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【サッカー】これが『プロのチカラ』だ!J内定2選手が揃い踏みで4発快勝。守っても2試合連続クリーンシートで、リーグ最小タイの失点数に。/関東大学サッカーリーグ2部 第7節 法大 4-0 立大

2024年6月9日(日)
JR東日本カップ2024第98回関東大学サッカーリーグ2部
第8節 法大-立正大
法政大学城山サッカー場

「やっぱりプロ内定組は違うな。」そんな声も聞こえてきた。
前節、待望のホーム初勝利でチーム状況も上向きの法大。今節も勢いはそのままだった。
前半は苦しみながらも、小池の独力でゴールをこじ開けると、後半は交代策も的中。
カターレ富山内定の溝口とV・ファーレン長崎内定の青木で3発。まさに格の違いを見せつけた。

先制点の小池。ゴールもカメラも位置をバッチリ把握!

試合結果

4
法政大学
1 前半 o 0
立正大学
3 後半 0

試合スタッツ

時間 経過 大学 選手名 得点経過
23分 得点 法大 小池直矢 1-0
58分 交代 法大 前田康尋→中川敦瑛
67分 交代 法大 大畑凜生→浅野直希
71分 交代 法大 小池直矢→溝口駿
72分 得点 法大 溝口駿 2-0
85分 交代 法大 洪怜鎭→荒井駿希
86分 得点 法大 溝口駿 3-0
90+1分 得点 法大 青木俊輔 4-0
90+5分 交代 法大 青木俊輔→櫻井稜

スターティングメンバー

背番号 ポジション  選手名 学部・出身校
21 GK 寺田周太 経済2・法政二
3 DF 竹内豊 現福4・新潟明訓
18 DF 日髙華杜 経済3・大津
19 DF 保田成琉 社会2・阪南大高
26 DF 薬師田澪 経済3・大津
7 MF 青木俊輔 社会4・東福岡
8 MF 浅野直希 経済3・ガンバ大阪ユース
24 MF 小池直矢 現福2・前橋育英
28 MF 根津元輝 経済2・前橋育英
17 FW 洪怜鎭 社会3・三菱養和SCユース
25 FW 前田康尋 現福2・浜松開誠館
サブメンバー
1 GK 諏訪部隼 経済3・法政二
2 DF 櫻井稜 経済2・鹿島学園
4 DF 木村恵風 社会4・横浜F・マリノスユース
16 DF 荒井駿希 スポ3・静岡学園
10 MF 中川敦瑛 経済4・横浜FCユース
11 MF 溝口駿 経済4・法政二
22 MF 大畑凜生 現福3・矢板中央
9 FW 石井稜真 経済4・アビスパ福岡U-18
13 FW 相澤デイビッド スポ3・日本文理

日程と結果

日付 対戦校 結果 会場
1 4月7日 神奈川大 ●0-1 法政大学城山サッカー場
2 4月14日 山梨学院大 ●1-2 山梨学院大学川田ツインサッカー場
3 4月28日 日本体育大 ●0-1 法政大学城山サッカー場
4 5月5日 拓殖大 ⚪︎3-0 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場
5 5月19日 早稲田大 △2-2 早稲田大学東伏見サッカー場
6 5月26日 順天堂大 ●0-2 順天堂大学キャンパスさくらサッカー場
7 6月2日 立教大 ⚪︎4-0 法政大学城山サッカー場
8 6月9日 立正大 ⚪︎4-0 法政大学城山サッカー場
9 6月16日 城西大 法政大学城山サッカー場
10 7月14日 慶應義塾大 慶應義塾大学下田キャンパス
11 7月21日 産業能率大 産業能率大学第二グラウンド
12 7月28日 立正大 立正大学熊谷キャンパスサッカー場
13 8月3日 早稲田大 法政大学城山サッカー場
14 9月21日 立教大 立教大学富士見総合グラウンド
15 9月29日 日本体育大 日本体育大学横浜・健志台キャンパスグラウンド
16 10月6日 城西大 JOSAI SPORTS FIELD 第1グラウンド
17 10月13日 順天堂大 法政大学城山サッカー場
18 10月20日 慶應義塾大 法政大学城山サッカー場
19 10月27日 産業能率大 法政大学城山サッカー場
20 11月3日 神奈川大 神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド
21 11月10日 拓殖大 法政大学城山サッカー場
22 11月16日 山梨学院大 法政大学城山サッカー場

