【サッカー】関東大学サッカーリーグ第17節 対平国大 6分間の悪夢・・・。下位相手に痛い敗戦
JR東日本カップ2014 関東大学サッカーリーグ戦2部
第17節 対平成国際大学
2014年10月11日(土)東洋大学朝霞キャンパスG
ホーム城山での連戦を2連勝とし波に乗る法大。2位の神大が一試合消化が少ないものの、昇格圏内との差がだんだんと迫ってきている中、絶対に落とせない今節の平国大戦。前半は決定機を作りながら先制を奪えなかったが、後半31分にようやくゴールを挙げる。このまま試合を決めるかと思われたが、不可解なレフェリングも絡み2失点。逆転負けでいよいよ昇格へ向けて窮地へ立たされた。
トータル試合結果
1 法政大学 |
0 | 前半 | 0 | 2 平成国際大学 |
---|---|---|---|---|
1 | 後半 | 2 |
得点とアシスト
時間 | 大学 | 得点者 | アシスト |
---|---|---|---|
70分 | 法大 | 三田 尚希 | ー |
75分 | 平国大 | 堀越 龍也 | ー |
81分 | 平国大 | 星子 直哉 | PK |
メンバー
法政大学 監督: 長山 一也 |
平成国際大学 監督: 西川 誠太 |
||||
---|---|---|---|---|---|
21 | GK | 富澤 雅也 | 1 | GK | 荒川 徹也 |
3 | DF | 宗近 慧(Cap) | 2 | DF | 増田 修斗 |
6 | DF | 星 雄次 | 5 | DF | 小松崎 雄太 |
13 | DF | 藤本 貴士 | 6 | DF | 鎌田 秀平 |
22 | DF | 田代 雅也 | 7 | MF | 尾林 一樹 |
5 | MF | 山口 廉史 | 22 | MF | 横瀬 雄哉 |
8 | MF | 三田 尚希 | 25 | MF | 玉田 将希 |
10 | MF | 高橋 健哉 →鈴木(71分) |
32 | MF | 鈴木 和希 →竹内(61分) |
14 | MF | 白石 智之 →上田(HT) |
9 | FW | 星子 直哉 →千葉(88分) |
25 | MF | 西室 隆規 →黒柳(76分) |
10 | FW | 堀越 龍也 (Cap) |
9 | FW | 相馬 将夏 | 20 | FW | 村川 薫平 →堀越(67分) |
サブメンバー | |||||
1 | GK | 四宮 祐貴 | 21 | GK | 馬屋原 宏樹 |
26 | DF | 伊藤 航希 | 16 | DF | 高島 陽介 |
28 | DF | 柳沢 拓希 | 3 | MF | 竹内 悠貴 |
24 | MF | 上田 慧亮 | 34 | MF | 竹中 優 |
29 | MF | 黒柳 駿 | 11 | FW | 千葉 真史 |
11 | FW | 安藤 央 | 27 | FW | 堀越 逸貴 |
18 | FW | 鈴木 貴大 | 28 | FW | 天野 陸 |
戦評
今節の相手は下位の平国大。昇格に向けて絶対に落とせない試合となった。2連勝中の法大は、今年初の3連勝に向けFW相馬将夏(スポ健4)が「最初からアグレッシブに行こうと考えていた」と話したように、前半から相手DFにプレッシャーをかけて法大ペースで試合を進めていく。試合開始直後、MF白石智之(経3)が再三左サイドをえぐりクロスを供給するがうまく味方に合わず。その後もMF高橋健哉(社4)が左サイドから中央に切れ込みチャンスを演出。MF三田尚希(現4)も味方からのロングボールを正確にトラップし右サイドから切れ込みシュートを撃つなど攻撃陣が奮闘する。
前半最大の決定機は33分。三田からのクロスをDF星雄次(社4)が走りこんで合わせ、そのこぼれ球を高橋がヘディングシュートするも相手キーパーの好セーブに阻まれ決めることができない。終始ボールを保持し、前線でテンポ良いパスをつなぎながらチャンスをつくるも得点につなげることができずに前半はそのままスコアレスで終了した。
後半に入り白石に代えてMF上田慧亮(現1)を投入し攻撃をさらに活性化しようと試みる。立ち上がりもボールを保持しながらチャンスをつくるが、ゴールにはつながらない。一方、前半ほとんどチャンスがなかった平国大はカウンターからゴールを狙う。そんな中、70分にようやくゴールが生まれる。ボールを受けた星のスルーパスに反応した三田が相手GKをかわしゴールを決める。しかし、直後の75分平国大・堀越にペナルティーエリア内でかわされシュートを撃たれる。これが決まり同点。法大も前に出て攻めるが、85分平国大に不可解な判定から平国大にPKを与えられる。これを決められてまさかの逆転負けを喫した。
