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【バドミントン】第73回全日本学生選手権 団体戦 女子 全員でつかんだ悲願の優勝!!9年ぶり4度目の学生日本一に輝く!

バドミントン

【バドミントン】第73回全日本学生選手権 団体戦 女子 全員でつかんだ悲願の優勝!!9年ぶり4度目の学生日本一に輝く!

2022年10月15日(土)、16日(日)
小瀬スポーツ公園体育館

悲願の優勝に向け挑んだ全日本学生選手権(インカレ)。順調に勝ち進み3回戦では明大と対戦した。5番手までもつれたが、主将の森優紗が試合を決め準決勝進出を果たした。続く準決勝では7連覇を狙う筑波大と対戦。近年なかなか勝つことのできなかった相手に対し、3-2で勝利を収めついに決勝の舞台へ。決勝の龍谷大戦も最終5番手までもつれたが、宮﨑淳美が勝ち切り見事インカレ制覇を果たした。

悲願の優勝を果たした選手たち

試合結果

詳細結果

1回戦 安田女史大 S1○山田楓 2-0 馬場姫菜(21- 2、21- 2)
S2○櫻井理湖 2-0 藤川由梨奈(21- 8、21-15)
D1○八角実侑・堤みほろ 2-0 友國茉由香・田中咲桜乃(21-10、21-11)
2回戦 作新学院大 S1○内田美羽 2-0 小野梨花(21-13、21- 6)
S2●宮﨑淳美 0-2 島倉唯(19-21、13-21)
D1○海老原香澄・宮澪里 2-1 島倉・高橋奈那(23-21、21-23、21-11)
D2〇宮﨑淳美・三輪朋香 2-0 齋藤美海・遠藤朱里(21-16、21-10)
準々決勝 明大 S1●宮﨑 1-2 上杉杏(20-22、21-16、18-21)
S2〇内田 2-0 高橋千夏(21-14 21- 6)
D1●海老原・宮 1-2 上杉・木村早希(19-21、21-19、14-21)
D2〇宮﨑・三輪 2-1 中村優希・本田胡桃(21-13、17-21、22-20)
S3〇森優紗 2-1 杉山凛(19-21、21-19、21-15)
準決勝 筑波大 S1●宮﨑 0-2 栗原あかり(13-21、17-21)
S2〇内田 2-0 佐川智香(21-17、21-10)
D1●海老原・宮 0-2 大石悠生・神山和奏(14-21、16-21)
D2〇宮﨑・三輪 1-2 青木もえ・長廻真知(21-19、20-22、21-18)
S3〇山田 2-0 染谷菜々美(21-13、21-16)
決勝 龍谷大 S1〇内田 2-0貴田那菜子(21- 9、21- 9)
S2〇山田 2-0 小方里羽(21-18、21-16)
D1宮﨑・三輪●0-2 植村理央・佐藤灯(18-21、18-21)
D2海老原・宮●0-2 中出すみれ・田邊裕美(17-21、13-21)
S3宮﨑〇2-1 佐藤(18-21、21-14、21-18)

 

戦評

1回戦の相手は安田女子大。第1シングルスに起用されたのは山田楓(人4)。終始主導権を握るゲーム展開で相手を圧倒。白星発進でチームを勢いづける。第2シングルスに登場したのは櫻井理湖(国2)。第1ゲームを21-8でものにすると、序盤は接戦となった第2ゲームでも中盤以降得点を重ね、勝利を収めた。続く第1ダブルスを任された八角実侑(人3)・堤みほろ(理工2)ペアも息の合ったプレーを見せ、ストレートで勝利。1ゲームも落とすことなく、1回戦を突破した。

2回戦は作新学院大と対戦した。第1シングルスを任されたのは内田美羽(営2)。観客席にいる相手チームの保護者から「対戦できて光栄」という声さえ上がる、法大のエースだ。出だしはサイドラインを狙ったショットがアウトになり苦戦したが、徐々に決まりだすと勢いに乗り、2ゲームを連取。1回戦に続き、先手を取ることに成功した。第2シングルスの宮﨑淳美(営3)もこれに続きたいところだったが、ミスが相次いでしまう。最後まで劣勢を覆せず、黒星を喫した。続く第1ダブルスに登場したのは海老原香澄(営4)・宮澪里(人4)ペア。第1ゲーム、第2ゲームがいずれもデュースに突入する熱戦となったが、迎えた第3ゲームをものにし、見事白星を飾った。最後は第2ダブルスの宮﨑・三輪朋香(人2)ペアがストレートで勝利し、3回戦進出を決めた。

