【サッカー】大畑凜生の試合終了間際のボレー弾で勝点1をもぎ取る! 優勝に向けて「4年生の力が必要」 V長崎内定FW・洪怜鎭も復帰果たす 第99回関東大学サッカーリーグ第18節
2025年10月26日(日)
JR東日本カップ2025第99回関東大学サッカーリーグ2部
第18節 法大-産能大 産業能率大学第二グラウンド

喜びを爆発させる大畑
2連敗中の法大。昨年の苦い記憶が残るこの敵地で大畑凜生の試合終了間際のゴール。これ以上の負けは許されない中で値千金のゴールを奪ってみせた。また、先日V・ファーレン長崎への内定が発表された洪怜鎭も復帰。優勝へ向けさらなるアクセルを踏みたい。
▼試合結果
| 1 法大 |
0 | 前半 | 1 | 1 産能大 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 後半 | 0 |
得点者:大畑凜生
▼スターティングメンバー
| 背番号 | ポジション | 選手名 | 学部・出身校 |
| 21 | GK | 寺田周太 | 経3・法政二 |
| 5 | DF | 櫻井稜 | 経3・鹿島学園 |
| 6 | DF | 薬師田澪 | 経4・大津 |
| 20 | DF | 梅津龍之介 | 経3・鹿島アントラーズユース |
| 22 | DF | 田中恵大 | 経3・法政二 |
| 26 | MF | 島田春人 | 社3・横浜F・マリノスユース |
| 15 | MF | 小倉幸成 | 経2・鹿島アントラーズユース |
| 30 | MF | 峯野倖 | 経1・市立船橋 |
| 11 | MF | 小池直矢 | 現3・前橋育英 |
| 16 | FW | 荒井駿希 | スポ4・静岡学園 |
| 27 | FW | 小湊絆 | スポ3・青森山田・FC東京内定 |
| サブメンバー | |||
|---|---|---|---|
| 1 | GK | 藤澤芭琉 | 現3・徳島市立 |
| 3 | DF | 保田成琉 | 社3・阪南大高 |
| 5 | DF | 大迫蒼人 | 経4・FC東京U18 |
| 17 | DF | 長田涼平 | 経2・名古屋グランパスU18 |
| 23 | MF | 松田悠世 | 社2・桐光学園 |
| 28 | MF | 根津元輝 | 経3・前橋育英 |
| 7 | FW | 大畑凜生 | 現4・矢板中央・清水エスパルス内定 |
| 10 | FW | 洪怜鎭 | 現4・三菱養和SCユース・V・ファーレン長崎内定 |
| 13 | FW | 髙橋宗杜 | スポ2・川崎フロンターレU18 |
▼マッチレポート
直近のリーグ戦2連敗という悪い流れを払拭したい法大は、敵地で産能大と対戦。前節結果を残したDF田中恵大(経3=法政二)がリーグ初スタメンに抜擢されたほか、FW洪怜鎭(社4=三菱養和SCユース・V・ファーレン長崎内定)がメンバーに復帰した。
立ち上がりは法大が良いリズムでボールを回し、サイドの田中、小池直矢(現3= 前橋育英)を中心にチャンスを作るが決定機には至らず。守備ではボール回しのミスからカウンターを時折受けるが、薬師田澪(経4=大津)と梅津龍之介(経3=鹿島アントラーズユース)の両CBを中心とした集中した守備で相手に決定機を作らせない。ここまでゼロに抑えていた法大だったが迎えた前半終了間際、中盤でボールを奪われるとハーフライン手前からのロングシュートを沈められ、0-1で前半を折り返す。
2部優勝・1部昇格を目指す上でさらなる連敗は避けたい法大だったが、後半の立ち上がりからは相手の攻撃を耐える時間が続く。流れを変えたい法大は、後半10分に大迫蒼人(経4= FC東京U-18)、後半21分に復帰した洪怜鎭、大畑凜生(現4= 矢板中央 ・清水エスパルス内定)を同時投入するが、相手の堅い守備ブロックを中々崩せず、引き続き相手の鋭い攻撃を受ける展開が続く。GK 寺田周太(経3=法政二)のセーブもありなんとか凌いだ法大は、終盤につれて相手のゴールに迫ると迎えた93分、フリーキックの流れから途中出場大畑のボレーシュートが突き刺さり、土壇場で同点に追いつく。その後再びピンチが続くも寺田のビッグセーブもあり、1-1で試合終了となった。
苦しい試合だったがなんとか最低限の「勝ち点1」を得た法大。2部優勝・1部昇格を目指すにはこの勝ち点1を無駄にしない残り4試合の戦い方が重要となる。(永井大夢)
(取材:山口晴暉、今本壮史、髙橋明日香、永井大夢/撮影:山口、今本)
▼インタビュー
大畑凜生(現4・矢板中央・清水エスパルス内定)
ーー試合全体を振り返って
