね、全国の舞台で中大にリベンジ!!

第52回全国大学ラグビー選手権大会
2015年12月20日(日)
相模原ギオンスタジアム

セカンドステージ2戦目の相手は、リーグ戦で敗れている中大。選手たちは、リベンジを胸にピッチに立った。試合の入りを課題とする法大だが、この試合でも試合開始直後にトライを許すなど、5-28のスコアで前半を終える。だが後半は、怒涛の追い上げを見せた。根気強くボールを継続し、トライを奪って点差を詰めていく。FL斉田のトライと、続くコンバージョンゴールで逆転すると、終了間際にもFWでダメ押しトライを挙げ勝利。大逆転で、大学選手権1勝目を手にした。

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FL斉田のトライ

試合結果

トータル試合結果

 

36
法政大学

5

前半 28 28
中央大学
31 後半

0

 

ポイント詳細

1/4 4/0
0/4 G 4/0
0/1 PG 0/0
0/0 DG 0/0

※(カッコ内)は前半/後半表します

法政大学メンバー

No. ポジション 選手氏名 学部/学年 出身校
1 PR 越田勝利  経4  石見智翠館 
2 HO 前島利明  スポ4  日川 
3 PR 土山勇樹  社1  東福岡 
4 LO 牧野内翔馬  経3  東福岡 
5 LO 吉村公太朗  経3  崇徳 
6 FL 斉田倫輝  経2  仙台工 
7 FL 松村拓海  スポ3  國學院久我山 
8 NO.8 増田和征  経2  京都成章 
9 SH 金子峻大  経4  國學院栃木 
10 SO 林修兵  社3  伏見工 
11 WTB 東川寛史  経2  東福岡 
12 CTB 金井大雪  経1  深谷 
13 CTB 新谷大樹  社4  日川 
14 WTB 中井健人  スポ1  筑紫 
15 FB 萩原蓮  経1  東福岡 
16 Re 黒田圭汰  経2  報徳学園 
17 Re 大澤翔舞  営1  長崎北 
18 Re 金子崇  社2  東福岡 
19 Re 塩見伊風  社1  長崎北 
20 Re 堺光弘  現4  東福岡 
21 Re 根塚聖冴  社1  京都成章 
22 Re 桶谷建央  経4  日大習志野 
23 Re 杉本悠太郎  経2  桐蔭学園 

 

戦評

秋のリーグ戦で破れた相手、中央大学。なんとかリベンジを果たしたい法政大学であるが、開始早々中央大学の激しい攻撃が続く。開始5分、中大にラインアウトからモールで押し込まれ、先制トライを奪われる。10分にも同じくラインアウトからモールで押し込まれトライ。ゴールも決められ、0-14と引き離される。何とか反撃したい法大は、敵陣から次々にボールをつなぎ、パスを受けたWTB東川がゴールライン手前まで攻め上がるが、最後にボールを受けたPR越田が惜しくもタッチラインに押し出され、トライならず。
19分、ゴール前での相手の反則から法大はスクラムを選択。そこからNO.8増田がブラインドサイドに駆け抜けそのまま見事トライ。しかし難しい角度からのゴールキックは惜しくもポールにあたり、得点ならず。25分、法大のディフェンスの間をくぐり抜けた中大の独走でトライを奪われる。ゴールも決められ、5-21とさらに引き離されてしまう。27分、法大がライン際まで攻め上がるも中大のかたいディフェンスに悩まされる。BKにボールを展開しようとするも相手14番にインターセプトされ、そのまま独走トライを許す。ここでもゴールを決められ、5-28。
ホーンが鳴り響いた後も中大の攻撃が続くが、これ以上点を引き離されたくない法大はゴールラインギリギリのところでターンオーバー。そこから牧野内がキックでタッチラインに蹴り出し、前半終了。
前半戦は出だしから中大のペースで試合が展開されてしまう。法大もゴールライン寸前まで攻め上がる場面がみられるも、中大のかたいディフェンスに悩まされ、トライにつなげることが出来ない。

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No.8増田は2トライの活躍

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選手権で復帰したWTB東川

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CTB金井、インサイドセンターのポジションで効果的にゲイン