昨年は敗北を喫し、涙を呑んだ3回戦。対戦相手は、関東大学リーグ1部でしのぎを削る明大だ。第1シングルスを託された宮﨑は、東日本学生選手権のシングルスで優勝を果たした上杉杏と対峙した。第1ゲームを20-22、第2ゲームを21-16として迎えた第3ゲーム。先手を取ったのは宮﨑だった。7連続得点を挙げるなど主導権を握る。しかし、インターバルが明けると上杉が猛追。最大6点あったリードをひっくり返され、マッチポイントを奪われる。最後は宮﨑のショットがネットに引っかかり、18-21でゲームセット。宮﨑はその場で倒れ込んだ。一方、同時並行で行われた第2シングルスでは内田が快調なプレーを見せた。2回戦同様、第1ゲームの中盤から調子を上げていくと、第2ゲームでも次々と得点を挙げ、ストレートで勝利を収めた。

1勝1敗として迎えたダブルス。第1ダブルスに登場したのは海老原・宮ペア。第1ゲームでは序盤から得点を重ねていき、インターバルまでに6点のリードを奪う。しかし、ここから東日本学生選手権を制した上杉・木村早希ペアの追い上げに遭い、19-21で逆転負けを喫してしまう。続く第2ゲームも19-19となったが、今度は最後に2点を奪い、ゲームをものにした。迎えた第3ゲーム。第2ゲームを取った勢いのまま試合を進めたいところだったが、序盤から許したリードを跳ね返すことができず、敗戦となった。第2ダブルスの宮﨑・三輪ペアは、両者とも序盤からスマッシュが冴え、第1ゲームを先取。しかし第2ゲームは17-21で落とし、こちらも第3ゲームに突入。意地と意地のぶつかり合いとなったゲームは20-20までもつれる大熱戦に。それでも最後は宮﨑・三輪ペアが制し、ガッツポーズで喜びを爆発させた。

準決勝進出の懸かった第3シングルス。勝敗の行方は森優紗(国4)に委ねられた。しかし、第1ゲームは明大・杉山凛の攻撃にリズムを崩され、19-21で落としてしまう。続く第2ゲーム。杉山が得点する度に総立ちで盛り上がる明大陣営と、森の得点の度に盛大な拍手を送る法大陣営。時刻は21時を回り、続々と各大学が引き揚げる中、熱い攻防が繰り広げられる。互いに譲らぬ一進一退のゲームを制したのは、森だった。21点目の瞬間には、コーチ席からも「ヨッシャー!」と声が上がった。迎えた第3ゲーム。4年生の森に対し、杉山は1年生。最後は経験値がものを言ったか、重圧のかかる中で森が試合を優位に進めていき、21-15で見事に勝利。秋季リーグでは悔しい思いをした主将が雪辱を果たし、ここ数年立ち塞がってきたベスト8の壁を突破。悲願のインカレ制覇に一歩前進した。

準決勝では筑波大と対戦。リーグ戦で敗れた相手との対戦となった。第1シングルスを善戦するもストレートで落とす出だし。しかし、続く第2シングルスでは内田が相手を終始圧倒して21-17、21-10と2-0で快勝。

海老原・宮ペアの第1ダブルスは序盤から劣勢を強いられる。14-21で第1ゲームを落として迎えた第2ゲーム。必死のプレーを見せ、序盤こそ接戦に持ち込むも、最後は16-21でこのゲームも落として0-2で第1ダブルスは落とした。後がなくなった第2ダブルス。点を取っては取られる展開を見せたこの一戦は、デュースへともつれ込んだ第2ゲームこそ落とすも、第1、3ゲームを奪って勝利。

決勝への望みをつないだ。運命の第3ゲームは山田が舞台に立った。第1ゲームを21-13で難なく取ると第2ゲームも山田のペースで試合が進んでいく。しかし、終盤に追い上げられる。それでも、待望の21点目を取ると、山田の周りに選手の輪が。3-2までもつれ込んだ死闘をものにして決勝進出を決めた。

決勝の相手は龍谷大。大事な第1シングルスを任された内田は第1ゲームから快調に試合を進めた。11-4で折り返すと、後半になっても勢いは変わらず。21-9でこのゲームを取ると、勢いそのままに第2ゲームも21-9で制した。第2シングルスは先ほどの準決勝で劇的な勝利を収めた山田が臨んだ。第1ゲームは8-8からリードを奪うと、そこから一気に抜け出した。同じような展開になった第2ゲーム。ここも中盤から終盤にかけて強さを発揮した山田。ストレート勝ちでついに優勝に王手をかける。