マッチレポート

今季最多の4得点をあげ、快勝した前節から1週間。ここで連勝し流れを作りたい法大は、浅野直希(経3=ガンバ大阪ユース)と前田康尋(現2=浜松開誠館)が今季初のスタメンとなった。

前半は立ち上がりから一進一退の攻防が続く。15分、前田が抜け出しチャンスを迎えるが、ここは上手く合わせて蹴ることが出来ない。攻守が激しく入れ替わる中、23分。洪怜鎭(社3=三菱養和ユース)が中盤で上手くコントロールして相手をかわし、前線の小池直矢(現2=前橋育英)へパス。絶好調の小池はパスを受け左サイドを駆け上がると、ゴール隅へシュートを突き刺し、2試合連続の先制点を奪うことに成功する。その後は追いつきたい立正大の猛攻を受けるも、GK寺田周太(経2=法政二)を中心にゴールを割らせず、リードして前半を折り返す。

勝利へ向け追加点の欲しい後半。13分、法大は前田に代わり入った中川敦瑛(経4=横浜FCユース)が抜け出しシュート。これは枠外となるが、早速チャンスを作る。続く27分、パスを受けた中川がゴールライン際まで持ち上がると、直前に投入された溝口駿(経4=法政二・カターレ富山内定)へ折り返す。溝口はこれを冷静に決め、追加点を得る。4年生の投入で勢い付いた法大は、その後も攻撃の手を緩めない。29分には保田成琉(社2=阪南大高)、30分には大畑凜生(現3=矢板中央)が立て続けにゴールに迫るが、惜しくもポストに叩きダメ押しとはいかない。それでも41分、スローインからワンツーで抜け出した溝口がエリア内からシュートを打ち、この日2点目でさらに相手を突き放す。そして45+1分、青木俊輔(社4=東福岡・V・ファーレン長崎内定)が中盤でボールを奪うと、ドリブルで"ギュンギュン"進み、放ったシュートはダメ押しの4点目。終了間際にはセットプレーなど攻め込まれるも、寺田のファインセーブにDF陣も応え、ゴールを死守して4-0で試合終了。

自身初の2ゴール、溝口がプロ内定の威厳を見せた。

これにより2022年10月以来、待望のリーグ戦連勝となった法大。試合後には「やっぱりプロ組は違うな」と得点を奪った溝口、青木を讃える声も聞こえた。順位も1つあげたが8位と、まだまだこんなものではないはずだ。1部復帰へ向け、理想の形「複数得点、無失点」で連勝街道を突き進め。

(取材:中田沙羅、山口晴暉 撮影:大草拓馬、矢花怜奈)

試合後の一面

試合後順位表

順位 大学名 勝点 試合数 勝-分-負 得点/失点 得失点
1位 慶應義塾大 17 8 5-2-1 27-12 15
2位 日本体育大 17 8 5-2-1 19-13 6
3位 早稲田大 14 8 4-2-2 15-14 1
4位 山梨学院大 13 8 4-1-3 18-14 4
5位 神奈川大 13 8 4-1-3 9-8 1
6位 順天堂大 12 8 3-3-2 11-11 0
7位 立正大 11 8 3-2-3 8-13 -5
8位 法大 10 8 3-1-4 14-8 6
9位 産業能率大 9 8 2-3-4 7-10 -3
10位 立教大 8 8 2-2-4 9-14 -5
11位 拓殖大 6 8 2-0-6 12-17 -5
12位 城西大 4 8 1-1-6 8-23 -15

 

監督インタビュー

井上平監督

ーー試合を振り返って
どっちに転ぶかわからないゲームだったね(笑)

ーー交代策が的中
いやぁ、本当に良かったね。ミゾ(溝口駿)が2点に(中川)敦瑛がアシスト、良かったね。

ーー試合自体は狙い通りだったか
前半は(小池)ナオヤのスーパーゴール1発に助けられただけで、全然だったね。

ーーGK寺田周太が良かった
だね。何個止めたって感じだよね。ほんとに5個くらい止めてって感じだったけど、ゲームとしての狙い的には後半のゲームの方がやれてた感じかな。どっちかといえばね。だけど、ほとんど想定の3割ぐらいしかやれなかったな。

