2025年10月28日(火)
神宮球場

松下と井上和はともに4号本塁打を放ち、最多本塁打者として並んだ

松下と井上和はともに4号本塁打を放ち、最多本塁打者として並んだ
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | H | E | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 法大 | 1 | 2 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 10 | 18 | 0 |
| 東大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 2 |
(法大)丸山、赤間、○槙野、永野ー井上和
(東大)●松本慎、池田、渡辺、佐伯、江口、山崎ー明石
[本塁打]
法大:井上和 4号ソロ(5回 渡辺)、松下 4号2ラン(8回 江口)
東大:なし
| 打順 | 位置 | 選手 | 打数 | 安打 | 打点 | 四死球 | 打率 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | (8) | 藤森康 | 5 | 3 | 1 | 1 | .466 | 右2 | 二安① | 一ゴロ | 三安 | 二ゴロ | 四球 | |||
| 2 | (6) | 熊谷 | 3 | 1 | 2 | 2 | .174 | 二ゴロ | 遊飛 | 四球 | 右3② | 四球 | ||||
| H | 中岩 | 1 | 0 | 0 | 0 | .000 | 遊併殺 | |||||||||
| 6 | 品川 | 0 | 0 | 0 | 0 | .067 | ||||||||||
| 3 | (5) | 松下 | 6 | 4 | 4 | 0 | .321 | 右3① | 遊安 | 見三振 | 左安① | 左本① | 遊ゴロ | |||
| 4 | (2) | 井上和 | 4 | 1 | 1 | 1 | .364 | 中飛 | 四球 | 左中本① | 右飛 | 左飛 | ||||
| 5 | (7) | 片山 | 3 | 0 | 0 | 0 | .321 | 遊ゴロ | 投犠打 | 見三振 | 空三振 | |||||
| 1 | 槙野 | 0 | 0 | 0 | 0 | .000 | ||||||||||
| H | 佐藤拓 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 中安 | |||||||||
| 1 | 永野 | 0 | 0 | 0 | 0 | ― | ||||||||||
| 6 | (4) | 中村騎 | 4 | 1 | 1 | 0 | .228 | 左安 | 中犠飛① | 二ゴロ | 遊ゴロ | 空三振 | ||||
| 7 | (3) | 今泉秀 | 5 | 2 | 1 | 0 | .306 | 左2① | 遊ゴロ | 左飛 | 一安 | 左飛 | ||||
| 8 | (97) | 西 | 5 | 3 | 0 | 0 | .500 | 左安 | 遊安 | 二ゴロ | 空三振 | 中安 | ||||
| 9 | (1) | 丸山 | 1 | 0 | 0 | 0 | .091 | 空三振 | 三犠打 | |||||||
| 1 | 赤間 | 0 | 0 | 0 | 0 | ― | ||||||||||
| H | 内山 | 1 | 1 | 0 | 0 | .100 | 左安 | |||||||||
| R9 | 境 | 0 | 0 | 0 | 1 | .203 | 四球 | |||||||||
| H9 | 浜岡 | 1 | 1 | 0 | 0 | .214 | 遊安 |
| 回 | 球数 | 打者 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | |
| 丸山 | 3 2/3 | 57 | 15 | 2 | 3 | 2 | 1 | 2.84 |
| 赤間 | 1 1/3 | 36 | 7 | 1 | 3 | 2 | 0 | 0.00 |
| 槙野 | 2 | 19 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3.52 |
| 永野 | 2 | 40 | 8 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1.69 |
| 10 | 松下歩叶(営4=桐蔭学園) | 27 | 土肥憲将 (キャ3=鳴門 ) | 8 | 小川大地 (営2=大阪桐蔭) |
| 13 | 赤間梢吾(キャ4=法政二) | 23 | 只石貫太 (営1=広陵 ) | 7 | 浜岡陸 (法4=花咲徳栄 ) |
| 15 | 丸山陽太 (スポ4=成東 ) | 42 | 井上和輝 (法1=駿台甲府 ) | 9 | 内山陽斗 (文4=天理 ) |
| 16 | 永野司(営4=倉敷商) | 36 | 佐藤拓斗(スポ4=日大山形) | 1 | 藤森康淳 (営3=天理 ) |
| 18 | 野崎慎裕(営4=県岐阜商 ) | 3 | 今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 ) | 33 | 片山悠真 (文3=八王子学園 ) |
| 25 | 助川太志(グロ3=茗渓学園) | 4 | 中村騎士 (営2=東邦 ) | 34 | 西凌矢(法3=広陵) |
