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【硬式野球】東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 東大1回戦 村上の満塁弾などで打線が13安打11得点と爆発!今季初白星を挙げた!

東京六大学野球2021秋季リーグ戦 第6週 東大1回戦
2021年10月23日(土)
神宮球場

待望の白星をつかんだ。昨季最終戦で敗戦を喫した東大との2連戦初戦となった今日の試合。法大は2回に先制を許すも、3回に敵失などで逆転。8回には村上喬一朗(法3=東福岡)の満塁弾が飛び出すなど、合計13安打11得点で今季初白星。投げては2番手の尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)が5回無失点の好投を見せ、神宮初勝利を挙げた。

村上は満塁弾含む4安打5打点と大暴れ

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東 大 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 1
法 大 0 0 3 0 2 2 0 4 X 11 13 0

(法大)扇谷、○尾﨑、石田—村上
(東大)●井澤、松岡由、小宗—松岡泰
[本塁打] 村上1号満塁(8回=小宗)

 

打撃成績

打順 位置 選手 打率 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (9) 西村 3 0 0 .231 四球 遊ゴ 投ゴ 二ゴ
 H 諸橋 1 0 0 .125 三振
 9 木下 0 0 0  —
2 (7) 宮﨑 2 1 0 .227 三犠 右安 四球 四球 三振
3 (4) 齊藤大 5 3 0 .417 投ゴ 中安 右飛 中安 右2
4 (8) 岡田悠 3 2 1 .192 四球 二安 二ゴ 中3① 四球
5 (3) 4 2 1 .278 三飛 右飛 左安 右2① 四球
6 (5) 今泉 4 0 1 .143 三ゴ 遊失 二飛 三振
 5 松田 1 0 0 .000   遊ゴ
7 (2) 村上 4 4 5 .438 中安 犠飛① 二安 中安 右本④
8 (6) 海﨑 3 1 2 .250 三振 四球 中安② 四球 遊飛
9 (1) 扇谷 0 0 0  — 四球
 H 肥後 1 0 0 .000   中飛
 1 尾﨑 1 0 0 .000     遊ゴ 投犠
 H 小池 1 0 0 .000     遊ゴ
 1 石田 0 0 0  —    
33 13 10 .236

 

投手成績

球数 打者 防御率
扇谷 3 49 11 5 1 0 1 4.50
尾﨑 5 74 19 2 7 2 0 0.00
石田 1 12 4 1 1 0 0 0.00
9 135 34 8 9 2 1 3.48

 

ベンチ入りメンバー

10 三浦銀二(キャ4=福岡大大濠) 42 吉安遼哉(法1=大阪桐蔭) 1 岡田悠希(人4=龍谷大平安)
14 安達壮汰(営1=桐光学園) 2 中原輝也(人4=尽誠学園) 3 小池智也(営4=八戸学院光星)
15 石田旭昇(文3=東筑) 4 齊藤大輝(人3=横浜) 7 諸橋駿(法4=中京大中京)
16 尾﨑完太(キャ2=滋賀学園) 5 松田憲之朗(キャ3=龍谷大平安) 8 宮﨑秀太(営3=天理)
19 扇谷莉(営3=東邦) 6 海﨑雄太(文3=埼玉栄) 33 西村友哉(法1=中京大中京)
26 篠木健太郎(営1=木更津総合) 24 高原侑希(法2=福井工大福井) 37 浦和博(キャ2=鳴門)
47 武冨陸(営2=日大藤沢) 35 今泉颯太(法2=中京大中京) 38 木下将吾(文3=静岡)
20 是澤涼輔(現3=健大高崎) 36 高田桐利(営3=広陵)
27 村上喬一朗(法3=東福岡) 39 肥後幸太(法3=法政二)

