【自転車】第55回全日本学生選手権トラック自転車競技大会
第55回全日本学生選手権トラック自転車競技大会
2014年7月5日(土)6日(日)
日本サイクルスポーツセンター 伊豆ベロドローム
8月に行われるインカレと会場が同じである今大会。バンクが木製で1周250mと他の会場と比べて異なる部分が多いため、選手たちには対応力が要求される。トラック競技においてインカレの前哨戦ともいわれる今大会で法大勢は結果を残すことができたのか。
男子 マディソン
優勝 法政大学(寺崎浩平・新村穣) 24pts
男子 タンデム・スプリント
6位 法政大学(荒井佑太・菊山将志)
男子 ポイントレース
5位 山本洋平 11pts
6位 青野将大 10pts
8位 荒井佑太 9pts
男子 スクラッチ
4位 酒向俊平
男子 スプリント
7位 靏良生
男子 1kmタイムトライアル
2位 寺崎浩平 1分05秒712
4位 新村穣 1分06秒375
5位 深瀬泰我 1分06秒401
女子 500mタイムトライアル
2位 丸田京 38秒328
女子 スプリント
2位 丸田京
戦評
第55回全日本学生選手権トラック自転車競技大会は、男子タンデム・スプリンントで幕を開ける。この競技には菊山将志(人2)・荒井佑太(営1)が出場。予選を7位でフィニッシュすると5~6位決定戦では惜しくも明大に競り負けたが6位に入賞した。
男子スプリント予選では植原琢也(法2)・靍良生(文2)が出場。靍が8位で1/4決勝に進出し、5~8位決定戦では3着でゴールし7位に入賞した。一方植原は予選で11秒454に10位に終わり、悔しさを滲ませた。
男子ポイントレース予選では第1組に山本洋平(法4)、荒井、第2組に青野将大(法3)が出場。荒井は終始レースをリードして10ptを獲得し予選を1位通過、山本も5ptを獲得し2位通過を果たす。第2組の青野は要所で得点を稼ぎ、合計4ptで予選を6位で通過し、法大勢は全員決勝進出を果たす。決勝では山本を筆頭にコンスタントに得点を重ね、山本は5位、青野が6位、荒井も1年生ながら8位入賞を果たした。
女子500mタイムトライアルでは丸田京(法4)が出場。ラップタイムはすべて1位をキープしたものの、最後のコーナーでバランスが崩れ1位との差0,008秒差の2位に終わった。
丸田は女子スプリントにも出場し予選を2位、1/2決勝でも相手を最後にさす形で勝ち上がる。決勝の相手は予選タイムで唯一負けていて、丸田とって因縁の相手である日体大の斎藤望。今度こそリベンジを果たしたい丸田だったが、決勝では2戦連続フィニッシュ間際で逆転を許し敗北を喫した。
男子スクラッチでは普段はロード専門の酒向俊平(文4)が出場。ロードレースで培った感覚で安定した走りを見せ、4位入賞を果たした。
男子1kmタイムトライアルでは深瀬泰我(営4)、寺崎浩平(営3)、新村穣(法3)、菊山が出場。寺崎は2位、新村4位、深瀬5位でそれぞれ入賞を果たしたが、寺崎が「皆タイムが出ておらず調整不足だった」と振り返るように不完全燃焼な印象を受けた。
男子マディソンでは新村と寺崎がタッグを組み挑んだ。前回大会ではこの種目1点差で惜しくも2位に甘んじたこともあり、序盤から3回連続1位で得点を重ね、最後まで上位をキープしコンスタントに得点する。終わってみれば2位と10pts差をつけ堂々の優勝を飾った。この優勝は法大勢として全日本学生選手権トラックにおいて12年ぶりのものとなった。
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選手のコメント
新村穣
ーマディソンの結果について
マディソンは前回全日本選手権で同じ寺崎と出場したんですけど、惜しくも1点差で1位を逃してしまったので、今回はリベンジという形で出場しました。それで、前回1位だった橋本選手が出ていないので、優勝を狙えるかなと思っていました。
ー寺崎選手との相性はどうですか
2人ともトラックの中長距離をメインに走っているのですが、同じ距離を走っていても2人とも違うので、お互いの良いところを出す意味で2人でマディソンができて良かったと思います。
ー1kmタイムトライアルの結果について
今回、試合の日程が朝一番だったこともあったり、自分の調整が足りてなかったりするんですけど、自分の自己ベストのタイムよりも大幅に遅くなってしまったので、本来だったら優勝できた部分もあったので悔しいです。
ー伊豆ベロドロームのバンクについて意識して練習した点はありますか この室内の競技場は、やっぱり風がないというのが違うところで、木のバンクなので、走行抵抗も少ないということもあり、普段よりも多めのギアを使うなどは意識してやりました。