後半戦。前半とは打って変わって開始早々法大優勢の展開がみられる。FWの連続攻撃から、WTB中井にパスがつながり、タッチラインギリギリを走り抜け、見事トライ。自慢の走力を見せつけた。
後半10分、相手ボールのラインアウトをキャッチし、FWが前進。ここからモールを組み、NO.8増田がトライ。FB萩原のゴールも決まり、得点は19-28。その後法大の攻めが続き、中大のオフサイドを誘い法大は正面からのペナルティゴールで確実に3点をとりにいく。ここで22-28。あと1トライ1ゴールで逆転出来るところまで詰めた。

勢いに乗る法大はラインアウトからモールをつくり、FL斉田がトライ。萩原もゴールを決め、後半25分で見事逆転した。
残り3分、マイボールラインアウトからボールをつなぎ、最後はFWが一丸となって執念のトライ。ホーンが鳴り響く中、FB萩原のゴールも決まり、36-28で見事な逆転勝利をおさめた。

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「仲間を信じて一つになれた」とFL松村

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FL斉田のトライ

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勝利のノーサイドに喜ぶ選手たち

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笑顔がにじむLO吉村主将㊧とSH金子

 前半と後半ではまるで違うチームのようであった。前半こそペナルティ、ミスでボールを失い失点を重ねたが、後半は集中してボールをキープ、攻め続け相手を見事無失点におさえた。リーグで敗れた相手に大逆転勝利を収め結果を出した法大。次の関西大学戦ではFWとBK一体となったさらに攻撃的な法政らしいラグビーを見せてくれるであろう。(山口有沙)

監督・選手のコメント

谷崎重幸 監督(共同記者会見)

―総括
ご覧のように、前半と後半で真逆のような試合となりました。やはりゲームの入りを意識していたんですけども、そこはやられてしまいました。前半はパスでラグビーをしているところがあったので、足でボールをつないで前進していこうという話をハーフタイムでして、修正していきました。

―帝京大に敗れて、ファイナルステージへの進出は厳しくなっていたが、試合前のモチベーションは
帝京さんとのゲームでは、確かに60点は取られたんですけど、春は120点を取られた時に比べれば、内容的にも前半20分くらいからは体を当てにいけていたと思います。いかに継続してキープの時間を長くするか、いかにディフェンスで前に出るかということを目指してやってきました。

―増田選手、中井選手、萩原選手など若いメンバーを起用して活躍しているが
若いかどうかとかは関係なく、法政のベストメンバーを起用しています。

吉村公太朗 主将(共同記者会見)

―総括
リーグ戦初戦で負けた相手でもありますし、リベンジというテーマで今日の試合に臨みました。自分たちはファーストステージから勝ち上がってきているんですけど、それも全て自分たちが招いてしまったことです。中央さんに何とかリベンジをするということを選手に話をしました。気持ちを全面的に出したかったんですけど、前半は受けてしまいました。ハーフタイムには監督の言葉の通り、自分たちでボールを継続して前に出るというテーマを掲げて、後半はこういう形になったと思います。

―帝京大に敗れて、ファイナルステージへの進出は厳しくなっていたが、試合前のモチベーションは
初戦は帝京さんにはどれだけチャレンジできるかという気持ちで戦ったんですけど、結果はああいう形になってしまいました。あとの2戦は今年負けている相手で、特に中央さんには秋に負けているので、同じ相手に2回負けられないという気持ちで臨みました。

―連戦が続いているが、疲労は
大東に負けてから6連戦となるということについて皆の意思は固まっていたので、気持ちが切れるということはなかったです。けが人などは出ているんですけど、この終盤でうまくいっているのは、チーム一丸となっているおかげかなと思います。

―後半は我慢してボールを継続をできていたが、そこも試合の積み重ねが大きいのか
練習の中でもマイナスで考えずにプラスで考えようとしています。試合の中で学べることもあるので、その積み重ねでこの終盤に自分たちの形が完成してきたのかなと思います。

牧野内翔馬(LO,終了間際にトライ)

―今日の試合を振り返って
前半はいい感じで攻めても、最後はミスでトライを決められる形が多かったので、ハーフタイムはもっとボールを持とうと話し合いました。そのおかげで後半は自分たちがずっと攻めることができたし、守りきることもできたのでよかったです。

―試合の入り方について
練習でも意識して取り組んでいるんですけど、なかなか我慢できていないので、そこを直さないと次も厳しい試合になると思います。

―反則から相手にトライを決められる場面が何度かありましたが
中大はモールが非常に強いチームなので、反則しないでいこうと言っていたんですけど、ブレイクダウンで相手の方が寄せが早くて、反則せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。それに前半はリロードも遅れていたので、後半のようにプレーすれば反則することはなかったのかなと思います。

