選手コメント
井上平監督
―今日の試合を振り返って
失点した場面はそこまでは悪くなかったのかなと思うんですけど、壱成がフィードした後のやるべきことっていうのが出来てなくて、いいシュートではありましたけどね。PKを外したり退場もありましたけど、そこまではある程度狙いとして出ている部分と後はどれだけボールを保持しながら自分たちが主体的に攻めるのかという所が少し明確にできていなくて、もう少し背後の狙いをもっと持っといて、特に両ウィングバックのところが背中を狙う状況を3センターバックで狙える状況を作っておけばもう少し効果的に攻めれたのかなと思います。もう最後は4-4-1でポジション変えながらやりましたけど、なかなか難しい状況が多かったのかなと思います。
―今日までのスケジュールは
活動停止もありその中でできることを色々試行錯誤してきました。ただチームとして、組織としてできていない部分が結構あって、ゲームに向かうまでに、基準というのが少しバラバラで、やっぱり目標がすごく高いところにあるのでそこに向けて今の基準はどうなのかというのを考えたときに足りないよねという所はたくさんありました。準備の段階でもっともっと基準を高くしながら取り組んでいかないといけないなと感じました。
―なかなか試合ができないという精神的なストレスもあったと思いますが
僕自身もなかなか経験したことがないことで、活動停止中はほとんど外に出れない子もいて。チームとして活動再開後から試合に向かうまで学生たちでしっかりコミュニケーションを取りながらやっていかなきゃで、これは難しいですね。なかなか活動停止から動けていない、こっちもどれくらい動くんだろうと想像できない中活動再開はしたんですけど、もうちょっとコミュニケーションだったり体のケアだったり、いろんなところでしてあげれることはあったなと、今日の結果を見て反省しています。
―練習試合もあまりできていませんでしたか
練習試合もすごく少なくて、今日の試合のための準備で2試合は行いましたけど、休んでから5日間後にゲームがあったり、少しづつ挙げていかないと怪我のリスクも高いですし、そういった中では残念な結果になりましたけど、選手は頑張っていたのかなと思います。
―日髙選手、相澤選手が1年生ながらプレーしましたが、二人のプレーの評価は
日髙は最初ウィングバックで出て、守備面も積極的に奪いに行って、前向きに奪って惜しいシーンはありましたけど、攻撃の所はもっと勇気をもっていけるシーンはありました。彼自身ゲームの中でこの先成長できるようなことを感じたんじゃないかと思います。デビ(相澤デイビッド)のところで言うとワントップで10人しかいない中で、デビに当てて何とかしようといった中で、難しい状況ではありましたけど、彼の良さ特徴というのは少し出せたのかなと。これからはそれ以外のサポートの所でもっとしてあげると、彼がもっと生きると思うので、2人に関してはすごい頑張ってくれたと思います。
―これから連戦となりますが
次水曜日ですし、人数も今限られた中でやってますので、そういった中でどうやりくりするか、明日練習試合入ってますので、そこで今日出られなかった人達は強い思いでやってくれると思います。そういった選手を上手く使いながらこの3連戦戦っていきたいと思います。
日髙華杜
―今日の試合を振り返って
個人としては初めての大学サッカーで、デビュー戦でやってやろうという気持ちしかなかったです。チームとしても開幕が遅れていて、焦りだったり、個人個人で色々思うことはあったと思いますけど、チーム全体の目標としては5冠を掲げていて、そのための大事な一試合になるということで、全員で気持ちをそろえてやってきたんですけど、前半立ち上がりから焦りなどでミスが続いて、一人少ない中で最後崩れてしまったことは次改善していかないとなと思います。
―個人のパフォーマンスについては
自分がイメージしていたプレーは全然できなくて、悔しさしかない開幕戦でしたけど、この経験を次にどう生かしていくかというのは大事になってくると思います。今日はミス多かったですけど、自分の中でのやれるという少しの感覚はあったので、それを次にどう活かすかという所と出るからには自分が学年関係なく試合を決めるくらいの責任感を持ってプレーできるように頑張っていきたいなと思います。
