【硬式野球】東京六大学野球オールスターゲームin愛媛　帰ってきたオールスター！地元凱旋の村上が2安打の活躍！石鎚マウンテンズが15安打7得点の猛攻で勝利を収める

戦評

2019年以来の開催となった東京六大学オールスター。法大、明大、早大からなる石鎚マウンテンズと慶大、立大、東大で構成された瀬戸内オーシャンズの一戦が松山坊っちゃんスタジアムで行われた。

法大からは主将・齊藤大輝(人4＝横浜)、愛媛県出身の村上喬一朗(法4＝東福岡)、宮﨑秀太(営4＝天理)、浦和博(キャ3＝鳴門)、今泉颯太(法3＝中京大中京)、尾﨑完太(キャ3＝滋賀学園)、篠木健太郎(営2＝木更津総合)の計7人が出場した。3回裏、2番手として篠木が登板すると、3者凡退に抑える完璧な投球で役目を全うする。

完璧な投球の篠木

4回、無死二塁と先制の願ってもない機会に打順は宮﨑に。初球から積極的に打つも、右飛に打ち取られる。その後、1死満塁とすると印出太一(早大)の犠飛で先制、宗山塁(明大)の二塁打で2点を追加。3－0とする。

5回裏、2死二塁の場面で宮﨑の代打で登場したのは齊藤大。三遊間を破ると、二塁から蛭間が激走。4点目の本塁を踏み、追加点をもぎ取った。

適時打を放った齊藤大は塁上で『マウンテンポーズ』

7回からは尾﨑が登板。1番の阿久津玲央(東大)から始まる打順を3人で切り上げる投球が流れを呼んだ。7回裏の攻撃開始前に法大の校歌が松山に響き渡ると、この回先頭の浦が右中間へ二塁打。浦はこの日2安打で存在感を示した。

2安打を放った浦

その後、1死一、三塁となり6番・齊藤大が四球を選び後続へつなげると、途中出場の7番・吉納翼(早大)の適時三塁打で浦と齊藤大が生還した。

大量7点のリードをもらった尾﨑は、先頭の山田健太(立大)にこそ安打を許すも、先の塁へは進ませず。威力のある直球と変化球の緩急をつける、けん制を交えるなどの投球術をいかんなく発揮し、2回を投げて無失点と好投した。

リーグ戦に向けて順調ぶりをアピールした尾﨑

最終回は蒔田稔（明大）が粘る瀬戸内オーシャンズを振り切り、試合を締めた。選手たちも「松山最高！」と話すなど、充実したオールスターだった。

（記事：皆川真輝、写真：大井涼平）

選手インタビュー

村上喬一朗 捕手

—今日の試合を振り返って
久しぶりに坊っちゃんスタジアムに帰って来れて、楽しかったです。リーグ戦だと「絶対に勝たないといけない」という気持ちだったんですけど、今日はどんな結果でも「とにかく楽しもう」と思っていました。今日は僕の人生において、貴重な時間になったなと思います。

—坊っちゃんスタジアムでの思い出は
中学生時代のアジアチャレンジマッチ（2015）で日本代表と台湾代表にボコボコにされたことです（笑）。ジャイアンツカップが懸かった試合で松山中央ボーイズにボコボコにもされました。なのでここで『勝っている』という印象はなかったので、今日個人として安打も出て、3安打完封もできて、一皮向けた自分で帰ってこれたのかなと思います。

—2安打を放ちました
1本目が出たときは、安心しました。2本目はそれまであまり感じが良くなかったのですが、打つ前にスタンドからの声援が聞こえました。その時に「とりあえず集中しよう」と思うことができ、それが安打につながったので、声援によって打てたと思います。

—リーグ戦を想定した攻め方を
いつもとは違う攻め方をしました。あまり捕手が関与しないように、単純に投手と打者の勝負を意識しました。真っ直ぐを多めに使ったり、シンプルな配球をした結果が良かったのかなと思います。今日の配球は僕自身もつかんだものがあるので、それをオープン戦でつなげていけたらなと思います。

