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【硬式野球】終戦か 東大にサヨナラ負けで9季連続V逸現実味 アンダースローに大苦戦 2度の満塁逃す13残塁の大拙攻 最後は安達が力尽きる

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 東大2回戦
2024年10月13日(日)
神宮球場

前日は16得点で大勝した法大だったが、再三のチャンスを生かせず、東大先発・渡辺の前に2得点に抑えられる。投手陣も4人による継投で粘りを見せたが、最後は4番手・安達がサヨナラ打を浴び力尽きた。優勝がさらに遠のく痛い1敗となった。

サヨナラ負けを喫し茫然の中西祐と歓喜にわく東大ナイン

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法 大 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 9 1
東 大 1 0 1 0 0 0 0 0 3 9 0

(法大)野崎、倉重、吉鶴、●安達―中西祐
(東大)〇渡辺ー杉浦
法大:松下 3号ソロ(2回表 渡辺)
東大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (6) 石黒 4 0 0 0 .216 二飛 遊ゴロ 左飛 捕飛
H 山下 1 0 0 0 .000 三ゴロ
1 安達 0 0 0 0 .000
2 (46) 熊谷 5 4 0 0 .524 左安 左安 二ゴロ 中安 左安
3 (8) 中津 4 0 0 1 .324 二ゴロ 左飛 空三振 二ゴロ 四球
4 (7) 内海 5 1 1 0 .211 右飛 中2① 投ゴロ 三飛 空三振
5 (5) 松下 4 2 1 1 .297 左本① 中飛 中安 二ゴロ 故意四
6 (9) 藤森康 5 1 0 0 .258 左飛 左飛 一ゴロ 中安 右飛
7 (3) 武川 2 1 0 2 .357 三ゴロ 四球 故意四 投安
8 (2) 中西祐 0 0 0 3 .200 四球 投犠打 死球 死球
9 (1) 野崎 1 0 0 0 .000 二ゴロ
1 倉重 1 0 0 0 .000 一邪飛
H 𠮷安 1 0 0 0 .333 三邪飛
1 吉鶴 0 0 0 0 .000
H 浅倉 1 0 0 0 .000 空三振
4 中村騎 0 0 0 0 .000

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 2 31 8 2 2 1 1 5.59
倉重 3 57 13 4 4 0 0 0.00
吉鶴 2 27 6 0 4 0 0 6.14
安達 1.1 23 7 3 0 0 1 0.79

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 32 土肥憲将(キャ2=鳴門) 28 石黒和弥(法3=高岡商)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 37 浅倉大聖(法2=日大三) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 6 武川廉(人4=滋賀学園) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
11 藤森粋七丞(キャ3=青森山田) 26 藤森康淳(営2=天理) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
12 永野司(営3=倉敷商) 29 中村騎士(営1=東邦) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
17 野崎慎裕(営3=県岐阜商) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
34 倉重聡(営1=広陵) 25 山下陽輔(営3=智辯学園) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 8 中津大和(営4=小松大谷) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

【戦評】
昨日の第1戦を制した法大の先発は左腕の野崎慎裕(営3=県岐阜商)。対する東大の先発は右アンダースローの渡辺向輝(3年=海城)。

1回表、1死から2番・熊谷陸(人1=花巻東)が左前安打で出塁するも、後続が凡退し無得点。その裏、法大先発の野崎は先頭打者に四球を与えると、2番・山口真之介(4年=小山台)に右前安打を打たれ、打者走者を一、二塁間で挟むも、その間に一塁走者が生還し0-1と先制を許す。

2回表、先頭の5番・松下歩叶(営3=桐蔭学園)が3球目の真ん中寄りの直球を捉えると、これが2試合連続、今秋3本目の左越え本塁打となり1-1と同点に追いつく。その裏、安打と盗塁で無死二塁のピンチを招くも、後続を三振2つと三ゴロに打ち取り、勝ち越し点を与えず。

3回表、1死から2番・熊谷が左前安打で出塁すると、その後2死となるも、4番・内海壮太(法4=御殿場西)が左中間へ適時二塁打を放ち、2-1と1点を勝ち越す。その裏、この回から先発・野崎に代わって2番手・倉重聡(営1=広陵)が登板。倉重は先頭に左前安打を許す。その後2死二塁となり、3番・中山太陽(3年=宇都宮)に左前安打を打たれ、さらに左翼手内海の失策の間に二塁走者が生還し、2-2とすぐさま同点に追いつかれる。