| 12 | 山床志郎(文2=高鍋) | 5 | 品川侑生 (文4=三重 ) | 26 | 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 ) |
| 24 | 槙野遥斗(営1=須磨翔風) | 31 | 金谷竜汰 (法3=東海大菅生) | 50 | 平尾聡一郎(文4=海星) |
| 43 | 中岩隼一郎(経4=法政二) | 2 | 熊谷陸(人2=花巻東) | 51 | 鶴丸紘(スポ4=都城東) |
東大2回戦で意地を見せた法大は、勝てばAクラス入りが決まる3回戦に臨んだ。この試合は、勝っても負けても4年生にとって最後の舞台。先発のマウンドを任された丸山陽太(スポ4=成東)は、1戦目で3回3失点と悔しさを味わっただけに、大学野球ラストゲームでのリベンジに燃える。一方、東大は1回戦で好投を見せた松本慎之介(2年=國學院久我山)が先発。最終戦を勝利で飾るべく、両軍の思いがぶつかり合った。
初回、先頭の藤森康淳(営3=天理)が左越二塁打を放ち、今季25本目の安打で法大歴代最多安打記録を更新。続く熊谷陸(人2=花巻東)のニゴロの間に三塁へ進むと、松下歩叶(営4=桐蔭学園)が右翼線への適時三塁打を放ち、法大が1点を先制した。その後、井上和輝(法1=駿台甲府)の中飛でタッチアップを狙うも、中堅手の好返球に阻まれ追加点とはならなかった。その裏、先発の丸山は2死から安打を許すも落ち着いた投球で無失点に抑える。
2回表、1死から中村騎士(営2=東邦)の左前二塁打を皮切りに、今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)の左翼線への適時二塁打で1点を追加。続く西凌矢(法3=広陵)が三遊間を破るリーグ戦初安打を放ち好機を広げると、再び藤森康がを放ち、リードを3点に広げた。丸山はその裏を三者凡退に抑え、試合の主導権を握った。
3回表、先頭の松下が内野安打で出塁すると、井上和が四球を選び、1死二、三塁の好機をつくる。ここで東大は投手を1年生の池田剛志(1年=江戸川学園取手)に交代。その後中村騎士(営2= 東邦)が犠飛を放ち1点を追加した。その裏、1死から9番・青貝の打球を松下の好守でアウトにし、丸山はこの回も三者凡退に抑えた。
4回表、先頭の西凌矢(法3=広陵)が内野安打で出塁。犠打と内野ゴロ、四球で2死一、三塁の好機をつくるも、松下歩叶(営4=桐蔭学園)が見逃し三振に倒れ、追加点とはならなかった。その裏、先頭打者の打球を西が好守でアウトに仕留める。2死から4番・荒井慶斗(2年=宇都宮)に二遊間を破られると、盗塁で二塁へ進塁。さらに2者連続で四球を与え、2死満塁のピンチを迎えたところで投手交代。マウンドには赤間梢吾(キャ4=法政二)が上がる。赤間も四球を与え、押し出しで1点を返されるが、最後は三振に仕留めてこの回を切り抜けた。
5回表、先頭の井上和が左中間への今季第4号となる本塁打を放ち、貴重な追加点を挙げる。その裏、2死から四球を与え、3番・中山太陽(4年=宇都宮)の打球はセカンドへのゴロとなるが、一塁手・ 今泉秀悟(キャ2= 石見智翠館)も追ったため一塁カバーが遅れ、内野安打となってしまう。2死一、二塁とピンチを招くも、4番・荒井慶を左飛に打ち取り、この回を無失点で切り抜けた。
6回表、1死から代打の4年生・内山陽斗(文4= 天理)がリーグ戦初安打となる左前安打で出塁すると、藤森康の内野安打、熊谷陸(人2= 花巻東)の走者一掃の適時三塁打で2点を追加。さらに1死三塁から松下の適時左安打でリードを7点に広げる。この裏、赤間に代わり 槙野遥斗 (営1= 須磨翔風 )が登板し、三者凡退に抑える。
7回表、1死から今泉が内野安打で出塁すると、2死一塁から 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )打席について、大島監督がビデオ検証を要求。結果は暴投と判定され、今泉は二塁からのスタート。境は四球を選び2死一、二塁とするも藤森康が内野ゴロに倒れ、追加点とはならなかった。その裏、続投した槙野はこの回も三者凡退に抑えた。
8回表、先頭の熊谷が四球で出塁すると、松下が今季4号となる2ラン本塁打を放つ。スタンドの仲間に向かって強くガッツポーズを見せながらダイヤモンドを一周した。1死からは代打の4年生・佐藤拓斗(スポ4=日大山形)がリーグ戦初安打となる中前安打で出塁するも、その後は続かず更なる追加点とはならなかった。その裏、槙野に代わり永野司(営4= 倉敷商)が登板。四球を2つ出すも無失点で切り抜けた。
9回表、先頭の西が中前安打で出塁すると、代打・ 浜岡陸 (法4= 花咲徳栄 )は併殺崩れで無死二、三塁となり、続く藤森康は四球を選び満塁の好機をつくる。ここから代打・中岩隼一朗(経4=法政二)の遊直を相手遊撃手が落球。二塁ベースに送球して1アウト。その間に二塁走者が三塁上に進塁し、三塁走者はベースに止まっていたため、後ろを走る二塁走者がタッチアウトとなり2アウト。2死一、三塁からプレーが再開されたが、松下は遊ゴロで追加点とはならなかった。その裏は永野が三者凡退に締めくくった。
法大の最終成績は7勝7敗1分、勝ち点3で今季を終えた。4年生が最後まで意地を見せ、集大成の試合にふさわしい力強いプレーを披露。拍手に包まれながら、最高の形で大学野球生活に幕を下ろした。
(記事:古川千遥)
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