【硬式野球】秋季リーグ直前インタビュー⑩~藤森康淳内野手~
藤森康淳 内野手
ーー現在のコンディションは
リーグ戦に向けて仕上げてきたので、今は最高ですね。元々最高の状態で迎えたいと思いながらやっていて。実際に今最高の状態にいるので。ただ、リーグが始まったら全然環境が変わるのでおごらずにやっていきたいです。
ーー秋リーグは一塁手での出場になるのか
そうですね。オープン戦期間は外野も守ったんですけど、ここ10試合くらいはファーストなので。監督からは「開幕、どこかで出す」って言ってもらえています。(経緯は)内野は層が厚いですし、外野にも中津さん(大和、営4=小松大谷)や姫木さん(陸斗、人4=日大藤沢)であったり上手い選手がいるので。その中で試合に出るとなったらファーストでした。(自分から志願した訳では無いのか)監督から「できるか」と聞かれたので、それは無理とは言えないですよね(笑)。「やります」と答えました。
ーーファーストの守備は誰から教わったか
基本自分で調べたり見て学びました。自分、結構守備範囲が広いタイプなので、「ここまで出ていい、これ以上出たらあかん」のラインがあるんですけど、がめつく出てしまうのでその部分は難しかったですね。(つまり動画配信サイトなどで学んだのか)そうですね。YouTubeであったり、社会人チームと対戦する機会も多かったので、上手い選手のプレーを見て学びました。
ーーセカンドを守りたい気持ちは
ゆくゆくはセカンドでレギュラーを取りたい気持ちはあるんですけど、今は試合出たいなっていう気持ちが自分の中で強いので。4年生になったらセカンドにこだわりたいですけど今は出場することを優先したいです。
ーーこの夏は逆方向の打球が多いが打席での意識は
逆方向の打球多いイメージあります?それめっちゃうれしいですね。春のリーグ戦で試合に出させていただいたんですけど打率は1割台だったし、元々逆方向に打つのが苦手で。でも自分は足が武器なので、逆方向への打球を意識して取り組んできました。この夏成長できた部分なのかなと思います。(成長できたきっかけは)関西遠征に行った時に、日本生命の皆川仁選手にアドバイスをいただいて。そのアドバイスが自分に合っていて、最近逆方向に打てるようになってきました。まあ、まだまだですけどね。(具体的にどんなアドバイスをもらったのか)打つ時に左肩が出てしまうんですね。そこの直し方を教えてもらったのと、普段からインコースの球でも逆方向に打つ練習をしておくようにと教えていただきました。
ーー今夏の個人的な成長は
打撃ですね。春はほんまに悔しくて。1割台というのはかなり落ち込みました。でもまだ2年生ですしこの先の方が長いのでそこは気持ちを切り替えて。監督にも指導していただいたりして逆方向に打てるようにしました。チーム全体でもそういう取り組みはしていたんですけど、個人的にも逆方向への意識については重きを置いていて、守備よりも打撃を主に練習しましたね。
ーー理想像となる選手は
松下さん(歩叶、営4=桐蔭学園)です。大学日本代表に選出されていろいろ経験して帰ってこられて。ジャパンで学んだことをチームにも還元してくれています。松下さんのことは自分自身すごく頼りにしていて。松下さんって人一倍練習する方なので、そういった方のアドバイスって聞く側としても説得力を感じますし、自分もそんな先輩になれるようにしたいです。そういう意味で松下さんは今1番の理想像ですね。
ーーチーム全体の変化は
目の色が変わった選手も多いのですが、一方まだまだぬるい選手もいて。あと、1~2年生が出てきて若い選手中心のチームに変わりつつあるので。そういった点でも試合に出られない4年生の分まで下級生が先輩の想いを背負って頑張らないといけないと思っています。今は松下さんが「チームの底上げを頑張ろう」という姿勢を示してくれているので。恐らく春と比べて選手の入れ替えが出てくると思いますし、そういった点は大きな変化なのかなと思います。
ーーAチームのオープン戦に1年生が多く出場したがやはり意識の高さが背景にあるのか
やはりまだ1年生なので、「4年生のために」という意識はまだちょっと薄いのかなと自分的には思っています。でもそんな風に言ってたらダメなので、自分がもっと「4年生勝たすねんで」という意識を浸透させないといけないんですけど。ただ、ポテンシャルのある選手はすごく多いのでチームの力になってもらわないといけないなと思っています。後ろから1年生の背中を押してあげられるようになりたいです。
