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【硬式野球】野崎慎裕力投も実らず… 打線9安打の猛攻もあと1本が出ず惜敗 11季ぶりの悲願に黄色信号/立大3回戦

東京六大学野球2025秋季リーグ戦 立大2回戦
2025年9月22日(月)
神宮球場
勝ち点獲得へ向け挑んだ立大3回戦。今季初先発を託された 野崎慎裕(営4=県岐阜商)は6回を無失点で立大打線を抑える。続く 助川太志(グロ3= 茗溪学園)も3奪三振と投手陣は好投。打線は7回までに8安打とチャンスを広げるもあと一本が出ず、両チーム無得点の投手戦が展開される。迎えた8回裏、代わった丸山陽太 (スポ4= 成東 )がヒットを許すと立大小林隼(2年=広陵)に2ラン本塁打を放たれる。9回の反撃は敵わず勝ち点を逃す惜しい敗戦となった。

8回裏に2ラン本塁打を浴びうなだれる丸山

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 1
立大 0 0 0 0 0 0 0 2 × 2 6 0

(法大)野崎、助川、丸山ー井上和
(立大)竹中、吉野ー落合

[本塁打]
法大:なし
立大:小林隼 2号2ラン (8回 丸山)

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (9) 3 1 0 0 .265 左飛 中2 三犠打 遊直
2 (4) 中村騎 4 0 0 0 .269 遊ゴロ 右飛 右飛 遊直
3 (8) 藤森康 3 2 0 1 .519 四球 二ゴロ 左安 右安
4 (5) 松下 3 2 0 0 .269 三安 左安 遊飛 投犠打
5 (7) 片山 4 0 0 0 .214 投ゴロ 二ゴロ 空三振 見三振
6 (3) 今泉秀 4 0 0 0 .348 空三振 三飛 左飛 一ゴロ
7 (2) 井上和 4 3 0 0 .375 右安 中安 中安 左飛
8 (6) 熊谷 3 0 0 0 .000 二併打 中飛 遊ゴロ
6 品川 1 0 0 0 .056 左飛
9 (1) 野崎 2 1 0 0 .250 遊安
H 内山 1 0 0 0 .000 左飛
1 助川 0 0 0 0
1 丸山 0 0 0 0 .333
H 浜岡 1 0 0 0 .400 三ゴロ 左飛

投手成績

球数 打者 防御率
野崎 6 84 22 3 5 2 0 6.10
助川 1 16 3 0 3 0 0 0.00
丸山 1 18 6 3 0 0 2 2.03

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将 (キャ3=鳴門 ) 7 浜岡陸 (法4=花咲徳栄 )
13 赤間梢吾(キャ4=法政二) 28 川崎広翔(営3=日大三 ) 9 内山陽斗 (文4=天理 )
15 丸山陽太 (スポ4=成東 ) 23 只石貫太 (営1=広陵 ) 1 藤森康淳 (営3=天理 )
16 永野司 (営4=倉敷商 ) 42 井上和輝 (法1=駿台甲府 ) 33 片山悠真 (文3=八王子学園 )
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商 ) 今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 ) 34 西凌矢(法3=広陵)
41 帯川翔宇(文4=札幌一 ) 4 中村騎士 (営2=東邦 ) 44 石井翔大(人2=札幌日大)
25 助川太志(グロ3=茗渓学園) 品川侑生 (文4=三重 ) 26 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )
12 山床志郎 (文2=高鍋 ) 31 金谷竜汰(法3=東海大菅生) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
24 槙野遥斗 (営1=須磨翔風 ) 熊谷陸(人2=花巻東) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

昨日は完勝で1勝1敗とこのカードを五分に戻した法大。慶大3回戦の先発は、ここまで悔しい投球が続く、18番・エースの野崎慎裕(営4=県岐阜商)。対する立大は1回戦の先発を務めた竹中勇登(4年=大阪桐蔭)。勝ち点奪取、天皇杯奪還へ向けて落とせない一戦。

試合は1回表、2死から四球と安打で一、二塁と先制の好機をつくるも片山悠真(文3=八王子学園)は投ゴロに倒れ、無得点に終わる。
1回裏、今季初先発を務めるエース・野崎が先頭・山形球道(4=興南)にストレートで四球を与えるも、後続は連続でフライに打ち取り、初回を無失点で凌ぐ。

2回表、先制点を死守したい法大は、1死から井上和輝(法1=駿台甲府)が右前安打で出塁するも、熊谷陸(人2=花巻東)が併殺打に倒れ、この回も無得点。
その裏、1死から6番・村本勇海(2=大阪桐蔭)に左前安打を浴び出塁を許すも、見三振、遊飛とアウトを重ねこの回も先制点を与えない。