―後半無失点で抑えたことについて
自分でもびっくりしてます。今日は内と外のコミュニケーションもしっかり取れていて、個人でも負けないという気持ちを持ってしっかりタックルにいけていたので、トライされなかったと思います。ずっとボールを継続できていたのも大きかったですね。

―前半終了間際の場面で守りきったのが大きかったように思いますが
そうですね。あの場面でトライを許していたら、負けてもおかしくない点差になっていたのでよかったです。相手が蹴らずにスクラムを組んで来たのもラッキーだったかなと思います。

―中大はリーグ戦では負けた相手でしたが
リーグ戦で負けた時はキックからモールで押されて簡単にトライを許していたので、最初から反則はしないでいこうと話していました。前半はよくなかったですけど、後半はボールを継続して、法大ペースで試合を進めることができていたと思いますね。

―自身のトライについて
あの場面はFWの選手みんなで少しずつゲインして、たまたま僕がトライできました。

―次の関大戦に向けて
関大も今季戦った時に負けた相手なので、今日の試合での前半のようなプレーをせずに、後半みたいにみんなでコミュニケーションを取って、しっかりボールも継続して、反則を減らせば勝てると思います。

松村拓海(FL,運動量豊富なフランカー)

―今日の試合を振り返って
開幕戦でも苦しんだ中央のモールとかバックスの縦の圧力にまた苦しんでしまいました。でも後半はそう言った部分は修正して、一人一人の気持ちの面だったり戦術を少し変えたりして、今日は勝利に結び付いたかなと思います。

―試合の入りは課題でしょうか
そうですね。シーズン通して、出だしでストンと持っていかれるような気の抜けたプレーが多くて、今回も良くなかったんですけど、次の試合では修正できたらと思います。

―チャンスをミスで潰してしまう場面も多く見られましたが
気持ちの面もあるとは思うんですけど、やっぱり中央は前に出てくるディフェンスなので圧力が強くて、そこは前半苦しんだと思います。

―リーグ戦では破れた中大に勝利した要因は
相手のフォワードのキーマンの佐野くんが欠場してたこともあって、あのときよりはフォワードの圧力が無かったかなとは感じました。それに前回、中央にモールとかでやられていてこっちも学習しているので、改善点を意識してやってきたことも勝因としてあると思います。あとはやっぱり仲間を信じて一つになれたことが良かったですね。

―改善点とは
フォワードの近場のディフェンスから一人一人をダブルタックルで仕留めるというようなディフェンスからつくっていくことを意識しました。

―ハーフタイムはどんな話や指示がありましたか
後半は相手が日差しに向かって攻撃する形で、ただでさえ高いボールとか取りづらくなるんですけど、事前の研究で相手が高いボールをキャッチするのが苦手だと分かっていたので、そこを狙っていこうと話しました。あとは、フォワードの近場が空いているところがあったので、そこを攻めていこうという2点ですね。後半は作戦がどはまりしたので良かったですね。

―関大戦に向けて
今日見せた試合のようにみんな一体感できっちりぴったりまとまって頑張りたいと思います!

東川寛史(WTB,大学選手権から復帰)

―今日の試合を振り返って
「リベンジしよう」っていうことで、臨んだ試合でした。でも入りが硬くて逆に中央さんのアタックを自分たちが想定していた以上のものを受けてしまって、すべてが全部悪い方向につながったのが前半悪かったんです。でも、ハーフタイムに自分たちで悪いところを出し合って、戦術的には問題ない。あとは気持ちだってなって、すごく論理的じゃないですけどそういう面をしっかりやっていこうって風になりました。この話し合いの結果が後半につながったと思います。

―後半は4トライを挙げ無失点だったことについて
秋のシーズンの時もそうなんですけど、攻めれば点が取れるって自信があったんで、いかにアタック回数を増やすか、マイボールをキープするかっていうところがうまくいったんで良かったです。

―リーグ戦で負けた相手に勝てた要因はなんでしょうか
やっぱり、同じ相手には2度負けたくないっていう気持ちが強かったですね。チームが一つの方向にまとまっていたと思います。

