第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
2026年10月17日(土)
陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園
10月17日に行われた第103回箱根駅伝予選会。昨年はわずか17秒差で本選出場を逃した法大だったが、今年は総合10位で予選会を突破。ボーダーの11位・国士舘大に1分46秒差をつけ、2年ぶりの箱根路への切符をつかみ取った。

▼チーム成績
総合成績
| 順位 | 大学 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | 東洋大 | 10時間31分30秒 |
| 2位 | 中央学大 | 10時間33分31秒 |
| 3位 | 東海大 | 10時間33分41秒 |
| 4位 | 専修大 | 10時間33分42秒 |
| 5位 | 東農大 | 10時間34分33秒 |
| 6位 | 山梨学大 | 10時間35分18秒 |
| 7位 | 大東大 | 10時間35分23秒 |
| 8位 | 神奈川大 | 10時間36分48秒 |
| 9位 | 日体大 | 10時間39分52秒 |
| 10位 | 法大 | 10時間40分08秒 |
(10位までが本戦出場)
個人成績
| 順位 | 選手名 | 記録 |
|---|---|---|
| 37位 | 平井蒼大(スポ4=川西緑台) | 1時間02分56秒 |
| 42位 | 野田晶斗(社4=京産大附) | 1時間02分59秒 |
| 74位 | 田井中悠成(経4=滋賀学園) | 1時間03分40秒 |
| 76位 | 星野泰地(スポ4=國學院久我山) | 1時間03分42秒 |
| 99位 | 福田大馳(経3=名経大高蔵) | 1時間03分54秒 |
| 103位 | 湯田陽平兵(社4=関大北陽) | 1時間03分57秒 |
| 151位 | 青手木陽太(経3=自由ケ丘) | 1時間04分25秒 |
| 179位 | 加庭翔太(社3=富岡) | 1時間04分48秒 |
| 186位 | 重山弘徳(経4=西京) | 1時間04分51秒 |
| 191位 | 大枝颯太(経2=市西宮) | 1時間04分56秒 |
| 251位 | 岩上貴徳(経2=樹徳) | 1時間05分50秒 |
| 342位 | 佐上湘哉(経2=光明学園相模原) | 1時間07分32秒 |
戦評
「人生で一番悔しかった日」。主将の野田晶斗(社4=京産大付)は、昨年の第102回箱根駅伝予選会をこう振り返った。
総合タイムは10時間37分13秒。現行コースでは史上最速の敗退校となった法大は、ボーダーの10位・立大にわずか17秒届かなかった。その雪辱を果たすべく、チームは1年間、立川決戦に備えてきた。厳しい暑さとタフなコースに向き合った夏合宿では、予選会の集団走を意識して練習。監督から厚い信頼を寄せられる4年生を中心に、チーム一丸となって乗り越えた。
箱根駅伝への出場権は、10人の合計タイムで争われる。法大からは、登録メンバー16人のうち12人が出走。大きなアクシデントもなく、監督が自信を持って送り出した選手たちが、21.0975キロの勝負に挑んだ。
駐屯地内を走る序盤、5キロ地点での法大の通過順位は14位。ボーダーとは32秒差だった。野田は日本人先頭集団の中盤につけ、レースの様子をうかがう。
コースが市街地へ移ると、10キロ地点でも順位は14位。ボーダーとの差は72秒に広がった。ライバル校が着実に順位を上げる一方、法大の集団走は徐々に崩れ、予選通過に黄信号がともる。
13キロ付近からは、小刻みなアップダウンが続く昭和記念公園内へ。フラットな前半から一転するコースで、選手たちはギアを切り替えて後半戦に臨んだ。15キロ地点では10人通過順位を12位まで上げ、ボーダーまで3秒差に迫る。主将・野田と副将・平井蒼大(スポ4=川西緑台)は日本人第2集団につけてタイムを稼いだが、チーム全体のばらつきは続いた。
折り返しを過ぎ、正念場となる18キロ地点。法大は10人通過順位を9位まで上げ、ボーダーとなる10位の日体大に33秒差をつけた。野田、平井、星野泰地(スポ4=國學院久我山)の順で日本人第2集団を走り、約40秒後方には田井中が続く。さらに湯田と福田も並走し、最後の追い上げを図った。
19キロ地点では、平井が野田から離れかける場面も。野田は「ついてこい」と促すように手を振り、レースを進めた。野田と張り合うことを期待されていた星野は、2人から徐々に遅れ始める。田井中悠成(経4=滋賀学園)は単独で後を追い、湯田陽平兵(社4=関大北陽)と福田大馳(経3=名経大高蔵)も並走しながら、ラストに向けて前を走る選手を次々とかわした。
先頭でゴールに飛び込んだのは平井。全体37位に入った。3秒後に野田も続き、主将・副将の2人は最後の立川決戦を終えた。そのおよそ1分後、ラストスパートで星野を抜いた田井中がゴール。湯田と福田は、ラストの公園内でおよそ100人近くの選手を抜く快走を見せた。チーム10人目としてゴールした大枝颯太(経2=市西宮)の記録は1時間4分56秒。法大はこの時点で暫定10位につけた。
昨年はチーム内10人通過順位がゴールでは全体5位だっただけに、後続の選手がどこまで順位を上げるか。18km地点で10位の日体大や、11位の留学生を擁する国士舘大に逆転される可能性も残る中、運命の結果発表を待った。
「第10位、法政大学。記録、10時間40分8秒。」
昨年は11位で涙をのんだ法大が、ボーダーに1分46秒差をつけて予選会を突破。2年ぶりの箱根路への切符をつかみ取った。
しかし、3位通過をチーム目標に掲げ、坪田(智夫、駅伝監督)監督も「チーム状況を考えるとボーダー争いは考えにくい」と語っていただけに、監督は10位という順位に「厳しい結果」と悔しさをにじませた。「我々はあくまでシードを目指すチーム」。本戦で戦うため、残された期間で準備を重ねる。
課題は大きい。それでも目指す先は、箱根路を走ることだけではない。予選会での雪辱を胸に、シード権獲得へ。オレンジエクスプレスの挑戦は、すでに本戦へ向けて始まっている。
(記事:宮川茉優)

10位という結果に悔しさをにじませる坪田監督
(写真:加納正義)
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