2023年4月8日(土)
JR東日本カップ2023第97回関東大学サッカーリーグ
第2節 法大-国士館大
国士舘大学 楓の杜キャンパスサッカー場
開幕連勝を目指す法大と、天皇杯のリベンジに燃える国士舘大のこの一戦。
鋭いプレスをかける国士舘大に、2度のリードを許す厳しい試合だったが、初スタメンの島田、中川敦や途中交代で入った浅野などの活躍で勝ち点1を持ち帰ることに成功した。
層の厚さを見せ、公式戦4戦負けなしと好調を維持した。
攻守でチームに貢献した細谷
試合結果
トータル試合結果
2 法政大学 |
1 | 前半 | 1 | 2 国士舘大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 1 |
試合スタッツ
時間 | 経過 | 大学 | 選手名 | 得点経過 |
---|---|---|---|---|
25分 | 得点 | 国士館大 | 近藤零志 | 0-1 |
30分 | 得点 | 法大 | 島田春人 | 1-1 |
後半開始 | 交代 | 法大 | 石井稜真→久保征一郎 | |
59分 | 交代 | 法大 | 島田春人→浅野直希 | |
59分 | 交代 | 法大 | 髙橋馨希→松村晃助 | |
60分 | 得点 | 国士館大 | 近藤零志 | 1-2 |
89分 | 得点 | 法大 | 細谷航平 | 2-2 |
スターティングメンバー
背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
1 | GK | 中川真 | スポ4・徳島市立 |
2 | DF | 竹内豊 | 現福3・新潟明訓 |
4 | DF | 細谷航平 | 社会4・サンフレッチェ広島ユース |
7 | DF | 今野息吹 | 経済4・三菱養和SCユース |
17 | DF | モヨマルコム強志 | 現福4・東福岡 |
8 | MF | 渡邉綾平 | 経済4・前橋育英 |
10 | MF | 髙橋馨希 | 社会4・常葉大付属橘 |
11 | MF | 中川敦瑛 | 経済3・横浜FC ユース |
14 | MF | 吉尾虹樹 | 現福4・横浜F・マリノスユース |
16 | MF | 島田春人 | 社会1・横浜F・マリノスユース |
19 | FW | 石井稜真 | 経済3・アビスパ福岡ユース |
サブメンバー | |||
---|---|---|---|
21 | GK | 川崎淳 | 社会2・浦和レッズユース |
3 | DF | 木村恵風 | 社会3・横浜F・マリノスユース |
29 | DF | 日高華杜 | 経済2・大津 |
13 | MF | 林航輝 | 現福4・清水エスパルスユース |
15 | MF | 揖斐俊斗 | 経済3・柏レイソルU-18 |
23 | MF | 松村晃助 | 経済1・横浜F・マリノスユース |
25 | MF | 浅野直希 | 経済2・ガンバ大阪ユース |
9 | FW | 久保征一郎 | 経済4・FC東京U-18 |
20 | FW | 相澤デイビッド | スポ2・日本文理 |
試合スタッツ
前期リーグ途中経過後期リーグ途中経過
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
1 | 4月2日 | 東洋大 | 〇2-1 | 非公開 |
2 | 4月8日 | 国士館大 | △2-2 | 国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 |
3 | 4月15日 | 東海大 | - | 東海大学湘南キャンパスサッカー場 |
4 | 4月29日 | 拓殖大 | - | 相模原ギオンスタジアム |
5 | 5月13日 | 筑波大 | - | 味の素フィールド西が丘 |
6 | 5月27日 | 中大 | - | 会場非公開 |
7 | 6月3日 | 日大 | - | 会場非公開 |
8 | 6月10日 | 明大 | - | 会場非公開 |
9 | 6月17日 | 東京国際大 | - | 会場非公開 |
10 | 7月15日 | 流通経済大 | - | 会場非公開 |