ーオフシーズンはどのように過ごしていましたか
去年のオフシーズンはトラックの試合があったので、あまりオフシーズンという意識を持たずに、自分から早めにシーズンインしていきました。3月にオーストラリアに1ヶ月遠征する機会があったので、そこでのトレーニングも兼ねて、今回シーズンを過ごしてきました。
ーインカレに向けて
誰よりも練習して、誰よりも早く走りたいので、自分に負けないことと、勝負強さを身につけたいと思います。
寺崎浩平
ーマディソンの結果について
前に全日本のトラックでマディソンを一緒に走って、結局その時に鹿屋大学に1点差で負けて、2位という結果ですごく悔しい思いをして。そのリベンジという形で、この個人戦マディソンに出場しました。鹿屋体育大は出場していなかったのですが、このメンバーだったら自分たちが優勝できる実力は持っていたので、展開も自分たちで作れて結果的には優勝して上手いことできたんじゃないかと思っています。
ー新村選手とペアを組むことになったきっかけ
同期なのと、やっぱり今トラックで中長距離走っている中で一番走破力や持久力もありますし、スピードも頭一つ抜き出ているんで、組むならやっぱり新村かな、という感じです。
ー新村選手とはどういった練習をしていましたか
交代の練習しかしていなくて、後は各個人でインターバルの練習などをしていました。
ー1kmタイムトライアルの結果について
すごく悔しいというのと、タイムは自分の自己ベストから見たら全然遅いので、調整不足というのもありましたし、皆そんなにタイムはでていなかったのでちょっとバンクも重かったかな、というのもあります。でもやっぱり自分の調整力の甘さやマネージメントができていなかったかなと思います。
ー理想通りの走りはできましたか
全然できていなくて、インカレに向けての礎になれば良いと思います。
ー伊豆ベロドロームのバンクについて特に意識して練習したことはありましたか
カントがきつくて、コーナーで勝手にスピードが乗ってくれるので、コーナーで乗せて直線で耐えて、という感じの走りをしていました。
ーオフシーズンはどういった練習をしていたのですか
基本的に室内用のトレーニングパーマックスっていうマシーンとウェイトトレーニングを重点的にやっていました。
ー去年の取材ではオフシーズン中のスプリント練習が足りなかったとのことでしたが
その室内用のバイクで全力でもがいて、休憩して、またもがいて、というのを繰り返したりしていました。
ーインカレに向けて
インカレはマディソンがないので1kmタイムトライアルと団体競技2種目に多分エントリーすると思います。1kmはこのベロドロームでやるので、そこで自己ベストを出して優勝という形が一番理想的なので、それに向けて練習していこうと思います。
荒井佑太
ー今日の結果に対する率直な感想をお願いします
今日は、タンデムが初めての経験で先輩と組ませてもらって、結果としては悪い結果だったと思います。自分がまだ不慣れな部分が多かったので、思い通りにレースが展開出来なくて負けてしまいました。
―自分自身良かった、悪かったと思う点はありますか
まず良かった点は、昨日予選があったんですけど予選を上がれて今日に繫げられた点が良かったと思います。悪かった所は、相手に勝負が始まる前に先に入られてしまった場面が何回もあったので、自分たちがレースをつくらないといけないのに流れをもっていかれてしまって、そこが悪かったと思います。
―今後の課題は見つかりましたか
まずスピードの持久力とレース経験です。今後そういうことを身につけるために頑張りたいです。
―5月の東日本学生選手権では、ポイントレースで入賞されていますが専門種目はポイントレースになりますか
今自分に合った種目を探している途中なのですが、長距離や短距離をやったりして今はポイントに落ち着いてるって感じです。
―タンデムスプリントの前か後か位置はどうやって決めましたか
普段の練習とか合宿の中で、先輩と後とか前とか変えてみて、自分たちのやりたい戦術に一番ぴったりな方を探して決めました。
―菊山選手と組んでどうですか
2人とも呼吸は段々合ってきているんですけど、普段から仲がとても良いのでコンビネーションには問題ないです。あとは力さえつけば。
―大学生活はどうですか
寮の生活にはまだ馴染めない部分もあるんですけど、1年生が皆助け合いながらやって、練習相手も先輩方が強いので自分も強くなれるかなと思います。
―次回の大会に向けて目標をお願いします
次回はインカレになると思うので、まずポイントレース、個人の種目ではインカレのメンバーに選ばれるように、先輩たちがいるんですけどその座を奪いたいと思います。タンデムでは菊山先輩とコンビネーションをもう少し高めて頑張りたいと思います。
