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【ラグビー】関東大学ラグビーオールスターゲーム 法大からは3選手が選出!

関東大学ラグビーオールスターゲーム
2025年7月6日
対対抗戦選抜
秩父宮ラグビー場

関東大学ラグビーの精鋭たちが、敵味方の垣根を越えて結集した特別な舞台。オールスターゲームは一進一退の攻防の末、わずか1点差で決着。法大の3選手も、仲間と共に劇的な戦いを繰り広げた。

 

試合結果

トータル試合結果

33
リーグ戦選抜
前半 17 34
 対抗戦選抜
26 後半 17

 

ポイント詳細

1/4 3/3
1/3 G 1/1
0/0 PT 0/0
0/0 PG 0/0
0/0 DG 0/0
T:浦本(東海大)、舛尾(立正大)、丸尾(関東学院大)、加藤2(流経大)   G:伊藤2(大東文化大)、山川2(関東学院大)

※前半/後半、得点者はリーグ戦選抜のみ記載

リーグ戦選抜メンバー

No. ポジション 選手氏名 学年 大学
1 PR 小田桐祭 4 大東文化
2 HO 小泉柊人 4 東洋
3 PR 杉浦皓亮 4 東海
4 LO 栗原大地 4 東洋
5 LO ヴィリケサ・リモリモ 3 立正
6 FL ステファン・ヴァハフォラウ 4 東洋
7 FL 大沢空 2 法政
8 NO.8 森山 海宇 オスティン 4 東洋
9 SH 小山田裕悟 4 法政
10 SO 伊藤和樹 4 大東文化
11 WTB 加藤アディナン 3 流通経済
12 CTB アダム・タマティ 4 東洋
13 CTB 橋本颯太 4 大東文化
14 WTB 中山二千翔 2 東洋
15 FB 浦本明惟 2 東海
16 Re 土屋英慈 4 流通経済
17 Re 丸尾瞬 3 関東学院
18 Re 畔地毅 4 中央
19 Re 細川幹太 4 法政
20 Re トゥポウ・ランギ 4 東海
21 Re 山川誠人 1 関東学院
22 Re 北村光基 2 東海
23 Re 川久保瑛斗 4 東海
24 Re アンドリュー・ヘイウォード 4 流通経済
25 Re 舛尾緑 4 立正
26 Re ジュアン・ウーストハイゼン 2 東洋

 

戦評

7月6日に『関東大学ラグビーオールスターゲーム』が開催された。法政大からFL大沢空(2)、SH小山田裕悟(4)、LO細川幹太(4)の3選手が選出。大沢、小山田はスターティングメンバ―として出場し、細川はリザーブから試合に臨んだ。

34℃を超える暑さの中、バックスタンドには各大学のラガーマンが集結。出場選手の応援パネルを掲げ、仲間たちに声援を送るその光景は、まさに”お祭り”のような熱気に包まれていた。

序盤から、リーグ戦選抜の積極的なディフェンスで対抗戦選抜の攻撃を食い止める場面が続いた。しかし、対抗戦選抜は細かいパスワークを活かした展開力で流れを引き寄せ、前半7分、9分と連続トライを挙げる。さらに30分には、ラインアウトに14人参加するという奇襲攻撃で、3トライ目を奪われた。リーグ戦選抜が反撃に転じたのは34分。スクラムで相手のコラプシングを誘い、流れを掴む。35分にSO伊藤和樹(大東文化)のチャンスメイクから、CTBアダム・タマティ(東洋)へとオフロードパスが繋がり、SH小山田を経て、FB浦本明惟(東海)がトライを決めた。40分にはFL大沢が鋭いタックルで、ターンオーバーに成功するも、連続フェーズの中で再びボールを奪い返され、7-17で前半を終えた。

 

後半は前半とは一転し、リーグ戦選抜が試合の主導権を握る。6分、再びスクラムで相手の反則を誘い、素早いタップスタートからNo.8舛尾緑(立正)がトライ。これで3点差に詰め寄る。続く13分には、ゴール前ラインアウトからモールで押し込み、HO丸尾瞬(関東学院)がトライ。スコアを19-17とし、ついに逆転に成功した。だが17分、ハイタックルの反則から相手ボールとなり、BKを含めた13人で形成されたモールを押し切られて再びリードを許す。その後、後半から出場したLO細川の力強いゲインを起点に、WTB加藤アディナン(流通経済)がトライ。キックも成功し、26-22と再逆転を果たす。ところが23分、対抗戦選抜は裏へのキックを巧みに使って、再びトライを奪取。スコアは26-29となる。

一進一退の攻防に、会場の熱気は最高潮に達した。そして31分、リーグ戦選抜はじわじわと相手陣へ侵入し、CTB北村光基(東海)が空いたスペースへとキックパスを送る。これがWTB加藤に繋がり、トライ。またも33-29でリードする展開となった。このまま逃げ切りたいリーグ戦選抜だったが、38分、後半から出場のWTB内田慎之甫(筑波)が自陣から70mを超える独走トライ。圧巻のスピードで逆転を許してしまう。

残り時間はわずか。万事休すかと思われたが、リーグ戦選抜は諦めなかった。残り30秒を切った場面で、HO丸尾(関東学院)が見事なスティールに成功。ラストプレーで、ラインアウトからモールに持ち込んだものの、ダブルモーションの反則を取られ、惜しくもトライには至らず。劇的なシーソーゲームは、33-34で対抗戦選抜に軍配が上がった。

 

POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)には、誕生日当日に逆転トライを決めた、WTB内田慎之甫(筑波)が選ばれた。このトライが決まった直後、スタンドから自然とバースデーソングの合唱が巻き起こるという、オールスターゲームならではの心温まるワンシーンも生まれた。普段は敵同士の選手たちが一つのチームとなり、仲間を称え合うこの試合ならではの温かくも熱い雰囲気に包まれていた。

大接戦の激闘を制することはできなかったが、FL大沢は持ち前のスタミナで75分間の試合出場を果たし、SH小山田も巧みなパスワークで攻撃を牽引。後半から出場したLO細川も、力強いボールキャリーで流れを引き寄せた。この一戦で得た経験が、秋からのシーズンにどう生かされるのか。彼らのさらなる飛躍に期待したい。

(記事:堀川風和里、写真:朝長亜依)

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