2023年7月2日(日)
「アミノバイタル®︎」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会
5位決定戦 法大ー中大
国士館大学 町田キャンパスサッカー場
全国出場が決まった後の消化試合。相手は同じオレンジ、同じ多摩エリアに拠点を構える中大。約一か月前の対戦では4-2で勝利を収めた相性の良い相手だ。
前半、Aチーム初スタメンの大畑が先制点を奪う。しかし後半、ミスから失点すると、中大の勢いを止められず逆転負け。3勝2敗で今大会を閉めた。
先制点のアシストは髙橋の左足からだった
試合結果
トータル試合結果
1
法政大学 |
1 |
前半 |
0 |
2
中央大学 |
0 |
後半 |
2 |
スターティングメンバー
ポジション |
背番号 |
選手名 |
学部・出身校 |
GK |
1 |
中川真 |
スポ4・徳島市立 |
DF |
5 |
渡邉光陽 |
経済3・尚志 |
DF |
16 |
島田春人 |
社会1・横浜F・マリノスユース |
DF |
26 |
大迫蒼人 |
経済2・FC東京U-18 |
DF |
32 |
梅津龍之介 |
経済1・鹿島アントラーズユース |
MF |
4 |
細谷航平 |
社会4・サンフレッチェ広島ユース |
MF |
10 |
髙橋馨希 |
社会4・常葉大橘 |
MF |
24 |
小池直矢 |
現福1・前橋育英 |
MF |
31 |
大畑凜生 |
現福2・矢板中央 |
MF |
33 |
根津元輝 |
経済1・前橋育英 |
FW |
19 |
石井稜真 |
経済3・アビスパ福岡U-18 |
サブメンバー |
GK |
12 |
鈴木涼太郎 |
経済4・法政二 |
DF |
2 |
竹内豊 |
現福3・新潟明訓 |
DF |
7 |
今野息吹 |
経済4・三菱養和SCユース |
DF |
18 |
日高華杜 |
経済2・大津 |
MF |
13 |
林航輝 |
現福4・清水エスパルスユース |
MF |
25 |
中村翼 |
社会3・横浜F・マリノスユース |
MF |
28 |
浅野直希 |
経済2・ガンバ大阪ユース |
MF |
29 |
青木俊輔 |
社会3・東福岡 |
FW |
9 |
久保征一郎 |
経済4・FC東京U-18 |
試合スタッツ
時間 |
経過 |
大学 |
選手名 |
得点経過 |
4分 |
得点 |
法大 |
大畑凜生 |
1-0 |
62分 |
交代 |
法大 |
石井稜真→久保征一郎 |
|
63分 |
得点 |
中大 |
山本航生 |
1-1 |
72分 |
交代 |
法大 |
小池直矢→浅野直希 |
|
76分 |
交代 |
法大 |
島田春人→日高華杜 |
|
79分 |
得点 |
中大 |
坂本康汰 |
1-2 |
81分 |
交代 |
法大 |
梅津龍之介→竹内豊 |
|
85分 |
交代 |
法大 |
大畑凜生→青木俊輔 |
|
マッチレポート
総理大臣杯出場権を獲得し、中1日で挑む5位決定戦。相手は5月に関東大学リーグ戦で大量4得点をあげ勝利した中大。法大サッカー部はスタメンを、この日キャプテンマークを巻いた細谷航平(社4=サンフレッチェ広島ユース)以外入れ替え。フレッシュなメンバーで八王子ダービーに臨んだ。
前半立ち上がりより積極的に攻める法大は4分、サイドの仕掛けからCKを獲得。髙橋馨希(社4=常葉大橘・カターレ富山内定)のキックに、この日Aチーム初出場の大畑凜生(現2=矢板中央)が反転しながら上手く合わせ、欲しかった先制点を奪う。その後も大畑や石井稜真(経3=アビスパ福岡U-18)を中心に、前線からの献身的なプレスを続ける法大サッカー部は前半アディショナルタイム。初出場とは思えぬ落ち着きを見せる根津元輝(経1=前橋育英)が中盤でボールを奪うと前に繋ぎ、石井が相手GKと一対一の状況を迎える。しかしこれはファインセーブに阻まれ、決め切ることが出来ない。再三のチャンスを迎えながらも追加点は奪えず、1-0のままリードして前半を折り返す。
