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【フィギュア】東日本/東日本ジュニア選手権2022 男子 鈴木零偉が全日本ジュニア出場を決めた!

東日本/東日本ジュニア選手権2022
2022年11月4日(金)~11月6日(日)
@ALSOKぐんま総合スポーツセンターアイスアリーナ

シニア男子は、昨年この大会で6位に入り全日本選手権を決めた鈴木楽人、今年からシニアに上がった門脇、新入生の志賀の3人が出場。しかし、鈴木楽人はSPのステップで転倒、門脇は靴の調整がうまくいかないなどがあり、思い通りの演技をすることができず。全日本選手権進出を叶える選手はいなかった。ジュニア男子は、新入生の松岡と鈴木零偉が出場すると、鈴木が総合9位に入り全日本ジュニア選手権出場を決めた。

試合結果

個人結果

クラス 選手名(学部・学年) 総合順位 SP順位・得点 FS順位・得点
Sr.男子 志賀海門(人環1) 6位・154.91 5位・52.87 8位・102.04
門脇慧丞(通経2) 11位・141.96 7位・52.19 12位・89.77
鈴木楽人(営2) 13位・132.09 13位・43.50 14位・88.59
Jr.男子 鈴木零偉(理工1) 9位・142.77 7位・52.65 12位・90.12
松岡隼矢(通経1) 13位・137.14 8位・50.59 15位・86.55

インタビュー

門脇慧丞

ー肩を東京選手権の時に脱級してたとおっしゃっていましたが、肩の調子はその後いかがですか
そうですね…東(東日本選手権)が終わった後は普通に練習はできたので、 そこまで悪化はしてないと思います。

ー東日本が終わった後から、普通に練習できるようになった感じでしょうか
(東京)ブロック終わった直後ぐらいから、肩を脱球したのに続いて、靴が折れたりして、ちょっと色々と災難が続いたんですけど、その中でも結構自分なりに調整してやっていました。結構悔しい結果にはなったんですけど、やり切ったかなという感じです。

ーSP振り返って
SPは、ルッツ+トウループのコンビネーションを2本目に予定してたんですけどはまりませんでした。練習まではうまくいっていたんですけど、やっぱり本番でそんな綺麗にハマることができなくて、最後のジャンプがループの予定だったのを、3トウループ+3トウループに変えようと思ったら、トウループも失敗したので、結構焦っちゃったからなという感じです。ちょっと全体的に思い通りに行かなくて、ずっとジタバタしてた感じでした。

ーFSを振り返って
FSはSPが終わった時点で気持ちが結構落ちてたので、切り替えて切り替えてって思っていました。普通に練習が満足してできてなかったので、不安を抱えたまま滑ってる感じがして、余裕を持ちながら滑るというのができませんでした。もう失敗してしまうと、その後落ち着いて考えることができずに、どうしよう、どうしようっていう感じになっちゃっていました。今まで怪我で、その場をやり過ごすっていうのは結構慣れてたんですけど、靴が折れたりっていうのは自分のメンタルとかではどうしようもできない部分だったので、今回はそれがすごい難しかったなと思います、

ー靴が折れたのはいつ頃だったのでしょうか
(もともと靴が)東京選手権が終わった頃から柔らかくはなっていたので、靴を新しくするという選択肢もありました。ですが、(次の試合まで)1ヶ月 もなかったので、そのまま補強しながらっていう風に考えてました。でも、折れたのは本当にブロック終わってからで、だんだん柔らかくなってた靴が練習している途中で東日本前に本格的に折れたって感じです。

ー体力面は不安要素が、東京からずっと残っている感じでしたか
そうですね、去年あたりぐらいから、1年を通して こう試合に向けて準備するっていう風な練習が、自分の中でうまくできなかったです。
やっぱり大学生になって体の作りとかが本格的に変わってきて、中学生、高校生の時みたいに、怪我で練習できてなくても試合になったら最後まで滑れる、頑張れるっていう風なものが、今じゃ結構本格的に持たなくなってきました。そこはちゃんと自分の体に合った練習と、 トレーニングが必要だなとは思いました。

