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【硬式野球】東京六大学野球2023秋季リーグ戦を振り返って スタッフ編~竹田圭佑学生コーチ、荒谷ななみマネージャー、徳江明音マネージャー~

2023年11月29日(水)

投打がかみ合わず、悔しさ残る4位で終えた秋季リーグ。弊会は秋季リーグ戦後の11月11日にインタビューを敢行。主力として戦い抜いた選手に秋季リーグ戦の振り返り、そして今後の展望についてのお話を伺った。第6回の今回はスタッフ編と題して竹田圭佑(経4=法政)学生コーチ、荒谷ななみ(キャ4=中京大中京)マネージャー、徳江明音(生4=前橋女子)マネージャーのインタビューをお届けする。(全7回)

学生コーチとしてチームを支えた竹田圭佑

スタッフインタビュー

竹田圭佑 学生コーチ

ー学生コーチの仕事は
名目的には選手の指導、育成がメインになってくると思うんですけど、僕自身はそこは監督さんと助監督さんの大きな仕事なのかなっていう風に思ってて。学生コーチは本当に選手のちょっとの変化でもを見逃さないっというか、私生活とか、コミュニケーションとか、そういったところがメインの大きな仕事なのかなっていう風に思ってます。

ーなぜ学生コーチを選んだか
自分自身そこまで野球がうまくなかったんで、うまくないなりにどうにか日本一っていうのを経験したくて、 どういう手段があるのかなと思って、学生コーチを選びました。

ー学生コーチとして気を付けてることは
いろんな人とのコミュニケーションを取ることは、色々気をつけましたね。ある程度、いつも一定の人じゃなくて、本当に多くの人を見るっていうのは心がけたかなと思います。

ー今年1年間振り返って
優勝はできなかったんですけど、春は2位っていう結果になって、秋はなかなか選手のコンディション不足っていうのがあったで、うまくはいかなかったんですけど、来年に繋がる試合ができたのかなとは思ってます。

ーリーグ戦で苦労したことは
春も秋もいろんなメンバーが怪我で出遅れたり、試合に出れないというところで、選手起用というところでは、難しかったところが多かったのかなと思います。

ー試合中の学生コーチはどのような立ち回りを
もちろん練習とかノックを打ったりするんですけど、試合中に関しては学生コーチ2人、 六大学野球は入れるようなシステムになっているので、うちのチームだと1人はブルペンで投手を管理する仕事と、自分は3塁コーチャーと監督の横について色々次の作戦を立てたり、継投を考えたりするような形の仕事を行ってます。

ー今秋のベストゲームは
明治の第2戦です。
優勝が完全になくなっていて、負けたら引退のゲームだったんで、なかなか気持ちの整理が難しかったと思うんですけど、そこでも、みんな本来の力を発揮してくれて、あれだけ強い明治さんを、結構な点差を離して勝てたっていうのはベストゲームじゃないのかなと思います。

ー序盤大量失点から逆転できた要因は
あの試合はあんまり4年生が試合に出てなくて、その中でもやっぱり後輩たちが1試合でも多く4年生たちと一緒に試合やりたいっていう思いもあったと思います。本来の力がしっかりと出たら、あのような試合にはオープン戦の時からなってるんで、そこがうまくマッチしたのかなと思います。

ー期待の選手は
野手は中津大和(営3=小松大谷)なのかなっていう風に思いますね。投手だとこれから引っ張ってくれる存在には絶対、篠木健太郎(営3=木更津総合)がなると思います。

ー4年生はどんな学年だったか
今の4年生は本当にみんないろんな自分のしっかりと考えを持っていて、 まとまるのは難しいかったんですけど、本当にまとまったら強いチームだったなっていう風に思いますし、自分は今泉(颯太、法4=中京大中京)と仲が良かったので、基本的にずっと今泉と毎日練習してた4年間だったなって思います

ー退任される加藤監督について
監督は野球以外にも社会人で働いた経験もある方なので、大学以降野球を継続しない人たちに対しても様々な助言とか、自分たちも就職活動しやすい環境を整備してくれたりしたりとか、野球以外のことに関してもかなり熱心にやってくれて、選手もみんなやりやすいようにできていたのも、加藤監督のおかげだと思います。加藤監督になってから結構、 思い切ったプレーをしてこいっていうことが多かったので、今季は盗塁数が六大で1位だと思うんですけど、そういったところにも結果が出てよかったのかなとは思います。

ー法大野球部の魅力は
縦の繋がりです。今の魅力っていうよりは、過去の先輩だとか、前の監督さんとか、助監督さんが作ってくださった歴史とか、そういったところですね。自分は野球を続けるわけじゃないんですけど就職活動とかしていても、そういったところを感じることが多かったので、縦の繋がりは非常に法政大学野球部のいい伝統なのかなっていう風に思います。

