【硬式野球】秋季リーグ直前インタビュー⑫~松下歩叶内野手~

松下歩叶 内野手

ーー現在の調子は
調子はあまり良くはないんですけど、悪い感じでもないのでいい感じに調整は進められてるかなと思います。

ーー大学日本代表での思い出は
やっぱり優勝できたっていうことが1番いい思い出だったと思います。(特にすごいと感じた選手は)本当に全員すごい選手だなと思ったんですけど、特に青山学院の西川史礁さんと創価大の立石(正広)です。その2人はスイングの強さだったり、打球のスピードだったり、ピッチャーに対してのアタックが上手な選手だったので、すごいと感じました。

ーー代表では11戦無敗、今回の代表チームの良さは
今回僕は初めての代表だったので、比べるとかないんですけど、4年生と3年生が半分ずつぐらいでコミュニケーションが多く取れてて、すごい仲のいいチームだったかなっていう風に思います。(仲の良さが優勝につながったのか)最初の平塚の直前合宿から結構コミュニケーションを多く取ってて、4年生も優しくて、学年関係なくコミュニケーション取れたっていうのが、チームが1つになれた原因なんじゃないかなと思っています。

ーーベンチでの切り替えの声など松下選手が代表から持って帰ってきたことがチームにプラスの影響を与えているという声がある。具体的にどんなことを伝えたりしたのか
やっぱり代表に選ばれた選手はチームの中心選手が多くて。それでも、とにかくチームの勝利のためにプレイしてるっていう姿が僕はすごく印象的だったので。そこが今の法政に足りてないところかなっていう風に思います。自分の結果を求めすぎて、チームの勝ちに対する気持ちっていうのが薄れているかなっていう風に思ったので。とにかく「勝ちに対して貪欲に」っていうことを帰ってきてから伝えるようにしてます。

ーー代表監督を務めた慶大・堀井監督の凄さは
堀井さんはそんなに口数が多い方ではないんですけど、大事なところでは一言かけてくれて。僕もバッターボックス入る前にチャンスの場面で何度か声をかけてもらって、その言葉でちょっとリラックスできて打てたっていう打席もあったので、チームを勝たせられる、すごい監督だなっていう風に改めて思いました。

ーー母校の桐蔭学園高はラグビーの強豪校として有名だが
僕が1、2年生の時にラグビー部が花園で2連覇したんですかね。僕のクラスがスポーツクラスで、ラグビー部がいっぱいいて。活躍している彼らの姿を見て、すごく刺激はもらってましたね。

ーー春に優勝できなかった理由を改めて今どう考えているか
やっぱり打撃陣がピッチャーの好投に応えられなかったので。ピッチャー陣が頑張っていた中でバッター陣がつながらなかったっていうのは、一番の勝ち切れなかった原因だと思います。その部分を春終わってからバッティングのところにフォーカスして練習はしてたので。勝てなかった、優勝できなかったのはバッター陣の力不足かなっていう風に思います。

ーー代表に行く前と後のチームの変化で気づいたことは
リーグ戦が終わって、オフ期間があって。すぐに僕が代表の候補合宿に参加して、そこからチームを離れてしまったので、リーグ戦終わってからの法政の練習には参加できていなかったのですが、帰ってきてからは、1球に対しての気持ちや守備の面でも細かく練習してるなっていう風に感じました。バッティングのところも、1球に対してっていう思いが強くなってるなと思いました。

ーー監督が掲げる『競争』はチームにどのような影響が
下の学年でも試合に出れるっていうことが下級生はわかったと思うので、アピールして下の学年から上がってきて、上の学年の選手も「今のままじゃダメなんだ」と感じていると思います。競争ができていると思うので、そこはすごいいいかなっていう風に思います。

ーー個人としては秋に向けてどのようなテーマをもって取り組んできたのか
僕はバッティングのところなんですけど、打点っていうところにすごくこだわってて。 勝負どころで一本だったり、チームを勝たせられる一打っていうところにすごくこだわっていて、この春終わってからやってきています。

