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【硬式野球】今季最終戦は18安打10得点の大勝 松下歩叶&井上和輝”アベック4号弾”に4年生も躍動! 今季は7勝7敗1分勝ち点3でAクラスフィニッシュ/東大3回戦

東京六大学野球2025秋季リーグ戦 東大3回戦
2025年10月28日(火)
神宮球場
昨日は野崎慎裕(営4=県岐阜商)の意地の投球で戦況をイーブンに戻した法大。大島監督は丸山陽太(スポ4=成東)を勝ち点の望みを賭けて先発マウンドに送った。試合は初回から松下歩叶(営4=桐蔭学園)に適時三塁打が生まれると、2、3回と得点を積み重ね、5回には井上和輝(法1=駿台甲府)にリーグトップに並ぶ4号ソロ弾が生まれる。その後も順調に得点を重ね、8回には松下にも4号2ラン弾を放った。試合は18安打10得点を挙げ、10-1と大勝。法大は最終成績を7勝7敗1分勝ち点3とし、Aクラス入りを確定させた。

松下と井上和はともに4号本塁打を放ち、最多本塁打者として並んだ

試合結果

トータル試合結果

1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
法大 1 2 1 0 1 3 0 2 0 10 18 0
東大 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 3 2

(法大)丸山、赤間、○槙野、永野ー井上和
(東大)●松本慎、池田、渡辺、佐伯、江口、山崎ー明石

[本塁打]
法大:井上和 4号ソロ(5回 渡辺)、松下 4号2ラン(8回 江口)
東大:なし

打撃成績

打順 位置 選手 打数 安打 打点 四死球 打率 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回
1 (8) 藤森康 5 3 1 1 .466 右2 二安① 一ゴロ 三安 二ゴロ 四球
2 (6) 熊谷 3 1 2 2 .174 二ゴロ 遊飛 四球 右3② 四球
H 中岩 1 0 0 0 .000 遊併殺
6 品川 0 0 0 0 .067
3 (5) 松下 6 4 4 0 .321 右3① 遊安 見三振 左安① 左本① 遊ゴロ
4 (2) 井上和 4 1 1 1 .364 中飛 四球 左中本① 右飛 左飛
5 (7) 片山 3 0 0 0 .321 遊ゴロ 投犠打 見三振 空三振
1 槙野 0 0 0 0 .000
H 佐藤拓 1 1 0 0 1.000 中安
1 永野 0 0 0 0
6 (4) 中村騎 4 1 1 0 .228 左安 中犠飛① 二ゴロ 遊ゴロ 空三振
7 (3) 今泉秀 5 2 1 0 .306 左2① 遊ゴロ 左飛 一安 左飛
8 (97) 西 5 3 0 0 .500 左安 遊安 二ゴロ 空三振 中安
9 (1) 丸山 1 0 0 0 .091 空三振 三犠打
1 赤間 0 0 0 0
H 内山 1 1 0 0 .100 左安
R9 0 0 0 1 .203 四球
H9 浜岡 1 1 0 0 .214 遊安

投手成績

球数 打者 防御率
丸山 3 2/3 57 15 2 3 2 1 2.84
赤間 1 1/3 36 7 1 3 2 0 0.00
槙野 2 19 6 0 1 0 0 3.52
永野 2 40 8 0 2 2 0 1.69

ベンチ入りメンバー

10 松下歩叶(営4=桐蔭学園) 27 土肥憲将 (キャ3=鳴門 ) 8 小川大地 (営2=大阪桐蔭)
13 赤間梢吾(キャ4=法政二) 23 只石貫太 (営1=広陵 ) 7 浜岡陸 (法4=花咲徳栄 )
15 丸山陽太 (スポ4=成東 ) 42 井上和輝 (法1=駿台甲府 ) 9 内山陽斗 (文4=天理 )
16 永野司(営4=倉敷商) 36 佐藤拓斗(スポ4=日大山形) 1 藤森康淳 (営3=天理 )
18 野崎慎裕(営4=県岐阜商 ) 3 今泉秀悟 (キャ2=石見智翠館 ) 33 片山悠真 (文3=八王子学園 )
25 助川太志(グロ3=茗渓学園) 4 中村騎士 (営2=東邦 ) 34 西凌矢(法3=広陵)
12 山床志郎(文2=高鍋) 5 品川侑生 (文4=三重 ) 26 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )
24 槙野遥斗(営1=須磨翔風) 31 金谷竜汰 (法3=東海大菅生) 50 平尾聡一郎(文4=海星)
43 中岩隼一郎(経4=法政二) 2 熊谷陸(人2=花巻東) 51 鶴丸紘(スポ4=都城東)

戦評

東大2回戦で意地を見せた法大は、勝てばAクラス入りが決まる3回戦に臨んだ。この試合は、勝っても負けても4年生にとって最後の舞台。先発のマウンドを任された丸山陽太(スポ4=成東)は、1戦目で3回3失点と悔しさを味わっただけに、大学野球ラストゲームでのリベンジに燃える。一方、東大は1回戦で好投を見せた松本慎之介(2年=國學院久我山)が先発。最終戦を勝利で飾るべく、両軍の思いがぶつかり合った。