外から見ていると、すごくもどかしい試合というか。3試合連続で前半のうちに失点。中でも前半の終わりだったり、後半の頭に失点する試合が3試合連続で続いている中で、先に失点するとこうやって難しいゲームになってしまう。例えば終わりの5分だったり、入りの5分のところをしっかりチームとしてもう一度見つめないと、難しいゲームになってしまうのかなという感じです。
ーー得点シーンを振り返って
今シーズン途中出場が続く中で、あまり数字、アシスト、ゴールっていうところ、目に見える数字はあまり取れていなかったので、ボールが来たら足を振ろうと思っていました。なんとか勝ち点1を拾えたところは、今後どうこの勝ち点1が転ぶかわからないですけど。本当に残り4試合。来る試合に一つひとつみんな全力出せば、「昇格」というところに持っていけると思います。4年生なので、そこはしっかりチームに残していきたいです。
ーー追いかける展開の中で投入されたが、どういう気持ちでピッチに入ったか
常に途中出場で出る時は自分がゲームを決めるだったり、負けの試合をなんとか引き分けにするとか、自分の一つのプレーでチームの流れは変えられると思うので、そういうところは常に意識して試合に入っています。
ーー勝つために今必要なことは
今日こうやってBチームの選手だったり、試合に絡めなていない選手がこれだけの応援してくれる中で、本当に外からの力というのは大きいです。この残り4試合、法政大学サッカー部としてどういうものにするのかというのは、上級生含め、4年生の力が本当に大切になると思うので、全員が同じ方向を向いて、ひとつ一つのプレーに、魂を込めるという言葉が合ってるのかわからないですけど。もうみんなと一緒にサッカーができなくなるという思いを背負って一人ひとりがプレーしたら絶対に勝利はついてくると思うので、みんなで全力やっていきたいと思います。
ーー最後に次の試合に向けて
他の結果が気になる状況になってしまいましたけど、残り4試合全部勝てばどうなるかわからないので、全員で勝つだけです。
(インタビュー:髙橋明日香)
洪怜鎭(社4・三菱養和SCユース)
ーーリーグ戦に復帰。ピッチでプレーしてみて
負けていたので、自分が流れ変えるという意気込みで出ました。
コンディションは100%とは言えないですけど、徐々に上がってきています。
ーー優勝争いが激しくなってきたが
まだ全然自分達は何も成し遂げていないですし、2部優勝というのは簡単な目標でもないと思います。でも、しっかりと全員が一つになっていければ絶対に達成できると思うので、そのためにチーム一丸となって勝ち切りたいです。
ーーV・ファーレン長崎に加入内定した今の率直な気持ちは
まずは長崎という本当に素晴らしいクラブでプロキャリアスタートできることを本当に嬉しく思ってます。それと同時に、プロとしての自覚というのも芽生えて、もっともっと自分がチーム引っ張っていかなきゃなという気持ちがすごく大きくなっています。これからはもっとやっていきたいと思います。
ーーサポーターの皆さんにどういうプレーを見てほしいか
スピード活かしたプレー。背後に抜けたり、フィニッシュのところではパンチのあるシュートも持っているので、そういうところを見てほしいです。あとは前線からのハードワークは、自分が大学で成長できた部分なので、プロの世界でも注目してほしいですね。
(インタビュー:山口晴暉)
※インタビューの未公開部分は後日弊会Webで公開予定
柳沢将之 監督
ーー試合を振り返って
前半の点を取られる前まではすごいテンポ、すごく強度、すごく良いリズムだったんですけど、前半残り少しのところで点を取られてしまい、がくっときた部分はあったが、ハーフタイムの時には同点に追いつこうと話をする中スタメンの選手もそうですけど後から入った選手がすごい必死になってやってくれて最後の最後で同点に追いつくことができて、それはすごい良かったかなと思います。
ーー復帰の洪怜鎭(社4=三菱養和・V・ファーレン長崎内定)について
怪我あって試合になかなか絡めなかったが、やっぱり入ったら試合の雰囲気が変わるし、なにかやってくれるんじゃないかという期待感をもたらしてくれる選手なので、残り4試合のところで怜鎭だけではなく新しい選手がそういった活躍をしてくれるとチームとしても非常に助かると思います。
ーーミッドウィークの東農大戦に向けて準備していくこと
やっぱり2連敗したあとに最後の最後に同点に追いついて、引き分けしたことはすごく大きなことだと思います。