ーーオープン戦を通してチームとして良くなっていることは
夏のオープン戦が始まってから、最初の方は全然勝てなくて。チームとしてもなかなかうまくいかなかったんですけど、選手たちで考えて、悪いところ、いいところもいっぱい話してきて、少しずつ形になってきて、勝てるようになってきました。自分たちのしたい野球が、まだ完璧じゃないんですけど、できるようになってきてるので。ここからあと1週間、オープン戦はあと3試合あるんですけど、作り上げたいなと思います。

ーー実戦での手応えは
自分のスイングがきっちりとできてるっていうところはいいところかなって思ってて。試合の中でもヒットが出る出ないじゃなくて、自分のイメージ通りのスイングができています。

ーー法大は優勝から遠ざかっているが
やっぱり勝ちに対しての執念や貪欲さっていうのが足りてないところが原因なんじゃないかなと僕は思ってて。他のチームを見たら、もう1点、自分を犠牲にしてでも1点を取りに行くっていう姿勢が見えるので。そこが法政には足りてなくて、その気持ちっていうのを持つことができれば優勝できるんじゃないかなと思います。

ーー3季連続ベストナインとなれば法大では大引啓次氏以来となるが
正直そこまで個人の賞に関しては、取りたい気持ちもあるんですけど、そこまでこだわりはなくて。本当に優勝っていうタイトルだけを目標にやりたいなっていう風に思っていて。その中で賞を取ることができればベストだと思います。

ーー個人の目標は
個人の目標は3割、3本で、この春終わってからずっと目標としてやってるんですけど。とにかく今は優勝するっていうことかなと思います。

ーー試合の日のルーティンは
試合の日のルーティンは朝、寮の自販機でいろはすの水を買って、行きのバスで飲むっていうのをやってます。(いろはすにこだわりがあるのか)寮にあるのがいろはすだったので。そこからはこだわっちゃいますね。(普段飲む水もいろはすなのか)いや、そういうわけじゃないです。試合の日だけです。

ーー他大学からのマークがさらに厳しくなることが予想されるが
データを取られて、警戒をされてくると思うんですけど、そこまで考えることはなく、今まで通り気負うことなくやっていけたらなっていう風に思っています。あまり気にしないようにしてます。

ーー同学年の石黒和弥選手(営3=高岡商業)が遊撃手のレギュラーになることが予想されるが
石黒はポテンシャルもあっていい選手だなと個人的に思っているので。石黒が「チームのために」っていう気持ちでプレーしてくれたら、優勝もすごく近づくと思うので。個人的には石黒がすごくキーマンだと思っているので期待しています。

ーー松下選手は高校までは遊撃手で活躍していたが、遊撃手のレギュラーをつかみたい気持ちは
来年はショートで勝負したいなっていう気持ちはあります。ただ、先を見ることはなく、この秋のリーグ戦で与えられた役割を果たせたらなと思います。もちろんショートやりたいっていう気持ちはありますけど、この秋に優勝するために頑張りたいなっていう風に思います。

ーー秋リーグの個人とチームで注目してほしいポイントは
チームとしてはなかなか打線がつながらなかったので、この春終わってから夏の期間で、つなぐ野球でとにかく1点をもぎ取る野球っていうのをテーマにずっとやってきているので。その法政の打線をぜひ期待していただけたらなっていう風に思ってて。個人的には勝負どころでの1本っていうところに期待していただけたらなという風に思います。

ーー意気込みを
他大学はすごく強いと思うんですけど、それに負けない選手もいて、力もあると思うので。とにかく、この春終わってから秋始まるまでずっとやってきた練習の成果っていうものを出して、優勝したいなと思います。

ーーファンの方にメッセージを
とにかく今年の秋はリーグ戦優勝、そして日本一っていうものを成し遂げられるように頑張りますので、 応援のほどよろしくお願いします。

(取材・盛岡惟吹)

松下 歩叶(まつした・あゆと)
経営学部3年・2003年4月14日生まれ
神奈川県出身・桐蔭学園
181cm85kg・右投右打
昨季成績:13試合 48打数12安打 打率.250 2本塁打 8打点 2盗塁
『無類の勝負強さを発揮する法大のクラッチヒッター。夏には日本代表にも選出され、世界の舞台でも躍動。3季連続のベストナインと優勝を何としてでも成し遂げたい。』

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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