法大は試合の主導権を握っていながら、自分たちのミスと微妙なレフェリングが重なり下位相手に痛すぎる逆転負け。しかし、下を向いている時間はない。残り5試合になったリーグ戦。昇格を争う上位との直接対決も控えている。最後の5試合、法大サッカーの真価が問われる。(森川優也)
残り5節、混迷極める昇格争い
昇格組の東国大が圧倒的な強さを誇り昇格を決めた昨年は、実質1枠の争いとなっていた。そして今年、10月15日に延期されていた東洋大対神大(3-1東洋大勝利)の試合が終了し、全チームが17試合を消化。残り5試合となったリーグ戦は、6チームに昇格の可能性が残る大接戦となっている。
首位は関学大。勝ち点36と2位以下に同5差をつけてやや抜け出している。後期リーグも4勝1敗1分と安定した成績を残しており、得点も35で首位タイ。優勝が決定したとは言えないが、昇格に関してはやや頭一つ抜けている印象だ。
関学大を同31で追うのが2位の神大(+16)と3位の東洋大(+8)。神大は後期開始時点では関学大とともに昇格争いで一歩抜け出していたものの取りこぼしが目立ち始め15節延期分で東洋大に敗れ勝ち点で並ばれた。一方の東洋大は、昨季1部の降格組ということもありやや対戦校のマークが厳しく良い結果が残せなかった前期から一転、後期はその実力を出し始め、法大に勝利したのを含め5勝1敗と調子を上げている。4位には勝ち点30で拓大。そしてそれに続くのが同29の5位法大(+12)と6位青学大(+6)だ。
法大は後期ここまで2勝2敗2分。再開初戦で長山監督が「(総理大臣杯の結果を受けて)相手の出方も変わり、やりにくくはなると思う」と語っていたように、総理大臣杯準優勝チームという結果に対し守備を固める相手が多く、やや攻めあぐねる試合が目立っている。それでもここまで得点32(2位)失点20(4位)と、地力の強さは発揮できている。
これからの対戦相手は拓大、日大、神大、関学大、そして最終節の日体大と続く。日体大は昇格争い・残留争いともに絡まないと思われる7位につけているが、日大は残留争いの最中、他の3チームは昇格争いのライバルと、難しい相手であることは間違いない。しかし逆に、ここから連勝ができれば、昇格圏内、そして目標の優勝という結果が得られるだろう。各選手は口をそろえて「もう全勝しかない」と口にしている。総理大臣杯で確かなものにした「勝負強さ」を発揮できれば、長山法政が必ずシーズン終了時に1部への切符を手にしているだろう。(佐藤康平)
※カッコ内は得失点
2部順位表(17節終了時点)
順位 | 大学名 | 勝ち点 | 得点 | 得失点 |
---|---|---|---|---|
1 | 関東学院大学 | 36 | 35 | +15 |
2 | 神奈川大学 | 31 | 35 | +16 |
3 | 東洋大学 | 31 | 26 | +8 |
4 | 拓殖大学 | 30 | 25 | +6 |
5 | 法政大学 | 29 | 32 | +12 |
6 | 青山学院大学 | 29 | 28 | +6 |
※全12チーム
監督・選手コメント
長山一也監督
‐今日の試合を振り返って
何もないです。選手たちのプレー自体は悪くなかったです。勝ち点1はとれるはずの試合でしたが、ジャッジにやられてしまいましたね。率直な意見として。彼ら、選手たちの人生がかかっているといってもいいわけですし、本当にかわいそうだなと。ただ、自分たちが先制した後、少し気の緩みはあったと思います。それでもやはり、1-1でしたね。
‐永戸選手の欠場が攻撃に響いていた
永戸は攻め上がりも良く、質の高いボールも蹴れて、くさびもできる選手なので。彼がいないことで、左からの攻撃がワイドの選手の個人技になり厚みが出せていませんでした。それでも、左サイドで使った選手は個人能力も高くあまり守勢に回ることはなかったと思うので、そこからもっともっと質の高いボールを供給できるようになるとかしないと、試合に出続けるのはやはり難しいのかなと思います。
‐藤本選手の元々のポジションはCBか
そうですね。(SBと)両方できる選手ですが左利きではないので。守備の面では終了間際以外はよく対応できていましたし、元々今日は攻撃参加について多く求めていなかったのでそこは評価できると思います。
‐次節へ向けて
上位との試合はまだ残っています。勝ち続けることでしか望みはつながらないので、常にその準備をしていって、(上位との直接対決で)直接たたけることを楽しみながら目標をぶらさずに戦って生きたいと思います。
主将・DF宗近慧
–今日の試合を振り返って
失点するまでは完全にうちのペースで思い通りにできたんですけど、失点した後に相手のペースになって、そこで持ちこたえられなかったのが今のうちの良くないところです。
–宗近選手ご自身の今日のプレーについては
