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【ハンド】入れ替え戦 東海大 一部昇格に一歩及ばず。一部の壁を痛感することとなった。 2025年度関東学生ハンドボール連盟春季リーグ戦 

ハンドボール

2025年6月1日(日)
駿河台大学

戦評

春季2部リーグを2位で終え、迎えた入替戦。念願の1部昇格に向けて最後に立ちはだかる相手は1部リーグ9位の東海大学。1部でも他大学と遜色ない実力をもつ強敵である。試合開始直後は両チーム入替戦特有の異様な空気に浮き足立つ様子が見られたが、中盤から法大のミスも重なり徐々に点差を離されてしまい、10ー17と後を追う形で前半を終える。後半なんとか巻き返しを図りたい法大であったが、相手の前半からの流れを断ち切ることはできず24ー41で敗戦。1部の実力を完全に見せつけられる試合となった。

試合結果

トータル試合結果

24
法政大学
10 前半 17 41
東海大学
14 後半 24

 

個人得点

石原 …6点
親泊  …4点
竹中 …3点
宜寿次 …3点
林 …2点
栗田 …2点
山本 …2点
伊東…1点
松尾 …1点


試合開始から熱の入った応援が会場に響く。春リーグ通して課題となっていた立ち上がり。攻撃面は二部では経験しなかった東海大の早い攻撃に押される。記録上は3連続失点となるも立ち上がり8分で3失点と守備においては上々の出来を見せる。しかし一方でなかなか得点が決まらず、前半折り返しの15分時点で法大5-8東海大と苦しい展開に。その後も連続得点を奪えずじわじわと点差が開いていく。そんな中でも#17 栗田哲太(社4)が体を張ったポストプレーで得点し、さらに相手の退場を誘う。続けて#15山本航司(スポ3)のコースを突いたサイドシュート、#24親泊寛粋(経済4)が鋭い突破から短時間で2得点を挙げるなど春リーグ通してチームを引っ張ってきた上級生がプレーでチームを盛り上げる。点差は離されたものの、終盤につれてシーソーゲームへと持ち込んだ法大は10-17で試合を折り返した。

ハーフタイムも決して落ち込むことなく互いにポジティブな声が飛び交う法大ベンチ。後半になり、応援にもさらに熱が入る。開始早々連続失点を許すも、立ち上がりは互いに取り合う展開に。前半は上級生が魅せたように、後半になりギアが上がったのは下級生。法大の大砲#55 宜寿次政伍(スポ2)がセンターの位置からタイミングをずらしたシュートを決めると、1年生ながらチームの主力として春はコンスタントに出場を続けていた#39石原幸樹(社1)が持ち前の突破力で東海大DFを切り裂き得点を決める。徐々に攻撃面が活性化してきた矢先だった。互いに取り合う展開から東海大に抜け出され4連続失点。いい形で立ち上がりを運べていたが、中盤に流れを渡してしまう。そこからも法大は中々連続得点に届かず、一方で東海大に連続失点を許す場面が増え点差は縮まらず。それでも法大ベンチや応援席から声が止むことはなかったが無情にもタイムアップ。最終スコア24-41で一部復帰とはならなかった。しかし#39 石原は後半だけで6得点と収穫のある一戦となった。

トップ写真


コーチインタビュー

 

 

コーチ 櫻井孝宏

−本日の試合を振り返って
今日の試合は攻撃回数に対するシュートの成功率が32%くらいで、法大の攻撃から逆速攻されて点差をどんどん離されたこと。また、今年の春の課題であったミスというところが大事な試合でたくさん出たことが1番の敗因であったと思います。他にも相手と比べてフィジカルやスピード、ボディチェックされた後の対応もかなり劣っていたので秋リーグに向けてもう一度立て直していきたいと思います。

−ハーフタイムでは何を話したか
やっぱりミスが多いということを伝えて、そこを徹底的につめようと話をしました。ですが、後半も同じくシュート率が32%で、最低でも55%とらないと勝てないという統計はとれているので、この水準にのせるために何をやっていくかこれから考えていきたいと思っています。

−東海大のディフェンスに対しての打開策は
1対1で縦に強く入ることを意識するように試合前から言っていたのですが、相手に守られてしまいました。そこから無理に打ったシュートが枠外にいってしまうことが多かったのでそこも課題であると思います。

−秋リーグに向けて今夏は何を意識していきますか
1対1で決められるように個人のレベルをあげていかないと、守れないし攻められないのでそこを強化していきたいと思います。

−今季法大の中でMVPをあげるとしたら
寛粋(親泊、経4)、哲太(栗田、社4)選手がよく引っ張ってくれていたと思います。また、メンバー外でしたけど主将の後藤(秀生、スポ4)はチームをよくまとめてくれていました。

−ファンの方々に向けて一言
昨年の春に2部に落ちて1部に未だあがれていない状況で、過去10年のデータで見ると春は7回上がれているのですが秋は1、2回しか上がれていないので、次は死ぬ気で1部昇格に向けて上がれるよう頑張っていきます。

 

写真提供=法政大学体育会男子ハンドボール部

(記事 中村銀乃 田部凌誠 真中咲輝)

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