ー応援してくださった方々へのメッセージを
なかなか優勝から遠のいているんですけど、来年こそは優勝できると思うので、 引き続き応援お願いします。

(取材・矢吹大輔)

竹田 圭佑(たけだ・けいすけ)
経済学部4年 2001年8月1日生まれ
東京都出身・法政
167㎝72㎏・右投右打
『選手の小さな変化も見逃さない学生コーチとして、チームを支えた欠かせない存在!』

荒谷ななみ マネージャー

ーラストシーズンを振り返って
すごく充実したシーズンだったなと思います。
勝つ試合もあれば、負ける試合も多くて。その中で感じるものが多かったので。負け試合の中にも、戦ってる選手の姿だったり、表情がすごく印象に残ってます。

ー4年生の活躍ぶりは
3年生が試合に出てることも多かったんですけど、 やっぱり少ない出場機会の中でも4年生が出ると空気が変わるっていうのは感じていたし、その4年生の活躍が やっぱり私自身も同期として嬉しくて。スタンドも4年生が活躍すると後輩たちが喜んでくれたりするのを見て、私もそれに対しても嬉しく思いました。

ー中京大中京高時代から7年間、今泉颯太(法4=中京大中京)選手と一緒の環境で野球をしてきた荒谷さんから見た今泉選手のすごさは
やっぱりあんまり弱いところとかを見せない性格で。 頼もしいなって思って7年間やってきました。

ー高校時代、マネージャーをやろうと思ったきっかけは
甲子園に憧れていて、中京大中京の野球スタイルっていうのが、真面目だったりとか、王道というか。自分の中ですごい憧れでかっこいいなと思ったので中京大中京を選んで。で、その中でやっぱり今泉にも出会えたのも、すごいいいご縁だったなと思います。

ーでは野球に関わるようになったのは高校から
そうですね。兄が野球をしていた影響があって。ただ中学校でソフトボールをして。そして、高校から野球部のマネージャーになりました。

ー法大でもマネージャーを続けようと思った理由
高校野球の下級生の間は辛い思いとかが多かったんですけど、3年生になってから本当の意味で野球を楽しめて、同期のみんなと野球が楽しいっていう気持ちになれて、これだったら大学でもやってみたいっていうのもあったし、東京六大学野球っていうその時自分がいたステージよりももっと上にステージがあるってことを知った時に、そこに行ってみたいっていう風に思いました。

ーマネージャーならではの大変さも多々あったのでは
大変さももちろんあったし、辛いなって思ったこともあったんですけど。土台に高校3年間の経験があったので、逃げ出そうとか、辞めたいなって思ったことは一度もなかったです。

ー趣味が料理とのこと。ズバリ得意料理は
得意料理は。 特にないんですけど、オムライスをよく練習します。

ー選手の皆さんに振る舞うことは
あ、ないです(笑)。

ー法大野球部で過ごした4年間を振り返って
この4年間は本当に楽しかったです。それも、選手の楽しそうにしてる姿も、悔しそうにしてる姿も、4年間で年々強く鮮明に自分の中に映るようになったので、それがすごく印象に残っていて。一緒に戦えてるかはわかないですけど、一緒にそうやってリーグ戦に挑めたことがすごくいい思い出です。

ー1番印象深い出来事は
出来事って言ったらちょっとあんまり思い浮かばないんですけど、 今季のリーグ戦だったら、法明戦の2戦目がすごく印象深いです。誰もが印象に残ってると思うんですけど、やっぱり私の中でも印象に残っていて、1試合に私たち4年生の、36人の良さが詰まってた試合なんじゃないかなと思います。

ーその試合後の選手の様子は
生き生きしていて、今までで1番楽しそう。野球が本当に心から楽しいと思えている表情に見えました。

ー同期のチームメイトに一言お願いします。
4年間ありがとうございました。この代でよかったと心から思っています。
この36人の中の1人になれたことがすごく嬉しいです。これからもそれぞれのステージで一緒に頑張っていきましょう。 以上です。

ー後輩たちに一言
私たちが成し遂げられなかったことがたくさんあるので、それをぜひ後輩のみんなに頑張って成し遂げてもらいたいです。

ー法政大学野球部ファンの方々へ一言
今シーズンもすごく、すごく温かいご声援をありがとうございました。法政大学野球部は、 これからも長く続いていくチームですので、変わらず応援してくだされば、選手のすごく力になります。ぜひ、今後ともよろしくお願いします。

(取材・嘉藤大太)

荒谷 ななみ(あらたに・ななみ)
キャリアデザイン学部4年 2001年11月14日生まれ
愛知県出身・中京大中京
『高校、大学の計7年間を名門野球部のマネージャーに捧げた生粋の野球女子。その優しい笑顔はチームの太陽に』

徳江明音 マネージャー

ーラストシーズン、今季を振り返って一言
今季を振り返って、非常に緊迫した試合が多くて、見てる方もすごいドキドキする試合が多かったかなと思います。また、 感動的な試合も多くて、結構心に残っているシーズンとなりました。