この前とその前の試合と途中から出ていたので、だいだいの雰囲気とかはわかっていましたけど、そこで失点して気持ち的な面でみんなのメンタルを上げたりとか支えになることができたのか、プレー自体で言えば今自分のできることは精一杯できたのかな、と。これからもっと上げていかなければいけないですけど、今できることは出しました。
–久々のスタメンだったが90分プレーすることに問題はなかったか
そうですね。試合は何回かして大丈夫だったので、問題なく試合に入れました。
-1-2で逆転負けという結果をどう捉えているか
相手の少ないチャンスをものにされたので、後ろがああいう形でやられる時はやられるというのはわかっていたんですけど防げなかったので、また来週からそういうところを詰めながら立て直していかなければいけないと思います。
–今日の失点の要因は
粘り強く守備できなかったのと、みんながオフサイドと言ってプレーが止まったところで1点目を決められたので、最後まで笛が鳴るまでやれてなかったので、そこが失点に繋がったんだと思います。
–今節は拓大、神大が勝ち点を伸ばせず昇格争いは混戦となっていますが
今日の試合は負けられない試合でしたが、それで勝ち点0という結果になってしまいました。他の結果を見て勝ってたらなというのは結果論でしょうがないので、これから前向いて次に切り替えて勝てるように1戦1戦やっていきたいです。
–次節の拓大戦への意気込みを
拓大は大学も近いし、絶対に負けたくない相手です。ここで2連敗は絶対に駄目なので次こそ勝てるようにやっていきたいです。
MF三田尚希
–今日の試合を振り返って
最後まで自分たちのペースでゲームを運べず、得点後、失点後などでふさわしくないプレーをしてしまいました。
‐2試合連続ゴールと三田選手自身は調子がよさそうですね
ゴールがたまたま取れてるだけなので、もっとコンディションを上げていかないといけないと思います。
‐全員で引いてくる相手に苦戦していましたが対策は
そうですね。いつもの課題であるので、しっかり崩せるようにもっともっと練習をしていかないといけないです。
‐拓大が負け、神大が引き分けたため昇格争いは混沌としてきました
まあ、今日勝ちたかったですけど、負けてしまった。でも上位のチームも負けたのは良かったなって感じなので、次戦(拓大)に向けて準備をしていきたいと思います。
‐次戦へ向けて一言お願いします
次は本当に落とせないので、またゴールを狙って絶対勝ちたいと思います
GK富澤雅也
‐今日の試合を振り返って
前半ゼロで終えたっていうのは一つポイントとしてでかかったっていうのと、チャンスありながら点を取れなかったですね。後半に入って先制点を取ることができて、たたみかけるチャンスもあったんですけど、中々決めきれず相手の一本のチャンスを決められてしまいました。そういう一本があると思って自分も準備していましたけど、まだまだ甘さというかこれからの課題というのを感じましたね。
‐予想されていた試合展開は
法政がボールを握る時間が多くなるとは思っていました。相手の数少ないチャンスを後ろの守備陣は守って、得点を奪っていこうという感じだったので試合の展開的にはイメージ通りの展開でした。チャンスをものにできなかったのが結果につながったのかなと思います。
‐戦ってみての平国大の印象は
相手が失点してから、沈まずに前に前にきてたの、最後まで諦めないという姿勢は学ばなければいけないというか勉強になりましたね。そういう意味では、やはり上位の関学や神大を倒してきた相手だったなと思います。
‐次節拓殖大戦に向けてお願いします
負けられないっていうのはあるので、一戦一戦だと思うのでまた今週の練習からしっかり準備して次、人も来ると思うので、絶対勝てるように頑張りたいです。
FW相馬将夏
‐今日の試合を振り返って
前半からアグレッシブに前からいこうと考えていました。入りは悪くなく、自分たちのペースで試合ができていたと思います。ですが、もっとくさびのボールを受けてシュートにもっていきたかったです。
‐ボールを支配しながら逆転されたことに対してどう考えていますか
ボールを支配しながら試合を進めていくのは自分たちのサッカーで、そこで失点しないように気を付けていたが結果的に失点していました。そこは反省点だと思います。
‐自分自身のプレーについて
FWなので、ゴールを決めることが仕事で、常にシュートを意識してプレーしていました。今日はなかなかシュートを打てる場面が少なかったですが、それでもシュートを決めなければいけないと思っています。
‐次の試合に向けて
気持ちを切り替えて、残りのリーグ戦5試合ひとつも落とせないのでしっかり準備して次の試合も戦いたいです。
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