―けがでベンチに退く形になりましたが具合のほうは
それは全然大丈夫です。足つっただけなんで、自分のフィットネス不足ということです。

―ベンチの前で声を出している姿が印象的でしたがどういった言葉をかけていたのですか
ただ、代わって入った先輩、桶谷(建央)さんにコミュニケーションをとるようにとかを伝えたかったので、言ってました。やっぱり、外から見てるのと中から見てて分かることとは違ってくるので、そういう部分を伝えようと思ってました。あと、1点差だったんでどうしても勝ちたくて叫びました。

―帝京戦に途中出場で復帰して、今日スタメンでの復帰になったことについて
リーグ戦の東海戦でけがをして後半戦出れなかったんですけど、けがをして復帰するということで、周りの方にお世話になりましたし、チームメイトにも勇気づけられたりして、復帰することは自分の力だけじゃ無理だったので、今日の試合に出るにあたって、試合に出させてもらえてるっていう感謝の気持ちで臨みました。

―BK陣は1、2年生の選手が多いですが、そこはどう思いますか
経験不足と言われれば何とも言えないですけど、次につながるという観点から見れば来年も楽しみってことじゃないかなって思います。

―連戦続きですがコンディションはどうですか
帝京戦からの今週だったので、疲労とかが来てる部分はあるんですけど、これが最後なんで、そんなことは言ってられないです。

―次の関西大学戦に向けて
最後の試合に勝つという気持ちです。関大には春負けているので、リベンジするということと4年生との最後のゲームになるかもしれないので、そこの部分をしっかり気持ち出して、精一杯勝ちに行きたいと思います。

斉田倫輝(FL,逆転につながるトライ)

―今日の試合を振り返って
よかったです。

―リーグ戦で負けてしまった相手でしたが、どういった心境で試合に挑みましたか
リベンジをしようということで、前半はやばかったんですけど、ハーフタイムで気持ちを切り替えて頑張りました。

―前半、法大の課題である立ち上がりの悪さが目立ちましたが、後半は見事無失点に押さえました。個人的に気を付けた点は
とりあえず、前半は全然攻めることが出来ていなかったので、後半からはディフェンスからしっかりボールを奪ってラグビーをしようということを心がけました。

―見事逆転トライ。心境は
たまたま最後僕が居ただけなんですけど。フォワードが体を張って頑張ってくれた結果だと思います。

―今日の試合で見つかった課題、または収穫は
前半はリードされていて、今までだったら、そのままリードされたままだったと思うんですけど、大東戦もみたいなシーソーゲームでも精神的にも逆転できるメンタルをゲットできたかなと思います。

―次の試合に向けて
勝ちます!

土山勇樹(PR,期待のルーキー)

―今日の試合を振り返って
前半が少し寄りが遅れて、自分たちのテンポで試合ができなかったのが、前半に相手のペースにさせてしまった要因だと思います。

―後半は打って変わり、31得点無失点と攻めのラグビーを見せました。前半と違った点などはありましたか
フォワードの寄り、頭を入れるのが早かったので、そこで自分たちのテンポが出て法政のラグビーができ、そこからトライにつながったと思います。テンポの良さが違いました。

―今日は1年生4人がスタメンと、今季は1年生の活躍が目立っていますが
自分的には、後半は少し運動量とフォワードとしてのプレーが弱ったというか、自分のプレーができていなかったので、後半までのフィットネス、体力をつけないといけないと思います。あとスクラムも少し負けたので、個人的にはスクラムの強化もしないといけないと思います。

―来年以降は中心を担っていくことが多くなると思います
今年がまだ終わってないので、今年出し切って、今年培った経験値を来年に繋げて、活かしていきたいです。

―今日の試合での収穫、課題は
スクラムで押される原因が、胸が空いていたことだとわかったので、それを考えて練習しないといけないと思いました。

―来週は関西大学との試合になりますが、意気込みをお願いします
今までやってきた練習を最後に出して、勝つしかないと思います。

プールA 順位

順位 大学名 勝点 得失点
1 帝京大(対1)  15   2   0  +124 
2 中大(リ3)  +4 
3 法大(ファ1)  -51 
4 関大(西4) 0 0 2 -77

各プール1位の計4チームがファイナルステージへの進出権を得る。

[勝点  勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点]

[ボーナスポイント 7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点]

[アドバンテージポイント(セカンドステージスタート時点から加算) 地域所属リーグ戦の1位=3点、2位=2点、3位=1点]

 

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