ーーその中でも勝ち切れた
そうだね。まず、戦うとか走るというところをもっとやらなきゃいけないよねっていうのを、みんなにこう口酸っぱく選手たちには理解してやってるから、なんとか最後、一歩足が出たり、粘ったり、守りきれてるかな。そこはもっともっとこう、ハードワークもっとできるように日頃からやっていかないといけないね。

ーーこれで3試合目の無失点勝利
すごいね。攻撃も3点(拓大戦)4点(立大戦)4点(今節)。やっぱ点を取るとみんな盛り上がるからいいね。1点でも多くとって、みんなと盛り上がって、あー気持ちよかった最高だってなりたいよね。

ーーメモを取ってるのが意外と珍しく見えました。森保代表監督みたいで、これが名将かって感じましたが
森保さんを真似してました、、というのは嘘で、日頃からメモとっているつもりだったけどね(笑) 真似してるわけではなく、ポイントだったり、ハーフタイムとかで伝えるようにとっているよ。

ーーこれで2連勝、チームの雰囲気もすごい良さそうなのがベンチからも感じました
そうだね。今いい感じで来ているので、アミノ(バイタルカップ)勝って、今月8試合全勝して、7月からのリーグ戦にも繋げられるようにします。

洪怜鎭(社3=三菱養和SCユース)

ーー今日の試合振り返って
今日はチーム全体で勝てた試合だったと思いますし、個人的にもゴールはまた奪えませんでしたが、チームのために走ったり戦うっていう姿をはやっぱ見せられたので、やっぱ次こそは結果を出せるようにやりたいですね。

ーープレス・プレスバックが印象的でした。チームとしての約束事は
チームとして監督から求められてることでもありますし、自分自身もやチームのためにやるっていうのが今評価されていると思うので、そこは強く意識しています。

ーー今年からツートップ、やりやすさ
守備の面はコンセプトが変わって、前から行くっていう、大きくそこが変わりました。自分にすごく合ってるのかなと思うのと、去年よりアグレッシブにチーム全体で戦えてるなと、中でやっていても感じます。

ーー今後への意気込み
もうそろそろ(得点を)取らないとですね。ほんと危機感も感じてますし焦りもあるので貪欲に狙って行きます。

公式記録にはならなかったが、先制点の起点になった洪。次こそゴールを!

青木俊輔(社4=東福岡・V・ファーレン長崎内定)

ーー試合を振り返って
前半は難しい時間が続きましたが、しっかり粘り強く戦って、最後はしっかり自分たちの得意な形から得点を奪えて、連勝できて良かったです。

ーー得点シーンを振り返って
自分がボールを奪ってから、そのままスピードにのってシュートまで持っていけました。パスの選択肢もありましたけど、そこは自分のシュートエリアだったので思い切って足を振って、それが得点になって良かったです。

ーーV・ファーレン長崎内定、率直な気持ちは
自分が幼い頃から目標としていたプロサッカー選手になれて嬉しい気持ちと、ここが自分にとってゴールではなく、また次のステージで活躍して海外に行きたいという思いがあるので、現状に一喜一憂することなく、もっともっと上を目指していきたいです。

ーー決まった経緯
去年からずっと気にしていただいていました。決め手としては、長崎のプレースタイルがすごく合っていたことと、長崎の下平監督がすごく自分のことを気に入ってくれているということも含めて、自分の成長を考えて決めました。

ーー先日のルヴァンカップでプロデビューされました
ルヴァンカップというすごく良い舞台で、アウェイで新潟でしたけど、ビッグスワンスタジアムもすごく人が入っていて、プロの舞台はすごいなと思いましたし、改めてそういった舞台で活躍したいという気持ちも生まれました。またここからどんどん試合に出たいと思います。

ーーこれから長崎は新しいスタジアムが完成します
実際に現場に行かせてもらって、スタジアムを生で見てすごいなと思いました。ホテルとかも付いていて、自分がプロの舞台に行ってから家族とかお友達とかも呼んだら嬉しいのかなと思ったので(笑)そうなれるようにまた頑張りたいです。

ーー長崎のサポーターに一言
今年は法政でプレーしながら長崎で試合に出ることになると思いますが、早く長崎でも結果を残して勝利に貢献したいという強い思いがあるので、引き続き応援よろしくお願いします。

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