戦評

6試合を終え、3敗3分と未だ勝利を得ていない法大。今季初勝利をかけて4カード目となる東大戦を迎えた。

先発のマウンドに上がったのはリーグ戦初先発となる扇谷莉(営3=東邦)。扇谷は2死から3番の大音周平に右前安打を打たれ、出塁を許す。すかさず盗塁を決められ得点圏に走者を進められると、続く4番・井上慶秀の当たりが三遊間を抜け、大音は三塁を回るが、ここは左翼手の宮﨑秀太(営3=天理)が鋭い返球を見せ捕殺。守備陣の固い守りで東大に先制点を与えない。しかし、2回に1死から6番・水越健太に安打で出塁を許すと、すかさず初球で盗塁を決められるなど2死三塁となり、8番の中井徹哉に右前打を浴び、先制を許す。その後は村上喬一朗(法3=東福岡)が中井の盗塁を阻止し、この回を最少失点で切り抜けた。

反撃したい打線は3回裏、先頭の宮﨑が一二塁間を破る安打で出塁すると齊藤大輝(人3=横浜)、岡田悠希(人4=龍谷大平安)の3連打で無死満塁とする。5番・浦和博(キャ2=鳴門)は右飛に倒れるも、今泉颯太(法2=中京大中京)の打席で東大先発の井澤駿介が暴投。同点に追いつくと、今泉の当たりが相手の失策を誘い、勝ち越しに成功した。7番・村上の放った打球は浅い飛球となるが、三塁走者の岡田悠が本塁へ突入。判定はセーフとなり、好走塁で3-1とリードを広げた。


好走塁を見せた岡田悠

勝ち越しに成功して迎える4回のマウンドには尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)が上がる。1死一二塁のピンチを招くも、三飛と見逃し三振で切り抜けた。

追加点を取って試合をさらに有利に進めたい法大は5回、2死ながら得点圏に走者を進めると海﨑雄太(文3=埼玉栄)が外角の変化球に上手く反応し、打球は前進守備の外野の頭上へ。適時二塁打となり、2点を追加した。

6回にも2点を加えるなど、7-1と大量リードを受けた尾﨑は東大打線を寄せ付けなかった。5回以降は二塁すら踏ませぬ危なげない投球で5回74球、7奪三振と好投した。


2番手として登板した尾﨑は5回無失点と好投

法大は8回にも満塁のチャンスを作ると、打席にはここまで3打数全てで安打を放っている7番・村上。2ボール1ストライクからの4球目を右翼スタンドへと叩き込み、ダメ押しの満塁本塁打を放った。


ベンチに向かい入れられる村上

9回には石田旭昇(文3=東筑)が登板。キレのあるスライダーと直球を操り、東大打線に得点を与えない。安打と暴投でピンチを作るも、最後は代打・馬場高志を打ち取り試合をきっちりと締めた。

随所に好プレーを見せた法大が今季7戦目にしてついに初勝利を掴んだ。優勝の可能性こそ無くなったものの、1つでも多く勝利を得るべく日々懸命に戦っていく。

(記事:皆川真輝、写真:大井涼平)

クローズアップ:尾﨑完太

尾﨑完太(キャ2=滋賀学園)が流れを呼び込む投球を見せ、法大を今季初勝利へと導いた。

2点リードで迎えた4回、尾﨑の出番がやってきた。リードをしながらも次の1点で試合の流れが変わりそうな中、「点を取られないことだけを頭に入れていました」とマウンドに上がった尾﨑。1死から連打を浴び、一、二塁とピンチを作るも「(村上)喬一朗さんのミットだけを見て投げました」。水越健太を三飛に抑えると、代打・櫻木隼之介を140㌔の直球で見逃し三振で仕留め、無失点。その後は四死球を出しながらも安打を許さない投球を披露した。尾﨑は8回までを投げ、5回を7奪三振、無失点と好投。相手に流れを渡さない投球で、チームを今季初勝利へ導くと同時に自身神宮初勝利をつかんだ。

