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【硬式野球】明大からの5年ぶり勝ち点に崖っぷち 鈴木大照が気迫の今季初安打→石黒和弥の2点タイムリーで一矢報いるも及ばず 篠木健太郎は8Kも7回3失点で2敗目

東京六大学野球2024秋季リーグ戦 明大1回戦
2024年11月3日(日)
神宮球場

優勝可能性は消滅したものの慶大に15年春ぶりとなる2連勝を決め、再び勢いに乗る法大。吉安世代最後のカードとなる第5カード目の相手は19年春以来勝ち点を奪うことができていない最後の鬼門・明大だ。絶対に2連勝で勝ち点を。そう意気込んだ法大の先発は篠木健太郎(営4=木更津総合)。篠木は8奪三振の快投を見せるも7回に本塁打を含む3安打を浴び、7回3失点で降板。打線は石黒和弥(営3=高岡商)に適時打が生まれるもそれ以外は好機を生かしきれず。第1戦を落とした法大は勝ち点獲得へ黄色信号。何としてもここから2連勝を決めて明大から勝ち点を奪いたい。

あと一本が遠かった

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
明 大 0 0 0 0 0 0 3 0 1 4 7 0
法 大 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2 5 0

(明大)毛利、〇千葉、菱川、浅利―小島河
(法大)●篠木、安達、山城ー中西祐、𠮷安
明大:宮田 2号2ラン(7回 篠木)
法大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (6) 石黒 3 1 2 1 .235 中飛 遊ゴロ 四球 右安①
2 (4) 熊谷 3 0 0 0 .471 遊ゴロ 二ゴロ 三犠打 見三振
3 (8) 中津 4 0 0 0 .300 空三振 空三振 一邪飛 二ゴロ
4 (5) 松下 3 1 0 1 .346 右飛 左安 故意四 二ゴロ
5 (9) 姫木 4 1 0 0 .342 左安 二ゴロ 中飛 二ゴロ
6 (3) 藤森康 3 1 0 1 .298 三ゴロ 右2 四球 空三振
7 (7) 内海 0 0 .154 四球 空三振 右飛
2 吉安 1 0 0 0 .364 空三振
8 (1) 篠木 2 0 0 0 .238 空三振 空三振
H7 鈴木照 2 1 0 0 .167 中安 遊ゴロ
9 (2) 中西祐 2 0 0 0 .154 遊ゴロ 遊ゴロ
H 金谷 1 0 0 0 .000 投ゴロ
1 安達 0 0 0 0
1 山城 0 0 0 0

投手成績

球数 打者 防御率
篠木 7 128 28 5 8 2 3 2.59
安達 0.64 22 4 0 0 2 0 0.64
山城 2 23 5 2 1 0 1 1.88

ベンチ入りメンバー

10 𠮷安遼哉(法4=大阪桐蔭) 27 川崎広翔(営2=日大三) 24 金谷竜汰(法2=東海大菅生)
14 安達壮汰(営4=桐光学園) 42 今泉秀悟(キャ1=石見智翠館) 45 熊谷陸(人1=花巻東)
18 篠木健太郎(営4=木更津総合) 26 藤森康淳(営2=天理) 1 西村友哉(法4=中京大中京)
19 山城航太郎(キャ4=福大大濠) 29 中村騎士(営1=東邦) 2 鈴木大照(文4=明徳義塾)
21 吉鶴翔瑛(営4=木更津総合) 4 松下歩叶(営3=桐蔭学園) 7 内海壮太(法4=御殿場西)
11 藤森粋七丞(キャ3=青森山田) 23 品川侑生(文3=三重) 9 姫木陸斗(人4=日大藤沢)
34 倉重聡(営1=広陵) 25 山下陽輔(営3=智辯学園) 35 浜岡陸(法3=花咲徳栄)
47 山床志郎(文1=高鍋) 8 中津大和(営4=小松大谷) 50 姫野翔(現4=大分鶴崎)
22 中西祐樹(法2=木更津総合) 28 石黒和弥(法3=高岡商) 51 鈴木大紀(法4=法政二)

戦評

今年の「血の法明戦」にも多くの観客が集まった。先発の篠木健太郎(営4=木更津総合)はドラフト会議後初の登板。打線は先日の試合からほぼ変わらず、2番には首位打者のタイトル獲得の期待がかかる熊谷陸(人1=花巻東)が入った。