ーープロアマ交流戦では高校時代、Uー18日本代表で同期だった読売ジャイアンツ・森本哲星投手との対戦も
自分はあまり意識していなかったんですけど、向こうに聞いたら結構意識していたみたいで。対戦した時はストライクが1球も入らずストレートの四球だったのでかなり意識していたんだと思います(笑)。
ーー自身のプロへの想いは
天理高校時代に二遊間を組んでいた戸井(零士、現・阪神タイガース)っていうのがいるんですけど。その子がプロに行ってからプロに行きたい気持ちは強くなりましたね。
ーー4年生がこの秋引退。特にお世話になった先輩は
鈴木大照さん(文4=明徳義塾)ですね。プレースタイルが似ているところもあるし、走塁に関して教えてもらったこともありました。春は一緒に外野を守ったこともあったので、そこの思い入れも強いです。大照さんのことはすごく尊敬していて、気を遣える方でみんなに好かれるタイプの人です。プライベートでも良くしてくれているのでラストシーズンほんまに頑張ってほしいです。
ーー法大の注目選手は
捕手の中西祐樹(法2=木更津総合)ですね。多分スタメンマスクを被ることになると思うんですけど、中西はすごく努力家で。朝8時から練習なんですけどその前から自主練習をしていたりして。そういった選手が活躍したらうれしいですし、2年生の中だったら1番仲良いので。あと出身が関西同士なんですよ。自分が大阪で、中西が京都で。そういった部分でも頑張ってほしい気持ちは強いですね。(安達壮汰選手も同じく中西選手を推していた)本当ですか(笑)。やっぱり中西はみんなに好かれてるので。頑張ってほしいです。
ーー対戦したい投手は
各大学のエースですね。春はとことん抑えられたので。そういった良い投手全員から安打を打てるように映像でしっかり研究してやっていきたいですね。
ーーファンに注目してもらいたい自身の強みは
ファーストではあまり発揮できないかもしれませんが、走力ですね。走塁や盗塁であったり足が絡む部分は自信があるので。そういった部分に注目してもらいたいです。
ーー法大野球部HPに記載されたマイブーム「自己投資」について
そうですね、美容室や髪にこだわったりしています(笑)。自分、元々髪色が薄くて茶色っぽいんですね、それを生かしたり。あと、高校時代は坊主だったので、その分見た目も気にかけていかないとなという気になりましたね。(茶髪のイメージだったが実は地毛だった)そうなんですよ!よく「髪、染めてるのか」と言われるんですけど、染めてないんですよ(笑)。でも羨ましがられることもありますし生かすようにしています。(美容室はどのエリアに)丸の内です。大手町駅で降りるんですけど。そのあたりの美容室に行っています。
ーー大島公一監督が藤森選手の走塁を「Sランク」と評していたが普段どんな意識を
ほんまですか(笑)、うれしいですね。次の塁を盗むのはそうですけど、守備にどれだけプレッシャーをかけられるかを考えていて。「こいつ走るんちゃうか」と捕手に思わせておけば向こうもやりにくいと思いますし、甘い球が来る確率も上がるので常に相手に嫌がられるような意識を持ってやっています。
ーー秋リーグの個人目標は
自分は打率を稼がないといけない選手なので、首位打者を狙うのはそうなんですけど、ベストナインも目指したいです。あと、うちはチャンスに一本が出ていないのが現実なので勝負強いバッティングができるように。その先にベストナインがあると思うので、そこは意識していきたいです。
ーーファンの方々に一言
いつも応援してくださってありがとうございます。春は4位という結果に、、、。4位でしたっけ?(4位です)そうですよね。優勝じゃなかったので覚えてなかったですもう(笑)。まあ、こういった悔しい結果に終わってしまったんですけど、秋は全員が目の色を変えて試合に挑んで、ファンの方々と一緒に優勝を喜べるように。そしてパレードをできるように頑張りたいと思うので熱い声援のほど、よろしくお願いします。
(取材・嘉藤大太)
藤森 康淳(ふじもり・こうじゅん)
経営学部2年・2004年8月10日生まれ
大阪府出身・天理
170cm 68kg・右投左打
昨季成績:11試合 37打数7安打 打率.189 0本塁 0打点 2盗塁
『春リーグでの屈辱、夏の特訓を経てつかんだ「逆方向への打撃」。瞬足巧打を武器に、法大の「忍者」が初の首位打者&B9獲得へと挑む』
硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。