ー今シーズン、まだ試合が残っていると思います。目標は
まだ新しい靴が届いてなくて、変えれてもないので、今はまだその故障した靴で、自分のできる範囲だけでやっています。インカレは、まだ多分枠が決まってなくて、通信の選手が2人が出れるかわかってないんですけど、出れるっていう連絡が来れば、東みたいな最後まで焦り続けた演技じゃなくて、その時に自分ができる最大限を出せるようにしたいです。自分のスケートを忘れずに、ジャンプに固執しすぎたりせず、全体を欠けさせることのないようにできればいいなと思います。

ー今年からシニアに上がりましたが、そのシニアの中でどこまで行きたいとか、そういう具体的な目標はありますか
予選を落ちたっていうのが、今までのスケート人生の中では初めてでした。今までで一番ショックだったというか、予選で落ちるってこういうものなんだなと思いました。なので、終わってすぐに次の目標とかっていうのを考えることができなくて、しばらく休んでいました。今の目標はとりあえずシニアで強化選手に入って派遣させてもらうとかではなくて、まず試合に調整できる自分に戻して、これからの試合1つ1つに対してちゃんと準備をして、 今までみたいに安定した演技ができたらいいなと思います。

鈴木楽人

ーまずSPを振り返って
SPは自分の思い描いていた演技ができなくて、スケート人生史上最悪の出来だったかなと感じます。

ーFSを振り返って
コーチにもちゃんと切り替えてやるように言われてました。SPが終わってから色々考えながら、FSは頑張ろうと思ってたんですけど、 気持ちだけが先走っちゃって結果的にはうまくできなかったかなと思います。

ー昨年は全日本選手権が決まった大会でした。昨年からの期待や不安、プレッシャーなどを感じることはあったのでしょうか
もちろんありました。周りの人にも今年も行ってねと言われることも多くあって、もちろんそれに答えようといつも以上に頑張ったりとかしたんですけど、 そう簡単にはうまくいかないなっていうのが感じたところです。

ー東日本選手権を終えて感じる今の課題はなんですか
色々考えて、まだちゃんとは見つかってないんですけど 1つあげるとするならば、ジャンプの安定感がなくなってきているので、そこは来年に向けてしっかりやっていけたらなと思っています。

志賀海門

―SPを振り返って
(東京選手権から)この東日本選手権までに東インカレと国体予選もあったので、FSを中心に練習していました。逆にSPの方はほとんど練習できていなかったので、結構不安が大きかったんですけど、本番に向けてのその気持ちの持っていき方とか調整の仕方とかも少しずつ分かってきました。1つジャンプの失敗がありましたけど、なかなかうまくまとめられた方かなっていう風には思います。後半のグループで滑ったんですけど、前半のグループから異様にみんな流れが悪くて、すごくどんよりとした空気でした。ですが、その中でも自分の自分の気持ちが折れることなく、自分で自分を持って、最後まで滑れたかなっていう風に思います。

―FSを振り返って
ブロックの時よりも、FSは練習してきたのでそれなりに自信はありました。今振り返ると自分でも予想外でしたが、実はSPもFSも練習以上のパフォーマンスが本番で出せたと思います。前半のジャンプも全部完璧に飛べてて、後半は少しミスがありましたけど、前日にSPを終えてある程度体が疲れてる状態でも、最後まで足が止まることなく滑れたっていうのは、自分の中でも大きいです。予想以上の結果が出て本当にほっとしています。

―今回4位まで全日本に進出できました。その4位と志賀選手の間に20点差ぐらいありましたが、 今の時点でそこの20点差というのはどのように捉えていますか
4枠っていうのがわかっていた時点で、よっぽどのことがなければ、全日本にはいけないだろうっていう風に分かっていました。その中でどれだけ自分がいい内容のスケートができるかっていうことに集中していました。確かに20点差はありますけど、去年とか一昨年は、試合にもあまり出ていなかったので、1年間で結果的には6位で最後まで滑れたこと、そこまで来れたことの方が僕にとっては大きいです。その中で 全日本を目指すとか、その20点数を埋めるっていう話はこれからなのかなっていう風に考えました。

