投打がかみ合わず、悔しさ残る4位で終えた秋季リーグ。弊会は秋季リーグ戦後の11月11日にインタビューを敢行。主力として戦い抜いた選手に秋季リーグ戦の振り返り、そして今後の展望についてのお話を伺った。第3回の今回は投手編②と題して篠木健太郎(営3=木更津総合)投手、吉鶴翔瑛(営3=木更津総合)投手、丸山陽太(スポ2=成東)投手のインタビューをお届けする。(全7回)
開幕投手を任された右のエース・篠木健太郎
選手インタビュー
篠木健太郎 投手
ー今シーズンを振り返って
途中で怪我っていうか、右肩の違和感で離脱してしまって、 不甲斐ないシーズンだったなと思います。
ー開幕戦は火傷を負っても堂々たる内容でした
開幕戦投げることは分かっていたので、その準備をずっとしていて、そういった中で結果的に勝てたので良かったかなと思います。
ー慶大3回戦は延長10回まで登板しました
大学入って1番投げた試合ですし、1回戦目に非常に悔しい内容でマウンドを下りていたので、そういった中で3回戦目しっかり勝ち切ることはできなかったんですけど、自分の役割は果たしたかなと思います。
ー調子が上がらない中で変化球が生きていたが
フォークの割合増やしたりながらうまく投げれたんですけど、 やっぱりまた春とは違った難しさもあって、いい経験をさせてもらえたかなと思います。
ー今シーズン印象残ってる試合
慶応の3戦目です。その試合でフォークを解禁して、いい手応えで投げきれたので、来年に繋がるかなと思ったんで、その試合が印象に残っています。
ー同じ木更津総合の吉鶴選手の活躍について
高校の時からずっと頼もしい存在ですし、来年に向けて左右のエースとし、 2人で頑張っていきたいっていつも話しているので、しっかりこれからも負けずに頑張っていきたいなと思っています。
ー最後の試合では4年生引退が決まり、涙も流されていましたが
非常に仲良くさせていただいてて、すごい思い入れのある先輩たちだったので、 この1年間日本一を自分のピッチングで形にするって考え続けてやってきたんですけど、 最後個人的にも離脱しましたし、優勝もできなかったので、申し訳ない気持ちと寂しい気持ちが大きかったです。
ー右腕の状態は
もう完治していて問題ないです。
ー侍ジャパン代表候補に選ばれましたが
2年生で代表経験させてもらってからずっと呼んでいただいてるので、 何か少しでも貢献できるように、もう1回改めて気を引き締めなきゃいけないなと思いました。代表合宿は問題なく参加します。
ーオフでしたいことは
チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していて、個人としても来年ドラフト1位でプロ行くことを目標としているので、しっかりどっちも形にできるように1から見直していきたいです。チームの中心の人がこけたら、 チームが負けると思うので、それを自覚して、ピッチャー陣やチームの鏡になれるようになっていきたいなと思ってます。
ー来年はついに4年生ですが
今までと同じでは、変わらないのは分かっているので、 色々変えながら、自分たちにしか出せない色もあると思うので、学年の色を出しながらしっかり結果残したいと思ってます。
ーファンの方々に一言
いつも応援ありがとうございます。この1年間優勝というものを形にすることはできなかったんですが、来年自分たちがラストイヤーでしっかり優勝と日本一というのを形にできるように頑張りますので、これからも引き続き応援よろしくお願いします。
(取材・高橋芽唯)
篠木 健太郎(しのぎ・けんたろう)
経営学部3年・2002年5月7日生まれ
群馬県出身・木更津総合
177cm75kg・右投左打
今季成績:5試合 22 1/3回 22奪三振 与四球13 防御率2.82 1勝1敗
『開幕戦投手として堂々の滑り出しを果たすも、アクシデントに見舞われ、悔しい結果となったが、フォーク解禁で更なる成長も見せた実りのあるシーズンとした。来年右のエースとして優勝に導く”真のエース”となれるか期待される』
吉鶴翔瑛 投手
―今季を振り返って
自分的に先発を多く任せてもらえて、1番成長できたシーズンかなと思います。
―先発での登板は違うものがあった
自分的にも先発の方が投げやすいですし、今までオープン戦でも先発で投げてきた方が結果が出ていたというか、自分の中で出しやすかったものがあったので、そこの違いがありますかね。
―夏の成果は発揮できた
真っ直ぐの強さもそうですし、真っ直ぐでストライクやファウルでどんどんカウントを取って、新しい変化球だったり、今までの変化球の精度を強めていったんで、そこを高めていくことで三振が取れたかなと思います。
―新しい変化球というのは
スライダーをもう1球種増やした感じです。
―防御率1.38はリーグ3位でした
早稲田と明治迎えるまでは0.00で自分的にもそこまでは納得いっていたんですけど、早稲田と明治で防御率が上がってしまったので、高いところを目指す上で悔しさはあります。