3回表、1死から 境亮陽(営1=大阪桐蔭)がセンター方向への二塁打で出塁し好機を作るも、後続が倒れ、無得点。
その裏、先頭・竹中勇登(4=大阪桐蔭)に左前安打で出塁を許すも、今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)のファインプレーで2死とする。その後、四球を与えて出塁を許すも、井上和輝(法1=駿台甲府)の強肩が光り、盗塁死でこの回を終える。

4回表、法大は先頭の4番・松下は左前安打で出塁すると、その後後続は続かず、2死一塁から井上和の中前安打で一、三塁の好機を作るも、熊谷陸(人2=花巻東)が中飛に倒れ、得点とはならず。
その裏も野崎はこの試合、2つの三振を含む自身初の三者凡退で危なげなく抑える。

5回表、先頭・ 野崎が内野安打で出塁し、2死一塁から 藤森康淳(営3=天理)の左前安打、でチャンスを拡大するも4番・松下は遊飛に倒れ、2者残塁に終わる。
その裏も野崎は、2回連続の三者凡退とエースの投球を見せ、グラウンド整備後の6回以降の援護の攻撃を待つ。
その裏、ここでも野崎は安定投球を見せる。1・2番を遊ゴロ、一ゴロとし、代打の3番・濱本(1年=広陵)も遊ゴロに抑え三者凡退。前半戦終了、ここまで立大打線を2安打無失点の好投で抑え後半戦、打線の奮起が待たれる。

6回表、5番・片山、6番・ 今泉はアウトに倒れるも、7番・井上は中安打で出塁。これで井上は今季初の猛打賞。しかし8番・ 熊谷はショートの好守備に阻まれここも無得点に終わる。
その裏、野崎は9番・竹中(4年=大阪桐蔭)、1番・山形から2者連続で三振を奪うとその後失策と安打でピンチを作るも4番・丸山(3年=大阪桐蔭)をニゴロで抑え、無失点を継続。

7回表、野崎に代打で内山陽斗 (文4= 天理 )が起用される。よって野崎は6回無失点5奪三振の快投で降板。しかし代打策も実らず後続も安打が出ず、三者凡退でここも無得点。
その裏、 助川太志(グロ3=茗溪学園)が登板。ここまでリーグ戦無失点を続けている助川だが今日は全打席変化球を決め球に立大打線をなんと三者連続三振に仕留め、渾身のガッツポーズ。リーグ無失点を続ける。流れを作った法大、なんとか先制出来るか。

8回表、流れのままに3番・ 藤森康が右安打で出塁し無死一塁で4番・ 松下に打席が回る。一打に期待がかかるがサインは犠打。松下はきっちりと決め一死二塁の好機を作り5番・片山に期待がかかるも、見三振。6番・今泉秀の一ゴロでここも無得点で終わってしまう。
するとその裏、投手は丸山陽太(スポ4= 成東)に変わり、二死二塁のピンチで2番・小林(2年=広陵)を迎える。2球目だった。インコースの直球を捌かれ、打った瞬間小林はバットを放った。打球は勢いよくレフトポール際に飛び込み2ラン本塁打となる。これで法大 0-2 立大となり終盤に手痛い失点を許してしまう。

9回表、なんとか同点に追いつきたいところだったが2者連続で左飛となり代打の浜岡陸 (法4= 花咲徳栄 )も左飛に倒れゲームセットとなる。

1勝1敗で迎えたこの試合、勝ち点獲得へ、負けられない試合で野崎が快投を披露するも強力打線が今日は抑え込まれてしまい8回裏の小林の本塁打が決勝打となり、勝ち点を献上する完封負けとなってしまった。

(記事:篠﨑勇希、古川千遥、山田竣矢、印南空音)

選手インタビュー

野崎 慎裕 選手

ーー今日の試合を振り返って
みんなが3戦目を託してくれたので、野手のみんなを信じて投げようと思いました。

ーー今季初先発だったが、意識したことは
リリーフよりは得意意識があるので不安はあまりありませんでした。

ーー6回無失点の好投だったが、掴めたことは
ピッチングとはどういうものかを思い出せた気がします。

ーー立大1回戦の投球を振り返って
自分のせいで負けたので何が悪かったかを本気で考えました。

ーー本日は野崎選手らしい投球が見られたが、どのように立て直したか
メンタルの部分が大きいと思います、仲間が励ましてくれたおかげです。

ーー早稲田戦への意気込みを
必ず勝ち点を取ります。

井上 和輝 選手

ーー今日の試合を振り返って
1番打たれてはいけないところで、ホームランを打たれてしまいすごく悔しいです。

ーー猛打賞の活躍だった
3本打てた事は良かったのですが、長打を打ちたかったです。

ーー好調の秘訣は
コツコツやってきた練習の成果を、試合で出せているのがうれしいです。

ーー投手とのコミュニケーションで意識してることは
1試合を通して3点以内に抑えるためにコミュニケーションをとっています。

ーー早稲田戦へ向けて
立教戦での悔しい思いを生かし、必ず勝ち点を取れるように必死に頑張ります。

 

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