酒向俊平
ー普段はロード中心で、あまりトラック競技に出られている印象がないのですが、今回はどういった意図で出場なされましたか
今まではトラックレースはあんまり出て来なかったんですけど、ただ今年4年生で最後で出る機会もないんで。最後の記念じゃないですけど、出とこうかなあと。
ーレースを振り返って
中盤、ラップしたところまでは良かったんですけど、最後の位置取りですかね。中に埋もれてしまったんで、それが原因でダメでしたね。
ーレース中に1人で逃げた選手がいたのですが、その選手に対する認識はどうでしたか
最初は一人だから大丈夫だろうなっていう感じだったんですけど、だんだん差が開いてってラップされそうになって。自分以外の選手も含めてかなり本気で追っていったのですが、ラップされてしまって。そしたらもう自分もラップするしか勝つ方法がないので。とにかくラップ狙いでいきました。
ー目標としていた順位はありますか
この種目(スクラッチ)が、競争率もそんな高くなくてロード選手でも狙える種目だったんで、優勝目指して走っていたのですが残念でした。
ー前回のロードの大会から約1か月経ちましたが、個人的な調子はいかがですか
前回も含めてだんだん調子が上がって来ているので、インカレに向けていい感触は掴めました。
ー今回何か課題は見つかりましたか
持久力的には問題ないというか、かなり仕上がって来ているので、あとはスプリント力を鍛えていけば、インカレも狙っていけるんじゃないかと思います。
ー次のレースに向けて一言お願いします
来週美麻ロードっていう大会があって、そこがインカレの前哨戦みたいな形のレースになるので。そこでチームとして上手く動いて、個人としてもそうですけど、チームの結果を出していきたいですね。
青野将大
ー予選と決勝それぞれの手応えを聞かせてください
予選は、メンバー的に決勝に上がれるだろうと思っていたので、自分の足の感覚とかを見ながら走っていました。決勝に関しては、今回の大会に向けて調子をうまく上げられなかったです。ただ、スプリント力が足りないっていうのは実感しました。
ー6位という結果については満足していないということですか
もちろん自分より上の人たちはすごい人たちなのですが、それでもメンバー的に見たら3位くらいには入りたかったです。
ー決勝はどのようなレース戦略でしたか
ポイント周回で3着4着を取っても少ししかポイントがもらえないので、どうせもがくなら1着狙いで行こうと思っていました。でも、1位の小林選手、3位の佐々木選手などに比べたらやっぱりスプリント力が無くて、ポイントを取りに行こうともがいても2点とかしか取れなかったです。そこで1回もがいた事で疲れも溜まってしまって、1回のもがきで5点取れなかったのが痛かったです。
ースプリント力が足りないと言っていたが、逆に青野選手の長所は
普段はスクラッチをやっているので、最後に向けてのポジション取りは得意です。インカレはスクラッチがないのでポイントレースに出るということで、その枠を法政の中で争っています。だから今回ポイントレースで出場しました。ポイントレースでもスクラッチみたいにポジションをやろうとしたのですが、後手に回ってしまったというか、体力を温存しようと思って後ろにいたら、先頭と離されてしまって。自分が前の選手から離されなくても、一人一人がちょっとずつ離されると、結果的に先頭とすごい差が開いてしまって、そこで先頭に追いつくために体力を消耗してしまって、その疲れたところでポイント周回が来るっていう悪循環にはまってしまいました。やっぱり始めから前にいないと後手後手になってしまうなと思いました。
ー今回のスクラッチを見ていて、何か感想などありますか
ベロドロームは他の会場と違ってバンクの距離が短いので、すぐに周回遅れが出るんですよね。ここのレースだと、周回遅れになってない選手の中で優勝争いみたいな感じなので、難しいとは思いますね。東日本学生選手権のスクラッチでは2位だったですけど、今回もし出場していても勝てたっていう自信は無いですね。
ーベロドロームはバンクが短い以外にも他の会場とは大きく違うところがあると思いますが
静岡県にあるので、距離的には関西の人たちに比べたら自分たちは有利な条件にあると思います。2週間前、3週間前に合宿をしていたので、抵抗などは無かったですね。
ー合宿でだいぶ慣れることができたということですか
そういう機会があるって意味でも関東の大学は有利だったと思います。今年のインカレもベロドロームでありますし、その有利な条件っていうのを活かしていきたいと思います。