2勝0敗と圧倒したシングルスと異なり、ダブルスでは苦戦を強いられる。第1ダブルスの宮﨑・三輪ペアはミスなどが絡み点差を付けられる。点差を詰めこそはするものの、同点に追いつくことができない。追いついても再びリードを奪われる重苦しい展開。その展開は第2ゲームに入っても変わらず。ストレート負けを喫した。海老原・宮の第2ダブルスは終始相手の力強いショットに苦しんだ。17-21で第1ゲームを落とすと、第2ゲームでもショットに苦しめられ、13-21で敗戦。勝負は第3シングルスへと持ち越された。

第3シングルスはラストゲームにふさわしい白熱した戦いになった。第1ゲームから一歩も引かないゲームとなる。しかし20-18とリードされ、最後は宮﨑が放ったスマッシュがラインを外れこのゲームを落としてしまう。迎えた第2ゲーム。第1ゲームと同じく互いに点を取り合う展開に。11-10でインターバルへと入るも、ここからが違った。後半、一気に突き放していく。最後まで粘られるも、最後は鋭い角度のショットで21点目を奪った。そして運命の第3ゲーム、最初の1点は宮﨑が獲得。11-9でリードを奪って折り返すと、インターバル明けに怒涛の5連続得点。大方は決まったかに見えたが、すんなりとは決まらなかった。相手選手も粘りを見せ、じじりじりと追い上げられる。しかし、最後は21-18で宮﨑が息のつまる1戦を制した。これにより、女子は平成25年以来となる悲願の優勝を果たした。(記事・写真:窪田真一、皆川真輝)

選手インタビュー

森優紗 主将

―優勝が決まった時の率直な心境は
本当にうれしかったです。

ーリーグ戦、東日本大学選手権(東)と悔しい結果を経てのインカレ制覇でした
東の団体戦で負けた後、期間は短かったですが全員でインカレ絶対優勝するという意識を持ってこの大会に臨むことができました。前年よりも優勝したいという強い気持ちを持ってみんなで戦えたと思います。

―明治戦では試合が決まる5番手で出場しました
2-2で回ってきて、そうなることは考えていたんですけど、簡単な試合じゃなくて相手にリードされた厳しい局面もありました。ですが、応援してくれているみんなの顔を見ると絶対に優勝したいと思えて、自分だけでなくみんなで戦っている気持ちで戦えました。気持ちの部分で強気にいけたのが勝ち切れた要因かなと思います。

―応援の力も大きかったですか
みんな応援してくれて、インターバルの時も内田が「みんなが支えてるから大丈夫です」と言ってくれて、それがもう一度エンジンをかけるきっかけになりました。

―準決勝の相手は6連覇中の筑波大でした
このチームになってからほとんど勝てていなかったので、勝ちたい気持ちも強かったですし、超えないと優勝はなかったので、向かっていく気持ちでいけました。最後のシングルスの(山田)楓がいい勝ち方をしてくれたので、それが決勝にも良い流れをもたらしてくれて本当に良かったなと思います。

―決勝戦も5番手までもつれる展開となりました
(宮﨑)淳美は単複兼ねていて、体的にも相当きつかったと思うんですけど、ベンチのみんなや応援しているみんなで一丸となって戦っていけました。淳美の頑張りもそうですが、全員で最後まで戦い抜いたからこその結果だと思います。

―最後のインカレはどんなインカレでしたか
個人では結果は残せなかったですが、キャプテンとしてチームの支えになれるようにできたかなとは思っていて、悔いはないです。優勝できたのもそうですが、やり切れたなと思います。

―4年間で成長できた部分は
口下手なんですけど、最後1年間キャプテンをやらせていただいて周りを見て声をかけたり、姿勢とかで示して、引っ張ることはできたかなと思います。みんなのおかげですが、いいチームになってインカレに臨めたのは良かったです。

―後輩たちにかけたい言葉は
「インカレで優勝する」と強く思って練習などをやっていれば、実現できないことではないと思ったので、連覇できるように毎日の練習を大切にして頑張ってほしいなと思います。

海老原香澄

―優勝が決まった時の心境は
ずっと目標にしてみんなで頑張ってきたので、嬉しかったですがまだ実感はないです。サポートの選手も含めてチーム全員で取った優勝です。

―印象に残っている試合は
決勝戦は「みんなで勝つんだ」という気持ちでやっていて、負けてしまいましたが流れは持って行けたのかなと思います。

―どういった気持ちでインカレに臨みましたか
東もリーグも負けてしまいましたが勝てた試合ではあったので、みんなで勝ち取るんだという気持ちでやっていました。

―どのようなことが優勝につながりましたか
みんなで日本一を目指していたので、サポートをしてくれた人のためにもやっていったのが日本一につながったと思います。

―応援も力になりましたか
1本決めただけなのにみんな喜んでくれて。喜んでいる姿を見ると、自分も貢献できているのかなと思えて、みんなの笑顔を見るたびに頑張ろうと思えました。

