第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会展望
ついに明日に迫った第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会。今年も例年通り、立川駐屯地をスタートし、周辺市街地及び国営昭和記念公園を走る21.0975キロの戦いだ。昨年は10位の立大まで僅か17秒差で本戦を逃した法大。今年はその17秒を取り返し、来年の正月、再び箱根路のスタートに立つことができるのか。明日8時半号砲のレースの展望と注目選手を紹介する。

▼チームエントリー
| 選手名 |
|---|
| 重山弘徳(経4=西京) |
| 田井中悠成(経4=滋賀学園) |
| 野﨑翔太郎(経4=札幌山の手) |
| 野田晶斗(社4=京産大付) |
| 平井蒼大(スポ4=川西緑台) |
| 星野泰地(スポ4=國學院久我山) |
| 湯田陽平兵(社4=関大北陽) |
| 青手木陽太(経3=自由ケ丘) |
| 加庭翔太(社3=富岡) |
| 福田大馳(経3=名経大高蔵) |
| 町田陽太(経3=東農大二) |
| 岩上貴徳(経2=樹徳) |
| 大枝颯太(経2=市西宮) |
| 神田悦士(経2=豊川) |
| 佐上湘哉(経2=光明学園相模原) |
| 梅本陸翔(経1=須磨学園) |
史上最速の落選校
昨年4年ぶりの予選会に回った法大は、前半を出場圏内でレースを進めると、15キロの計測地点ではボーダーラインから1分17秒差の9位。10名のゴール順では5番目。「多分大丈夫」と坪田監督もレース後メディアに語ったように、11年連続の出場が決まったかと思われた。
しかし、10番目までに「法政大学」の名前は呼ばれなかった。ボーダーまでわずか17秒。「ちょっと条件が良すぎた」と坪田監督が振り返るように、好コンディションの中で行われたレースで一気にボーダーが跳ね上がった。ほとんどの選手が設定通りに走ったものの、総合結果の10時間37分13秒は史上最速の落選だった。

昨年のレース後に悔し涙を流す大島史也(令8卒=現・Honda)
日本人先頭集団へ食らいつけ!
「ボーダー争いというのはちょっと考えにくい」と坪田監督が語るチームにおいて、日本人先頭集団に食らいつく走りが求められるのは、エースで主将の野田晶斗(社4=京産大付)、さらに3年間の雌伏のときを経て今年ついにその実力を開花させている星野泰地(スポ4=國學院久我山)の2人だろう。
特に昨年チーム内1番手でゴールしたエースの野田は、主将として、箱根本戦に行くためのチーム作りを考えてきた。「日本人トップを取るぐらいの勢いでチームに貢献したい」と意気込む。「日本人の上位で走って帰ってこられれば」と目標を語る星野も、今年の全日本駅伝予選会や関東インカレなどで好走を見せ、着実にチームのエース級に成長している。

日本人トップを狙う主将の野田
最上級生の走りがカギ
今回のエントリーは4年生が全体の半数近くの7名、名を連ねている。昨年全体74位でチーム内3番手だった平井蒼大(スポ4=川西緑台)やその平井とともに副将を務める重山弘徳(経4=西京)はともに62分台を目標タイムに掲げており、上位陣2人の後方でタイムを稼ぐ立場になりそうだ。

昨年好走を見せ、けがからの復活を期す副将の平井
他にも、同じく準エース級の田井中悠成(経4=滋賀学園)や、昨年チーム内10番手だった雪辱に燃える湯田陽平兵(社4=関大北陽)ら経験豊富な4年生が充実。「しっかりチームを引っ張って結果を出してくれるんじゃないかな」と坪田監督も期待する最上級生の走りは今回の予選会のカギを握りそうだ。

田井中も準エース級として監督からの期待は高い
ニュースターになるのは誰だ!
さらに、昨年の予選会は未出走ながら注目選手としてチームメイトや監督から名前が挙がる選手もいる。一人目は、加庭翔太(社3=富岡)だ。3年生では唯一、夏のA合宿のメニューをフルで消化したという。全日本大学駅伝予選会では悔しい結果に終わったが、その経験を糧に夏を通して成長してきた。「ラストスパートや後半の粘り強さ」という自身の強みを立川のコースでも発揮したい。
もう一人は、坪田監督が夏のMVPに挙げる大枝颯太(経2=市西宮)。いわゆるスポーツ推薦ではないものの、けがなく順調に練習を積み上げ、今年の夏を通してさらに頭角を現してきた一人だ。昨年の予選会では、大枝と同じく一般入試組の平井が、公式戦初出走で好走を見せた。今年のニュースター候補にも注目だ。

「一般入試組の星」と坪田監督が評する大枝
他にも、ハーフマラソンの持ちタイムでチーム内4番手の青手木陽太(経3=自由ケ丘)をはじめ、「非常にポテンシャルの高い」と監督が評する岩上貴徳(経2=樹徳)、神田悦士(経2=豊川)、昨年も出走した学年リーダーの佐上湘哉(経2=光明学園相模原)らけがに苦しんできたメンバーも復活を期す。
雪辱のオレンジ
昨年、17秒届かなかった箱根路へーー。来年からは出場枠の変更が行われ、出場可能枠が増えることが決まっている。しかし、歴代5位となる85回の本戦出場を誇る法大にとって、予選会の通過はゴールではない。10枠を争う今大会での予選会突破にこそ価値があるだろう。昨年雪辱を味わった立川の地で借りを返し、本戦でシード校に挑む姿を見たい。「法政の強さというのを証明するだけ」とは野田主将の言葉だ。いざ、立川決戦へ。17秒の悔しさを胸に、号砲を待つ。
(記事:篠﨑勇希)
(画像制作:加納正義)
選手インタビュー記事一覧
陸上競技部の写真はスポーツ法政新聞会の公式インスタグラムにも掲載しております。ぜひご覧ください。


