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【バドミントン】関東大学秋季リーグ戦 男子 対早大、日大 2連勝と立て直し、4位で今大会を終える

バドミントン

【バドミントン】関東大学秋季リーグ戦 男子 対早大、日大 2連勝と立て直し、4位で今大会を終える

関東大学バドミントン秋季リーグ戦
2022年9月23、24日

日本体育大学健志台キャンパス

秋季リーグ戦も後半戦を迎えた。開幕から3連敗と苦しいスタートとなった法大だが、4日目の早大戦では第1シングルスの増本がつくった勢いそのままに完勝。翌日の日大戦も勝利を収め、2勝3敗の4位で今季を終えた。

日大戦の第1ダブルスで勝利し、笑顔でハイタッチを交わす野田

試合結果

第4戦 総合試合結果

法政大学

5

早稲田大学

0

詳細結果

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス 〇増本康祐 2ー1 池端元哉(18-21、21-17、30-29)
第2シングルス 〇林寿輝弥 2ー0 清水皓基 (21-15、21-14)
第1ダブルス 〇髙柳大輔・江頭桜空 2ー0 富田剣斗・大西悠斗(21-12、21-11)
第2ダブルス 〇中島巧・野田好希 2ー0 池端・町田脩太(21-11、21-14)
第3シングルス 〇後藤サン 2ー1 今越健太(17-21、21-12、21-13)

第5戦 総合試合結果

法政大学

4

日本大学

1

詳細結果

試合 試合詳細(後者が対戦相手)
第1シングルス ●北川史翔 0-2 花田彬(18‐21、15-21)
第2シングルス 〇増本 2-0 平野莉久(21-13、21‐14)
第1ダブルス 〇野田・中島 2-0 江口心・後藤拓人(21-19、21-18)
第2ダブルス 〇江頭・髙柳 2-1 渡邊拓斗・末永逸貴(21-16、19-21、21-17)
第3シングルス 〇後藤 2-0 千葉倫也(21-13、21-18)

 

戦評

早大戦

開幕から3連敗と苦しいスタートとなった法大。中4日を挟み迎える大会4日目は、同じく今季まだ白星のない早大と対戦した。入替戦を回避するためにも、負けられない一戦だ。

第1シングルスは、東日本学生選手権(東日本)の個人戦シングルスで優勝を果たした法大・増本康祐(経3)と、春季2部リーグで単複通じて10戦全勝と大車輪の活躍を見せチームを1部復帰に導いた早大・池端元哉のエース対決となった。
第1ゲーム序盤から拮抗した戦いとなるが、最後は池端がヘアピンで仕留める。続く第2ゲームは緩急を織り交ぜた多彩な攻撃を見せた増本が制し、カウントをタイに戻す。
第3ゲームでは序盤から増本がリードを広げていき、11-4でインターバルへ。このまま逃げ切るかと思われたが、ここから池端が気迫あふれるプレーで猛然と追い上げ、19-19に。20点目は先に増本が握るも、今度は池端が2ポイント連取でマッチポイントをかけ直す。このままお互い一歩も譲らぬ展開が続き、なんと29-29へ。次の1点を取った方が勝つという状況で、チームメートが固唾を飲んで見守る中、最後は増本のショットが相手コートにポトリと落ち、30点目は増本のもとへ。激闘を制した増本は膝をつき、安どの表情を浮かべた。

試合に勝利しホッとした表情を浮かべる増本と、頭を抱える早大ベンチ

第2シングルスに登場したのは林寿輝弥(経4)。絶妙なヘアピンで得点したかと思えば、相手も返すのがやっとという強烈なスマッシュも決まり、多彩な攻撃で相手を翻弄。2ゲーム連取で今季初勝利を挙げた。

今大会苦戦が続いていたダブルス勢も、この流れに乗った。
第1ダブルスの江頭桜空(デ3)・髙柳大輔(キャ3)ペアは、両者そろってスマッシュが次々決まり危なげなく勝利を決める。第2ダブルスを任された中島巧(経4)・野田好希(人4)ペアも緩急のついた攻撃で相手を寄せ付けず、ストレート勝ちを収めた。

第3シングルスには後藤サン(社4)が出場。第1ゲームは落としたものの、第2ゲームを21-12で制して第3ゲームへ。相手コートいっぱいに落とす見事なコントロールが光り、得点を重ねていく。最後は相手のショットがアウトとなりゲームセット。白星を掴んだ。

見事な戦いぶりで早大に完勝。大事な一戦を物にした。

日大戦

秋季リーグ最終日は、リーグ2連覇中の日大と対戦。

第1シングルスは北川史翔(情3)が託されたが、序盤から相手にリードを許す展開となった。攻撃では落差のあるドロップショットが光ったが、逆転には至らず。2ゲームを連取され、勝利を掴むことはできなかった。

第2シングルスには増本が出場。この日の増本はスマッシュとドロップのコンビネーションが冴え、次々と得点を重ねていく。相手の攻撃にも難なく対応し、最後まで試合を優位に進めて2ゲームを連取。連戦の疲労を感じさせない、見事なプレーだった。