―今季の目標を教えてください
今シーズンの目標は自分が好きなスケートを楽しむっていうことが目標でした。それが目標通り、少しずつ達成ができていて、ある程度結果も出てきました。なので、あと2ヶ月ほどでインカレと国体ありますけど、今シーズンの目標として、これまで以上に完成度を高めるっていうのはもちろんですが、今回の試合を振り返って、スピンのレベルであったり、ステップだったり、ジャンプ以外の要素をもう少しレベルを上げていかないと20点差も縮まらないなと思いました。細かいところにも目が行けるようにこれから練習していきたいなと思ってます。

―大学4年間の目標を教えていただきたいです。
今のところ、大学4年間の大きな目標としては、これからあと3年後悔のないように滑るというのが一番の目標です。具体的な目標としては、まず来年は全日本選手権の射程圏内に入れるような準備をしていくっていうことと4回転トーループを飛べるようにしたいっていうのと、4回転ルッツを飛んでみたいなっていう風に思っています。今年の1月から佐藤信夫先生の下で練習するようになりました。練習するようになってすぐぐらいの時に、信夫先生が4回転ルッツを飛べる才能があるという風に言ってくださったので、いつかその期待に答えたいなっていう風に思いだし、大学生のうちで4回転ルッツが飛べたらいいなと思ってます。大学生としての目標で言いますと、大学生間にスケート以外のいろんな経験をしておきたいなという風に思ってます。

鈴木零偉

―SPを振り返って
東日本のSPはジャンプに乱れが何個かあったのと、スピンのレベルがいまいち取れてなかったので、点数が伸びなかったかなって思ってます。

―FSを振り返って
FSもジャンプが結構乱れてしまって、スピンも一番最後のスピンがもうほぼ点数がないって感じになってしまったので、ダメだなって思うとこがありました。ですが、スケーティングの点数がちょっと伸びてきているので、そこは良かったかなって思ってます。

―2年ぶり3回目の全日本ジュニアが今回決まったと思うんですが、お気持ちは
ギリギリ残してもらったなって感じなので、全日本はSP通過を目指しして、いい順位に残れるように頑張っていけたらなって思ってます。

―今の課題は
ジャンプの成功率もそうなんですけど、スピンはやっぱり自分の中では得意なものに入るので、全部のスピンのレベルを完璧に取って、点数を残していかないといけないなって思います。

―大学4年間の目標は
大学のうちに、やっぱり4回転を飛べるようにしたいなって思っています。学業ではそれなりに単位を取っていければいいかなって思ってます。

松岡隼矢

―SPを振り返って
ファーストジャンプ、コンビネーションジャンプにミスが出てしまって 自分の満足のできるものではなかったんですけど、東日本ではスケーティングスキルが評価されたことが嬉しかったです。

―FSはいかがでしたか
FSは練習でしてきたことが全然できなかったので悔しいの一言です。

―今現在の1番の課題は
練習してきたことを本番で出せる力ですかね。

―その練習してきたことを本番で出すためには、どういうことが必要だと考えますか
日頃の練習からもっと試合だと思って、1回1回大事にするとかだったり、あとはメンタルですかね。メンタルが1番大きいと思います。

―シーズンがあと何試合か残ってると思いますが、残りの今シーズンの目標は
全日本ジュニアがなくなっちゃったんで、目標っていうものはないんですけど、FSで4回転を組み込んでミスしてしまった時にも他が崩れないものを作りたいです。

―法政大学を選んだ理由は
一番は(スケートが)うまい人が 多いからです。

―フィギュア部の合宿には参加されましたか
去年初めて参加しました。

―フィギュア部のチームの雰囲気とかはいかがでしたか
先輩方も、みんな優しくて、なんでも教えてくれて楽しかったです。

―大学4年間の目標は
まず、学業はしっかり4年で卒業すること。スケートは、全日本選手権に行って、SPでもFSでも4回転を組み込むことです。

(写真/記事:佐々木みのり)

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