11 | 7月23日 | 桐蔭横浜大 | - | ニッパツ三ツ沢球技場 |
節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
12 | 7月29日 | 中大 | - | 中央大学多摩キャンパスサッカー場 |
13 | 8月5日 | 筑波大 | - | 筑波大学第一サッカー場 |
14 | 8月12日 | 流通経済大 | - | 流通経済大学龍ヶ崎フィールド |
15 | 9月30日 | 日大 | - | スポーツ日大 アスレティックパーク稲城 サッカー場 |
16 | 10月7日 | 拓殖大 | - | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
17 | 10月14日 | 東京国際大 | - | 東京国際大学坂戸キャンパス第一グラウンド |
18 | 10月22日 | 明大 | - | AGFフィールド |
19 | 10月28日 | 東海大 | - | 会場非公開 |
20 | 11月4日 | 桐蔭横浜大 | - | 会場非公開 |
21 | 11月11日 | 国士舘大 | - | 会場非公開 |
22 | 11月18日 | 東洋大 | - | 埼玉スタジアム2002 第2グラウンド |
前節終盤のゴールで逆転勝利を飾った法大。今節の相手は国士舘大。3月に行われた天皇杯予選では2-1の逆転勝利を飾っており、相性が良い。対する国士舘大。開幕、桐蔭横浜大戦は2-2と、2点のリードを守りきれず手痛いドローとなった。初勝利、リベンジに燃える国士舘大の勢いに負けない法大の戦いに注目がかかる。スターティングメンバーには、島田春人(社1=横浜F・マリノスユース)や中川敦瑛(経3=横浜FCユース)、竹内豊(現3=新潟明訓)が名を連ねた。
前半は国士舘大2トップがプレスをかけ、法大は思ったようなビルドアップをすることができない。GK中川真(スポ4=徳島市立)や細谷航平(社4=サンフレッチェ広島ユース)の正確キックでなんとかプレスを回避し続ける。しかし先手を取ったのは国士舘大。25分、一瞬の隙をつかれ、先制点を許す。まずは追いつきたい法大は2人の選手がスタメン起用に応える。30分、相手のミスを見逃さなかった中川敦がドリブルで運び、ラストパス。これを受けた島田が切り返しでシュート。ネット右隅に決まり、島田の嬉しい初ゴールで法大が同点に追いつき、前半を折り返す。
後半、逆転を目指す法大はスタート時に久保征一郎(経4=FC東京U-18)、14分に松村晃助(経1=横浜F・マリノスユース)と浅野直希(経2=ガンバ大阪ユース)を投入する。だが直後の15分。敵陣でボールを奪った国士舘大は、得意のショートカウンターを発動。これを丁寧にしずめ、法大は再びリードを許す。なんとか追いつきたいが、国士舘の硬い守備を前に、ネットを揺らすことができない。敗戦濃厚と思われた44分。CKのこぼれを拾った浅野のクロスに合わせたのは細谷。打点の高いヘディングシュートが決まり、土壇場で同点に追いつき、ここで試合終了のホイッスル。
雨降るアウェーの地でなんとか勝ち点を持ち帰ることに成功した法大。しかし選手たちには悔しそうな表情が浮かんだ。次節東海大戦でこの悔しさを晴らしてくれることに期待したい。
(取材・撮影:大草拓馬、中田沙羅)
うれしい関東リーグデビュー、初ゴールを飾った島田
井上監督
ー前節からのスタメン変更について
(4月3.4日に行われた)選抜で出た選手もいて、フレッシュな選手使おうと思ってたから島田。ノブ(中川敦瑛)は怪我が癒えたら使おうと考えてた。(竹内)豊よかった、東洋大戦、途中から出て効果的に絡んでたからすんなり選んだ。
ー2トップのプレスが厳しかった。中長距離のパスを多用していたが
もう少しビルドアップで(相手のプレスを)外していきたかった。相手のプレスのかけ方は狙った通りに来てたけど、かなりボールを下げちゃったから、プレスを気持ちよくされた。
あと相手のロングボールの処理を見て、(競り合いに)当てて落ちたところをガーっとプレスいけば、もう少し使い分ければよかった。