第1ダブルスは野田・中島ペアが任された。第1ゲームは序盤から野田のスマッシュが決まるなどインターバルの時点で11-5とリードを築く。しかし、相手の江口心・後藤拓人ペアも意地を見せ、中盤以降に追い上げられ18-19と逆転を許す。それでも、野田のスマッシュで同点に追い付くと、最後は相手のショットがネットにかかり、このゲームを物にする。続く第2ゲームもラリーを制するなど、東日本を制したペアと互角の戦いを演じる。最後は中島が決めてゲームセット。4年生ペアが最後のリーグ戦を白星で飾った。
最後のリーグ戦で勝利を飾った中島

江頭・髙柳ペアが登場した第2ダブルスは接戦となった。ともに1ゲームずつを取り合って迎えた第3ゲーム。どちらのペアも自らを鼓舞するように声を出して気合を入れる。このゲームも序盤は点の取り合いとなったが、インターバル以降徐々に江頭・髙柳ペアが差を広げ、マッチポイントに手をかける。最後は髙柳が決めて、チームに勝利をもたらした。

第3シングルスは前日に続いて後藤が出場した。鮮やかなスマッシュが決まり、幸先よく第1ゲームを物にするも、第2ゲームではインターバルまでに8点差を付けられる苦しい展開に。しかし、ここから怒涛の追い上げを見せ、15-15の同点とする。その後も攻撃の手を緩めず21-18でこのゲームも連取。今季最終戦を白星で締めくくった。

今季を4位で終えた法大。前半戦は苦しんだが、後半戦は早大に完勝、2季続けて苦杯をなめさせられた日大にも勝利ときっちり立て直した。今季得た収穫と反省を胸に、インカレ制覇へ突き進む。

(記事・写真:窪田真一、矢吹大輔)

選手インタビュー

野田好希 主将

―チームの成績について
出だしでコケてしまって、一時期は本当に入替戦に行く可能性もあるという中で後半2戦をしっかり勝ち切って4位になったことは、悪い中では一番良かった結果ではあるのかなと思います。

―3連敗の後にチームで話したこと、取り組んだことは
本当に、入替戦に行かないように、残り2戦を勝ち切るために自分たち個人個人で何ができるかということを話し合って、その中で一人ひとりの力を最大限に出せる準備を全員でできたことがすごく良かったのかなと思います。

―個人の結果について
1敗してしまったというのはすごく悔しいですけど、かなり満足している結果ではあります。実際負けた試合でも東日本で2位になった選手たちに健闘して、今日は東日本で優勝したペアにしっかり勝ち切ることができたというのは、すごく自分の中でも自信にすることができるかなと思いますし、インカレでもしっかりポイントゲッターになれるように頑張りたいなと思います。

―今回が最後のリーグ戦でしたが思うことはありますか
そうですね…、自分自身もリーグ戦でしっかり活躍できたとはあまり思えていないのでそこはすごく悔いが残るかなと思います。その点、インカレではしっかり活躍してチームを優勝に導けるように頑張りたいなと思います。

増本康祐

ー東日本から今大会までの期間が短かった中、コンディショニングで意識したことは
東日本で優勝してプレーの面では自信があったので特にそこは追い込んだりせず調整という形でやって、あとはいつもと変わらない生活をしていました。

ー激闘となった昨日の早大戦を振り返って
連戦が3日あった後4日空いての試合だったんですけど結構足が重くて調子が悪くて、あっちは調子が良くてという感じでヤバいなと思ったんですけど、さすがに負けられないなという気持ちでした。結構ミスも多かったんですけど、やっぱり第1シングルスを任されて、負けていたらもしかしたら入替戦に行っていた可能性もあったので、そこは調子関係なしにエースとして頑張りました。

―第3ゲームで29-29になった時の心境は
いやー、あの状況だととりあえず自分の得意な展開を考えて、ラリーしてもちょっと怖かったので、最後かち込んでスマッシュ打って決めてやろうかなと思っていました。

ーゲームが終わったときの気持ちは
「やっと解放されたな」みたいな感じですかね(笑)。ずっとデュース、デュースでマッチポイント取ったり取られたりで絶対に負けたくもなかったので、勝てた時は本当に喜びを爆発させるというよりは「やっと終わったな」みたいな感じでした。

―個人としては今季4戦全勝でしたが、この結果について
自分はやっぱりエースとして全部勝たないといけないと思うので全部取れたのは良かったですし、調子が良くても悪くても勝ち切れて、ファイナル(ゲームまでいく試合)が多かったんですけど全部勝てたので、インカレでも全部勝ってチームに流れを持って来られるように頑張りたいです。

―インカレに向けての意気込み
(去年は)自分たちの代が団体で最後負けてしまったので、今年のインカレは去年の借りも返すために僕が先陣切って全部勝って優勝したいですし、個人は去年ベスト16で終わったので今年は優勝を目指して、東日本に続いてタイトル獲れるように頑張りたいです。

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