• HOME
  • 記事
  • 水泳
  • 【水泳】第98回日本選手権③ 山尾の負けん気に炎!敗戦も言い訳なし「ワールドユニバーシティゲームズでは大ベストを出して、メダルを獲得したい」

【水泳】第98回日本選手権③ 山尾の負けん気に炎!敗戦も言い訳なし「ワールドユニバーシティゲームズでは大ベストを出して、メダルを獲得したい」

第98回日本選手権
2022年4月28日(木)〜5月1日(日)
横浜国際プール

3月の国際大会代表選考会でワールドユニバーシティゲームズの代表に選出された山尾隼人(経3)は、50㍍平泳ぎと100㍍平泳ぎと200㍍平泳ぎの3種目に出場した。50㍍は28秒57で予選28位、100㍍は1分01秒44でB決勝3位、200㍍は2分11秒11で7位という結果だった。

【水泳】第98回日本選手権① 中島千咲代が自由形2種目で入賞!「決勝に残ってあたりまえ」と強さを示す!!

【水泳】第98回日本選手権② 背泳ぎのエースが躍動!由良柾貴が日本選手権初入賞を果たす!!

記事

山尾隼人

100㍍平泳ぎではB決勝3位、200㍍平泳ぎでは7位に終わった山尾。「強化期間の中で臨んだということを考慮しても合格点には届かなかった」と表情を曇らせた。

ワールドユニバーシティゲームズ本番を見据え、「100㍍ではベストプラス0.5秒以内、200㍍ではベストプラス1.2秒以内を目指して泳いだ」。しかし、100㍍B決勝は1秒以上、200㍍決勝は1.40秒、自己ベストから遅れた。「前半から全く行けず、後半も中途半端。自分が目指している泳ぎからかけ離れたものになってしまった」と危機感を強めた。

日本代表の立場には苦悩もあるという。「代表に入って安心感が生まれたのも事実。自分の中で甘えが出てしまい、3月以降思った練習を積めない日が多くあった」と明かす。だが、そんな中で個人メドレーを主戦場とする選手が、同レースで自身の記録を上回るタイムをたたき出し、「負けていられないと思った」。敗戦が山尾の負けん気に再び火を付けた。(根本 成)

選手インタビュー

山尾隼人

ー 今回の選手権はどういった位置付けでしたか
今大会は完全な強化期間の中で臨んだ試合でした。代表チームの目標の中に「ベスト比率99%」というのがあって、100mではベストプラス0.5秒以内、200mではベストプラス1.2秒以内を目指して泳ぐことになっていました。今回はそのラインを予選から狙っていくという心構えで出場しました。

ー 今の段階はどういったメニューが多いですか
もう一度泳ぎを見直すということをやっています。泳ぎを作って、それを何回も反復していく形の練習が多いです。選考会後はもう一回ベースの部分を一から鍛え直すということで、一回の練習で泳ぐ距離が増えました。

ー 100mのタイムについてはどのように感じてますか
100mは2本、1分00秒台を揃えたかったという思いがありました。しかし予選でそこに及ばないタイムになり、またB決勝になってしまったことで、「なんで決勝に行けなかったんだ」という気持ちを引きずってしまいました。タイムに関しては、現段階の練習が質というよりも持久力の強化の方に重点を置いているため、スピードが不足していたことが原因かなと思います。

ー 200mのタイムについては
ギリギリ8番で決勝に残ることができましたが、内容としては納得のいくものではなかったです。タイムとしては2分10秒台を目標にしていましたが、それにも届かなかったですし、レース内容も自分が目指している泳ぎからかけ離れたものになってしまいました。前半から全く行けず、後半も中途半端に終わり、ユニバーシアードに向けた強化期間の中で臨んだということを考慮しても合格点には届きませんでした。

ー 代表のプレッシャーはありますか
他の選手に勝って代表に入ったからこそ、今回の試合でも勝とうと思っていましたが、代表に入って安心感が生まれてしまったのも事実です。自分の中で甘えが出てしまっていて、練習の面でも3月以降思った練習を積めない日が多くあったので、その部分が今回の試合にあらわれてしまいました。

ー 明治大の廣島選手が好タイムを出しました
僕のベストタイムよりも速いタイムで泳いできたので、平泳ぎ専門の選手として負けていられないなと思いました。

ー 7秒台や8秒前半を出す為に大事になってくることは
自分のレースプラスを徹底的に磨き上げていくことが7秒台や8秒前半につながる近道だと考えています。ユニバーシアードでは大ベストを出して、しっかりメダルを獲得してきたいと思います。

関連記事一覧