初回、先頭の藤森康淳(営3=天理)が左越二塁打を放ち、今季25本目の安打で法大歴代最多安打記録を更新。続く熊谷陸(人2=花巻東)のニゴロの間に三塁へ進むと、松下歩叶(営4=桐蔭学園)が右翼線への適時三塁打を放ち、法大が1点を先制した。その後、井上和輝(法1=駿台甲府)の中飛でタッチアップを狙うも、中堅手の好返球に阻まれ追加点とはならなかった。その裏、先発の丸山は2死から安打を許すも落ち着いた投球で無失点に抑える。

2回表、1死から中村騎士(営2=東邦)の左前二塁打を皮切りに、今泉秀悟(キャ2=石見智翠館)の左翼線への適時二塁打で1点を追加。続く西凌矢(法3=広陵)が三遊間を破るリーグ戦初安打を放ち好機を広げると、再び藤森康がを放ち、リードを3点に広げた。丸山はその裏を三者凡退に抑え、試合の主導権を握った。

3回表、先頭の松下が内野安打で出塁すると、井上和が四球を選び、1死二、三塁の好機をつくる。ここで東大は投手を1年生の池田剛志(1年=江戸川学園取手)に交代。その後中村騎士(営2= 東邦)が犠飛を放ち1点を追加した。その裏、1死から9番・青貝の打球を松下の好守でアウトにし、丸山はこの回も三者凡退に抑えた。

4回表、先頭の西凌矢(法3=広陵)が内野安打で出塁。犠打と内野ゴロ、四球で2死一、三塁の好機をつくるも、松下歩叶(営4=桐蔭学園)が見逃し三振に倒れ、追加点とはならなかった。その裏、先頭打者の打球を西が好守でアウトに仕留める。2死から4番・荒井慶斗(2年=宇都宮)に二遊間を破られると、盗塁で二塁へ進塁。さらに2者連続で四球を与え、2死満塁のピンチを迎えたところで投手交代。マウンドには赤間梢吾(キャ4=法政二)が上がる。赤間も四球を与え、押し出しで1点を返されるが、最後は三振に仕留めてこの回を切り抜けた。

5回表、先頭の井上和が左中間への今季第4号となる本塁打を放ち、貴重な追加点を挙げる。その裏、2死から四球を与え、3番・中山太陽(4年=宇都宮)の打球はセカンドへのゴロとなるが、一塁手・ 今泉秀悟(キャ2= 石見智翠館)も追ったため一塁カバーが遅れ、内野安打となってしまう。2死一、二塁とピンチを招くも、4番・荒井慶を左飛に打ち取り、この回を無失点で切り抜けた。

6回表、1死から代打の4年生・内山陽斗(文4= 天理)がリーグ戦初安打となる左前安打で出塁すると、藤森康の内野安打、熊谷陸(人2= 花巻東)の走者一掃の適時三塁打で2点を追加。さらに1死三塁から松下の適時左安打でリードを7点に広げる。この裏、赤間に代わり 槙野遥斗 (営1= 須磨翔風 )が登板し、三者凡退に抑える。

7回表、1死から今泉が内野安打で出塁すると、2死一塁から 境亮陽 (営1= 大阪桐蔭 )打席について、大島監督がビデオ検証を要求。結果は暴投と判定され、今泉は二塁からのスタート。境は四球を選び2死一、二塁とするも藤森康が内野ゴロに倒れ、追加点とはならなかった。その裏、続投した槙野はこの回も三者凡退に抑えた。

8回表、先頭の熊谷が四球で出塁すると、松下が今季4号となる2ラン本塁打を放つ。スタンドの仲間に向かって強くガッツポーズを見せながらダイヤモンドを一周した。1死からは代打の4年生・佐藤拓斗(スポ4=日大山形)がリーグ戦初安打となる中前安打で出塁するも、その後は続かず更なる追加点とはならなかった。その裏、槙野に代わり永野司(営4= 倉敷商)が登板。四球を2つ出すも無失点で切り抜けた。

9回表、先頭の西が中前安打で出塁すると、代打・ 浜岡陸 (法4= 花咲徳栄 )は併殺崩れで無死二、三塁となり、続く藤森康は四球を選び満塁の好機をつくる。ここから代打・中岩隼一朗(経4=法政二)の遊直を相手遊撃手が落球。二塁ベースに送球して1アウト。その間に二塁走者が三塁上に進塁し、三塁走者はベースに止まっていたため、後ろを走る二塁走者がタッチアウトとなり2アウト。2死一、三塁からプレーが再開されたが、松下は遊ゴロで追加点とはならなかった。その裏は永野が三者凡退に締めくくった。

法大の最終成績は7勝7敗1分、勝ち点3で今季を終えた。4年生が最後まで意地を見せ、集大成の試合にふさわしい力強いプレーを披露。拍手に包まれながら、最高の形で大学野球生活に幕を下ろした。

(記事:古川千遥)

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