待望の神宮初勝利をつかんだ尾﨑だが、今季はここまで2登板。前回登板となった立大1回戦では無失点とするも、背負った走者を返す悔しい結果となっていた。そんな前回登板の反省から「力を入れずに力感なく投げること」で投球を修正。今日の好投につなげた。

嬉しい神宮初勝利について、「あまり実感が無い」としながらも、「やっと初勝利できたとほっとしています」とはにかんだ尾﨑。主将の三浦銀二(キャ4=福岡大大濠)も「来年以降を心配しなくていい頼りがいのあるピッチングだったと思います」と後輩の成長を喜んだ。1年春からリーグ戦経験がある2年生は尾﨑だけ。下級生の中で誰よりも経験を積んでいるからこそ、上級生となる来季にかかる期待は大きい。今年3月には「3年で20勝したい」と答えていた背番号『16』の左腕の物語が始まる。

(五嶋健)

選手インタビュー

三浦銀二 主将

ー今日の試合を振り返って
いい試合だったと思います。

ー待望の今季初勝利となりました
優勝の可能性はないですが、素直に勝てて嬉しいです。

ー2番手で登板した尾﨑選手の投球をどのようにご覧になっていましたか
来年以降を心配しなくていい頼りがいのあるピッチングだったと思います。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
ここから全て勝ちます!

岡田悠希 副将

ー今日の試合を振り返って
打線がつながって点を取れたのでよかったです。

ー今季初勝利となりました
次も勝てるように準備します。

ー6回の第4打席では長打が出ました
長打が出たのでよかったです。

ー調子が上がっていっているように見えますがご自身の感触は
いい感じです。

ー次の試合に向けての意気込みをお願いします
勝ちます。

尾﨑完太 投手

ー今日の試合を振り返って
やっと初勝利できたとほっとしています。

ー2点リードの4回からの登板でした
点を取られないことだけ頭に入れて上がりました。

ーその4回にピンチを背負いました
力まずに(村上)喬一朗さんのミットだけみて投げました。

ー前回登板から修正したことは
力を入れずに力感なく投げることです。

ー神宮初勝利となりました
あまり実感が無いですが野手の方が投げやすい環境を作ってくれたので感謝してます。

ー次の登板に向けて意気込みをお願いします
次も抑えます。

村上喬一朗 捕手

ー今日の試合を振り返って
序盤は少しバタついてしまいましたが、最終的に勝てたということがとても良かったと思います。

ーチームもここまで勝てていない中、バッテリー間で話したことは
東大戦は自滅をすることだけがいけないという話合いをしました。結果的に自滅することなく、1失点に抑えられてよかったです。

ー3回、犠飛を放たれた打席ではどのようなことを考えていましたか
まだまだ点が欲しい場面だったので、最低でも外野フライを打とうと思い、打席に入りました。

ー8回には満塁本塁打を放ちました。感触はいかがでしたか
今までになく良い感触でした。今まで努力してきて本当によかったです。

ー今日は4安打。ご自身の調子はいかがですか
調子はいい感じです。この調子で残り3試合戦い抜きたいと思います。

ー次の試合に向けて意気込みをお願いします
4年生と試合をできるのもあと3試合です。なので、悔いのないように、またお世話になった方々に恩返しできるように全力で頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!

海﨑雄太 内野手

ー今日の試合を振り返って
勝てたことが一番嬉しいです。

ー試合前の調子は
いい感じでした。

ー5回裏の適時二塁打を放った際のその感触は
抜けてくれと思ってました。一塁ランナーの村上がよく走ってくれました。

ーどの打席でも球数を稼いでいました。打席で意識している事は
追い込まれたあと簡単に終わらないことです。

ー明日に向けての意気込みをお願いします
全員で勝ちに行きます。

フォトギャラリー

試合の写真は、スポーツ法政新聞会の公式ツイッター、また公式インスタグラムに掲載いたします。

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