あとは前節も話したと思いますが、チームとしても個人としてもしっかり自信を持って、今日の失点するまでのプレーを続けていけば絶対に負けることはないと思いますのでそこを一人一人が、チームが理解して進むことが次節の戦いに重要になると思います。
(インタビュー:永井大夢)
▼MATCH PHOTOS

大畑のシュートシーン

小湊絆のシュートは惜しくも相手GKのセーブにあった

大畑も「力になる」と語った部員たちによる応援
▼試合後順位表
| 順位 | 大学名 | 勝点 | 勝-分-負 | 得失点 |
| 1位 | 駒澤大 | 41 | 13-2-3 | 15 |
| 2位 | 早稲田大 | 39 | 12-3-3 | 18 |
| 3位 | 法政大 | 37 | 11-4-3 | 17 |
| 4位 | 神奈川大 | 32 | 9-5-4 | 7 |
| 5位 | 産業能率大 | 31 | 9-4-5 | 8 |
| 6位 | 拓殖大 | 30 | 9-3-6 | 13 |
| 7位 | 関東学院大 | 24 | 8-0-10 | 2 |
| 8位 | 立正大 | 23 | 7-2-9 | 0 |
| 9位 | 順天堂大 | 17 | 4-5-9 | −5 |
| 10位 | 國學院大 | 17 | 5-2-11 | −19 |
| 11位 | 山梨学院大 | 10 | 2-4-12 | −26 |
| 12位 | 東京農業大 | 5 | 1-2-15 | −30 |
▼日程と結果
| 節 | 日付 | 対戦校 | 結果 | 会場 |
| 1 | 4月6日 | 関東学院大 | ⚪︎1−0 | 関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンド |
| 2 | 4月13日 | 國學院大 | ⚪︎3ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 3 | 4月16日 | 立正大 | ⚪︎4ー1 | 立正大学熊谷キャンパスサッカー場 |
| 4 | 4月20日 | 駒澤大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
| 5 | 5月3日 | 早稲田大 | △0ー0 | AGFフィールド |
| 6 | 5月26日 | 拓殖大学 | ⚪︎5ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
| 7 | 6月15日 | 神奈川大 | △2ー2 | 神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド |
| 8 | 5月18日 | 順天堂大 | ⚪︎2ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 9 | 7月13日 | 山梨学院大 | ⚪︎2ー1 | 山梨学院大学川田ツインサッカー場 |
| 10 | 6月1日 | 東京農業大 | ⚫︎1ー2 | 東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド |
| 11 | 6月8日 | 産業能率大 | ⚪︎1ー0 | 法政大学城山サッカー場 |
| 12 | 9月20日 | 山梨学院大 | ⚪︎6ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 13 | 9月28日 | 早稲田大 | △0ー0 | 早稲田大学東伏見サッカー場 |
| 14 | 10月5日 | 國學院大 | ⚪︎1ー0 | 國學院大學たまプラーザキャンパスグラウンド |
| 15 | 10月8日 | 立正大 | ⚪︎3ー2 | 法政大学城山サッカー場 |
| 16 | 10月12日 | 神奈川大 | ⚫︎0ー1 | 法政大学城山サッカー場 |
| 17 | 10月19日 | 拓殖大 | ⚫︎1ー2 | 拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場 |
| 18 | 10月26日 | 産業能率大 | △1ー1 | 産業能率大学第二グラウンド |
| 19 | 10月30日 | 東京農業大 | ー | 法政大学城山サッカー場 |
| 20 | 11月2日 | 関東学院大 | ー | 法政大学城山サッカー場 |
| 21 | 11月9日 | 順天堂大 | ー | 順天堂大学さくらキャンパスサッカー場 |
| 22 | 11月15日 | 駒澤大 | ー | 駒澤大学玉川キャンパス |