4回表、1死から四球と犠打で2死二塁のチャンスを作るも、9番・倉重は一邪飛に倒れ勝ち越せず。その裏、1死から安打と犠打で2死二塁のピンチを招くも、9番・小村旺輔(2年=私立武蔵)を三邪飛に打ち取る。

5回は両校三者凡退に終わる。

6回表、1死から5番・松下が中前安打で出塁すると、その後2死二塁となり、7番・武川廉(人4=滋賀学園)は敬遠、8番・中西祐樹(法2=木更津総合)は死球で2死満塁のチャンスをを作る。ここで打席には、𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭)主将が代打として立つも三邪飛に倒れ、得点できず。その裏、法大は2番手・倉重に代わって、3番手・吉鶴翔瑛(営4=木更津総合)が登板。吉鶴はこの回を三者連続三振に打ち取る。

7回表、1死から熊谷が中前安打で出塁するも、後続が続かず無得点。その裏も吉鶴が好投し、攻撃へとリズムを作る。

8回表、1死から連打と死球で、1死満塁の大チャンスを作る。ここで、代打・浅倉大聖(法2=日大三)を起用するが空振り三振に倒れる。続く代打・山下陽輔(営3=智弁学園)も三ゴロに打ち取られ、この試合2度目の満塁のチャンスを生かせず。その裏、法大は3番手・吉鶴に代わって、4番手・安達壮汰(営4=桐光学園)が登板。吉鶴は2回を完璧に抑えた。安達はこの回、2死から安打と盗塁で2死二塁のピンチを招くも、次打者を中飛に打ち取り切り抜ける。

9回表、2番・熊谷がこの試合4本目となる左前安打で出塁するも、3番・中津大和(営4=小松大谷)の打席で盗塁死。その後、中津は四球で出塁し、盗塁で二塁まで進み1死二塁のチャンスを作る。しかし、4番・内海は空振り三振、5番・松下が敬遠された後、6番・藤森康淳(営4=天理)も右飛に倒れ勝ち越せず。4回以降は無得点に終わる。

その裏、安達が先頭打者に左前安打で出塁を許すと、犠打で走者を二塁に進められる。そして、1死二塁から7番・門田涼平(2年=松山東)に右中間へ適時二塁打を浴びサヨナラ負けでゲームセット。

打線は前日に16得点も、この試合は2度の満塁のチャンスを生かしきれず。投手陣は粘りを見せるも、9回に力尽きた。優勝がさらに遠のく痛い1敗となった。

(記事:松野要、写真:中山達喜、寺地愛歩、古川千遥)

選手インタビュー

熊谷 陸 内野手

ーー今日の試合をどう受け止めているか
負けられない試合で負けてしまってとても悔しいですが、切り替えて次の試合も挑みたいと思います。

ーーここまでを通して打率.524、東大との2戦では打率.727という驚異的な成績だが、好調の要因は
大島監督からピッチャーの足元から逆方向に打つよう言われているので、それを意識した結果だと思います。

ーー1年生で唯一スタメンとして出場したが、プレッシャーなどは感じたか
最初はとても緊張したのですが、徐々に慣れて思いっきりプレーできるようになってきました。

ーーセカンドとショートでの出場だが、守備で意識している点は
セカンドでもショートでも常に攻めた守備を心がけています。

ーー残りの試合での目標は
もう負けられないので先輩方を何としても勝たせてあげられるよう頑張ります。

ーー明日への意気込み
絶対に明日勝って勝ち点を取ります!

吉鶴 翔瑛 投手

ーー立大、早大戦となかなか思うように実力を発揮できていなかったが、どんな調整をしたか
調子自体は悪くなかったのであとは気持ちの持ちようだなと思って、自信を持って投げました。

ーー今日は課題にしてきた真っ直ぐとスライダーで三振を奪っていたが感触は
感触は良かったです。

ーー本日サヨナラ打を打たれてしまった安達選手にはどのような声掛けをしたか
明日勝とうと声をかけました。

ーー今後のリーグ戦は先発としてもう一度戦いたい思いは
もちろんありますが、与えられたところで抑えたいと思います。

ーー最後これからのに意気込みを
春より多く勝ち点取れるように頑張ります。

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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