―難しい状況でのデビュー戦でしたが、その中で何を考えどのように調整してきましたか
難しい状況でしたけど、上級生の方たちから「思い切ってやれ」という心強い声をいっぱいもらって、本当に自分的にはやりやすい環境を作ってもらいました。チーム的にもいい状態ではあったんですけど、それを上手く結果につなげられなかったので、連戦が今後続くんですけど、それを結果につなげていけるように頑張っていきたいと思います。
―選手権決勝以来の公式戦となりましたがこの期間はどう過ごしてきましたか
本当に高校サッカー最後悔しい思いしかなかったですし、選手権の決勝も不甲斐ないプレーをしてサッカーに対するモチベーションというのがこの期間すごいありました。高校サッカーの最後は自分の思い通りのプレーが出来なくて、悔しさはあったし、大学でやってやろうという思いに繋がって、コロナウイルスの影響などで(試合が)伸びたんですけど、そこがあったのでモチベーションとしてここにつなげることが出来ました。大学に入って1年生なのに使ってもらえるというのは同期には自分が刺激を与えないといけないですし、やれるという所を周りに伝えるというか、プレーで示そうと意識していました。
―高校サッカーと大学サッカーの違いなどは感じましたか
高校とは違うスピード感であったりプレーの強度などがあって入学したての頃は全くついていけませんでした。法政は本当に毎日の練習が質も強度も、全員の勝ちに対するモチベーションも高くて常にいい練習ができるからこそトップチームに上がって対外試合でも通用するというのはモチベーションだったり気持ちの部分では感覚的にありました。
―この一年どのようなプレーをしていきたいですか
開幕戦使ってもらえて個人としてはうれしかったんですけど、その分上級生の方たちは悔しい思いをしていますし、それで出ている以上自分が責任を持ってプレーしないといけないですし、今年一年間で自分がスタメンに定着し得点だったりアシストだったりでチームを勝たせられる選手になりたいと思います。
近藤壱成
―この1ヶ月間どのように過ごしてきましたか
天皇杯も無くなって、周りのチームが開幕している中で開幕できずに、練習できない期間もあって、そこに対する焦りとかもありました。ただ逆にチームの中でいろいろ話し合う機会だったり、考える時間というのは多く取れて、それを今日の試合で活かせたらよかったんですけど、まだ形に出るほどは出来てなかったというのを突きつけられたなと思います。
―この苦しい期間副キャプテンとしてどのようなアクションを起こしてきましたか
特に下級生とのコミュニケーションを意図的に多く取って、上級生が思っていることとのギャップというのがまだあって、今年僕たちが掲げている5冠という目標に対してのチーム内のギャップであったり、スタッフとのギャップであったり、そういうところを全員で同じにして基準を高くしていかないと到底かなえることが出来ない目標というのを改めて全員が確認できるようにコミュニケーションを増やしていました。
―大学選抜での試合を経てからの今試合でした
開幕が間近だったこの時期にチームを離れるということは自分にとってもすごい不安な要素が多くて、チームに対しても申し訳ない気持ちがすごくありました。そこで得たものはあったので、もっとチームに還元したりとかは必要だったなと思いますし、自分がいない時の練習の雰囲気とかも聞いたりはしていたんですけど、1週間の取り組みとしてその取り組みがこの結果につながったのかなと、自分としてもチームとしてもあったかなと思うので、そこは次に繋げていきたいと思います。
―選抜活動の中で感じた自分にしかない魅力などは
そういう点でいうと今日みたいな試合でどう違いを出せるかというのが自分にとっての課題というかやっていかないといけない所で、まだ足りないなという所はあるし、自分の武器として通用するものは今日の試合も前の全日本でも確実にあったと思うので、全体的なベースをあげていくのと同時に試合での存在感であったり、試合でどういう働きができるのか、チームにとってプラスの行動ができるのかというのを突き詰めていかないといけないなと思いました。
キャプテンマークを巻いてプレーした近藤