ー合宿の成果は今回の大会に活かせましたか
去年の個人戦もここであったんですけど、去年はまず怖かったですよね。コーナーの角度がすごくて。上を走ったりしていても、スプリントしていても遠心力もすごいですし、普通の競輪場に慣れていてもここに来ると怖いっていう感じで。去年はそういう感じで、あんまり良い走りができなかったのですが、今回はそういうところに関しては良くなりました。ただ結果がちょっと伴わなかったですけど。まだインカレまでにベロドロームに入る機会はたくさんあるので、もっと慣れていきたいです。
ー今後の大会に向けての抱負を
来週からジャパントラックカップという国際大会に出させていただくのですけど、国際大会に出るのは始めてで、オリンピックに出るような選手も出てくるので結果は出せないとは思います。しかし自分がどれだけ走れるのかっていうのは見てみたいと思います。これが終わったら重要な大会はもう無いので、いよいよインカレにむけてって感じですね。法政の中での争いがあってまだ自分が出られるかも分からないので、まずインカレ出られるようにがんばっていきたいと思います。
深瀬泰我
ーレースの手応えを聞かせてください
ベストタイムは出たのですが、今回は全体的にタイムが遅かったです。だから順位的には満足でしたがタイムはもっと出したかったなと思います。
ー全体的にタイムが遅かったというのは、ベロドロームという会場が特殊だというのも関係しているのですか
自分はここ結構苦手で、屋外の方が得意なのですが、とりあえず今回は屋内のベストタイムを出せたのでまあ良かったかな、と。ベストタイムではあるのですけど、もっと出せたなという風には思います。
ー5位という順位はどう捉えていますか
上に法政の選手が二人いるので、法政の中で3位って考えると、まだ上を取りたかったです。インカレの枠は2つなので。
ーインカレまでに他の大会は
2週間後にTRSですね。そこで今日よりも良いタイムが出せるようにしたいです。
ーインカレの枠の争いは大変ですか
3年生の2人のレベルが高いので。出場できるかどうか危ういくらいですね。
ー今回の大会前に合宿を行っていましたが、合宿の成果は活かせましたか
今回のタイムは合宿前までのタイムに比べて、0.8秒くらい早くなりました。それはやっぱり合宿2週間連続で入ったおかげかなと思います。
ー2週間後のレース、そしてインカレにむけての抱負を聞かせてください
2週間後は今日のタイムより良い結果を出したいです。インカレは、何で出るか分かんないですけど、選ばれた種目で優勝を狙って走りたいと思います。
靍良生
ー今回の大会の手応えは
今の自分の実力通りの結果かなと思います。
ー初の入賞でしたが
大学に入ってから一年以上経ってからようやく全国大会で結果を残せて、嬉しいです。
ー実力を発揮した結果の初入賞ですか
いや、それは違いますね。今回は普段とは違う競輪場なので、普段屋外で出ている強い人達が出ていなかったです。そう考えると、実力はまだまだなのかなと思います。
ー今回の会場は特殊な会場でしたが、走ってみていかがでしたか
普段の会場とここは別物だと自分は考えていて、やっぱりまだここは怖いですね。
ー具体的にどのような恐怖ですか
普段の競輪場だと、カーブの角度は30度くらいなのですが、ここは45度くらいあって、やっぱりそれだけ違うと怖いですね。Gが強くかかるので。
ー以前「植原選手をライバル視している」と言っていたが、今回はその植原選手を上回りましたが
植原より上だったですけど、素直には喜べないですね。普段の練習でも大会でも今まで一度も勝ったことがなかったですし、普段のあいつの実力を出せばもっと良い結果を残せたと思うので。
ー初入賞を果たせた要因は
後輩ができて、「負けたくない」という気持ちが出てきたっていう部分が変わったと思います。「がんばらないと」っていう気持ちがありますね。
ーインカレにむけての意気込みを
インカレも今回と同じところで開催されますし、このままいけばスプリントで出られると思うので、インカレでは今回勝てなかった選手にリベンジできるように練習していきたいと思います。
丸田京
ー500mタイムトライアルを振り返って
総監督から最初のスタートダッシュがよかったと言われました。また、最後のラップまでは0.3秒勝っていたのですが、最後のコーナーでバランスを崩して失速してしまったのが敗因だと思います。ただ、それは自分の中で余裕がなく、前を見ることができなかったことで起きてしまったことで、勝負に対する自分の爪の甘さが出てしまったと思います。
ー予選以降のスプリントではどのような展開を狙っていましたか