―今大会のMVPを挙げるならどなたですか
宮﨑ですかね。自分がエースだという気持ちもきつかったと思いますし、その中でポイントを取ってきてくれたので感謝しかないです。

―最後のインカレでした
あまり思うような試合はできなかったですが、みんなで頑張ってきた中で団体優勝できて、悔いはあるんですけど本当に楽しく学生でのバドミントンを終われたのは良かったです。

―宮選手とは1年生の時からダブルスを組んでいましたが、宮い選手への思いは
1年生から組ませてもらっていて、今までで一番長く組んでいました。そういう意味でもすごく思い出深いです。いろいろあった中でも一緒に頑張ってくれたので、それがすごくうれしかったです。

―組み始めたきっかけは
東に他の同期は出ていたんですけど、私と宮は出れなくて、それで組みました。そこから秋リーグでチャンスをいただいて勝つことができて、そこから頑張っていこうという感じでした。

―4年間を振り返って
人としても高校の時より成長できましたし、いろいろあったからこそきずなも深まりました。自分たちの学年は話し合いをせずに気持ち一つでというところがあって、お互いが思っていることは言葉で伝えず気持ちで通じ合っていた部分も大きかったです。

―後輩たちにかけたい言葉は
強い子たちが集まっていますが、楽しくやるのが一番だと思うのでそこだけ忘れずにやってほしいなと思います。

宮澪里

―優勝が決まった時の心境は
嬉しかったです。最高でした

―悔しい結果が続いた中での優勝でした
団体戦の試合を重ねていくうちに、チーム力や団結力がついていくのを感じながらの優勝だったので嬉しさが倍でした。

―近年なかなか勝てなかった筑波大にも勝利しました
入学してから筑波に勝ったことがほとんどなかったので、最後の最後で勝つことができてうれしいというか、達成感というのがありました。勝てたのもインカレをやっていくうちについた団結力があったからこその勝利だったのかなと思います。

―優勝に向けて大きかった試合は
大きかったのは明治戦かなと思います。明治戦でキャプテンが最後勝ち切って雰囲気を作ってくれたからこそ、筑波に挑んだ時に同じような苦しい状況でも、チームとしてまとまりを持って最後まで戦い抜けたと思っています。

―どういったことが優勝につながりましたか
スタッフの方々がインカレ優勝を本気で狙いに行く姿勢を見せてくれて、常に選手たちを信じてくれたからこそ自分たちも結果が悪くても、それでエンジンをかけることができました。みんなで同じ目標に向かって取り組んだからこそ現実になったのかなと思っています。

―最後のインカレでした
団体戦で優勝できてすごくうれしかったですが、個人としてはあまり勝てていなかったので、みんなに「ありがとう」という気持ちです。個人戦は力を発揮できなかったですが、この状態の中での全力は出し切ったので悔いはないです。

―海老原選手とは1年生の時からダブルスを組んでいましたが、海老原選手への思いは
お互いにプレースタイルを理解しあっているからこそ3、4年になると言葉を交わさなくてもわかるんですよ。私が球を作って(海老原)香澄が決めるんですけど、球の作り方も、行くタイミング、配球もわかっていたので、試合の時は技術がよりもいつも通りにできるかどうかで勝ったり負けたりしていました。なので2人でいつも「普通にやろう」と話していました。私は大学に入ってこんなに試合に出て勝てると思っていなかったので、香澄のおかげで勝てているという感謝の気持ちを持っていつも取り組んでいました。「引っ張ってくれてありがとう」「勝たせてくれてありがとう」という感謝の気持ちでいっぱいです。

―途中でペアを変えることはなかったのですか
普通するんですけど、できる人がいなかったというのもあると思っています。みやえびのダブルスはローテーションとかが少し特殊で、それが身についていたので他の人と合わなかったです。あとはどこに打つとかもわかるので、他の人と組むと疲れるんですよ。そういうのもあったので変わらなかったです。もし変えるとなっても「自分らは変えなくていいです」と言っていたと思います。

―大学での4年間を振り返って
高校と違って時間に余裕があったので遊べましたが、ずっとバドミントン三昧なのは変わらなくて「ちょっとな」と思ったときはありました。ですが、こうやってバドミントンをしていたから出会えた子もたくさんいましたし、応援する楽しさ、勝つ楽しさや誰かに合う喜びとかもあった4年間だったので、大変なこともいっぱいありましたが楽しかったです。