―印象に残っている試合は
早稲田の1戦目です。6回まで納得いく投球ができてて、7回行く前にランナーでホームに還ってきてそこからの投球だったので、そこはやはり高校の時からもランナーで出た後点取られることがあったので、そこが課題だったのかなと思います。
―卒業する4年生とのエピソードや思い出
色々な先輩にお世話になったんですけど、ピッチャー陣の4年生には特にお世話になって、野球の話だったり私生活の話だったり色々な会話ができたというのが自分の中でこれからの野球人生においてもいいものになるじゃないかなって思っていて、もう1人浦さんが特に仲良くしてもらってたので、浦さんにもシーズン終わった後に「来年も投げると思うから頑張れよ」という言葉をいただいたので頑張りたいなと思います。
―松山での日本代表候補合宿へ選ばれました
秋始まる前に1つの目安というか目標にしていたので、そこはとてもうれしい気持ちでいっぱいです。
―この選手と会ってみたい、話してみたいなどは
今までは六大学の人としかかかわったことがなかったので、東都の人もそうですし、同じ左ピッチャーとして関西の金丸(夢斗、関大)投手が気になっているので、そこも向こうがよければ意見交換がしたいなと思います。
―今取り組んでいることは
本間(颯太朗、慶大)に逆転打を打たれた時(慶大4回戦)はコースも球速もよかったんですけど、もう1つ強さが足りないというのと、配球面でもキャッチャーの𠮷安と多くコミュニケーションを取って、打ち取れるボールを増やしたり、全て球種の精度を上げるように取り組んでいます。
―来年どういう活躍をしたい
自分的には先発をしたいですし、先発を任されたらまだ完封をしたことがないので、完投、完封をしたいなと思います。
―そのために冬取り組みたいことは
今まで以上に多く走りこんでいて、秋終わってから篠木と山城とかベンチ入ってたメンバーもそうですし、4年生の他の投手もそうですし、一緒に走り込みというのはやっています。
―ファンの方へメッセージ
今年も優勝を逃してしまったので、来年こそは春と秋2連覇して日本一になりたいと思います。
(取材・皆川真輝)
吉鶴 翔瑛(よしつる・しょうえい)
経営学部3年 2002年8月7日生まれ
鹿児島県出身・木更津総合
175cm79kg・左投左打
昨季成績:9試合 33 2/3回 35奪三振 与四球9 防御率1.87 3勝2敗
『春の不調を乗り越えると、今季は主に先発として大ブレイク。チームで唯一規定投球回をクリアし、防御率リーグ3位に躍り出た。150キロ超えの直球を武器に大学No.1左腕への道を着実に進む。』
丸山陽太 投手
ー今季を振り返って
苦い思いをしたなという感じです。東大戦(2回戦)で監督に信用していただいたのに、あういう結果になってしまい期待を裏切ってしまいました。
ーその試合で良くなかったことは
リーグ戦の雰囲気に飲まれてしまったということです。
ー2年生で唯一リーグ戦登板しているが
自分は右ピッチャーなので、藤森君(粋七丞、キャ2=青森山田)と帯川君(翔宇、文2=札幌一)との競争になると思うんですけど、負けたくないと思ってやってます。
ー持ち味は
フォアボールを出さない安定感て言いたいんですけど、リーグ戦では多かったのでスライダーです。
―フレッシュの東大戦の好投について
リーグ戦で東大にあういう結果になってしまったので、最初は不安だったんですけど、持ち味であるスライダーを中心に投げました。ロングイニングを任されていたので、最初からスライダーを投げて、ストライク先行で投げれました。
ー最速更新となる151キロが出ましたが
始めての150台だったのですごくうれしかったです。試合前から今日出したいなと思っていました。
ー球速アップのためにどんなことを
ウエイトトレーニングとプライオメトリクスという敏捷性を高めるトレーニングをしてます。
ー印象深い試合は
慶大3回戦、篠木さんが10イニング投げた試合です。自分は授業で現地では見れてないんですけど、あの緊張感の中で10イニング無失点で投げるということがとてもすごいと思いました。
ー目標とする選手は
篠木さんです。
ー理由は
気持ちの部分です。勝負強さがほんとにすごいと思います。
ー今後の目標は
レギュラー争いはありますが、来季もリーグ戦で登板することです。
ー応援してくださる方へメッセージを
ピッチャーがいいピッチングをするといい試合をつくれると思うので、みなさんの期待に応えられるように頑張りたいと思います。
(取材・矢吹大輔)
丸山 陽太(まるやま・ようた)
スポーツ健康学部2年 2002年12月3日生まれ
千葉県出身・成東
179cm74kg・右投右打
今季成績:3試合 5 2/3回 5奪三振 与四球2 防御率6.35 0勝1敗
『リーグ戦の東大戦では悔しい投球も、フレッシュトーナメントではリベンジを果たす快投。さらに最速更新となる151㌔も計測し、来季は中心投手としての活躍に期待!』