相手のリズムだったら割り切って、自分たちの時間だったら気持ちよくやればいい。”相手の嫌なことってなんだろう”ってゲームの中で判断することが大事だって勉強になった。
ー雨も降るピッチだったが、ビルドアップに関しては
前半終わった時に国士舘大が特徴を出し始めた。
信じ切った方が勝つから、下で繋ごうって言って結局こうなった。それはそれで次につながるかなと思ってる。
ーゴールシーンについて
島田春人よかった。相手のミスからだったけど、そういうのがビッグチャンスになる。攻撃があまりよくなくても、継続的にやめないとか足止めないとかやってるのがゴールに繋がってよかった。後半も粘り強く点取れた。
ー選手交代について
エアバトルのところで潰されてたから、調子のいい征ちゃん(久保征一郎)を入れた。調子いいから交代もできる。2人とも、守備のところは違和感なかったので、ボールをおさめてほしい。
ー高校選抜から帰ってくる小湊、小池について
1年生、めちゃくちゃいい。そこを上手く絡めながら。競争が激しいというのはめちゃくちゃいい。選手が切磋琢磨してより高いレベルを目指してくれればなと思う。
ー次節東海大学戦に向けて
東海開幕戦見たけどめちゃくちゃ粘り強い。そこを崩すには、今日との変化が必要、そこは楽しみにしてて(笑)
粘り強く追いついたのを無駄にしないように、勝てる準備を全員でしていきたいと思います。
細谷選手
ー試合を振り返って
今日は勝ち切りたかったというのが1番ですが、相手の得意とする形としては自分たちのビルドアップを奪い切って点を取るということで、自分たちは逆にプレスを剥がして点を取りたいという勝負だったと思います。自分たちの良い流れもあったのですが、相手の得意とするカウンターや前から奪うというところで点を入れられてしまった部分で課題が残った試合だったと思います。
ーゴールシーンを振り返って
信じて待っていてボールが来たので押し込めて良かったです(笑)
ー前半は吉尾もおりてきて竹内と3人でビルドアップすることが多かったが、相手のプレスや自分の足元の技術を踏まえた狙いがあったのか
自分がビルドアップの主導権を握ってやろうとは思っていたんですけど、ボランチを落とした時に相手のプレスが結構迷うところがあったので試合前からやろうと話していて、何本か良い形で出来たのでそれは良かったです。
ー毎試合ペアの変わるセンターバック(松岡、竹内、木村ら)について
それぞれ特徴は違うんですけど、全員競り合いが強かったりとか、ビルドアップもそれぞれ特徴があって、それを意識しながら、自分も元々センターバックの選手ではないので、上手くコミュニケーションを取ってお互いに作り上げる感じでやっています。
ー次節、東海大学戦への意気込み
東海大学は前に強いと思うので、それを自分たちがしっかり跳ね返して主導権を握って、絶対勝てるようにやっていきたいと思います。
島田選手
ー試合を振り返って
自分自身初めての関東大学リーグでワクワクした気持ちが1番あった中で、緊張はそこまでせずに入れたというのは良かったと思います。
ーゴールシーンを振り返って
先制されてなかなか自分たちのサッカーを出来ない中で、自分が1点取れたというのは少し自信になったかなと思います。
ー同学年(小湊、小池、松村、櫻井の代表活動)からの刺激は
みんな自分のチームではない違うところでもやっているというのはもちろん刺激になりますけど、結局やるのは自分自身なので代表に選ばれたとかは関係なくて、どこでも自分にベクトルを向けてやるだけだと思っています。
ーユース時代にはボランチをメインでやっていたと聞いたが、サイドハーフでプレーするのはどうだった
高校時代に一応サイドハーフもやっていたので、そこまで難しさはなかったです。
ー次節、東海大学戦への意気込み
チームとしては絶対に勝たないといけないし、ここで引き分けという形で終わりましたけど、次に向けてやっていかないといけないし、個人としては法政の層が厚い中でメンバーに入るかもまだ分からないので、まずスタメンで出られるように努力していくのと、コンスタントにしっかり出場できるようにやっていきたいなと思います。