―同期のみなさんへの思いは
同期は本当は5人で、1人は先に引退してしまいました。5人で1年目から先輩に怒られまくっていて、4年生の時にあんな感じになれないだろうなと思っていたんですけど、なんとか4年生らしくなりました。4年間頑張ってきて最後に団体戦で優勝できて、しかも4年生全員が試合に出てそれだけでも立派な同期だと思います。全員が試合に出るなんて普通できないので、みんなが努力した結果ですしみんな本当に良く頑張ったなと思います。

山田楓

―優勝が決まった時の心境は
びっくりです。夢みたいで実感が湧かないです。

―筑波戦では5番手として出場しました
同期や後輩が前日も頑張って、キャプテンがつないでくれたり筑波戦も後輩のダブルスとシングルスがつないでくれたので感謝しかなかったです。

―どのような気持ちで挑みましたか
怖かったです。それしか考えられなくて、個人戦だったら自分のためだけですが、団体戦となるとみんな体がきつい中で一生懸命戦ってつないでくれたものなので、その責任をすごい感じました。

―そのような中で勝ち切れた要因は
チームメイトが声をかけてくれるんですよ。「みんなついているから大丈夫だよ」と言ってくれて、それが今まで感じたことがないくらい心強かったです。特に内田(美羽)が精神的な支えだったかなと思います。怖かったけど、怖さに勝てるくらいの気持ちでできたのかなと思います。

―龍谷大戦でも勝利を収めました
すごくやりづらい相手ではあったんですけど、できることをやろうとは思っていました。

―今大会のMVPを選ぶならどなたですか
みんなだと思います。最後取られてしまったところも、その前の試合では取れていたということもあったのでみんなで補い合いながらできたのが優勝に向けて大きかったです。

―最後のインカレでした
それまで順調に4年間来たわけではなかったので、自分がやってきたことが間違いじゃなかったんだと思いました。監督、コーチに使ってもらえなかったら私が出る場面もなかったので感謝していますし、チームメイトもこのチームの誰かが欠けていたら勝てなかった試合だったと思うので、感謝の気持ちが強いです。

―大学での4年間を振り返って
けがとかがあって、「自分このまま終わるのかな」と思ったこともあって苦しかったです。いいことがなくて、団体でちゃんとポイントを稼いだのも今回くらいで、自分チームにいる意味があるのかなと思ったこともあって楽しいとかはなかったです。ただバドミントンが好きというのは変わらなかったです。

宮﨑淳美

―優勝が決まった時の心境は
素直にうれしかったです。

―リーグ戦、東日本学生選手権と優勝には届かなかった中でのインカレ制覇でした
今年から総監督が変わって、「インカレ優勝するぞ」と自分たちに伝えてくれていました。それでインカレ優勝という目標が明確になって、目標に向けてみんなで一つになれたことが大きかったと思います。

―明治戦以降接戦の試合が続きました
負けた人もいましたが、それを絶対にカバーするという気持ちをみんな持っていてその気持ちが相手よりも大きかったから勝てたというのは自信を持って言えます。

―単複兼ねての出場でした
5試合のうち2つ出ていてそれを落としてしまうと、相手の勝利にリーチをかけてしまいますし他のメンバーにも取らなきゃいけないというプレッシャーを与えてしまうことになるので、そういうプレッシャーがあって心も体もきつかったです。

―決勝で最後回ってきたときの心境は
ダブルスで一度負けている相手だったのでここで絶対に勝たないといけないという気持ちはありました。ただ、去年のインカレ個人戦で勝っている相手だったので負けるビジョンはなくて、自信を持ってコート立てました。

―試合を振り返ってみていかがですか
1ゲーム目は相手の勢いに押されてしまったところはありましたが、2ゲーム目コートが変わって自分たちのベンチが見えたのと、上で男子の選手も応援してくれていたのでそれが励みになりました。それで逆転できたなという感じはあります。

―試合が終わった時の心境は
最後何のショットで決めたとかも覚えていなくて、とりあえず終わったという感じで安心感がありました。

―インカレ全体を振り返って
インカレ3冠を目標にして頑張っていたんですけど、団体戦で力尽きてしまったのが心残りです。個人戦でも結果を残したかったんですけど、団体戦で大活躍だったと周りからたくさん言ってもらえたので心残りはありますが、楽しかったインカレでした。

―来年は4年生として迎えます
キャプテンとしてチームを引っ張る立場にもなりますし、団体戦では単複を兼ねてエースという形でもあるのでプレッシャーもあります。ただ、学生生活最後なのですべての大会を楽しんでやりきりたいです。

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