篠木の立ち上がりは初回、同じくプロ野球の道へと進む3番・宗山塁(4年=広陵)に四球を与えるも、後続を打ち取り無失点。

一方の打線は相手先発左腕の毛利海大(3年=福岡大大濠)に対し、2回裏の1死から姫木陸斗(人4=日大藤沢)が左前安打を放つ。その後、内海壮太(法4=御殿場西)の四球もあり、2死一、二塁の好機をつくるも、ここは篠木が空振り三振に倒れ先制することは出来ず。

篠木は4回表に先頭の3番・宗山に四球を出すと、犠打と一ゴロの間に三塁へと進まれてしまう。その後6番・木本圭一(3年=桐蔭学園)に中前にあわや適時打の打球を放たれるものの、熊谷がダイビングキャッチする好プレーを見せ、この回も無失点で切り抜ける事に成功する。

5回裏には先頭の藤森康淳(営2=天理)が二塁打を放ち、無死二塁の好機を作ることに成功する。しかし、後続は連続三振を喫したこともありこの回も得点することはできず。

6回裏にも2死一、三塁の好機を作るも姫木陸斗(人4=日大藤沢)が中飛に倒れ、なかなか得点が取れない状況が続く。

7回表、ここまで許した安打は内野安打2本の好投を見せていた篠木であったが、5番・小島大河(3年=東海大相模)に左前安打を放たれ、犠打で進塁されると、7番・榊原七斗(2年=報徳学園)に均衡を破る右中間への適時三塁打打たれ先制を許してしまう。その直後、8番・宮田知弥(3年=横浜)に初球の変化球を右翼スタンドに運ばれる2ラン。これで点差は3点。

それでもその裏、藤森康淳(営2=天理)の四球と代打・ 鈴木大照(文4= 明徳義塾)の中前打でチャンスを広げると、2死二、三塁となり1番・石黒和弥(法3=高岡商)がしぶとく右前2点適時打を放ち、点差を1点に縮める。

篠木は7回3失点でマウンドを降りると、8回からは安達壮汰(営4=桐光学園)が登板。四球を2つ出しながらも打者を打ち取り、2死一、二塁となった場面で法大は投手を3番手の山城航太郎(キャ4=福岡大大濠)にスイッチ。ここは6番・木本を一飛で抑え、窮地を脱す。

しかし、9回表に榊原が内野安打を放ち、暴投や犠打で三塁へ進塁されてしまう。代打・横山は三振に抑えるものの、1番・直井もショートへのボテボテの打球を石黒が猛チャージするも一塁間に合わず。ダメ押し適時内野安打を浴び2-4に。

なんとか逆転したい状況であったが、8回は菱川一輝(3年=花巻東)に、9回は浅利太門(4年=興国)にともに三者凡退に抑えられ試合終了。法大は5年ぶりの勝ち点獲得へ崖っぷちに立たされてしまった。

(記事:加納正義、写真:中山達喜、矢吹大輔、山口晴暉、田部遼誠)

選手インタビュー

石黒 和弥 内野手

ーー今日の試合を振り返って
勝ち切りたかったです。

ーー7回裏のチャンスでどのような心境で打席に立ったか
4年生と勝ちたい思いしかなかったです。

ーー打った感触や球種は
まっすぐを打ったと思ったのですが実際は変化球でした。はじめは詰まったと思ったのですが意外と打球が伸びて、きっと4年生の皆の声で押し込んでくれたんだろうなと思ったヒットでした。

ーー4年生最後のカードですが、どのような思いで臨んでいるか
ほんとはずっと一緒に野球をやりたい気持ちがあるのですがそれは叶わないので。最後はしっかり勝ち点を取ることが恩返しになると考えているので、明治に勝ちきって引退してもらいたいと思っています。

ーー明日の2戦目に向けて一言
明日と明後日法政が2連勝して伝統の1戦を必ず勝ち点とって終わらせます。応援よろしくお願いします。

鈴木 大照 外野手

ーー今日の試合を振り返って
勝ちたかったです。

ーー今季初安打が飛び出したが、打席を振り返って
色々考えてやっていたのですが、何も考えずやろうと思って打席に立ったらヒットになりました。

ーーどのような気持ちで打席に
何としてもチームに貢献する気持ちで打席にいきました。

ーー今日の藤森康淳(営2=天理)の活躍は
相変わらずいい活躍でした。

ーー明日に向けて一言
明日勝って明後日に繋げます!

硬式野球部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。

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