後半からは中大ペース、ボールを支配され試合が進む。中々自分たちの時間を作ることが出来ないが、こちらも初出場の梅津龍之介(経1=鹿島アントラーズユース)や、安定したパフォーマンスの渡邉光陽(経3=尚志)、大迫蒼人(経2=FC東京U-18)らが前半に続き体を張ったディフェンスを見せ、ゴールを割らせない。しかし、久保征一郎(経4=FC東京U-18)を投入して攻撃の変化を求めた直後の63分。DFとGKの連携ミスが発生。一瞬の隙に押し込まれ、試合は振り出しに戻る。勢いのまま79分には、サイドからのクロスにループ気味のシュートを決められ、逆転を許してしまう。更に交代選手を投入し得点を狙うも中々チャンスを作ることは出来ず、そのまま試合終了。これにより法大サッカー部は、「アミノバイタル®」カップを6位で終えた。
今大会では、登録メンバーのうち実に30人がスタメン出場を経験。Aチームデビューを含めた様々な選手の起用で、層の厚さや大きな可能性を感じられた。それとともに、要所でのミスや失点など、課題もはっきりと見えてくる大会だったように思う。勝利で締めくくりとはならなかったが、今後も関東大学リーグ戦や総理大臣杯が控える法大サッカー部に期待したい。
(記事・取材:中田沙羅、白戸大貴、矢花怜奈 撮影:大草拓馬)
Aチーム初出場の根津は、ボランチ争いを激化させるプレーを見せた
試合後インタビュー
井上平監督
ー今日の試合を振り返って
今日の試合を振り返ると、チームの底上げを目指して戦った試合で、底上げが全部できなくて、出来た部分と、出来ないところが多かったから負けてしまったと思います。
ー後半、押される展開、ベンチではどのような指示を
もう少し自分たちの時間帯を増やさないといけないということを考えると、ボランチがボール受けて、展開するのか、中と関わるのかっていう状況を作らなくてはいけないと思います。後半の最初の方も、相手はボールを持っていたとしても、特に効果的なボールは運べていなかったから、我慢すれば前半のように自分たちの時間帯が来るかなって思っていたが、だいぶイージーな失点をしてしまって、ちょっとメンタル的にも来たかなと考えます。もう少しボランチが受けて、ボールをしっかりと動かして、コントロールしないといけないと感じます。あそこでイージーミスが起こると難しいなっていうのはありました。
ー島田選手が再びサイドバックでの起用となりましたが、これからもサイドバックで起用されていきますか
先のことを考えるとボランチでやってもらいたいが、今はサイドバックもしくはサイドハーフで考えています。彼は気が利く子だから、どこでもプレーできるっていうのがひとつあり、今日もサイドバックに置いても、前半のところで、右から左に動いて、左サイドで受けるっていうこともあり、それこそボランチみたいに受けることもできるし、そこは非常に効果的。前に置いたら置いたで、またボランチの役割、前との役割ができるから、今後もいろんなところをやらせながら、成長させたいなと思います。
ーアミノバイタルカップを6位という結果で終えましたが、評価点をつけるなら100点満点中何点をつけられますか
50点くらいです。50点取れた要因としては、無失点があったこと。1試合目(3回戦vs神大)、2試合目(4回戦vs立大)ともにクリーンシートで抑えて、1ー0、4ー0で勝つことができたっていうところが、すごく評価出来ます。3試合目のところでスーパーシュートが入って大量失点にはなってしまいましたが。あとは今日もそうだし、前回もそうだし、前半に多くのチャンスがありながら、1点というのは勿体無いので、前線の選手がもうちょっと奮起できるように。そこが残りの50点と、リーダーがもっと出てきて欲しいという点と、今日だとリーダーが誰だというところ。難しい状況の時に誰が引っ張って行くのかが大事だと感じました。
ー今大会を通して、チームとして底上げが出来たなという部分、または実感はあるか
あった。キーパーは特に(川崎)淳がすごく成長してくれた点。アクシデントがあって出たが、しっかりプレーをしてくれた点。あとはIリーグの方でも点を取った大畑。今後もIリーグの方でプレーはするけども、先のことを見据えると、そういう意味では底上げっていうのが出来たのかなと感じています。結構いろんな選手を起用できました。(登録メンバーは)ほとんど使えてよかったです。
ーこれからリーグ戦、総理大臣杯に向けてサポーターの方々へ一言
