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【フィギュア】渡辺倫果・独占インタビュー 「最初で最後の世界ジュニア、大きな糧となった」

世界ジュニア選手権

昨年行われた全日本選手権で6位に入る大躍進を見せた渡辺倫果(通経2)。延期の末4月に行われた世界ジュニア選手権では、総合10位と思うような結果を残せず悔しい思いでシーズンを終えた。成長と課題が見つかった今シーズン、そして来シーズンの目標についてお話しいただきました。

インタビュー

渡辺倫果(通経2)

―世界ジュニア選手権までの練習はどうされてましたか
その前(世界ジュニア前に)に1回海外試合があったので少し隔離があって、そこから臨んだ世界ジュニアになりました。率直に、練習時間が足りなかったなっていうのもあるんですけど、その中でもちゃんと調子を合わせていくのが大切になってくるんだなというのをちゃんと感じられた試合でした。正直、今シーズン本当に山あり谷ありでしたし、先生との信頼関係築くのにも色々山あり谷ありでした。今シーズンに入ってからは、新しい先生になったっていうのがあったので、スケートの面だけでなく、その先生との信頼関係っていう部分でも、本当にいいシーズンだったなっていうのは、振り返ってみて思うんですけれども、やっぱりその中でもいいことばかりじゃないっていうのもありましたし、勉強になったシーズンだったなって思います。正直、長すぎてしんどかったんですけど、また次に繋がるシーズンになったんじゃないかなっていう風に思いました。

―世界ジュニア当日のコンディションはいかがでしたか
そんなに調子も悪すぎずっていう感じだったんですけど、やっぱり練習時間が短かったです。現地入りしてからの期間が長くて、練習時間自体も1日30分とかだけだったので、体の瞬発性っていうのが少しずつ落ちていきやすい状態でした。なので、いつもより多めに動いたりとか、陸上の方でずっと動いてたりとかしてたんですけれども、本当にしんどかったです。(笑) 連日、まだ試合じゃないのかと思っていたので、調子自体はそんなに悪くなかったんですけど、本番で色々失敗してしまいました。まあ、それはもう今後につなげていくしかないかなっていう風に今は切り替えられているので、また 1から頑張っていこうかなと思っています。

―SPを振り返っていかがですか
ルッツトウとかジャンプも最初はほんとに良かったので、そこで安心しきってしまったっていうのがありました。そこでフリップをパンクしてしまいましたが、ステップの評価はそこそこいいものでした。そういう意味でこのSPは変えてすぐですし、来シーズンも使うやつなので、いい評価頂けて、いいイメージを持って、また来シーズンに臨めるんじゃないかなっていう風に思いました、

―FS振り返っていかがですか
FSは世界ジュニア終わったら変えるつもりだったので、最後だったんですけれど、自分自身もこのカルミナ自体ほんとに大好きで、SPも失敗してしまいましたし、頑張ろうと思っていました。それでも、本当に練習でもしないようなミスをしましてしまったっていう感じなので、もうそれはただただ練習不足だなっていう風に思っています。その点については、もうコーチとも話が終わっていて、どういう練習をしていくかとか、また、来シーズンにどうつなげていくかっていうのもちゃんと話したので、もうこんな思いは二度としたくないっていう気持ちで今は練習しています。

―冒頭でも少し振り返っていただいたんですが、昨年全体を改めて振り返っていかがですか
本当にいい意味でも、、、いい意味でですね(笑)長くてしんどかったです(笑) 本当に今までは経験できなかったようなものをたくさん経験させて頂きました。それこそ、中庭先生との信頼関係を築けてうまくいくようになりました。先生自身も「独立してから1年足らずで、こうやって世界大会に行けたっていうのは、本当にいい経験させてもらったし、もう俺はこの場には来れないから、本当にありがとう」という風に言って下さいました。本当にいい先生に巡り合えて、自分も自分自身のスケートをちゃんと振り返ったりとか、自分がどういう風になっていきたいかをはっきり言えたりするようにもなりました。シーズン序盤はそんなにいいものではなかったんですけれども、全日本で自分の力で手に入れた、最初で最後の世界ジュニアという舞台を経験できたっていうのは、これから大きな糧になるんじゃないかなっていう風に思っています。今シーズンよりももっと来シーズン上に行けるように頑張りたいなと思っています。

―強化選手Aに選ばれましたが
全日本選手権で8位以内に入れば、強化選手Aっていうのは確定で、そこから世界大会で何位に入ったら特別強化っていうのがありました。世界ジュニアで表彰台乗っていれば、特別強化だったのかなとは思います。今までに強化選手Bには入ったことあるんですけど、A以上っていうのが入ったことなかったので、1個ずつ着実には上に行けているので、いいかなっていう風に思っています。また来シーズンは今シーズンよりももっといい演技ができるようにやっていきたいなと思っています。

―来シーズンの目標をお願いします
全日本ではいい思いをして、世界ジュニアでは本当に悔しい思いをして、中庭先生ともこれが世界かっていう話をしていました。今はただただちゃんと練習して、次はこれが世界かではなく、世界はこんなもんかっていうのはちょっと大袈裟だと思うんですけど、そうやって思えるぐらいの努力と結果を出していけたらなっていう風に思っています。明確な目標としては、去年全日本 6位だったので、5位以上を目指して、頑張りたいなと思っています。四大陸選手権とか、そこら辺を視野に入れられるように頑張っていきたいです。

※写真は明法オンアイス時に撮影したものです

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