齊藤大輝 内野手

ー今日を振り返って
坊っちゃんスタジアムは二度目なんですけど、みんな仲良くできて楽しかったです。

ー本日の試合は
すごくいい雰囲気でできて、自分も一本出せたので勝とうと話していて、楽しく勝ててよかったです。

ー仲良くなれた選手は
みんなと仲良いです！

ー愛媛に来てみて
まだ何もやっていないのですけど、これからみかんジュースを飲みたいなと思っています。

ー打者として意識したことは
ホームランを狙っていましたが、レフト前になってしまいました。

ーリーグ戦に向けて一言
リーグ戦では他大学も敵になるので絶対勝ちます！

宮﨑秀太 外野手

ー今日の目標は
みんなが笑ってくれることでした。

ー達成できたか
最初の登場からちょけれたのでいけてるかなと思います。

ーインパクトは残せた
途中でカメラ抜き取られたんですけど、ベンチでしっかり面白くできたのかなと思います。ふざけすぎたのか、監督にちょっと最初怒られるかなってソワソワしてたんですけど、なんとかなりました。

ー交流した選手は
ほとんどです。ほぼ喋ったことない子の方が多かったですが、同じチームの選手はほとんど話しました。特に簑尾（海斗・明大）や蛭間（拓哉・早大）中川（卓也・早大）、村松（開人・明大）です。基本四年生ですが、ほぼ全員と話しました。

一塁コーチャーもやられていたが
セカンドの選手が高校からの知り合いで、一生喋ってました。楽しくやらせてもらいました。

一日通しての感想は
ありがとうございます！楽しかったです！

尾﨑完太 投手

ーオールスターを振り返って
不安だったんですけど、みんなフレンドリーなんで楽しかったです。

ー試合では2イニング登板しました
思ったより良かったです。（村上）喬一朗さんとどんどんストレートで投げられました。

ー他大の選手とお話は
明治の蒔田（稔）くんとたくさん話しました！仲良くはないです（笑）。

ー坊っちゃんスタジアムでの登板経験は
初めてでした。神宮と似ていて硬いマウンドだったので良かったです。

ー秋季リーグの意気込みは
先発するので、5勝という目標に向かって練習していきたいです。

ー愛媛でやりたいことは
仲良くなった選手たちと親交を深めたいです！

篠木健太郎 投手

ー投球を振り返って
楽しかったので良かったです。

ー代表での知り合いと交流は
代表で一緒だった人は基本喋っていて、あとは池田（陽佑・立大）さんは、ジムが一緒で仲良い感じです。村田（賢一・明大）さんとかはベンチで隣にいてもらえたので喋りました。

ー投球内容は
初めてこのマウンドを経験したので、まずまずかなと思います。

ー秋季への意気込み
チームに貢献できるようにしっかり頑張ります。

浦和博 内野手

ー試合内容振り返って
上出来です（笑）。2安打打ったので十分です。

ー狙っていた球などは
オールスターでみんな真っ直ぐ投げるので、真っ直ぐ狙ってフルスイングしようと思っていました。

ー特に話した選手は
山田陸人（明大）さんです。優しくていっぱい喋りかけてくれるので。みんな仲良いですけど、四年生が雰囲気良くしてくれていろんな人と喋りました。あと三年生の上田（希由翔・明大）とか村田（賢一・明大）とか蒔田（稔・明大）とかとも仲良くなりました。

ー秋季への意気込みは
ベストナイン取ります！

今泉颯太 内野手

ーオールスターを振り返って
他大の選手とプレーできて新鮮で楽しかったです！

ー他大学の選手とお話は
上田希由翔（明大）が、年が一緒で出身も一緒なので仲が良いです。あと、簑尾（海斗、明大）さんともたくさん話しました。明治の人とはたくさん喋れたかなという感じです。

ー途中からの出場でした
1打席目の初球から自分のスイングができたと思います。

ー秋季リーグに向けて
活躍してチームに貢献できるようにしたいです。

ー愛媛でしたいことは
蛇口からみかんジュース出るやつをやってみたいです。