総理大臣杯までリーグ戦が5試合あって、そこでの成長が、多分総理大臣杯に繋がっていきます。そうなると、もっとボランチの選手が出てきて欲しいです。強烈なのが。そこの底上げを進めて、しっかりと総理大臣杯で結果を出せるようにします。もちろんリーグ戦も優勝が目標ではあるが、1つずつ勝っていって、総理大臣杯でも優勝目指せるようにします。去年コロナで式典ができなかった100周年記念式典が、総理大臣杯の後にあります。優勝して式典を迎えられるように、やっていきます。
細谷航平選手
ー今日の試合振り返って
今日は先制できた所は良かったですが、その後のチャンスボールが決めきることができず、そこが課題として浮き彫りになった試合でした。途中で守備の部分を修正して、高い位置からの守備が出来るようにはなりましたが、後半に入ってから相手のアンカーにつけられて上手く守備ができなくなってしまいました。もう少しコミュニケーションをとれていたら守備の部分も改善できるようになったかなと感じます。
ーキャプテンとしての試合出場で意識したことなど
声を出して周りを動かすところは意識していました。自分が声を掛けて蹴らせたり、自分が出たところをカバーさせたり、いつも以上に声掛けをやろうと思っていました。
ーサイドチェンジ、インターセプトなど良いプレーがたくさんあった。自身のプレーを振り返って
今日は全然良くなかったと自分では思っています。ミスも多かったし、もっと自分が話しかけて展開したり、攻撃の中心になったりしないといけないところでサポートに行くことが出来ずにボールを奪われてしまいました。そういうシーンが多かったのでまだまだ課題が沢山残っていると分かった試合でした。
ー今日の試合運びについて
先制出来たのは良かったですが、その後のチャンスで2点目3点目決めきれたらいい試合運びができたと思います。だけど、後半まで決めきれずにずるずる流れてしまって、自分たちのミスから相手に流れを渡してしまったことはまだまだだと感じています。
ー総理大臣杯や、リーグ戦に向けての目標
チームとしても個人としても準備する時間はあるので、まずは大臣杯を優勝するところが1番の目標だと思っています。それに向けて、今日でた課題などを改善していきたいと思います。
キャプテンマークを巻く選手としての、覚悟を感じさせるプレーだった。
大畑凜生選手
ー今日の試合振り返って
悔しい思いをしている人が多い中で、自分は追加登録で入ることができました。なかなか試合出られなくて、悔しい思いを持った中で、自分個人としてはゴールというところで決められました。しかし最終的には負けてしまったので、そこは試合に出られてない選手の底上げの意図もあった、今日の試合だったので、悔しい思いがあります。
ー自身のゴールシーンを振り返って
ずっとゴールは狙っていたので、(高橋)馨希君からいいボールが入ってきて、相手のゴールキーパーとの駆け引きのところでも勝っての得点というところで、よかったです。
ー追加登録での出場という話があったかどの様な気持ちで試合に入ったか
追加登録で自分がBチームから上がってきたから、FWで入ったからにはゴールってところで、自分は結果を求めていました。勝利というところで最終的に繋がればよかったが、得点はできてよかったと思います。
ーFWで出場したという話があったが
トップ下です。
ートップ下で入ったことや石井選手との関係について
監督からも1.5(列目)で浮いていろということは特には求められていなかったです。(石井)稜真くんとの関係性というところで言うと、その近くにいて、常に自分が稜真くんと繋がるということは意識していました。しかしあまりいい形でボールが入って来ず、そこはもっと合わせなきゃ行けないところかなと思います。
ー試合を通して目立った積極的なプレスについて
自分の売りであるハードーワークのところはもっと求めていかなくてはならないと思います。チームのために走るっていうのはどんな立場であれやらなきゃけないことです。最終的に足を攣ってしまったので、ハードワークのところは求めてやって行きたいと思います。
ー今後に向けて、総理大臣杯にむけて
大臣杯までまだ期間があるので、どういった形になるかはわからないが、Bチームに戻るならBチームでまた結果残して、大臣杯に最終的にはメンバー入って結果残すってところは視野に入れています。Iリーグや新人戦、関東リーグもあるので、そこはまたチャレンジャーの気持ちで数字にこだわっていきます。
得点という明確な結果で存在感を示した。