1/2決勝ではどうやっても勝てると思っていたので、とにかく足を使わずに勝とうと思っていました。決勝では相手は自分よりも格上だったので、自分の脚試しの意味も含めて頑張りました。
ー決勝では2回とも同じ展開に見えたのですが、作戦を変えることは選択肢にありましたか
自分よりも速い選手に前につかれると勝つことは難しいのでとりあえず前に出ようという戦略は立てていました。1本目は自分が最初にインコースにいて優位でよかったのですが、最後の周でスクリーンを確認したら、かなり差があったので、いけると思ったら、最後に指されてしまいました。1本目は本当に自分の爪の甘さが出てしまいました。2本目でも同じ戦略でいこうとしたのですが結果がついてこなかったです。作戦については一応走る前に他の選手と考えるのですが、本番は臨機応変に対応しないといけないので、あまり考えないようにしていました。
ー会場のバンクの感覚
自分の中ではかなり走りやすい感覚はありました。ただ、走っている時に滑るのは感じていたのですが、恐怖はなかったですね。
山本洋平
ー先々週にこちらの会場で練習をされたそうですが
持久力をつけるために長い距離を走る練習していて、そのほかにポイントレースで得点するために必要なスプリント力をつける練習をしていました。自分は特にスプリント力がなく、ポイントレースでは1人で先頭に出ないと得点が取れないので、パワーマックスという練習を主にレースに備えてやっていました。
ー予選と決勝のポイントレースを振り返って
予選は先頭集団にくっつく形のレースにもちこみたかったのですが、自分の思うような展開ができなくて、後輩の荒井に助けられて決勝に上がれた部分がありました。決勝では自分の得点を狙いたい時まで力を貯められた上で2本決まったので、予選よりかは自分の走りができたと思います。
ーベロドロームのバンクの感覚
室内なので風の抵抗が少なく、普段よりも重たいギアをかけて後ろが付いて来やすいように走っていました。
ー以前からスプリント力を課題にあげられていましたが
結局まだスプリント力はあがっていないので、逃げるための脚はもちろん、スプリント力をあげていけるようにしたいです。
ーインカレに向けた抱負
まだ選手になれるかはわからないのですが、最終学年でもあるので出られるように精一杯努力します。
菊山将志(1日目終了後に取材)
―今回の試合に対して感想をお願いします
良いタイムが出たが順位は変わらずという感じで、全体のレベルが上がっているんだというのは感じました。
―自分自身良かった、悪かったと感じる点はありますか
良かった点は今回コンビを組んでいたのが1年の荒井なのですが、まだドームで駆けたのが3回くらいしかなくて、それにしては大分息があっていたと思います。悪い点の方は、スピードが勢いづいて、大分遠心力の方がきついので対応が遅れてしまって体を後ろに倒すんですけど、倒しが遅れちゃったかなと感じました。でも結果がついてきたので、これからもっと練習してタイムをだしたいと思います。
―タンデムスプリントのペアは、去年組んでいた4年生が引退して1年の荒井選手に代わりましたが、どのようにして荒井選手に決まったのですか
総監督の方がおられるんですが、総監督にちょっと乗ってみろと言われて乗ってみたら大分息が合ったので、それからはずっと一緒に乗っています。
―荒井選手とはどのくらい練習をしましたか
寮の近くに立川競輪場があるんですけど、そこでは結構乗っていました。今回の会場では2,3回しか乗らなかったです。
―荒井選手はどんな人ですか
意外と真面目なので、何でもストレートに物事を受け取ります。仲良くやっています。
―後輩ができたことで何か変わりましたか
寮の仕事が無くなったので気持ちの面で大分楽になりました。
―オフシーズンはどのようなトレーニングをしていましたか
オフシーズンは基本的に基礎体力のトレーニングなのですが、主にコアトレーニングをしました。
―ロードレースの開幕戦ではクラス2からクラス1に昇格されましたが
すごく嬉しかったです。クラス1に上がりたかったので。
―明日の1㎞タイムトライアルとタンデムスプリント順位決定戦の意気込みをお願いします
1㎞はこの間の合宿でベスト記録が出たので、それをまた塗り替えるようにしたいと思っています。タンデムの方は現在7位で、最高が5位までしか上げられないんですが、出来る限り5位に近づけるように頑張りたいです。
フォトギャラリー
- 表彰台の中央で喜ぶ寺崎・新村
- マディソンではこの大会12年ぶりの優勝を果たした
- インカレでのリベンジに燃える丸田
- 勢いのある走りを見せてくれた山本
- 普段はロードが専門の酒向
- 息の合った走りを見せた荒井・菊山
- ポイントレースで6位入賞した青野