ーその中でも特に印象深い試合などは
特に印象深い試合は明治大学戦の2回戦になります。私自身、荒谷(ななみ、キャ4=中京大中京)マネージャーとアナウンスで入ってたので、上から見ていたんですけれども、 やはり今泉(颯太、法4=中京大中京)からヒットが始まって、みんなでつないでいくっていうところが今年のチームを表していたかなという風に思って、 さらにそこから逆転して。非常に思い出深い試合となっています。

ー4年生の選手たちの活躍ぶりに関して
やっぱりラストシーズンにかける思いの強さが非常に伝わってきました。

ーその法政野球部ならではの良さは
いい意味で学年関係なく仲が良くて、 発言しやすかったりとか。いい意味で上下関係の厳しさっていうのが、そこまでないというところかなっていう風に思います。

ー荒谷らチームスタッフとの関係性は
スタッフ同士でも助け合いながら、この4年間支え合いながら日々活動してこれたかなと思います。

ー法大野球部でマネージャーを始めたきっかけ
私自身、ずっと野球部のマネージャーやりたいなって思っていたんですけれども、自分の進路、 これからのことを考えて選んだ道が女子高だったので、マネージャーをやりたいなって思いながら高校生活過ごしてきて。そこで高3の時に六大学のリーグ戦をお父さんに連れて行ってもらって。「あそこで見てマネージャーやりたいな」って思って、そっから必死に勉強して法政大学に入りました。

ーちなみに高校の時の部活などは
高校は写真部と書道部に入っていたので(笑)。体育会とかでは全然なかったです。

ーそれでは野球部のマネージャーは大幅な方向転換だったのでは
そうですね。最初の時はもう体が大きい男の人たちばかりでびっくりしました(笑)。

ー元から野球はお好きだったんですか
そうですね。野球が好きで、高校の時も球場通ったりとかして、プロ野球よりかは高校野球を見ていました。

ー法政大学のマネージャーは注目度が大きい分、大変なことも多かったのでは
法政大学野球部に入部させていただいて、元々すごい大学の野球部だっていうことは認識はしていたんですけれども、OBの方であったりとか応援してくださる方々の熱量であったりとか、とにかく応援してくださっている方々に、実際お会いしても「本当にみんなから愛されている」というのが実感できる部活で。本当にすごいところに入ったんだなっていう風に改めて感じました。

ー徳江さんは生命科学部のご所属。理系だと他の部員以上に忙しい大学生活だったのでは
そうですね。特に大学1年生と2年生の時とかは授業とかも多かったので。グラウンドまで1時間かかるので。電車の中で課題やったりとか。髪の毛を乾かしながらオンライン授業の動画を見たりとか、本当にそういう受験生みたいな生活をしていました(笑)。

ー学部ではどういったことを専攻されているのか
私は化学を専攻しています。今は、無機科学の研究室に所属していて。セラミック材料の研究に取り組んでいます。

ー4年間を総括して一言
本当に大変ではあったんですけど、本当に人生の糧となる本当に貴重な4年間だったと思っています。自分自身いろんな経験をして、大きく成長できたなっていう風に感じた4年間だったので、本当に関わってくださった皆様、応援してくださってた皆様に感謝の気持ちを述べたいです。

ー4年間の中で最も印象深い出来事は
入部した時がコロナ禍だったので、 マネージャー、私と荒谷が2か月遅れてのチーム合流で。みんなに顔合わせできないまま2ヶ月が経ってしまった時期があって。そんな時に荒谷と「部員の顔を覚えよう」って言って、写真出しあいっこして名前を覚えるゲームをしたりとか(笑)。
荒谷が部員のことをまとめたノートを作ってくれて、共有したりとかして。2人で。本当に2人で助け合いながら、支え合いながら、 1年生の時やっていたことが思い出に残っています。

ー素敵なご関係だったんですね
「本当に荒谷が同期でよかったな」って。4年間一緒に過ごして今、改めてそう思ってます。

ーチームメイトの方々にメッセージを
4年間、本当にありがとうございました。
大変なことも辛いこともたくさんあったんですけど、本当に同期がみんなだったから続けてこれました。 これから先、みんなの人生に幸せが溢れていますようにと願っております。

ー野球部を応援してくださっているファンの方々へ
今シーズンは4位という悔しい結果になってしまったんですけれども、 来年は頼もしい後輩が優勝してくれると思いますので、引き続き温かい熱いご声援をお願いいたします。

(取材・嘉藤大太)

徳江 明音(とくえ・あかね)
生命科学部4年 2001年11月13日生まれ
群馬県出身・前橋女子
『理系ならではのロジカルな頭脳と持ち前の明るさでチームを支えた。同期・荒谷マネージャーとの仲良しコンビは法大野球部・影の黄金バッテリーとも!?』

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